SNS動画広告のメリットと事例11選!成功のポイントも紹介

コミュニケーションツールとしてはもちろん、今や検索エンジンとしてSNSの利用が増えており、メディアとして広告を出稿する企業も増えています。

しかし一方で
「SNS広告である程度CV獲得出来たが、最近は効果が落ちてきた」
「広告のA/Bテストであまり差が表れず、勝ちパターンが見つからない」
「特定のSNS媒体ではCVの獲得は出来ているが、他で獲得できない」
など、広告担当者の悩みが増えているでしょう。

SNS広告ではさまざまなタイプの広告がありますが、中でも動画広告で紹介されている商品やサービスは、印象的で記憶に残りやすいといわれています。動画広告の市場は2020年に2,950億から2022年には5,500億と、たった2年で186%も伸びているほど出稿する広告主が増えています。
参考:サイバーエージェント オンラインビデオ総研/デジタルインファクト

そのような中、自社でもSNS動画広告を導入して集客を増やしたいと思いながらも、何から始めれば良いか分からないというお悩みを多く目にします。

この記事ではSNS動画広告のメリットを事例を添えて解説!運用を成功させるポイントについても紹介していきます。

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目次
  1. 1. SNS動画広告の種類
    1. 1-1. Instagram
    2. 1-2. Facebook
    3. 1-3. X(旧Twitter)
    4. 1-4. LINE
    5. 1-5. YouTube
    6. 1-6. TikTok
  2. 2. SNS動画広告の事例
    1. 2-1. Instagram:NETFLIX社
    2. 2-2. Instagram:株式会社ツヴァイ
    3. 2-3. Facebook:ワールド・ファミリー社
    4. 2-4. Facebook:株式会社ユビレジ
    5. 2-5. X(旧Twitter):タカラトミー社
    6. 2-6. LINE:エーザイ社
    7. 2-7. LINE:株式会社バンダイナムコエンターテインメント
    8. 2-8. YouTube:トヨタ自動車
    9. 2-9. YouTube:BASE株式会社
    10. 2-10. TikTok:マクドナルド社
    11. 2-11. TikTok:株式会社ニトリホールディングス
  3. 3. SNS動画広告を利用する5つのメリット
    1. 3-1. 利用ユーザーが右肩上がりに増えて普及率が今後も高まる
    2. 3-2. 1度に多くの情報を伝えられる
    3. 3-3. 拡散性が高い
    4. 3-4. 配信ターゲットを詳細に設定できる
    5. 3-5. 簡単に始められる
  4. 4. SNS動画広告を成功させる6つのポイント
    1. 4-1. ターゲットを明確にする
    2. 4-2. 商材の特徴に合うSNSを利用する
    3. 4-3. インパクトのあるサムネイルを採用する
    4. 4-4. 開始数秒での離脱率を抑える
    5. 4-5. 広告効果の測定と改善を定期的に行う
    6. 4-6. 適切な長さになるよう作成する
  5. 5. SNS動画広告の注意点
    1. 5-1. 規約違反をしないようにする
    2. 5-2. 炎上しないように広告内容を配慮する
  6. 6. SNS動画広告まとめ

SNS動画広告の種類

SNSはプラットフォームごとに投稿方法やマッチする動画内容の特徴が異なります。プラットフォームごとの特徴をつかみ、目的に応じて適切なアプローチを行っていきましょう。

ここでは、代表的な各SNSの動画広告のメリットを種類ごとに解説します。

Instagram

Instagramの動画広告は、ターゲットに合わせて細かく配信を設定できます。ターゲットの年齢や地域、性別などの基本的な情報、タブ検索、フォローしているアカウントの特徴、本人が投稿に付けているハッシュタグなどを元に、自社商品・サービスに興味関心が高いと思われるユーザーに情報を届けることができます。

Instagramは主に20~30代の女性の利用者が多いため、とくに化粧品やファッション商品の広告出稿におすすめです。実際に商品を利用しているユーザーの様子や、使い方の紹介に向いています。Instagram動画広告は、視聴者が商品購入後のイメージをしやすくもなるので、商品購入につなげやすいです。

Instagramの動画広告は、大きくフィード、ストーリーズ、リール、発見タブの4つの面に出稿できます。

種類

特徴

向いているシーン

フィード

通常の投稿に混じって表示

商品紹介

ストーリーズ

秒ごとに切り替わるスライドショー形式


画像や動画を投稿できる

期間限定内容・キャンペーン内容


外部リンクに遷移させたい内容

リール

制作した動画やInstagramで撮影した動画にて

15秒〜30秒の短尺動画を投稿できる

イベント告知

発見タブ
(ディスカバリー)

