- 更新日 2024.11.01
- カテゴリー 動画の作り方
店舗紹介動画の作り方とは?参考事例とメリットを分かりやすく解説【2024年最新版】
店舗への集客を増やすため、マーケティングに動画を活用した「動画マーケティング」が業界・業種を問わずに注目されています。他社との差別化にも有効な動画を活用し、集客面で一歩リードしたい。そう考える店舗は、店舗紹介動画の制作にチャレンジしたいと考えているでしょう。
・店舗紹介動画ってどう作れば?
・具体的にどんなメリットがある?
そこで本記事では、動画で店舗紹介するメリットや店舗紹介動画を作る手順・ポイントを徹底解説!最後まで読めば店舗動画を作るべきか判断ができます。
また、すでに店舗紹介動画に取り組んでいるが、なかなか成果が出ないという方のために、動画制作時に意識しておきたいこと、参考になる動画事例も紹介します。
※店舗紹介動画の制作を考えている方は動画幹事にご相談ください。要件を丁寧にヒアリングし、最適な制作会社をご紹介します。
動画で店舗紹介するメリットは?
まずは店舗紹介動画の制作を検討している方に、動画を作成するメリットを3つ紹介します。
その前に、なぜ動画マーケティングが業界・業種を問わずに注目されているのかについて、簡単に触れておきましょう。次世代通信網である5Gがスタートした現在、ほぼすべての日本国民がスマートフォンを所有しており、YouTubeをはじめとした動画を日常的に視聴しています。
抵抗感なく動画を視聴するユーザーが急増しているうえ、移動中であってもストレスなく動画を視聴できる環境も整備されました。つまり日本には、動画を有効活用できる、膨大な規模のマーケティング市場が形成されているのです。これを活用しない手はありません。
静止画と比べて情報量が多く、店舗の雰囲気が伝わりやすい
なぜ店舗を紹介するには動画がマーケティングに有効なのか?それは、静止画やテキストに比べて、動画の情報量が圧倒的に多いからです。一説には、1分間の動画が持つ情報量は「テキスト180万語」「Web3,600ページ分」に相当するといわれています。こうした動画の特性は、店舗紹介に非常にマッチしているのです。
たとえば、店舗オーナーの方であれば、どうしたらお店の雰囲気や特徴をユーザーに伝えられるのか?悩んだ経験があるでしょう。
写真やテキストだけでは、どうしてもユーザーに伝わる情報が限定されがちだからです。しかし、動画で店舗紹介すれば立体感の表現も簡単。動きを加えながらさまざまなアングルを見せられるため、店舗の雰囲気もユーザーに伝わりやすくなります。
幅広いメディアで利用できる
一昔前であれば、動画を視聴できる環境は限定的でしたが、状況は変わりました。自社ホームページ、関連SNS、YouTubeをはじめとした動画共有サイトなど、現代では動画を活用できるメディアは多数存在します。つまり、店舗紹介動画を1本制作すれば、幅広いメディアを利用した動画マーケティングに活用できるのです。
ローカルな集客施策として、店舗前でチラシを配布する、あるいは店頭にポスターを掲示するといった手法がよく使われますが、ここでも店舗紹介動画を活用可能。デジタルサイネージなどで店舗紹介動画を再生すれば、ポスター・チラシよりも抜群のアイキャッチ効果が得られます。
海外の人にも魅力を伝えられる
店舗の雰囲気を伝えやすい、幅広いメディアで利用できる特性を持つ動画は、海外を対象にしたマーケティングにも効果的。なぜなら、動画は日本語のわからない外国人の方にも意図を伝えやすいうえ、国・エリア関係なく情報発信できるインターネットを活用できるからです。
ホームページも世界に向けて発信できるメディアではありますが、動画と同じとはいきません。写真・テキストが中心となるホームページの場合、海外にアピールするためには「多言語化」が必須だから。そういった意味でも、店舗紹介動画を自社ホームページに掲載するのは有効です。
参考にしたい店舗紹介動画の事例
でも、動画でどのように店舗紹介したらいいのか?具体的なイメージがわかないという方も多いかもしれません。そんな方のために、参考にしたい店舗紹介動画をいくつか紹介してみましょう。
カフェ:滋賀県草津「WHITE RAINBOW」
アメリカン料理を中心にディナーまで楽しめる、滋賀県草津のカフェ「WHITE RAINBOW」の店舗紹介動画です。
店舗前からの動線、看板メニューであるハンバーガー、カフェ・ラッテを見せながら、コンセプトである「オシャレな雰囲気」を演出。ロゴを全面に押し出したシンプルな作風が印象的です。同店のYouTubeチャンネルでは、メニューの作り方などの動画がアップロードされています。
飲食店:焼鳥「炭屋ご神木」
100種類以上のメニューを取り揃える大阪府八尾市の焼鳥店「炭屋ご神木」の店舗紹介動画です。
