タクシー動画広告(タクシーサイネージ)の効果・費用相場・事例まとめ【2024年最新版】

タクシーの広告といえば、以前は座席や窓に貼ってあるステッカーやパンフレットを指しましたが、現在は動画を流す車両が増えています。

後部座席に設置されたモニターで動画を流すことで、静止物より大きな広告効果が見込めるため、広告出稿を検討されている方も多いです。

しかし、未経験者にとっては様々な不安とハードルがあります。

  • タクシー広告の動画を作る費用は?
  •  どうやって出稿したらいい?いくらかかる?
  • どんな動画を作ればいい?

そこで本記事ではタクシー広告の動画制作・出稿を考えている方に、上記の疑問に回答します。

この1記事で、基本的な知識は網羅できますので、初めて動画を担当される方も安心してください。

※タクシー広告に使う動画の制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はお気軽にご相談ください。あなたの目的・予算にあった最適な制作会社を「人力で」マッチングします。

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目次
  1. 1. タクシー動画広告の効果・メリット
    1. 1-1. ビジネスマン層にリーチできる
    2. 1-2. ノイズが少なく動画に集中できる
  2. 2. タクシー動画広告の配信方法
    1. 2-1. 目的に応じてタクシー広告の配信会社を選ぶ
    2. 2-2. 予算・ターゲットに合わせてメニューを選ぶ
    3. 2-3. 配信するタクシー動画を制作する
  3. 3. タクシー動画広告の有名配信会社
    1. 3-1. GROWTH
    2. 3-2. Tokyo Prime
  4. 4. タクシー広告動画を制作会社に依頼する料金の目安
    1. 4-1. 商品・サービス紹介動画の料金(アニメーション)
    2. 4-2. 商品・サービス紹介動画の料金(実写)
    3. 4-3. 会社・店舗紹介動画の料金
  5. 5. 参考にしたいタクシー動画広告の事例
    1. 5-1. 人事系クラウドサービス「JOB Scope」
    2. 5-2. 採用管理プラットフォーム「HERP ATS」
    3. 5-3. 人材育成サービス「shouin(しょういん)」
    4. 5-4. でりでりバーベQ
  6. 6. タクシー動画広告まとめ
    1. 6-1. 動画制作をプロに依頼したいという方へ

タクシー動画広告の効果・メリット

まずは「そもそもタクシー広告って効果があるのだろうか?」と不安な方のために、タクシーの動画広告のメリットを解説します。メリットを知ることで、どんな動画を作るべきかも見えてきます。

ビジネスマン層にリーチできる

画像出典:一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会

タクシー動画広告のメリットは、ビジネスマン層にリーチできることです。一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会の「2022年度 タクシーに関するアンケート調査結果」では、タクシー利用者に占める会社員の割合は約49.9%。会社経営者も含めれば、ビジネスマン層の割合は約53.7%にも及ぶからです。

タクシーを利用する会社員の目的でもっとも多いのが、通勤・商用であることもポイント。特に、決裁権のある会社経営者は、通勤・商用でタクシーを利用する割合が45%を超えます。このことからも、ビジネスマンをターゲットにしたBtoB商材が、タクシー動画広告に向いていることがお分かりでしょう。

ノイズが少なく動画に集中できる

2つ目のメリットはタクシーはノイズが少ないこと。同じ交通広告でも、電車のような大人数の共有スペースと違って個室に近く、車内が狭いので、動画が目に入りやすい環境です。

モニターも眼前60センチと近い位置にあり、動画にも集中しやすい場所なのです。

さらに、自分で運転しているわけではないので手が空いており、動画を見てそのままタクシー車内で検索してもらえるメリットもあり、コンバージョンにも寄与します。

タクシー広告では、申し込みや購入などに直接つながる動画を狙うことも戦略の1つです。

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タクシー動画広告の配信方法

前述のように、タクシー動画広告がビジネスマン層にリーチしやすい、コンバージョンにつながりやすいメリットがあることがわかりました。では、タクシー動画広告はどのように配信すればいいのか?そんな方に向け、タクシー動画広告の基本的な配信方法を簡単に解説していきましょう。

目的に応じてタクシー広告の配信会社を選ぶ

タクシー動画広告を配信するための広告代理店を選定します。タクシー広告は、一般的な交通広告会社で取り扱っている場合もありますが、車体ラッピングが得意、ステッカー広告が得意など、広告代理店によって得意分野はさまざま。タクシーサイネージ(動画広告)配信が得意な広告代理店を選定することがポイントです。

