研修動画の費用相場は?外注や制作フローまで詳しく解説します【2024年最新版】

研修動画の費用相場

研修動画の制作を検討している方で、次のようなお悩みをお持ちではありませんか?

・研修動画を作りたいが、自社に動画制作のノウハウがない
・制作会社に依頼する場合、どのくらいの費用感になるのか
・ある程度の予算は用意しているが、可能ならコストは安く済ませたい

本記事では、このようなお悩みを抱えている方向けに、「研修動画の費用」について徹底解説します。費用相場をお伝えするだけでなく、依頼や制作の流れまで詳しくご紹介しているので、ぜひ自社の研修動画制作にお役立てください。

※現在、研修動画の制作を検討している方は動画幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料や紹介料は一切かかりません。

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目次
  1. 1. 研修動画の種類
    1. 1-1. セミナー形式
    2. 1-2. マニュアル形式
    3. 1-3. ドラマ形式
  2. 2. 【種類別】研修動画の外注費用
    1. 2-1. セミナー形式の費用
    2. 2-2. マニュアル形式の費用
    3. 2-3. ドラマ形式の費用
  3. 3. 研修動画費用の内訳
    1. 3-1. 見積もり=企画費+人件費+諸経費
    2. 3-2. コスト削減ならフリーランスに依頼する方法も
  4. 4. 研修動画の事例
    1. 4-1. セミナー形式
    2. 4-2. マニュアル形式
    3. 4-3. ドラマ形式
  5. 5. 研修動画を制作会社に依頼する流れ
    1. 5-1. 外注までの流れ
    2. 5-2. 制作の流れ
  6. 6. 研修動画の費用まとめ

研修動画の種類

ひと言で研修動画といっても形式はさまざま。大きく「セミナー形式」「マニュアル形式」「ドラマ形式」の3つに分類できます。

研修動画の種類3つ

セミナー形式

セミナー形式は、一人の上司(講師)が大人数の社員に対して話す形式です。上司がカメラに向かって話している姿を収録し、後から社員が視聴します。

【例】全社員に向けた新年挨拶

【活用シーン例】
・新入社員のビジネスマナー研修
・定期的なコンプライアンス研修
・社長による全社員向けの新年挨拶

マニュアル形式

マニュアル形式は、業務プロセスなどを「動画マニュアル」で解説する形式です。主に製品やサービスの業務プロセスを説明する際に用いられます。細かい動きやジェスチャーを入れられるため、テキストでは表現しにくい動作もスムーズに伝えられるのがメリットです。

【例】美容室におけるシャンプーの方法

【活用シーン例】
・飲食店における調理フローの説明
・製造業における部品の組み立てフローの説明
・美容室でのカット・シャンプーの仕方etc

ドラマ形式

ドラマ形式は、社員に密着取材をしたり、プロの演者を起用して業務内容をドラマ風にしたりと、動画にストーリー性をもたせる形式です。ひとつの物語として共有できるため、退屈せずに最後まで見られるというメリットがあります。

【例】業務におけるコンプライアンスをドラマ仕立てに

【主な活用シーン】
・マナー研修
・セキュリティリスク
・仕事に対する心構えetc…幅広いシーンに対応可能

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【種類別】研修動画の外注費用

それでは本題である研修動画を制作会社に依頼した場合の外注費用を見ていきましょう。まずは各形式の相場表をご覧ください。

研修動画の種類

相場

セミナー形式

5〜15万円

マニュアル形式

5〜30万円

ドラマ形式

80〜200万円

セミナー形式の費用

まずはセミナー形式の費用について解説します。

内容

相場

閲覧のみの動画

5〜15万円

動画+eラーニング機能

(学習管理システム付き)

制作費用+月額3〜8万円の利用料

セミナー形式の相場は5〜15万円程度です。費用は「編集作業の工数」と「撮影場所」で変動します。
セミナー形式では、30分程のセミナー動画を1台のカメラで撮影するのが特徴です。イメージは、林先生で有名な東進ハイスクールの授業。カメラを三脚で固定し、講師が説明を行います。

また、「eラーニング」という学習管理システムが付帯する場合も。音楽やナレーション、資料の差し込みなど凝った編集を依頼しなければ費用を削減できます。また自社で撮影を行うことで場所代のカットも可能です。

eラーニングを付ける場合、制作費用に加えて月額利用料がかかります。サービスによって料金は異なりますが、概ね3〜8万円程度です。
費用はかかるものの、研修の受講履歴や達成度の確認、テストの作成、受講者コミュニティの構築など、研修内容の定着度アップにつながる機能が充実しています。