焼鳥、釜飯、和蒸篭などをシズル感とともに表現し、思わず足を向けたくなる暖かな雰囲気を演出しています。和太鼓を使ったBGMに、細かくカット割りした画像をシンクロ(同期)させ、シンプルならがもテンポのいい動画に仕上がっています。
メンズセレクトショップ:「Cedre Clothing Store」
兵庫県神戸市のメンズセレクトショップ「Cedre Clothing Store」の店舗紹介動画です。
「シンプル&ユニーク」をコンセプトにした商品を取り揃え、実店舗では「居心地のいい空間の提供」を重視。それが視聴者に伝わるような、シンプルな店舗紹介動画に仕上げています。同店のYouTubeチャンネルには、商品紹介やお手入れのコツ、店舗への道案内動画なども掲載されています。
【メディア別】店舗紹介動画を作る手順・ポイント
だいたいのイメージはつかめたけど、実際に店舗紹介動画をどのように作ればいいのか?そんな方の参考になるように、店舗紹介動画を作る手順を、重要なポイントともに紹介していきます。投稿・動画をアップロードするメディア別のポイントもあわせて参照してください。
1.明確なターゲットの設定【共通】
店舗紹介動画に限ったことではありませんが、マーケティングの基本は「だれになにを伝えるのか?」。まずは、店舗紹介動画のターゲットとなる、明確な人物像を設定することが重要です。
ここで失敗してしまいがちなのが「多くの人を集客したいがために、ターゲット層を幅広くしてしまう」ことです。メインターゲットはどのような層なのか?を念頭に、年齢・性別・居住地・趣味・嗜好を含めた具体的な人物像(ペルソナ)までターゲットを絞り込むことが肝心。
ターゲットが曖昧なままだと焦点がぼやけてしまい、結局、だれの心にも響かない動画になってしまいます。
例えば、子供の洋服や遊具などを扱うお店の動画であっても、ターゲットが母親なのか父親なのか、30代なのか50代なのかなど、ターゲットによって動画のテイストは変わります。
2.コンセプト・構成
動画を視聴してもらうことで、設定したペルソナにどんなアクションを起こして欲しいのか?を念頭に、店舗紹介動画の方向性・コンセプトを練り、構成を作り上げていきます。ポイントとなるのは、あれもこれもと情報を盛り込みすぎないこと。短い動画でも訴求点がキチンと伝わるよう、盛り込む情報を整理しておくことが肝心です。
たとえば、店舗側としてはメニュー、商品をメインに紹介したいと考えるかもしれませんが、ターゲットであるペルソナが知りたいことが必ずしも同じだとは限りません。
ターゲットはなにを知りたがっているのか?なにを伝えれば行動してくれるのか?情報を整理してアクションを促すまでのストーリーを考えれば、おのずと構成も作りやすくなるはずです。
YouTube
YouTube動画の場合、アクションを促すストーリー、構成を作成するうえで、非常に大きく関連することが店舗紹介動画の「尺=再生時間」です。近年、動画に慣れ親しむユーザーが増えたとはいえ、尺の長すぎる動画は途中で離脱されてしまいがち。投稿・アップロードするメディアにあわせて動画の尺を設定し、ストーリー・構成を作っていくことがおすすめです。
たとえば、動画視聴が大前提となるYouTubeの場合、動画の冒頭でユーザーの興味を惹き付けられれば、比較的尺の長い店舗紹介動画でも最後まで見てもらえる可能性が高いといえるでしょう。それでも、YouTubeユーザーとのエンゲージメント(関係性)を高められる動画の尺は「2分程度」だといわれています。
Instagramであれば、1分以内の店舗紹介動画を「フィード」に投稿できますが、最適な動画の尺は「30秒程度」だといわれています。これは、次々にフィードをチェックしたいInstagramユーザーにとって、30秒以上の動画はストレスになるからです。
FacebookやTwitterなども店舗紹介動画の投稿先として有力ですが、こちらも40秒〜1分程度の尺が最適。SNSユーザー向けの店舗紹介動画は、ストーリーよりも強いイメージを残す「インパクト重視」の構成があっているかもしれません。
また、動画の構成を作るときは、絵コンテでイメージを視覚化しておくのがおすすめ。絵コンテとはなに?作り方は?などを知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:プロが教える動画制作の絵コンテ・構成表の作り方!初心者も実践可能なノウハウ
3.動画撮影
制作した構成にしたがって、ヒト・モノ・場所を確保してスケジュール調整し、店舗紹介動画を撮影します。店舗紹介動画では「屋内撮影」が多くなるため、時間帯によっては光が足りなくて「画面が暗くなってしまう」ことも。撮影本番前に、同じ時間帯でテストを実施し、照明の追加を検討するなどがおすすめです。