発見タブに表示される動画や画像
閲覧履歴やいいねに基づいて表示内容が変わる

商品紹介

■フィード広告の例

フィードは、通常の投稿に混じって表示される広告。ブランドイメージや商品を広く知ってもらうために向いている配信方法です。投稿の保存ができるので、後ほど再度見返したいと思われるような画像を投稿するといいでしょう。

フィード広告の例

画像引用:ネットショップ担当者フォーラム

■ストーリーズ広告の例

ストーリーズは、3秒ごとに切り替わるスライドショー形式で画像や動画を投稿できる機能です。

ストーリーズ広告の例

画像引用:キーワードマーケティング

自分のアカウントの上部に表示される「ストーリーズ」と表記がある部分に投稿され、フィード投稿が正方形の表示に対して、ストーリーズで投稿するとフルスクリーンで表示されます。

動画広告を出稿すると、同様に縦長の大画面で表示されるので、フィード投稿より商品情報を伝えられます。通常のストーリーズ投稿は24時間で消えますが、動画広告の場合は出稿している限りは消えることはありません。

■リール広告の例

リールはユーザーの興味関心に応じて表示される投稿で、リールに動画広告を出稿すれば、ユーザーに親和性が高い投稿の中に広告を表示できます。

リール広告の例

画像引用:Meta

動画広告の表示はストーリーズと同様ですが、掲載できる配信面が変わります。
ストーリーズはフィード上部とプロフィールのみです。対してリールは、興味があるものを表示する「発見タブ」や通常投稿を閲覧する「フィード画面」など配信面で商品情報を届けられます

KAIZENPLATFORM

画像引用:KAIZENPLATFORM

また、Instagram広告は商品購入ができる「Instagramショップ」という機能と、広告が連携できることも特徴です。ユーザーが動画広告を見て、そのまま商品購入を行うといった直接的なアクションも狙うことができます

■発見タブ(ディスカバリー)広告の例

発見タブ広告は、ユーザーの閲覧履歴やいいねに基づいて、表示されるのが特徴的です。公式データによると、ユーザーの半数以上は、発見タブを閲覧しているといわれています。ユーザーの興味があるコンテンツを表示するため、反応を得やすくなるのがメリットです。また、発見タブ広告はフィード広告を流用できます。

発見タブ(ディスカバリー)広告の例

引用:Meta

出稿するときは、Facebookのビジネスマネージャ(広告動画を一元管理する機能)とInstagramで、設定が必要です。出稿の難易度はやや高めですが、流入の多い発見タブ広告を利用して、PV数を増やしましょう。

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Facebook

Facebook動画広告の特徴は、実名登録によるユーザー情報の精度の高さとシェア機能による拡散性です。ターゲットユーザーに対して興味関心を基に配信を行う場合は、そもそもユーザー情報の精度が低いと、適切なユーザーに情報が届けられずに広告効果も低くなります。実名登録が基本のFacebookは、個人情報の精度が高くなり、ユーザー情報に基づいた興味関心でセグメントした際の精度も高く、広告効果を高めやすい特徴があります。

また、Facebookには気に入った投稿をシェアする機能があります。コンテンツとして面白さがあれば、広告を見たユーザーから別のユーザーに拡散されやすく、情報が広く届くことにつながります。
さらに、運営元が同じInstagramと連携することで、お互いのプラットフォームにおけるユーザーの行動を元にして、よりセグメントの精度が高くなります。InstagramとFacebookを同時投稿できるので、運用リソースを抑えることができます。

Facebook動画広告の内容としては、動画+静止画をまとめて表示できるコレクション広告を配信できるのが特徴です。

Facebook

動きのある動画に、ユーザーが常に情報をチェックできる静止画を組み合わせて、認知拡大、そのまま気になる商品を購入できるショップ機能を使って購入までつながる可能性もあります。

Facebookの動画広告は、Instagramと仕様が似ています。大きく分けてフィード、インストリーム、ストーリーズの3つの面に出稿できるのが特徴です。

種類

特徴

向いているシーン

フィード

タイムラインに表示

商品紹介

インストリーム

動画の再生中に表示

約15秒の動画が多い

商品紹介

ストーリーズ

15秒以下の短尺動画を投稿できる

イベント告知

■フィード広告の例

フィード広告は、タイムラインに表示されます。通常の投稿に混じって自然に表示されるため、閲覧のハードルが低く、認知度を上げるのに適した動画広告です。

フィード広告の例

引用:Meta

■インストリーム広告の例

インストリーム広告は、メイン動画が15秒流れたあとに、5~15秒で表示されます。知名度の高い配信者・クリエイターのみ出稿できるため、ユーザーから信頼を得やすい動画広告です。

