YouTubeマストヘッド広告とは?メリットや事例、費用感、出稿方法まで解説【2024年最新版】


「何種類かYouTube広告を試したがうまくいかないがマストヘッド広告はどうだろう」
「マストヘッド広告にはどのような特徴やメリットがあるのだろうか」
「マストヘッド広告の出稿方法についても知りたい」

インストリーム広告やバンパー広告など他のYouTube広告の出稿経験はあるが、思ったよりも売上が伸びず効果がイマイチだった…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで気になるのが「マストヘッド広告」です。マストヘッド広告は、YouTubeのトップページに大きく表示されるため商品・サービスの認知拡大におすすめの広告です。

この記事ではマストヘッド広告の特徴やメリット、費用感、向いている企業、出稿方法まで詳しくお伝えします。本記事を読むことで、マストヘッド広告出稿後のイメージが湧き、具体的な広告出稿のアクションにもつなげやすくなります。

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目次
  1. 1. YouTubeマストヘッド広告とは?
  2. 2. YouTubeマストヘッド広告のメリット
    1. 2-1. 1. ユーザーの広告想起につながる
    2. 2-2. 2. 多くのユーザーにアプローチできる
    3. 2-3. 3. スマートテレビとの相性が良い
  3. 3. YouTubeマストヘッド広告の事例
    1. 3-1. ペアーズ
    2. 3-2. Bridal
  4. 4. YouTubeマストヘッド広告が向いている企業
    1. 4-1. 予算に余裕がありYouTube上で高い広告効果を得たい企業
    2. 4-2. 短期間で認知度を高めたい企業
  5. 5. YouTubeマストヘッド広告の料金・課金方式
  6. 6. YouTubeマストヘッド広告の注意点
    1. 6-1. 1. キャンペーン設定が特殊
    2. 6-2. 2. 費用が高い
  7. 7. YouTubeマストヘッド広告の出稿方法
  8. 8. 【まとめ】YouTubeマストヘッド広告
    1. 8-1. 自社に合ったYouTubeマストヘッド広告の作成・運用代行会社をお探しの方へ

YouTubeマストヘッド広告とは?

YouTubeマストヘッド広告とは、YouTubeのホームフィード(トップページ上部)に表示される広告のことです。基本的に「動画広告」で、PCの場合、自動で再生がはじまり最大30秒のあいだ表示されます。

マストヘッド広告は、Googleの営業担当者を通じてのみ予約・利用が可能です。広告主はマストヘッド広告を「インプレッション単価(CPM)」で購入し、1日から最大7日間まで掲載できます。課金方式については後ほど詳しくお伝えします。

■PC版のマストヘッド広告

■PC版のマストヘッド広告

画像引用:Google広告 ヘルプ

■モバイル版のマストヘッド広告

■モバイル版のマストヘッド広告

画像引用:Google広告 ヘルプ

■テレビ画面版のマストヘッド広告

■テレビ画面版のマストヘッド広告

画像引用:Google広告 ヘルプ

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YouTubeマストヘッド広告のメリット

YouTubeマストヘッド広告のメリット

マストヘッド広告には主に3つのメリットがあります。メリットを知って、導入すべきかの判断材料にしてください。

1. ユーザーの広告想起につながる

YouTubeマストヘッド広告は、ホームフィード画面に大きく表示されます。そのため、広告を見た人の広告想起(一度見た広告を思い出す)にもつながりやすいです。すでに広告の商品やサービス、ブランドを知っている人への購買行動の促進、商品・サービスを知らない人でも広告経由によるリーチできるメリットがあります。

1. ユーザーの広告想起につながる

画像引用:MarkeZine

上記はユニクロのマストヘッド広告事例です。今では日本国内ほとんどの人が「ユニクロ」というブランドを知っていますが、この広告を見ることで「最近ユニクロに行っていないな」と気づいてもらう機会も作っています。

2. 多くのユーザーにアプローチできる

YouTubeの月間アクティブユーザーは、世界で20億人、日本国内でも7,000万人います。マストヘッド広告は、YouTubeプラットフォームでも一番目立つ「ホームフィード画面」に必ず表示されるため、多数のユーザーに見てもらえます。

2. 多くのユーザーにアプローチできる

画像引用:ニッチメディア

上記のように広告が大々的に表示されるため、大勢の人にアプローチが可能です。加えて、契約期間中はPCからスマートフォン、テレビ、タブレットなどさまざまなデバイスで表示されるため、より多くの人にアプローチができます。