また、配信会社によって対応するエリア、カバーするタクシーの台数が異なることにも注意が必要。どのようなターゲットにどんなアクションを起こして欲しいのか?タクシー動画広告の目的を明確にし、配信会社を選定することが重要です。

予算・ターゲットに合わせてメニューを選ぶ

配信会社が用意しているメニューから、予算・ターゲットに合わせ、適切なものを選びます。
タクシー動画広告は、優先順位の異なる複数の配信枠が用意され、メーター作動と同時に再生される仕組みが一般的だからです。

つまり、最初に配信されるメニューを選定すれば高い視聴率を期待できますが、その分、2番目以降の配信メニューよりも費用は高額。配信期間によっても費用は変動します。ステッカー広告などのオプションが用意されている場合もあるため、予算を念頭に置きながら、効果的にターゲットへアプローチできるメニューを検討しましょう。

配信するタクシー動画を制作する

選定した配信会社、配信メニューを念頭に、タクシー動画広告を制作します。配信会社の用意するメニュー枠は、30秒、もしくは60秒が一般的。60秒でタクシー動画広告を制作し、編集した30秒バージョンも用意しておくと、動画活用の幅が広がるためおすすめです。

制作のポイントは、ターゲットの興味をひくアイキャッチ。そして飽きさせない演出です。広告視聴が目的ではないタクシー乗客に、最後まで見てもらえるよう、内容を工夫しましょう。

タクシー動画広告の有名配信会社

続いては、タクシー動画を広告出稿する会社を紹介します。サービスについての詳しい説明は基本的に東京の金額を紹介しますので、地方の料金に関しては下の表を目安にしてください。

◎地方版タクシー広告料金の目安(MKタクシー)

形式

想定表示回数

枠数

広告料金と再生単価

最大60秒 音声あり

12万回

1枠

60万円(1回5円)

最大30秒 音声あり

10万回

5枠

40万円(1回4円)

最大30秒 音声あり

8万回

10枠

20万円(1回2.5円)

引用:ラクスル株式会社「タクシー広告」より

GROWTH

GROWTH

1つ目のサービスは『GROWTH』。都内の大手タクシー会社5社の約11,500台の後部座席にモニターを搭載しています。都内タクシー利用者カバー率42%、月間リーチ数770万人というシェアを誇ります。

広告枠の申し込みは、専用フォームからの問い合わせが必要。公式サイトの「CALENDAR」ページから問い合わせできるほか、広告枠の空き状況も確認できます。

2024年6月時点での料金体系、メニューは以下の通りです。

メニュー

内容

枠数

料金(税込料金は要問い合わせ)

RIDE VIEW

メーター作動前の待機画面に静止画広告を表示

1

600万円

FIRST VIEW

乗車直後の広告枠1本目に最大60秒の動画広告を表示

1

700万円(再生単価4.6円)

BUSINESS VIEW

乗車後の広告枠2〜7本目に動画広告をランダム表示

6

500万円(再生単価4.1円)

ECONOMY VIEW

乗車後の広告枠8〜17本目に動画広告をランダム表示

10

300万円(再生単価3.7円)

※掲載期間はすべて1週間です。

Tokyo Prime

Tokyo Prime

Tokyo Primeは東京を中心に全国35都道府県で動画広告を配信する日本最大のタクシー・サイネージメディアです。

全国のタクシー台数は70,000台、東京台数で25,500台もあり、月間リーチ数は3,500万人(東京1,500万人)という規模。以前は東京エリアのみの指定はできませんでしたが、東京を含む新たな「エリア指定メニュー」も登場。より使いやすいサービスになりました。

また、広告枠の間に配信される「コンテンツ枠」の購入も可能。広告枠・コンテンツ枠をセットにして配信することも可能です。2024年6月時点での料金体系・メニューは以下の通り。

全国メニュー

メニュー

形式

配信タイミング

想定表示回数

枠数

配信台数

料金

(税込み)

1st Ads

FULL

動画(音声あり、最大60秒)

発車直後1本目

540万回

1

70,000台

1,870万円(再生単価3.2円)

HALF

270万回

2

35,000台

935万円(再生単価3.2円)

2nd Ads

FULL

動画(音声あり、最大30秒)

発車から3〜10本目(広告枠)

360万回

8

70,000台

1,320万円(再生単価3.3円)