インストリーム広告の例

引用:Meta

■ストーリーズ広告の例

FacebookとInstagramの両方に投稿できます。縦長の動画で、スマートフォンだとフルスクリーンに表示されインパクトを与えられます。

ストーリーズ広告の例

引用:Meta

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X(旧Twitter)

Xは140文字という短文と、画像か動画を広告として出稿できます。広告出稿プラットフォームとしての特徴は、気に入った投稿を自分の投稿として再投稿できる「リポスト」という機能によって高い拡散性を持つ点です。ユーザー側で興味を抱いた投稿は、リポストによって拡散されやすくなります。

Xにおける特徴的なマーケティング手法として、リポストすることで商品が当たるなど「リポストキャンペーン」が挙げられます。短文でテキスト情報量が少ないプラットフォームのため、動画内容も詳細な説明よりも、短時間で魅力が伝わり面白さを感じる動画広告が拡散されやすい特徴があります。

X公式では、動画構成として「15秒以内」が視聴完了率を上げブランディング効果を高めるとしています。

動画の内容については、「ロゴを配置することで純粋想起率が30%以上アップし、字幕の追加により視聴時間が28%長くなる」と公式で発表されました。どのような商品か、誰に知ってほしいのか、どのような行動を期待するのかわかりやすく伝えることが重要です。

広告の出稿方法は、「プロモビデオ」や「プロモライブビデオ」、「ファーストビュー」など種類が豊富です。それぞれの特徴は以下の通りです。目的にあわせて、動画広告を配信しましょう。

■プロモビデオ
タイムライン再生する広告。一般の投稿と似ているため、違和感なく表示できます。

■プロモライブビデオ
ライブ形式の広告。ユーザーと直接やり取りでき、ファンの獲得やイベントの告知に適した広告です。

■ファーストビュー
1日1社のみ1日単位で最初に表示される広告。タイムライン上部に表示するため目立ちやすく、多数のユーザーに見てもらえます。イベントや新商品の紹介に適しています。

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LINE

LINE動画広告は、日常的に使われるアプリ内に配信できる点が特徴です。どんな公式アカウントと友達なのかなど、ユーザーの情報を収集して親和性の高いユーザーに広告配信ができます

基本的には、年齢・性別などでユーザーセグメントで広告を表示する「デモグラフィック配信」、ユーザーデータを駆使して直接ターゲットに届ける「オーディエンス配信」、オーディエンス配信を元に似ているユーザーに広告を表示する「類似配信」があります。別サービスであるLINE公式アカウントで得たユーザーデータに対して配信する「クロスターゲティング」などの配信方法もあります。

広告配信面としては、LINEのメインサービスであるトーク画面の「トークリスト」、ニュース面である「LINEニュース」や、お役立ち情報の「LINEクーポン」、支払い機能である「LINEpay」など、12もの配信面に出稿できます。

LINE自体が日常的に連絡手段として使われるプラットフォームなので、メッセージ性や商品スペックを押し出すなど広告色の強いものは避けられがちな傾向にあります。せっかく届けた動画広告によって、ユーザーが「押し売りされている」という感覚にならないよう、自然な印象で「作り込み過ぎない」点がポイントです。

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YouTube

YouTubeはそもそもユーザーが動画閲覧を前提にしているため、動画広告との親和性が非常に高いプラットフォームです。TVで流れるCMと違い、自分の興味関心があるものに即した広告が表示されるので、ユーザーが広告に好意を持ちやすくなります。

YouTtube自体は、毎日25億1,400万人がログインして利用している動画プラットフォーム。10代〜40代の利用率が90%以上、50代でも85%と幅広い年代から利用されています

動画広告としては6秒間確実に再生されるバンパー広告や、スキップ可能ながら動画の初めや最後、途中に出稿できるインストリーム広告が出稿できます。

バンパー広告は6秒という短さでシンプルに商品やサービスの魅力を訴求する広告です。1,000回の表示に対して単価を設定し、閲覧されるたびに課金されます。一方インストリーム広告は、15〜30秒の長尺でしっかりと情報詳細を伝える広告です。スキップされた場合は課金されないので、表示した内容に興味がないユーザーへの広告費を抑制します。インストリーム広告は、費用対効果が高い出稿方法です。