3. スマートテレビとの相性が良い

3. スマートテレビとの相性が良い

画像引用:Google広告 ヘルプ

インターネットに接続できる「スマートテレビ」との相性が良いのも、マストヘッド広告の特徴です。(インストリーム広告などもテレビには対応していますが、ターゲットがしぼられて表示されるため、すべてのユーザーには届きません)

最近では「テレビ離れ」が進む中、テレビ画面を利用したYouTube視聴は急成長しています。スマートテレビや、Amazon Fire TV stickなどテレビに端子をつなげることで、ネット動画を見られるプロダクトが普及したためです。複数人による大画面での動画視聴が気軽にできるようになりました。

マストヘッド広告は「テレビ」でのYouTube視聴時にも表示されるため、リビングでくつろぎながら楽しむファミリー層などにアプローチ可能です。また、すぐにスクロールやタップができるスマートフォンでの視聴と比べて、テレビは操作性に劣る(PCやスマホのようにクリックやタップ操作ができない)ため、広告を見てもらいやすいメリットもあります。

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YouTubeマストヘッド広告の事例

具体的なイメージを掴むためにも、YouTubeマストヘッド広告の事例をご紹介します。

ペアーズ

マッチングサービスを運営する「ペアーズ」のYouTubeマストヘッド広告です。「ペアーズ」のアプリダウンロードを促進し、会員を増やすことを目的にマストヘッド広告を配信しています。

この動画では、ペアーズを利用して出会ったカップルが、付き合うことになったきっかけやプロポーズなど、結婚までのプロセスを語っています。ふたりが自分たちで撮影した何気ない写真を載せるなど、視聴者に親近感をもってもらう工夫がされています。動画を通して視聴者に「自分ごと感」をもってもらうことで、アプリのダウンロードにつなげています。

また、さりげなく「いいね!」機能を紹介するなどで使用感を知ってもらうことで、利用時のハードルを下げています。「自社サービスに親近感をもってもらって利用につなげたい」と考えている企業には参考になる事例です。

Bridal

Bridal

紹介やお見合いのコーディネートを行う「株式会社ブライダル」のマストヘッド広告です。自社サービスの契約促進を目的にマストヘッド広告を配信しています。

この広告はサイズや文章がレスポンシブ(スマートフォンにも最適化)されており、タイトルも「秋の婚活キャンペーン第二弾」とシンプルでわかりやすいです。タイトル下のテキストでは登録料とキャンペーン期限が明確に記載されています。いかにサムネイルとタイトルでユーザーの興味を引いてクリックにつなげるかという観点で参考になる事例です。

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YouTubeマストヘッド広告が向いている企業

YouTubeマストヘッド広告が向いている企業

「概要やメリットは理解できたが、実際にはどんなケースや企業に向いているか」「結局うちの会社・事業では適するのか」と気になる方も多いでしょう。向いているケース・企業の特徴を紹介するので、上長への説得材料にもご活用ください。(費用については次章で解説します)

予算に余裕がありYouTube上で高い広告効果を得たい企業

YouTubeマストヘッド広告は、一度の広告掲載(1〜7日)で最低でも数百万円の費用がかかります。広告が1,000回表示されるごとに費用が発生するCPM方式です。たとえば、YouTube広告の「バンパー広告」の場合、CPM方式で1,000回表示ごとに400〜600円程度で済みます。

しかしマストヘッド広告は、そもそもYouTubeにアクセスするほぼすべての人が見る「ホームフィード画面」に表示させるため費用が跳ね上がってしまうのです。その反面、多くの人にリーチできる高い広告効果を得ることができます。多くの人にアプローチするためにも、PCやスマートフォン、テレビなど全てのデバイスに表示されるようターゲティング設定するのがポイントです。

短期間で認知度を高めたい企業

短期間で認知度を高めたい企業

上の画像は、ゲームのプレゼントキャンペーンのための事前登録を呼びかける広告です。この事例から、マストヘッド広告は以下のような場合におすすめです。

  • イベントやキャンペーンなど短期間で認知度を高めたい場合
  • 新商品を大々的に宣伝したい場合(他の広告より目立つため)
  • 短期間でリーチ数を伸ばしたい場合

ただし、ホーム画面の一番上というもっとも目立つ場所に表示されるため、莫大な費用がかかります。最低入札単価は、2022年11月時点で320万円からです。動画をクリックしてもらうには視聴者の目を引く動画のトップ画像、サムネイルに力を入れる必要があります。サムネイルについても専門の動画制作会社などに相談するといいでしょう。

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YouTubeマストヘッド広告の料金・課金方式

課金方式は基本的に「インプレッション単価制(CPM)」で、広告が1,000回表示されるごとに料金が発生するのが特徴です。算出方法は「広告の出稿費÷表示回数×1,000」。たとえば、広告出稿費の予算を100万円にし、結果100万回表示された場合、CPMは1,000円です。

具体的な見積もりやインプレッション目標などについては、Googleの広告チームと相談を進める形になります。ただしホームフィード画面に表示される大々的な広告なため、低くても一度の掲載期間で数百万円程度の予算は見ておきましょう。

マストヘッド広告を含むYouTube広告の料金の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:YouTube広告の料金・費用の相場、設定方法まで徹底解説!