HALF

180万回

16

35,000台

660万円(再生単価3.3円)

3rd Ads

FULL

2nd Ads終了後(広告枠)

110万回

11

70,000台

484万円(再生単価4円)

HALF

55万回

22

35,000台

242万円(再生単価4円)

2nd Contents

FULL

動画(音声あり、最大30秒)もしくは静止画(音声なし、最大15秒)

発車から3〜10本目(コンテンツ枠)

340万回

2

70,000台

880万円(再生単価2.4円)

HALF

170万回

4

35,000台

440万円(再生単価2.4円)

3rd Contents

FULL

2nd Ads終了後(コンテンツ枠)

120万回

3

70,000台

262万円(再生単価2円)

HALF

60万回

6

35,000台

132万円(再生単価2円)


エリア指定メニュー

メニュー

形式

配信タイミング

エリア

想定表示回数

枠数

台数

料金

Area Ads 東京

FULL

動画(音声あり、最大30秒)

2nd Ads終了後(広告枠)

東京

54万回

4

25,500台

292万円(再生単価5円)

HALF

27万回

8

12,750台

148.5万円(再生単価5円)

Area Ads 関東

神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬

17.5万回

4

14,790台

77万円(再生単価4円)

Area Ads 関西

大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山

24万回

17,030台

104.5万円(再生単価4円)

Area Ads 東海

愛知・岐阜・静岡・三重

6万回

5,390台

26.4万円(再生単価4円)

Area Ads 九州

福岡・佐賀・長崎・熊本

4.9万回

2,710台

22万円(再生単価4円)

Area Ads 北海道

北海道

3万回

2,400台

13.2万円(再生単価4円)

Area Ads 沖縄

沖縄

3.3万回

500台

14.3万円(再生単価4円)

※掲載期間はすべて1週間です。

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タクシー広告動画を制作会社に依頼する料金の目安

続いてはタクシー動画広告の制作をプロに依頼する場合の料金の目安を紹介します。タクシーで流れる動画は基本的にすべて60秒以内の動画。種類は商品やサービス紹介が大部分で、企業紹介の動画もあります。

商品・サービス紹介動画の料金(アニメーション)

特徴

相場

アニメの質

制作期間

既存のイラストの

組み合わせ

10〜30万円

1ヶ月

オリジナルイラスト

×

簡易アニメーション

30〜100万円

1.5〜2ヶ月

オリジナルイラスト

×

リッチな動きにする

100〜200万円

2〜2.5ヶ月

フレームバイフレーム

200万円〜

3ヶ月以上

商品・サービス紹介動画はアニメーションと実写の2種類に分かれます。以下の理由からアニメーションで制作されることが多く、先にアニメの価格から紹介します。

  • サービスを分かりやすく解説することに向いている
  • 演者や撮影場所、撮影機材が不要
  • 表現の幅が広く無形商材に向いている
  • サービスが変わっても追加料金で修正できる

4パターンの大きな違いはアニメの質の差です。上の3つはモーショングラフィックスと呼ばれ、どちらかといえば動きはカクカク。

普段、テレビや映画で目にするようなアニメのクオリティは、最も費用が高いフレームバイフレームと呼ばれる種類になります。

商品・サービス紹介動画の料金(実写)

特徴

相場

撮影条件

制作期間

価格を安く

10〜30万円

ロケ:1ヶ所

キャスト:社員

機材:1カメラ

1ヶ月

分かりやすい

表現を入れる

30〜80万円

ロケ:1、2ヶ所

キャスト:社員

機材:2カメラ

1〜1.5ヶ月

役者を入れて

こだわって作る

80〜200万円

ロケ:1、2ヶ所

キャスト:プロ

機材:2カメラ

1.5〜2ヶ月

本格的な動画を

作りたい

200万円〜

条件次第

3ヶ月以上

4つの価格帯の違いは「撮影場所の数」「プロの演者を使うか」などです。演者を自社で用意するかプロの役者に依頼するかで動画のクオリティは大きく変わります。

そして、基本的に撮影は1日1箇所に限定されるため、色々なカットを想定して撮影場所を増やすと費用も増えます。実写動画の場合、基本的に撮影場所は1or2箇所程度と考えてください。