動画コンテンツの横に商品・サービスを表示させるインフィード動画広告も利用できます。配置面は最初にアプリを開いたときのホーム画面、検索結果、おすすめ動画のフィード(モバイルでは下、パソコンでは横)です。

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TikTok

BGMが付いた短尺の動画で視聴完了率が高い媒体です。ユーザー層としては10代女性の利用率が62.4%、20代女性で46.5%で、若い年代に人気があります。漫画やアニメ、スポーツといったコンテンツとの親和性が高いプラットフォームです。動画は5秒〜3分のショート動画に対して、9〜15秒の広告を設定します。広告が長いと最後まで視聴してもらえないため、公式でも短い広告を推奨しています。BGMは動画の内容にあわせて探すことができます。

種類としては、以下の4種類があります。

■Topview:起動時にフルスクリーンで最大60秒表示されて視認性が高い
■インフィード広告:通常の投稿の間に差しこまれる
■ハッシュタグチャレンジ広告:企業が準備したハッシュタグに基づいた動画を投稿を促すユーザー参加型
■ブランドエフェクト広告:企業が準備した動画加工をユーザーに提供し利用してもらう

フルスクリーンの表示によりアプリ内で情報が届くため、ユーザーの目に留まります。認知が獲得しやすい反面、短尺なので詳細を伝えることは苦手です。短時間で商品の特徴やキャッチコピーをシンプルに訴求し、サイトなどへの誘導をメインにした構成を考えるのがおすすめです。

参考:総務省「令和5年 情報通信に関する現状報告の概要」

※SNS動画広告用の動画制作をお考えの方は、動画幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料は一切かかりません。

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SNS動画広告の事例

SNSの広告は、サービス内容やターゲット、利用する媒体によって活用方法が異なります。ここでは他社の事例を紹介するため、広告作成の参考にしてみましょう。動画広告の内容やどのように成功したのか、解説を添えて紹介します。

Instagram:NETFLIX社

netflix Instagram動画広告

動画を見る→KAIZENPLATFORM

事例として、NETFLIX社が行った登録者増加のためのブランド認知動画広告が挙げられます。
電車の通勤ラッシュシーン、旅行先、食卓などのシーンを背景にしてブランド名である「NETFLIX」のロゴを常に画面中央に表示し続けています。これによって、他のテキストは入れないという動画でユーザーに強い印象を与えることに成功

「どんな場所、どんなシチュエーション、どんなときでもあなたの生活には常にNETFLIXが存在している」とも思わせるような演出にすることで、「NETFLIX」が常に視聴者の生活になくてはならないものと思えるメッセージを演出。Instagramで「映える」動画によって認知獲得、登録者増加を実現しました。

Instagram:株式会社ツヴァイ

株式会社ツヴァイのインスタグラム広告

動画を見る→Meta

株式会社ツヴァイは、結婚相談所として業界でも大手で会員数9.5万人を誇っています。東京銀座に本社を置く、婚活大手の東証プライム上場IBJグループ企業です。

株式会社ツヴァイは、ストーリーズのカルーセル形式(複数の画像・動画をスライドショーのように表示する形式)を用いて広告を配信。1つの広告に対して、最大3枚のクリエイティブ (写真、動画)やリンクを表示しています。続きが見たくなる仕掛けにして、見た人の興味関心を高めることに成功しました

一般ユーザーがよく使うテキストやステッカーを取り入れ、「広告」を感じさせない投稿にしています。新規会員の獲得に向けた広告を打ち出し、「63%クリック率増加」「41%クリック単価抑制」により、資料請求を促進できた事例です。

Facebook:ワールド・ファミリー社

ワールド・ファミリー社 Facebook動画広告

動画を見る→meta

子供向けのディズニー英語システムを提供するワールド・ファミリー社では、Facebook動画広告を利用することで、WebサイトでのCVRが2.4倍になっています。
新規顧客獲得のために、豪華商品が当たるキャンペーンの一環として動画広告を実施し、教材やぬいぐるみなどの製品の内容やサイズを動画で表現。「イラストメインの本で英語を学べるようになっていて、子供でも抵抗感なく英語を理解しやすい」「ぬいぐるみやおもちゃまでついているのでより意欲的に学べそう」という具体的なイメージを想起させるような動画です。

また、既存顧客に基づいて興味関心が高いと考えられるユーザーにアプローチする類似オーディエンス機能を利用。動画と配信双方からの最適化を行うことで高い成果に繋げています。