撮影自体は高画質化の著しいスマートフォンでも対応可能。ただし、動画撮影と同時に「話し声」も同録するのであれば、別途、マイクを用意するといいでしょう。
意外と「セリフがハッキリ聞こえるか?」は、プロとの差が歴然とするポイント。動画撮影だけを制作会社に任せるのもひとつの方法です。
4.動画編集
撮影した動画素材を編集し、店舗紹介動画を完成させていきます。
主な作業は「カット編集」「テロップ・特殊効果」「BGM」「ナレーション」ですが、近年では無料、もしくは低価格で利用できる高機能な動画編集ソフトウェア・アプリが多数存在しています。試行錯誤を繰り返せば、初心者でも動画編集できるでしょう。
カット編集は、作成した絵コンテをもとに動画素材をつないでいけばいいだけ、と思いがちですが、実はタイミングが非常に重要。慣れないうちは少し苦労するかもしれません。
テロップを効果的に使うのもポイント。完成した店舗紹介動画を投稿・アップロードする際は、目に留まりやすいサムネイルを準備しておくのもおすすめです。
関連記事:プロが解説する動画制作の流れ・作り方!スケジュールまで【初心者向け】
【優先度別】店舗紹介動画で意識したいポイント
駆け足で店舗紹介動画の作成手順や重要なポイントを紹介してきました。しかしそのほかにも、制作した動画をキチンと有効活用していくために意識しておきたいポイントがあります。優先度の高い順から、簡単に紹介していきましょう。
意識する必要があるポイント
著作権違反をしない
まず、一番に気を付けておきたいポイントとしては「著作権に抵触」する店舗紹介動画はNGだということです。特に意識しておく必要があるのはBGMなどの音楽。
聴き放題の音楽ストリーミングサービス利用が拡大した現在、著作権への意識が薄れがちなのは事実ですが「すべての音楽には著作権が存在」します。
著作権フリーの音源素材であればBGMに使用できるものの、一部、商用途には別途料金が発生する場合も。BGMに限らず、制作した店舗紹介動画が著作権法違反に問われないよう気を配っておくことが重要です。
また、制作会社に動画制作を依頼する場合も著作権に要注意。制作物である動画自体にも「著作権が存在」するからです。依頼時に契約内容を確認しておかないと、ホームページには掲載できるがSNSは不可など、二次利用が制限されてしまうケースもあります。
関連記事:動画制作の著作権とは?注意点や肖像権との違いも解説!
テロップは重要
動画編集でも少し触れましたが、店舗紹介動画ではテロップが非常に重要。なぜなら、店舗紹介動画がアプローチすべきマーケティング市場では、スマートフォンの「音をミュートして」動画を視聴するユーザーが非常に多いからです。これは、オンデマンドで動画視聴できるメリットの裏返しだといえるでしょう。
こうしたユーザーにも、しっかりと意図を伝えられる店舗紹介動画にするには、テロップを効果的に使う必要があるのです。
だからといって、最初から最後までテロップを入れていたのではなにが重要なのかわかりません。動画で伝えたい情報を整理し、優先順位の高いものからテロップを入れていくと効果的です。
できれば意識するべきポイント
従業員に動画出演してもらう
店舗紹介動画のメリットは、なかなか伝えにくいお店の雰囲気を動画で表現できること。せっかくなら、より日常的なお店の雰囲気をアピールできるよう、自店舗の従業員に動画出演してもらいましょう。
厨房で調理している様子、バックヤードで商品をチェックしている様子など、普段見られないシーンを盛り込めば、どんな従業員がどんなサービスを提供しているのかを知りたいターゲットニーズにも応えられます。
ただし、従業員にも肖像権があるため無理強いはいけません。キチンと動画出演の了解を取ることはもちろん、退職した場合の動画取り扱いも話し合っておく必要があります。
YouTubeは16:9のHDサイズ・Instagramは正方形
店舗紹介動画を有効活用していくためには、SNSへの投稿が欠かせません。しかし、メディアによって適切な「動画サイズ」は異なるため、できれば撮影・編集時から意識しておきたいポイントです。
YouTubeに関しては、一般的なHDカメラと同様、横縦16:9のサイズで動画制作・投稿すれば問題ありませんが、Instagramには投稿可能な動画サイズが3種類存在します。
・横縦1:1の正方形
・横縦1.91:1の横型
・横縦4:5の縦型
このうち、Instagramでもっとも多い、スマートフォンユーザーに最適なサイズが「正方形」です。しかし、16:9のサイズで制作した店舗紹介動画をトリミングすると、左右に映り込んでいる重要な要素が見えなくなってしまいます。
撮影段階から構図に注意し、重要な要素はなるべく中央に集めるような工夫がおすすめです。
関連記事:動画制作でやってはいけない注意点を1~10まで全て解説します!
