VR動画の制作費用はいくら?事例別の相場や外注費を抑えるコツを紹介【2024年最新版】

VR動画の制作費用

オフィス紹介や不動産会社の土地・物件紹介など、さまざまな場面でVR動画を見かけるようになりました。そんな中、マーケティング施策の次なる打ち手に向けて、自社でもVR動画を取り入れたいとお考えの方も多いことでしょう。

しかし、
「VR動画の制作にどのくらいの費用がかかるのか」
「外注した場合にどのくらいの費用がかかるのか」
と悩んでいる方もいるでしょう。

そこで本記事では、VR動画の制作に必要な費用の目安についてまとめました

事例別の費用目安や制作費用の内訳、外注費を抑えるコツについても紹介しているので、ぜひご覧ください。

また、下記ではVR動画の活用事例をご紹介しています。業界ごとの活用事例をまとめているので、VR動画のイメージを膨らませたい方は合わせてご確認ください。

関連記事:おすすめのVR・3D動画事例9選!業界別の活用法も解説します

※VR動画の制作をお考えの方は、動画幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。

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目次
  1. 1. そもそもVR動画とは?
  2. 2. 事例別|VR動画の制作費用相場
    1. 2-1. VR動画の制作費用は20万~数百万円と幅広い
    2. 2-2. 新卒採用用の会社紹介VR動画:20~50万円
    3. 2-3. ショールーム見学用のVR動画:80〜90万円
    4. 2-4. バーチャルドライブのVR動画:120万円
    5. 2-5. 工場見学用のVR動画:550万円
  3. 3. VR動画の制作費用の内訳
    1. 3-1. 企画・構成費
    2. 3-2. 撮影費
    3. 3-3. 編集費
    4. 3-4. BGMやナレーション費
    5. 3-5. 3DCGの制作費
    6. 3-6. その他(キャスティングなど)
  4. 4. VR動画の制作外注費を抑えるコツ
    1. 4-1. 発注者側が企画・構成を行う
    2. 4-2. 出演者は自社の社員にする
    3. 4-3. 近場や自社内で撮影する
    4. 4-4. フリー素材を利用する
  5. 5. VR動画制作会社を選ぶには相見積もりをとるべき
  6. 6. 【まとめ】VRの動画制作費用は各社さまざま!
    1. 6-1. 動画制作をプロに依頼したいという方へ

そもそもVR動画とは?

そもそもVR動画とは、「Virtual Reality(バーチャルリアリティ:仮想現実)」を疑似体験できる動画を指します。

閲覧者はVR用のゴーグルを利用することで映像の中に入り込んだような感覚を楽しめます。ゴーグルがない場合でも、映像をマウス等で操作して360度の映像を見ることができるのです。

VR動画はゲームやアトラクションに用いられるイメージが強いですが、他にも

● 自治体や旅行業…観光地のプロモーション
● 不動産業…物件や土地の紹介
● 工事業…建設現場における作業の研修

など幅広い業界に活用されています。そのため、今後もマーケティングや教育などさまざまな場面で展開されることが予想できるでしょう。

ただし、VR動画を制作するには、「RICOH THETA」「GoPro MAX」などの360度が撮影できるカメラや「Adobe Premiere Pro」などの編集ソフト、「撮影しているカメラマンを映像に残さないための撮影・編集技術」といった専用の機材・スキルも必要です。そのため、外注の利用も検討しながら企画書を作成する必要があります。

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事例別|VR動画の制作費用相場

VR動画にはさまざまなパターンがあるので、どういった動画を制作したいのか考えながら予算感を掴んでいきましょう。

VR動画の制作費用は20万~数百万円と幅広い

通常の動画制作でも、動画の長さやナレーション・BGM・テロップの有無などによって料金が変動します。VR動画の場合は、使用する機材や編集、実写か3DCGかなど他の要素も関わってきます。そのため、かかる料金は20~数百万円と実に幅広いです。

例えば、数十秒~2分程度の短い動画なら、20万円台から相談できる会社もあります。3DCGかつ長尺だったり、ドローンや水中カメラなど専用の機材が必要だったりすると1,000万円を超える可能性もあります。
また、遠方での撮影になればロケ地の手配にかかる費用や交通費なども発生するため、動画の目的や用途を練ったうえで予算を見積もることが必要です。

では、実際にVR動画の予算感を事例を交えながら見ていきましょう。

新卒採用用の会社紹介VR動画:20~50万円

プラスチック製品を手掛ける「株式会社ヤシマ精工」の会社紹介動画です。部署ごとに仕事内容を説明していますが、VR動画にすることで解説の手の動きに合わせて自分でマウスなどで目線を動かすことができ、よりリアルに近い形で設備を確認できます。