Facebook:株式会社ユビレジ

株式会社ユビレジのFacebook広告

動画を見る→Facebook

株式会社ユビレジは、iPadを活用したPOSレジアプリ「ユビレジ」の開発・提供をしています。業態に合わせたオプションや連携機能が豊富で、簡単にキャッシュレス決済や売掛会計、返金処理ができるアプリです。

株式会社ユビレジは、Facebookの動画広告で、タブレットレジの画像と利用シーンを表示しました。決裁権を持つ経営者にターゲティングし、「顧客が感想を語るシーン」では利便性を訴求しています。動画広告では、ユーザーにサービスの使用感を伝えることに成功しました

気軽に導入してもらうことを重視し、「無料お試し」を強調。結果的にユビレジは、現在3万店舗以上で導入されています

X(旧Twitter):タカラトミー社

タカラトミー社人生ゲーム Twitter動画広告

動画を見る→Twitter

タカラトミー社の人生ゲームのリニューアルプロモーション。発売して48年目を迎える人気ボードゲームとして既に認知しているユーザーが多い中、新鮮な印象を与える目的で「リアル人生ゲーム」を体験するプロモーションの広告をXで発信しました。

動画では、空港の荷物を受け取るトランクレーンが舞台。荷物を取ると「胸いっぱいの愛を受ける」など人生ゲームのコマに書かれたイベントのように文章が書かれており、テーマに即した人物・イベントが実現するという内容です。「人生における家族愛」を表現するために親が登場するなど、人生という大きな枠組みを扱うゲームの特徴を活かしています。

涙をも誘う感動の動画内容が話題を呼び、1週間で270万回再生を超え、そのうち70%はリツイートによって拡散コストがかからない形でユーザーに届く結果が生まれています。

LINE:エーザイ社

エーザイ社の美容サプリメント LINE動画広告

動画を見る→SMMLAB

LINEでの広告事例としては、エーザイ社の美容サプリメントの販促プロモーションが挙げられます。

凝った動画内容ではなく、静止画バナーで元々クリック率などの効果が高かったものをベースにして、そこに少し動きを付けるという簡単な編集をした動画広告を配信。「お申し込みのオファーボタン」「Check」と星マークだけに動きをつけているのが特徴です。制作時間をかけず、ユーザーにとってわかりやすい広告を作っています。

LINE広告では最初のコマがサムネイルとして表示されるため、最初に印象に残る画を入れることでユーザーの目に留まりやすくなります。実際に広告配信前後で新規定期購入者が2倍、売上は5倍といった結果につながっています

LINE:株式会社バンダイナムコエンターテインメント

株式会社バンダイナムコエンターテインメントは、スマートフォン向けアプリや家庭用ゲームソフトの制作・開発をする企業です。LINEで動画広告を出し、ゲームタイトルの認知度向上や既存ユーザーへのゲームイベント告知に活用します。動画広告は、ゲームの内容やプレイ方法をイメージしてもらうのに有効でした

LINEでは年齢・性別問わず幅広い層にアプローチできることを踏まえて、Talk Head View(予約型広告)を利用。1日1社限定でLINEアプリのトークリスト最上部に表示される仕組みで、ユーザーの目に留まる機会を増やし、認知度が向上しました。

ファン層を洗い出し年齢・性別にあわせて広告を表示するために、LINEのユーザーデータを活用した「LINEデモグラフィックデータ配信」にも取り組んでいます。約3か月後、LTV(顧客が生涯にわたって与えてくれる利益)やROAS(広告の費用対効果)は向上して、他の広告に比べてリーチ数が2.5倍になりました

YouTube:トヨタ自動車

トヨタ自動車のLEXUSの広告動画です。マイナーチェンジしたLEXUS「IS」の世界初公開映像。最初の5秒間でレクサスが走り抜けるだけの映像で興味を促進させています。動画の後半では、さまざまな研究を重ねたうえで完成したモデルということが映像を見るだけで伝わってきます。

製造の裏側の一部も見ることができるので、LEXUSファンには嬉しいものでしょう。LEXUSのスピード感に加えて、背景に流れるBGMがかっこよさをさらに引き立てます。

YouTube:BASE株式会社

BASE株式会社はネットショップ作成サービス「BASE」を提供しています。YouTubeを利用して、「BASE」の動画広告を出稿しました。広告内容は「30秒であなただけのショップがすべて無料で開設できる」という文言から始まり、安さと簡易性をアピール。手書き風のイラストで親しみを感じさせ、始め方の解説により導入イメージが湧いてきます