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YouTubeマストヘッド広告の注意点

YouTubeマストヘッド広告の注意点

メリットの多いマストヘッド広告ですが、広告枠の購入、広告を出稿するにあたって注意すべき点もあります。他のYouTube広告とは異なる、マストヘッド広告ならではの注意点をお伝えします。

1. キャンペーン設定が特殊

YouTube広告を出稿する際、Googleの広告アカウントにログインして、広告の目的や種類を決める「キャンペーン設定」を行うのが一般的です。しかし、マストヘッド広告では、Googleの営業担当者を通じての予約制となるため、別の方法でキャンペーン設定を行います。他の広告と同じくターゲティングも可能ですが、制約もあります。

■使用できるターゲティング例
・年齢や性別、居住地域(都道府県単位)などの基本情報
・子供の有無
・デバイス(PC、スマホなど配信先端末の設定)など

一方で、ターゲティング項目のひとつである「トピック(関連性の高いチャンネルに広告を表示する)」に対応していないなど、ホームフィード画面に表示されるが故にできないこともあります。また、マストヘッド広告はターゲティングを絞り込むほど単価が上がるため、最低限必要なものだけ選択するのがおすすめ。例えば、年齢と性別だけ選択して、居住地域までは絞らないなどです。

2. 費用が高い

YouTubeマストヘッド広告は基本的にはインプレッション課金ですが、広告を多くのユーザーが閲覧すれば、おのずと費用は大きくなります。場合によっては数百万円になることもあるので、予算に限りのある企業は注意が必要です。「とにかく認知を拡大したい、そのために費用を惜しんでいられない」「短期間で大多数にアプローチしなければならないイベントが控えている」などの企業にはおすすめできます。

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YouTubeマストヘッド広告の出稿方法

YouTubeマストヘッド広告の出稿方法は、インストリーム広告などとは異なります。Googleの広告管理画面ではなく、Googleの営業担当者を通じての予約が必要です。Googleの営業担当者は出稿や広告の掲載結果レポート、ターゲット変更のサポートなどを行います。

営業担当者とアポイントが取れたら、まず事前審査が行われます。ここでは主に「広告を掲載しても大丈夫な企業か」が審査されます。審査の詳細は公開されていませんが、Google側が設定しているポリシーは最低限守っておきましょう。(禁止コンテンツや禁止行為が行われていないかなど)

■Googleが定める禁止コンテンツの例
・偽ブランドなどの偽造品
・武器やタバコなど危険な商品・サービス
・不正を助長するような表現
・偏見や差別的な内容の広告

YouTube広告の審査については下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:YouTube広告の審査に通過する方法!審査落ちの原因・対処法も解説

事前審査に通過したら、申し込みと入稿です。希望する日に枠が残っているか、いつからいつまで広告を配信するか、などを営業担当者と相談しながら決定します。

マストヘッド広告を含むYouTube広告の出稿方法の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:YouTube広告の出し方・出稿の手順を解説!出稿時の注意点も紹介

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【まとめ】YouTubeマストヘッド広告

本記事ではYouTubeマストヘッド広告について、以下のポイントを中心にお伝えしました。

  • マストヘッド広告はYouTubeのホームフィードに表示される広告
  • PC、スマートフォン、テレビなどさまざまな端末で表示できる
  • アクティブユーザーの大多数にアプローチでき、広告想起にもつながる
  • 課金方式はインプレッション単価制(CPM)
  • 費用も数百万円と高めなので予算に余裕のある企業におすすめ

マストヘッド広告は、YouTubeプラットフォームの中でもホーム画面の目立つ場所に表示できるため、アクティブユーザーの大多数にリーチできます。商品サービスの認知拡大を課題に抱えている企業にはおすすめです。

しかし、広告枠の少なさや費用が高くなりやすい点では、安易に出稿できない広告でもあります。自社の予算や目的を明確にし、本当に必要だと判断できた場合にのみ出稿することを推奨します。

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