こちらのVR動画は新卒採用VRのパッケージを用いて制作されており、費用は28~50万円ほど。料金は動画の尺や案内用チラシ・採用リーフレット・ランディングページの有無などによって変動します。

ショールーム見学用のVR動画:80〜90万円

電子部品の実装ロボットや金属素材を加工する工作機械などを提供している「株式会社FUJI」のショールーム見学動画です。公式マスコットがロボットなどの紹介をしており、同社がどのような製品を取り扱っているのかを簡易的に知ることができます。

動画内ではマスコットの位置を矢印で示したり、下を向くと現在地のマップが見られたりと、視聴者の利便性を考慮した工夫が凝らされています。また、ロボット内部の撮影やマスコットに合わせたテロップ表示なども行われていますがこのような会社見学や内見用のVR動画は企画込みで80~90万円ほどが費用の目安です。

バーチャルドライブのVR動画:120万円

動画制作会社である「株式会社ユニモト」が、自社の制作事例として紹介しているバーチャルドライブのVR動画です。天然ガス自動車「ストラリス」を運転する様子をVRで再現しており、解説を聞きながら車内の設備を確認できます。

こちらの動画は、企画構成とVR撮影、編集、BGM、ナレーション含めて120万円が費用の目安です。テロップや字幕は用いられておらず、制作期間は約4週間ほどとされています。

工場見学用のVR動画:550万円

バーチャルドライブのVR動画と同じく「株式会社ユニモト」が公開している、「アサヒビール株式会社」の工場見学用VR動画です。実写と3DCGを組み合わせることで、本来は撮影できないビールの製造工程を再現しており、VRならではの体験を提供しています。

本動画はテロップや字幕、BGMを追加しているだけでなく、実際は覗くことができない部分に3DCGを多く使用している点が特徴で、費用の目安は550万円ほどです。また、企画構成や演出計画も行われており、制作には約2ヶ月を有しています。

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VR動画の制作費用の内訳

VR動画の制作費用内訳として、以下の6つの項目に分けて解説していきます。

※費用は動画の長さによっても変動します。あくまでも目安としてご確認ください。

項目

費用の目安

企画・構成費

5~50万円

撮影費

5~50万円

編集費

5~50万円

BGMやナレーション費

1~20万円

3DCGの制作費

40~数百万円

その他

キャスティングや交通費など

内容による

企画・構成費

まずはどのようなVR動画を制作するのか、企画・構成を考える費用として5~50万円ほど必要です。また、動画を制作するためのスケジュール管理や現場での指揮など、ディレクションに関する費用も含まれます。

撮影費

VR動画を撮影するために必要な費用は、5~50万円が目安です。
360度の撮影が可能な「GoPro」を使用したり、180度撮影ができるカメラを2台つなぎあわせたりとさまざまな手法が用いられますが、どういった機材を使うかで費用が変わってきます

例えば空撮が必要でドローンを使用したいときなどは、通常の撮影費に加えて15~20万円ほどかかると考えておきましょう。

編集費

撮影した素材をVR用に編集していくための費用です。
複数の画像の継ぎ目が分からないようにつなぎあわせる「スティッチング」という作業が必要ですが、この作業のみを依頼する場合は5分以内で5万円から対応している制作会社もあります。

また、動画内にテロップを入れるかどうかでも費用は変動します。VR動画は閲覧者の目線が不確定になるため、予算に余裕があるのであればテロップを用いて商品を解説するなどひと工夫してみるのもよいでしょう。

BGMやナレーション費

BGMを流すだけであれば1万円以下で請け負っている会社もありますが、オリジナルの音源を制作すると数万~数十万円ほどかかります。

また、ナレーションの録音時にスタジオを借りたりナレーターを起用したりと料金加算となるポイントもあります。
収録スタジオのレンタル等にかかるMAスタジオ費は1日あたり10万円、ナレーターの人件費は1本あたり5万円が目安です。動画の臨場感アップを目的として「空間音声(視線の向きによって音の方向が変わる仕組み)」を用いることもできるため、予算に応じて検討するのもよいでしょう。

3DCGの制作費

VR動画内に3DCGを使用したい場合は、その分の費用も見越して予算立てするようにしましょう。全編が3DCGであれば撮影費がかからないパターンもありますが、動画の長さによっては数百万円規模の予算が必要です。