結果として、ユーザーがオリジナル商品を気軽に販売できるサービスとして認知されました。現在では210万店舗が、BASEでショップを開設しています

TikTok:マクドナルド社

マクドナルド社Tiktok動画広告

動画を見る→TikTok

マクドナルド社ではTikTokと親和性が高いデジタルネイティブ世代に向けて、ワンコインで買えるお得なセットメニューの認知拡大及び、来店促進を目的とした動画広告を配信しました。デジタルネイティブ世代に人気のモデル山内すずさんが出演。

マクドナルドのポテトが揚がった時のメロディーにあわせて、コミカルでリズミカルかつ簡単なダンスをしつつセットメニューを食べる内容。TikTokユーザーが好む「短尺で真似したくなる」という特徴を捉えており、5万件の関連動画投稿、総再生数1億回超えと大きな成果を残しています

TikTok:株式会社ニトリホールディングス

株式会社ニトリホールディングスのTikTok広告

動画を見る→TikTok

ニトリは、家具やインテリア商品を提供する大手企業です。店舗とオンライン通販の両方で、ベッド、ソファ、カーテン、テーブル、収納などのカテゴリから探せる商品を多数取り扱っています。

ニトリは、若い層の多いTikTokを活用。転勤や入社、進学により引越しが増える3月に合わせ、新生活の商品を紹介した動画を投稿しました。生活者目線で寄り添った内容にするため、TikTokクリエイターを起用しています。ターゲットにあわせて訴求できたことで、10代・20代の来店きっかけが実施前と比較して2倍上昇しています

SNS動画広告を利用する5つのメリット

SNS動画広告を利用する5つのメリット

SNS動画広告は、商品やサービスの情報を届ける上で、静止画に比べてユーザーの印象に残りやすい特徴があります。各SNS動画広告の特徴と事例を見ただけではSNS動画広告を出稿するのに踏み切れない方のために、SNS動画広告にはどのようなメリット・効果があるか、見ていきましょう。

利用ユーザーが右肩上がりに増えて普及率が今後も高まる

SNSは、単なるコミュニケーションプラットフォームとしてだけではなく、自分の気になる情報を検索する際にも利用されるようになりました。活用の幅が広がり、ユーザーのアクセスも増加しています。

ICT総研の調査によると、日本国内におけるネットユーザー全体のうちのSNS利用率は2015年末で65.3%だったものが、2020年末には80%、2022年には83.3%を超える見込みとなっていました。

実際、2022年における国内のSNS普及率は以下のとおりです。
■LINE:94%
■YouTube:87%
■Instagram:50%
■X(旧Twitter):45%
■Facebook:30%
■TikTok:28%
参考:総務省「令和4年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」

国内では、2022年時点で約1億200万人がSNSを利用しています。年々利用者は増加する傾向にあり、2027年には1億1,300万人に達するとの予想も。今後、動画広告を出稿するにあたり、SNSの活用が重要なカギです。

CreatorZine

画像引用:CreatorZine

ユーザーの利用が拡大するにつれて広告量も増え、中でも動画広告は前述の通りマーケットも広まっています。そのため、動画広告における構成や表現方法、テキストの入れ方など、クリック率やコンバージョン率が高くなる広告の勝ちパターンを持っておくことはマーケティング上重要です。

1度に多くの情報を伝えられる

静止画と比べると動画広告は情報量を増やせ表現の幅も広がります。動画クリエイティブのポイントは、視覚と聴覚の両方にアプローチして、ユーザーの記憶に残りやすい点です。アメリカ国立訓練研究所が提唱する「ラーニングピラミッド」という理論によると、動画は静止画と比べると2倍程度記憶に定着するという結果も発表されています。

例えば化粧品なら、使用前・使用後の変化を比較するだけでなく、具体的な使い方、お客様インタビューなども含めてみましょう。すると、よりわかりやすく説得力を増して自社の商品やサービスを紹介できるでしょう。

拡散性が高い

興味を持った広告であれば、リツイートやシェアといった機能を使って情報が広がるので、連鎖してバズる可能性もあります。コンテンツとしての完成度や面白さというハードルはたしかにあります。しかし、リツイートやシェアによってユーザーの周囲に情報が広がり、それを受け取ったユーザーがさらに拡散をすれば、本来広告費をかけてアプローチするユーザーにもコストをかけずに情報を届けられるのです。

配信ターゲットを詳細に設定できる

SNS広告は、ユーザー属性や興味関心、動向により配信設定を行うことができます例えば、インスタグラムでティーン向けのメイク用品をInstagramに出稿する場合を考えてみましょう。「年齢を18歳以下」「性別は女性」「興味関心は美容やファッション」といった形でセグメント設定をすると、商品に親和性のあるユーザーにのみ広告を発信できます。