マニュアル形式の費用

続いてマニュアル形式の費用について解説します。

内容

相場

簡易的な動画マニュアル(価格を安く)

5〜15万円

表現に凝った動画マニュアル

10〜30万円

マニュアル形式の費用は、「動画の長さ」や「編集工数」によって変動します。

価格を安く抑えようとした場合、5〜15万円程度となります。基本的にカメラを一台固定し、講師が身振り手振りを使って業務プロセスを説明するようなイメージです。これに簡単な字幕やナレーションを付け加えます。

クオリティを上げる場合、カメラマンの人件費と編集工数が増えるため価格は10〜30万円程度に。一台のカメラを固定するのではなくカメラマンが動きながら撮影します。さまざまな角度から業務プロセスを撮影し、それらを上手くつなぎ合わせて作るイメージです。

字幕やナレーションでは分かりやすい表現を入れつつ、必要に応じてグラフの挿入なども実施。撮影や編集に工数をかける分、過不足なく情報を伝えることができます

ドラマ形式の費用

次にドラマ形式の費用を見ていきましょう。

内容

相場

仕事密着

業務内容のドラマ化

80〜200万円

ドラマ形式は「演出」にこわだって撮影や編集を行うため、最低でも80万円程度はかかります。

プロのキャストを起用することが多いため人件費が大きくなるのです。会社や店舗の全景を撮影するためにドローンなどの特殊機材を使えば、さらに費用は大きくなります。

その分、映像の美しさやストーリー性など動画のクオリティは格段に高くなります。また動画自体がドラマ仕立てになっているため、社員の理解度アップにもつながるでしょう。予算に余裕がある、いち早く新入社員に業務を浸透させたいという場合にはオススメです。

研修動画の制作会社を探す際は、ぜひ動画幹事にご相談ください。

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研修動画費用の内訳

研修動画の費用感をお伝えしましたが、具体的に何にお金がかかっているのか気になる方もいらっしゃるでしょう。そこで本章では、研修動画費用の内訳について詳しく解説します。

見積もり=企画費+人件費+諸経費

研修動画の見積りの内訳

研修動画の見積もりは、「企画費」「人件費」「諸経費」の3つの合算で決まります。企画費は、動画の台本作成や進行管理費など。人件費は制作スタッフやカメラマン、キャスティングなどにかかる費用、諸経費はスタジオのレンタル代や美術費などが当てはまります。

企画費

研修動画の台本作成や制作スタッフのスケジュールなど進行管理にかかる費用です。主にディレクター(予算と進行管理を担当)やプロデューサー(動画全体の演出を指揮)が担当します。

人件費

主に制作スタッフの費用です。主にディレクターやカメラマン、編集者など制作スタッフに支払う費用になります。ただドラマ形式にする場合、役者やモデルなどを起用することが多いため、彼らに支払うキャスティング費も必要です。

諸経費

最後に諸経費です。具体例としていくつか諸経費をご紹介します。

・カメラや照明などの撮影機材費
・大道具や小道具など美術費
・音楽を挿入する際の音響効果費
・マスターデータ作成費
・スタジオの手配(借りる場合のみ)

パッと見て「意外と諸経費が多い…」と思うかもしれません。たしかに諸経費の種類は多く、動画の内容によって必要経費も異なりますが、制作会社によって金額の差が出にくいのが特徴です。

コスト削減ならフリーランスに依頼する方法も

動画制作を外注するとき、誰しもコストは低く抑えたいもの。そういった場合、フリーランスの動画クリエイターに依頼する方法もあります。

 動画形式

制作会社

フリーランス

セミナー形式

5〜15万円

3〜9万円

マニュアル形式

5〜30万円

3〜18万円

ドラマ形式

80〜200万円

48〜120万円

※キャストを使う場合が多いため

制作会社への依頼が一般的

フリーランスへの依頼費用は、制作会社の6〜7割程度。一般的な制作会社の場合、動画制作以外にも部署を持っているため、事業全体を維持するための間接費がかかります。

その点フリーランスは「動画制作だけ」に特化しているため、人件費が安くなるのです。個人で活動しているため間接費もかからず、トータルコストを抑えることができます。

ただし「信用面」には注意が必要です。制作会社には複数の動画クリエイターが在籍しているため、担当に万一のことがあっても業務を続行できますが、フリーランスだとそうはいきません。本人が稼働できなくなれば、たちまち納期遅れに。最悪の場合、「動画を納品できない」というケースも考えられます。

たしかにコストダウンは期待できますが、フリーランスへの依頼は一度慎重に考えてみるべきでしょう。こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご参考ください。

関連記事:動画制作をフリーランスに依頼して大丈夫?注意しておきたいポイントを解説!