3DCGの制作費

画像引用:RADiCAL Motion

また、上の画像のように人の動きを解析してデジタルデータ化する「モーションキャプチャ」を使用したり、3DCGにする箇所が部分的だったりと、費用が変動する要素が大きいです。そのため、「こういった場合はどのくらいの費用が必要か」を制作会社に質問してみるのもよいでしょう。

その他(キャスティングなど)

上記で挙げた費用以外にも、出演者へのギャランティや移動時の交通費、納品データの譲渡費用などが必要なケースもあります。
また、遠方での撮影が数日にわたる場合はホテルの宿泊費も発生します。

このようにVR動画はそれぞれの項目ごとに費用が大きく変動するため、まずは予算内で利用できる制作会社があるのか確認してみるのもおすすめです。制作会社によっては撮影や編集、BGMなどをまとめて行うパッケージプランを用意しているところもあるので、気軽に相談してみるとよいでしょう。

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VR動画の制作外注費を抑えるコツ

VR動画の制作外注費を抑えるコツ

かかる費用だけ見ると「うちでは制作できなさそう…」と踏みとどまってしまう方もいるかもしれません。しかし、ポイントを押さえればVR動画制作にかかる外注費を抑えることも可能です。

こちらでは、VR動画の制作外注費を抑えるコツとして下記の4つをご紹介します。

発注者側が企画・構成を行う

制作会社は多くのVR動画を手掛けており、経験に基づいた提案ができます。ただし、企画や構成にも費用が発生するため、費用を抑えたい発注者はあらかじめ自社で用意することが大切です。

例えばオフィス紹介用のVR動画なら台本を作って撮影する順番を定めておく、社内教育用のVR動画ならナレーションの内容を書き起こしておくなど、できる範囲で準備しておくとよいでしょう。

出演者は自社の社員にする

オフィス紹介や工場見学など、自社の社員に出演してもらうことでキャスティングにかかる費用を抑えられます。よりリアルな空気感を伝えられるため、動画の内容によってはあえて自社の社員のみで構成するのもおすすめです。

また、どうしても外部の人員が必要な場合は、撮影時間ができるだけ少なく済むように構成することも大切です。VR動画を数本作りたいときも、出演シーンをまとめて撮影しておけばコストを削減できるでしょう。

近場や自社内で撮影する

撮影場所を近場や自社内に設定するのも、費用を節約するポイントです。交通費やロケ場所の手配にかかる費用が不要となるため、それだけ安く抑えられます。

また、ドローンなど使用する機材によっては天候に左右されることも考えられるため、予定の変更に対応できるよう近場で撮影するように手配しておくと安心です。

フリー素材を利用する

VR動画にイラストや効果音、BGMを使用する場合、フリー素材を用いれば費用がかかりません。ただしフリー素材であっても商用利用ができないものもあるため、その素材の権利について正しく理解することが大切です。

また、BGMの制作ができる人やイラストレーターをクラウドソーシングサイトで探すなど、素材によっては安く抑える方法もありますが、その場合も著作権などのトラブルが発生しないよう注意しましょう。

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VR動画制作会社を選ぶには相見積もりをとるべき

外注費を抑えるコツについて紹介しましたが、費用に納得感をもって依頼するためには、複数の会社に見積もりをお願いすることが大切です。1社だけだと「自社で作りたいVR動画の場合はいくらかかるのか」が比較できておらず、知らないうちに相場より高く費用が発生してしまう可能性があります。

料金の比較には下記のようなメリットもあり、結果的に満足度の高い制作会社が見つかることも多いです。

● VR動画の具体的な相場を把握できる
● よりよい条件を提示した会社を選べる
● レスポンスの早さなども確認できる

また、あらかじめ予算を提示したうえで発注者にとって納得のいくコストを提示してくれた制作会社に依頼すれば、必要以上に高額になることも避けられるでしょう。

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【まとめ】VRの動画制作費用は各社さまざま!

本記事で紹介したとおり、VR動画の制作にかかる費用は多種多様です。同じ会社でもオプションによって大きく変動するため、動画で何を伝えたいのかを明確にしたうえで依頼する必要があります。

また、VR動画の制作が予算的に厳しいのであれば、そもそもVR動画が必須なのかを考えることも大切です。たとえば自社の求人に興味を持つ人を増やしたい場合、VR動画でオフィスを紹介する以外にも社員インタビュー動画を制作するという選択肢もあります。そのため、急いで「VR動画」を選ぶ必要がないかもしれません。

まずはどういった理由で動画を制作したいのかを考え、「こういった目的なら何の動画がおすすめか」「●●の課題を解決したいするためにはどうしたらいいか」などをプロに相談してみてはいかがでしょうか。

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