ユーザーにとっては、自分の興味があるものが表示されるので情報をしっかり見ます。広告主としても、購入や拡散といったアクションが見込めるユーザーに情報が届くことになり、高い効果が期待できます。

簡単に始められる

SNSを始めるのは基本的には無料で、広告出稿も簡単な申し込みで開始できます。例えば、Twitterでの動画広告では下記の手順で広告出稿が可能です。

1.Twitterアカウントを作る
2.アカウントホーム画面の左側のメニュー→Twitter広告→広告を作成をクリック
3.広告キャンペーンの目的(リーチやウェブサイトクリック、フォロワー数など)を選択する
4.クレジットカードを設定
5.キャンペーンの詳細(予算や期間、ターゲティング、配信場所など)を決定
6.広告(動画入りの投稿)を選択

動画広告も素材さえあれば理論上すぐに出稿できますが、「誰に、何のために、この動画広告を届けるのか」という大前提を忘れてはいけません。女性向けの化粧品にもかかわらず、男性がトレーニングをしている動画クリエイティブだとしたら、どれだけ面白く凝った内容でもターゲットとずれてしまいます。

動画のクオリティはもちろん、ターゲットとなるユーザーの興味を惹けるかという点を意識しましょう。社内での知見を集めるだけでなく、豊富な知見を持つプロと組むのもおすすめです。

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SNS動画広告を成功させる6つのポイント

SNS動画広告を成功させる6つのポイント

動画広告の事例やメリットをお伝えしましたが、実際に動画広告を出稿する上で成功させるためのポイントを理解しないと、広告効果が悪くなってしまいかねません。特徴やターゲットの明確性、商品と相性の良いSNSの選択などはもちろん、離脱防止のための内容など注意すべきポイントを押さえておきましょう。

ターゲットを明確にする

ターゲットを明確にすればするほど、広告効果は高まりやすくなります。例えば主婦に向けたレシピサービスを広告出稿する場合、毎日のレシピに悩んでいる大きな悩みや、下記のような掘り下げた悩みを明確にすることで、どのように広告を打つかが変わります。

・育児中で大人も子どもも食べられるものを探しているのか
・夫婦のみで少し贅沢なレシピを考えているのか

前者の場合だと「子どもも喜ぶレシピ」という訴求で広告を打つ、後者の場合だと「夫婦の週末贅沢レシピ」という訴求になります。どんな生活をしているどんな人に広告を届けるのかが明確であるほど、どういった広告内容であれば興味を持ってくれるかイメージがしやすくなり、動画制作の方向性が決まります。

広告を配信する際にも、ターゲットに合わせたセグメントを設定しましょう。広告で伝えたい商品・サービスの情報とターゲットのニーズが合致し、自身の悩みや課題を解決してくれるものだと感じてもらえれば、より高確率でクリックしてもらえます。よって広告効果が高まることが期待できるのです。

商材の特徴に合うSNSを利用する

SNSプラットフォームは、それぞれ利用ユーザー層に特徴があります。TikTokなら10代の利用が多く、Instagramは20~30代の女性、Facebookは30〜40代のビジネス層の利用が多いです。

例えばダンススタジオへの入会勧誘など10代狙いのサービスならTikTokに、もう少し幅広く女性にアプローチしたいならInstagramがおすすめ。訴求したい商品やサービスによって、プラットフォームを切り替えてプロモーションを行いましょう。そのためにも、ペルソナ設定をしっかり行うことも重要です。

インパクトのあるサムネイルを採用する

動画広告を配信するプラットフォームによっては、サムネイル画像を準備することができます。広告クリエイティブそのものと同様、サムネイルはユーザーの興味を引く重要なポイントです。他の動画も並んでいる中、サムネイル画像のテキストや画像が目を引くものであれば、クリック率が高くなるからです。とくに人気ユーチューバーのサムネイルはかなり力を入れているので、参考にすることをおすすめします。

商品・サービスのキャッチコピーや、他商品との差別ポイントを目立つように配置したテキストなど、思わずユーザーが「動画広告を見てみたい」と感じるよう意識して作成しましょう。

開始数秒での離脱率を抑える

動画広告は静止画とは違い、一定時間の中で表現されるストーリーを通じてユーザーに商品やサービスを訴求します。開始して最初の数秒でインパクトを残せずユーザーの興味を惹けずにすぐに離脱されてしまうと、情報が何も伝えられません。