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研修動画の事例

費用や相場を踏まえて、研修動画をどの形式で制作しようか迷っている方もいらっしゃるはず。研修動画のイメージを掴んでもらうためにも、ここで事例をいくつかご紹介します。

セミナー形式

「マナー講習」予防歯科協会

予防歯科協会が公開している「マナー講習」についての研修動画です。女性講師が歯科医院向けのマナーについてセミナー形式で解説しています。

講師が話している姿を映すだけでなく、イラストやテキストを用いて要点がまとめられています。また字幕のテキストに色付けをしたり、講師がジェスチャーを使って解説をするなど、視聴者の「視覚」を刺激した内容に。見た人が理論だけでなく直感的に理解できる動画といえるでしょう。

「接客セミナー」鈴木比砂江

接客コンサルタントとして活躍している鈴木比砂江氏によるセミナー動画です。
「売れる接客」というテーマで、接客の基本から応用までをセミナー形式で説明しています。

この動画のポイントは、カメラを2台使ってアップと引きの映像を交互に分けていること。映像に緩急をもたせることで、10分を超える動画でも視聴者を飽きさせない工夫がされています。「アングルが固定化されて冗長になりやすい」というセミナー動画のデメリットをうまく解消している事例です。

マニュアル形式

「EF接合動画施工マニュアル」株式会社クボタケミックス

塩ビ管やポリオレフィン管の製造を行う「クボタケミックス株式会社」の動画マニュアル事例。最初に器具の名称やサイズ感など基本項目を紹介し、後に業務プロセスを説明しています。

社員が「動き」に注目できるよう、動画では字幕が最小限に抑えられています。また後半には作業時の注意点も分かりやすく解説。作業の一連のプロセスが、約3分というコンパクトな内容にまとめられた動画です。

「ハラール研修用マニュアル」調理技術技能センター

調理技術技能センターが「ハラール料理(イスラム教の方向けの料理)の調理方法」について紹介している研修動画です。
動画の序盤では、食材の保管から調理器具や食器、調理場の環境など基本的な項目を説明。その後、実際の調理フロー実演しながら解説しています。

題材が「料理」なので、調理器具や調味料など扱う品目が多くなりやすい課題があります。そこに背景色を付けた字幕、それから効果音を挿入することで、視聴者の理解度アップにつなげています。

ドラマ形式

「仕事の基本とルール」日本経済新聞

日本経済新聞社が公開している研修動画です。新入社員向けに「学生と社会人の違い」や「社会人に必要な意識」など仕事に対する心構えをドラマ形式で紹介しています。

キャストの「いかにも新入社員」な演技で臨場感を演出。さらに、映像だけでは伝わりにくい部分をナレーションで補っています。動画自体は3分と短いですが、テンポが早いため視聴者はサクサクと見ることができます

「新入社員が知るべき情報漏えいの脅威」IPA Channel

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が提供している研修動画です。企業の情報漏洩リスクとその防止についてがドラマ形式でまとめられています。

ドラマ仕立ての演出をメインに、所々にテキストやイラストで注意点を紹介。つい見入ってしまいながらも、社員自身がリスクを「自分ごと」に捉えられるような工夫がされています。重要なポイントを伝えつつ、起承転結を押さえたストーリーを作ることで、社員に最後まで見てもらいやすい動画になっています。

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研修動画を制作会社に依頼する流れ

最後に、研修動画を制作会社に依頼する際の流れをご紹介します。

外注までの流れ

まずは、制作を決定してから外注するまでの流れです。大きく「依頼準備」「ヒアリング」「見積もり・提案」の3つに分類されます。

動画制作の依頼までの流れ

制作会社への依頼準備

早く動画を作りたいからといって、準備なしで制作会社に丸投げするのはNG。最低でも以下の3つの準備をしておきましょう。

1. 目的を決めておく
2. 予算を決めておく
3. 納期を決めておく

1つ目は「目的」です。
研修動画だと、「社内教育を効率化したい」「動画マニュアルによって務標準化を図りたい」などが考えられます。そして社内の誰に向けての(新入社員、既存社員、アルバイトなど)の動画なのかも明確にしておきましょう。

