- 更新日 2024.09.01
- カテゴリー 動画・映像制作の相場・料金
イベント撮影・セミナー動画の費用と料金相場を徹底解説【2024年最新版】
セミナーやイベント撮影動画の制作を検討している人に次のような悩みはつきものです。
・どれくらいの費用か分からない
・セミナー・イベント撮影動画の相場は?
・制作会社の公式サイトだけじゃ選べない
そこで本記事では、セミナー・イベント動画の制作を依頼する際の料金・相場を解説します。
また料金・相場の情報と一緒に以下のようなお得情報も紹介していきます。
・動画制作を依頼する際に注意すべきポイント
・セミナーやイベント配信におすすめのツール・サービス
・ライブ配信を行う際のポイント
※動画制作を依頼したいが選び方がわからない!という方は動画幹事にご相談ください。
あなたの要件を丁寧にヒアリングし、最適な制作会社をご紹介します。
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セミナー・イベント撮影動画の相場と料金
動画制作で失敗しないためには、費用相場を把握しておくことが大切です。
動画幹事は「動画を作りたい人」と「動画制作会社」とを結ぶマッチングサービスを提供しています。以下は動画幹事経由で発注された「動画制作の発注金額データ」から作ったセミナー・イベント動画制作の費用相場グラフです。
平均の発注金額は55.7万円。中央値は30.6万円になっています。
相場帯の割合で見ると、10~30万円が37%で最多。また、~50万円で見るとおよそ8割となっています。セミナー・イベント動画制作を依頼する場合は~60万円の予算を見ておくとよいでしょう。
なお、セミナー・イベント撮影動画は大きく3つに分類され、それにより相場感も変わってきます。
特徴 |
相場 |
動画の長さ |
発注先 |
制作期間 |
備考 |
観客0人 (配信用動画) |
5〜15万円 |
30分 |
個人 中小企業 |
2週間 |
カメラ1台固定 |
観客30〜50人 (セミナー) |
15〜30万円 |
40〜60分 |
中小企業 |
1ヶ月 |
カメラ2台 編集箇所多い |
観客100人以上 (大規模イベント) |
50万円以上 |
60分以上 |
中小企業 |
1.5ヶ月 |
カメラ2台以上 音声機材必要 (ピンマイクなど) |
※費用はすべて会場費を除く
無観客のウェビナーは5〜15万円、50人規模のセミナー・イベントの相場は15〜30万円。観客100人以上の大規模イベントは50万円以上です。価格の違いは主に会場・観客の規模によるもの。会場が大きくなるほど音を拾うための機材が必要になり、費用も高くなります。
観客のいるセミナーやイベントはカメラと出演者の距離が遠いので、音を拾うピンマイクやガンマイクが必要になるのです。
上の表は会場を借りる費用を除いた金額で、ライブ配信を行う場合は別途費用が必要になります(後ほど説明あり)。
5〜15万円の相場:配信用動画
特徴:観客0人(配信用動画)
目的:とにかく安く配信専用のセミナー動画を撮りたい
動画の長さ:30分
制作期間:2週間
5〜15万円で制作する価格帯は、カメラ1台を固定し、登壇者だけのオンライン配信用の動画です。イメージは、林修先生で有名な東進ハイスクールの授業。最近盛んになっている無観客で行うウェビナー(インターネット上でセミナーを配信すること)のように、カメラを三脚で固定して撮影します。
場所も自社で行うと費用を抑えられ、音楽やナレーション、資料の差し込みなどがなければ、凝った編集がないため納期も早めに。とにかく安く配信専用のセミナー動画を撮ることが目的です。
15〜30万円の相場:セミナー動画
特徴:観客30〜50人(セミナー)
目的:会場で行うセミナーの様子を動画で制作する
動画の長さ:40〜60分
制作期間:1ヶ月
セミナー・イベント撮影動画で最も多い依頼が15〜30万円の価格帯です。セミナー会場を借りて講演する様子を撮影します(会場費用は別途)。無観客のオンラインセミナーではなく、観客を集めて行う「集合型セミナー」を撮影します。
カメラは全体撮影用と登壇者を追う用の2台。カメラマン1人にカメラ・アシスタント1人が撮影します。動画にはBGMやナレーション、過去の写真やパワーポイントで作った資料を差し込むなど凝った演出も加えることができます。
編集箇所が多く時間がかかるため、制作期間は1ヶ月が目安。撮影の際の音にこだわる場合は音声機材も必要となり、費用は50万円に近くなります。
50万円以上の相場:大規模イベント動画
特徴:観客100人以上(大規模イベント)
目的:大規模セミナー・動きのあるイベントの動画を撮影する
動画の長さ:60分以上
制作期間:1.5ヶ月
50万円以上の相場は会場の規模が大きくなり、観客が100人以上のイベントです(立食パーティーなどで会場にいる人に話を聞いたりするなども含む)。他の価格帯と大きく違うのは音声機材。カメラもしっかり音を拾える高額なグレードになり、遠くの音を拾うためのガンマイクやワイヤレスマイク、ピンマイクなども追加で必要となるケースがほとんどです。
100人規模のイベントになると、音はピンマイクで別録りが基本。カメラと登壇者の距離があり、カメラだけでは会場の雑音が入ってしまうからです。登壇者の近くにICレコーダーを置いて録音する場合もあり、映像よりも音が重要になります。
500人以上の規模になると、望遠カメラ1台を固定し、カメラマンが手持ち2台で追いかけるなど3人以上が基本。その分、カメラマンの手配や撮影機材など経費は増えていきます。
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【費用別】セミナー・イベント撮影動画の事例
セミナー・イベント撮影動画の費用相場を把握できたところで、実際の制作事例を費用別に紹介します。
なお、セミナー撮影に強い動画制作会社をお探しの方は、下記の記事も参考にしてください。
関連動画:セミナー撮影のおすすめ動画制作・映像制作会社まとめ!