商品・サービス紹介動画の価格に関する詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。

関連記事:商品・サービス紹介動画の費用と料金相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】

会社・店舗紹介動画の料金

特徴

相場

撮影条件

撮影時間

制作期間

画像のみの

スライドショー

10〜30万円

撮影なし

なし

2週間〜1ヶ月

社員インタビュー

社内風景

30〜80万円

ロケ:社内

演者:社員

機材:1カメラ

1日

1〜1.5ヶ月

仕事密着

コンセプトムービー

80〜200万円

ロケ:1ヶ所

演者:社員orプロ

機材:2カメラ

2日以上

1.5〜2ヶ月

CGなどの

特殊な演出

200万円以上

ロケ:複数

演者:社員orプロ

機材:2カメラ

2日以上

3ヶ月以上

相場は大きく上の4パターンです。価格の違いは主に、撮影の規模(スタッフの構成や人数、必要機材数など)といった「現場の費用」によって差が出ます。

会社・店舗紹介動画の費用に関する詳しい情報は下記の記事を参考にしてください。

関連記事:会社・店舗紹介動画の費用と料金相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】

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参考にしたいタクシー動画広告の事例

最後に、実際にタクシー動画の広告で使われた参考事例を5つ紹介します。有名タレントを起用したCMもありますが、大事なのは動画の中身・構成です。芸能人の知名度や好感度は気にせず、動画のポイントを押さえてください。

人事系クラウドサービス「JOB Scope」

1つ目は、ジョブ型人事制度に特化した人事変革クラウドサービス「JOB Scope」のサービス紹介動画です。

ニュース速報を模した画面で「ジョブ型人事制度が日本上陸」というテーマを掲げ、冒頭から経営層・管理層の興味を惹きつけていることがポイント。「社労士・人事コンサルタントのお墨付き」でサービスの信頼感を高め、情報検索へうまく誘導している好例です。

また、サービスのアピールを中心とした前半15秒と異なり、人事の悩みに寄り添った後半15秒でテイストを変えていることも見逃せません。最小限の編集で、2本の15秒動画広告としても活用できるよう工夫されています。

採用管理プラットフォーム「HERP ATS」

2つ目の事例は採用管理プラットフォーム「HERP ATS」の紹介動画です。

オフィスの化粧ルームでOL2人が会話する、よくある日常風景の設定。しかし、「新しい彼氏をスクラムした」と、サービスの鍵である「スクラム採用(全社員が一丸となり取り組む採用方式)」とかけたユニークな会話を盛り込んでいます。

この動画のポイントは30秒の短い時間の中で、「スクラム」というキーワードを何度も連呼していること。呪文のように何度も繰り返されることで、視聴者の頭から離れなくなり、つい検索をしてしまう効果があります。

すぐにコンバージョンに結びつかなくとも記憶定着を促すことで、時間差で購入や申し込みにつなげることができる動画事例です。

人材育成サービス「shouin(しょういん)」

3つ目の事例は人材育成のクラウドサービス「shouin」のサービス紹介動画です。雑貨店で働く新人女性を主人公に、慣れない仕事に戸惑うなかで、「shouin」を活用することで、動画でわからない部分を覚え、店長と円滑なコミュニケーションを取る姿を描いています。

この動画のポイントは、新人、店長、本社スタッフ3者の視点からサービスの魅力を描いていること。それぞれの立場で共感を得ることで、ターゲット層を広げています。

通常は、あれもこれも詰め込みすぎると何も伝わらない動画になりますが、きちんと三者三様の使い分けができている事例です。

でりでりバーベQ

最後はバーベキューのレンタルサービス「でりでりバーベQ」の紹介動画。とにかく低価格の制作費の事例です。

音声はなく、撮影もなしという写真だけのスライドショー。字幕を特大サイズで表示し、インパクトを演出しています。

バーベキューと美味しそうな肉という素材力があって成せる動画。タクシー広告は配信費も必要になるため、動画の制作費を抑えたい企業がほとんど。

バーベキューや肉など、素材の力で勝負できる場合には参考になる事例です。

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タクシー動画広告まとめ

以上、タクシー動画広告に関するノウハウを解説してきました。今後は無人タクシーの導入など、どんどん技術が進歩していきます。

そのうちVR動画、AR動画を見られるタクシーの登場など、さらに進化した動画広告が登場するかもしれません。

タクシー広告はビジネスマン層にリーチでき、狭い車内で動画を目にする可能性が高い広告。その代わり、出稿費など、多大な費用がかかる広告の1つです。

本記事で紹介したポイントを押さえ、失敗のない動画広告を作ってください。

動画制作をプロに依頼したいという方へ

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