2つ目は「予算」です。
予算が曖昧だと、制作会社もどこまで撮影や編集に工数をかけて良いのかが分かりません。制作が会社がスムーズに制作を進められるよう、あらかじめ予算に上限を決めておきましょう

3つ目は「納期」です。
完成後に修正が発生するケースもあるため、修正期間を考慮した上で納期を設定するのがベター。企業によっては完成を先に伸ばせない事情もあるはずです。そういった場合は、納期を伸ばせない理由を伝えることで、先方もスケジュールを組みやすくなります。

ヒアリング

制作会社への問い合わせ後、ヒアリングが行われます。

・何を目的に研修動画を作成するのか?
・どのような社員に向けた動画にするのか?
・動画形式をどうするか?
・どのくらいのクオリティを期待するか?
・字幕やナレーションをどこまで付けるか?
・動画制作の予算や納期について

1回のヒアリングは約1〜1.5時間で、複数社を比較する場合もあるため、期間は1週間程度を想定しています。特に大切なのは「目的」です。
「社員全員に見てもらいたい」といった曖昧な目的でなく、社員の中でも誰に見て欲しいのか、動画を見てどうなって欲しいのかなど、研修動画の方向性を明確にしましょう

見積もり・提案

ヒアリングの後日、制作会社は見積書や提案書を作成します。見積書には、先ほどの企画費や人件費、諸経費の内訳が記載。提案書には動画の大まかな流れやアウトラインを説明する簡単なラフ画が提示されることが多いです。

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制作の流れ

見積書や提案書に目を通したからといって制作会社に丸投げすると、後に予算やスケジュールに齟齬(そご)が生まれることも。コミュニケーションロスを生まないためにも最低限、制作の流れを掴んでおきましょう。

研修動画制作の流れ

1. プランニング(企画)

まずはプランニングを行います。制作会社は、ヒアリングした内容を参考に制作チームを編成し、制作スケジュールを作成。のち動画の台本作成、キャスティング(社員に何人出演してもらうか等)、香盤表(撮影当日のキャストやスタッフの動きを示したもの)の作成を行います。

2. 撮影準備

企画が固まれば、次に撮影準備に入ります。ここではカメラや照明、大道具など機材調達がメインです。制作期間短縮のため撮影前に仮のナレーションを入れる場合も。編集者が仮のナレーションを吹き込み、それに合わせて動画素材を挿入することで、編集スピードが早くなるのです。

3. 撮影

撮影

準備が整ったら台本をもとに撮影を行います。研修動画だと半日〜1日で撮影は終了しますが、業務別に動画マニュアルを分けるなど複数撮影が必要な場合は、数日かかることもあります。
また撮影当日は、依頼者は必ず立ち会ってください
研修動画(特に実写)は、後から修正がききません。完成後に「イメージと違った…」とならないよう、必ず撮影現場に立ち会うようにしましょう。

4. 編集

撮影が終わったら、映像素材や写真、イラストなどを用いて編集を行います。編集後はクライアントの要望に沿った映像となっているかの確認や動画のクオリティチェックを先に行い、台本に従って動画をつないでいきます。
また編集した映像を一度クライアントがチェックする「試写」も行います。

5. MA

試写でOKが出れば、最後に録音スタジオでMA(BGM挿入)を行います。ただスタジオを借りてMAを行う動画は制作費が300万円以上のものが多く、研修動画では借りない場合がほとんどです。MA後は修正を行い、動画を完成させます。最後に納品ファイルへの変換を行い納品完了です。

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研修動画の費用まとめ

本記事では、研修動画の費用について次のポイントを中心にお伝えしました。

・研修動画は「セミナー形式」「マニュアル形式」「ドラマ形式」の3種類
・セミナー形式は5〜15万円、マニュアル形式は5〜30万円、ドラマ形式だと80〜200万円は相場
・研修動画の見積りは「企画費」「人件費」「諸経費」の3つから成る
・依頼準備→ヒアリング→見積り・提案を経て正式な依頼となる

セミナー形式やマニュアル形式だと比較的安く制作できますが、ドラマ形式になると一気に金額が跳ね上がります。いずれにしても適切な制作会社に依頼する必要がありますので、ぜひ動画幹事にご相談ください。

コンサルタントのご紹介 動画幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 専任のコンサルタントが、
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