店舗紹介動画を制作会社に依頼する時の費用・相場
機材の低価格化などで、ずいぶんと身近になった動画制作ですが、効果的な店舗紹介動画を作るためには、考えなければならないこと、準備しなければならないことが多岐に渡るのも事実。
動画は制作したいが時間がない、そんな方なら実績・ノウハウを持つ動画制作会社に依頼したいと考えているかもしれません。最後に、制作会社への依頼を検討する方のために、店舗紹介動画の制作費用相場を紹介しておきましょう。
特徴 |
費用相場 |
動画の尺 |
撮影条件 |
撮影期間 |
製作期間 |
---|---|---|---|---|---|
画像のみのスライドショー |
10〜30万円 |
120秒以内 |
撮影なし |
なし |
2週間〜1か月 |
インタビュー・店内風景 |
30〜80万円 |
120秒以内 |
店内ロケ・1カメラ |
1日 |
1〜1.5か月 |
コンセプトムービー |
80〜200万円 |
180秒以内 |
店内ロケ・2カメラ |
2日以上 |
1.5〜2か月 |
CGなどの特殊な演出 |
200万円以上 |
180秒以内 |
複数ロケ・2カメラ |
2日以上 |
3か月以上 |
相場は大きく上の4パターンです。価格の違いは主に、撮影の規模(スタッフの構成や人数、必要機材数など)といった「現場の費用」によって差が出ます。動画の長さは上2つが120秒以内、最後が180秒以内が目安となります。
費用を安く抑えるポイントなど、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事:店舗紹介動画の費用と料金相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
店舗紹介動画まとめ
本記事では、動画で店舗紹介するメリットや店舗紹介動画を作る手順・ポイントを解説するとともに、動画制作時に意識しておきたいこと、参考になる動画事例なども紹介してきました。動画で店舗紹介するメリットは、
・静止画と比べて情報量が多く、店舗の雰囲気が伝わりやすい
・幅広いメディアで利用できる
・海外の人にも魅力を伝えられる
動画の特性とベストマッチの店舗紹介は、効果的な動画マーケティングを展開できます。また、店舗紹介動画の制作手順・ポイントは以下の通り。
・明確なターゲットの設定(具体的な人物像=ペルソナまで絞り込む)
・コンセプト・構成(ペルソナが知りたいことを念頭にストーリーを仕上げる)
・動画撮影(撮影だけプロの制作会社に任せる方法も)
・動画編集(カット編集はタイミングが重要、効果的なテロップも必要)
効果的でありながら、意外に手が付けられていない領域であるのも店舗紹介動画の特徴。競合他店が動き出さないうちに、動画制作に取り組むことは集客面でリードできるチャンスです。
自店舗で足りないリソースは制作会社に依頼するのも方法。是非、チャレンジしてみてください。
動画制作をプロに依頼したいという方へ
店舗紹介動画を作りたけど、制作会社を探す時間がない・そもそも制作会社の違いが分からないという方は動画幹事にご相談ください。動画幹事は、あなたに最適な映像制作会社を「人力で」マッチングするサービス。
専門のコンサルタントが丁寧にヒアリング、予算や目的に合わせて最適な会社を選定・紹介します。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
相談料は「完全無料」。まずは相場の情報を知りたいなどの情報提供のみでも大丈夫です。
お気軽にご連絡ください!
動画・映像制作の相場ガイドブックを
無料でプレゼントします!!
動画の相場に関するガイドブックを
無料でプレゼントいたします!
■ 会社・店舗・学校紹介動画
■ サービス・商品紹介動画
■ 採用・リクルート動画
■ Youtube
■ アニメーション動画
■ セミナーイベント動画
■ インタビュー動画
の相場の情報を徹底解説。
さらに相場を理解するためのポイントや
動画を業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
動画制作を依頼したいが、相場が分からず心配
という方はぜひダウンロードしてください。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
このライターの記事一覧