例えば、格安SIMを宣伝する動画広告の場合、「業界最安値への挑戦!月額料金がたった◯円!」等と強みをアピールします。広告の視聴者は「そんなにお得で安すぎる料金プランがあるのか!」と買い替えを検討するかもしれません。
また、ユーザーの興味をひくために動画広告の最初に、問いかけやクイズの出題をすると、ユーザーは答えが気になって広告を見続けてくれる可能性が高まります。

広告効果の測定と改善を定期的に行う

SNS動画広告は、出稿しながら効果をチェックして改善を行うことが成功のポイントです。
出稿するだけで効果をチェックしなければ、効果の良し悪しも判断できず、広告費を無駄に使ってしまう可能性が高くなります。
「広告を閲覧したユーザー数を表すリーチ」「広告のクリック数」「その他ユーザーの動向」などのデータをそれぞれの広告管理画面やGoogleアナリティクスなどでチェックしましょう。すると、広告の良し悪しを判断できます。例えば商品・サービスの特徴によって、広告のメインを男性にするか女性にするかによっても効果が大きく変わります。

ターゲットとなるユーザーに訴求する広告内容を考え、表現するためのクリエイティブを作り、管理画面でクリック率やコンバージョン率をチェック。複数の広告パターンを運用して、効果の良い広告に予算を寄せ、悪い広告を作り直すなど一般的なWeb広告の運用方法をしっかりと行うことが、SNS動画広告にも求められます

適切な長さになるよう作成する

SNSはそれぞれ表現できる広告の規定や好まれる表現があります。各プラットフォームに合わせた内容でないと広告効果が最大限発揮できません。TikTokなら6秒以内に、Instagramストーリーズなら15秒以内と、動画の長さ自体も重要なポイントです。

プラットフォームに対して違和感がないように、Tiktokであれば商品の訴求ポイントをシンプルに表現する、ストーリーズは商品の使用前と後の比較を15秒程度で表現するなど、動画の長さにも注意しましょう。

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SNS動画広告の注意点

SNS動画広告の注意点

SNS動画広告は効果が期待できる反面、課題や注意すべきポイントがいくつかありますので抑えておきましょう。

規約違反をしないようにする

SNSには各プラットフォームごとに、出稿できる動画広告の規約があります。例えば、FacebookやInstagramでは、1200×628、1920×1080、1080×1080、1080×1350、1080×1920と5つのサイズの広告が利用可能です。

また、広告を出稿する上では、公序良俗に反するものや、アダルトな表現、人種差別に繋がりかねないものは、広告停止のみならずアカウント停止の可能性もあります。ちなみに、Instagramのストーリーズとフィードは最大120秒、Facebookのストーリーズは最大120秒、フィードは最240分など、配信面によって利用可能なクリエイティブの長さに違いがあります。

せっかく作った広告が規約に引っ掛かり出稿できないトラブルにつながらないように、あらかじめ広告規約を必ずチェックしましょう。Instagramの広告規約は広告ポリシーページに、Twitterなら広告ヘルプセンターのTwitter広告ポリシーページにあります。

炎上しないように広告内容を配慮する

SNSはさまざまな意見がオープンにされるプラットフォームです。場合によっては、広告で表現したかった意図とは違う内容として捉えられかねません
例えば某大手百貨店では、それぞれ自分の生き方を大切にするというメッセージであったにもかかわらず、女性蔑視と捉えられて炎上し、広報担当者が謝罪コメントを出すケースがあるなど、マイナスな印象をユーザーに与えてしまう可能性があります。

だからこそ、内容には充分配慮して制作し、発信することを心がけましょう。発信前に社内で意見を収集する、外部の第三者にチェックしてもらう、事実に基づいた発信のみ行うなどもポイントです。広告担当者のみのチェックだけで終えない確認フローを社内で整えましょう。

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SNS動画広告まとめ

SNS動画広告は、それぞれのプラットフォームの特徴に合わせて「商品・サービスのターゲットユーザーに広告を通じて、情報をどう届けるか?」を意識した動画内容を活用することで効果を最大化することが可能です。

どれだけ良いサービスでも、自社の商品やサービスの情報を届けたいターゲットユーザーが少ないプラットフォームを選び、届けたい内容に即した動画でないと効果が薄くなります。
まずは、自分たちの商品やサービスを届けたいユーザーは誰か。
そのユーザーに届けるためには、どのプラットフォームが良いか、どんな動画が良いかを検討するということが重要です。
その上で、自社ではリソース不足や、アイディアが思いつかない場合はプロに制作を依頼するのも1つの手です。

「動画幹事」は日本最大級の動画制作相談・依頼サイトです。制作をどこに相談するかお悩みの場合は、ぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。

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