〜30万円の事例
制作費30万円までのセミナー・イベント撮影動画の事例です。
東京メトロ × SMBC日興証券 サステナブル対談
東京メトロのサスティナビリティへの取り組み、サスティナビリティボンド発行の理由を、主幹事証券会社であるSMBC日興証券と対談形式で解説する動画。全体撮影用のカメラのほか、トークセッションに参加する3名をフォローするカメラを使用している一方、定点撮影で人件費を抑える工夫がされています。
制作期間は約2週間。セッションの内容を補足するため、資料挿入や登壇者のワイプ中心に動画編集されています。
撮影・編集:株式会社フォーズン
象印マホービン株式会社 セミナーイベント動画
東京ケアウィーク’24(東京ビッグサイト)に出展した、象印マホービンブースでのセミナー動画アーカイブです。同社の安否確認サービス「みまもりほっとライン」のポイントを、株式会社Re学(りがく)代表取締役かつ理学療法士の川畑氏が解説する内容。観客を入れての講演であるため、全体撮影用カメラ1台を基本に、ズームで登壇者をフォローしています。
サービス内容が確実に伝わるよう、当日利用した資料・スライドを活用して編集されているほか、テロップも挿入されています。
撮影・編集:合同会社夢何生
30〜50万円の事例
制作費30〜50万円までのセミナー・イベント撮影動画の事例です。
関内外OPEN!13 イベント映像
横浜・都心臨海部エリアを中心に活動するクリエイターによって毎年開催されている「関内外OPEN!」のイベント映像です。コロナ禍でも実践できるよう、アートやデザインの展示・トークを屋外で実施した13回目の様子をプロモーション動画として仕上げています。
アート・デザインというテーマを意識した被写界深度の浅い映像が印象的。撮影したイベントを次回以降に活かす考え方で制作された動画です。
撮影・編集:サンキャク株式会社
音楽コンサートライブ配信&ダイジェスト動画
若手演奏家12名によるクラシックコンサート「オーストリア音楽の調べ」を、ライブ配信後にダイジェストとして編集した動画です。全体撮影用のほか、複数台のカメラを使ったマルチカム収録を採用していますが、クラシックコンサートの特徴を活かした定点撮影で、制作費用を削減しています。
編集自体はカット編集を中心にシンプルにまとめられていますが、ポイントポイントで演奏楽曲の解説を挿入。視聴者を飽きさせない工夫がされています。
撮影・ライブ配信・編集:合同会社アスカ
50万円〜の事例
制作費50万円以上のセミナー・イベント撮影動画の事例です。
ウェビナー・対談:NewsPicks New School・Creative GINZA
「さまざまな分野の第一人者から学ぶ」をコンセプトに誕生した、株式会社ニューズピックスのNew School。その第3期プロジェクト、東急プラザ銀座で開催されたイベント・ウェビナー「Creative GINZA」のダイジェスト映像です。複数の定点カメラのほか、登壇者の動きをフォローするカメラも採用し、贅沢に作り込まれています。
視聴者を飽きさせないよう、茶道のデモンストレーションや、ドキュメンタリー動画を挿入するなど、編集面でも工夫されています。
ディレクション・撮影・編集:ムービーランド株式会社
由比ガ浜茶亭組合「夏のうっぷん鎮魂花火 in 湘南」
湘南で開催された花火大会を、江ノ島、逗子の2会場で撮影してライブ配信した、オンライン花火大会のダイジェスト動画です。それぞれの会場で撮影・スイッチングした映像をインターネット回線でクロマキースタジオに送信し、MCのナビゲートとともにYouTubeで配信。その後、現地撮影した素材をもとに、イベント動画として見やすく編集されました。
2つの会場それぞれでマルチカム撮影しているだけでなく、ドローンを活用し、いつもとは異なる視点から花火を捉えているのも特徴です。
撮影・ライブ配信・編集・制作:株式会社アルジー
※なお、制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はお気軽にご相談ください。
予算や目的を丁寧にヒアリングし、あなたに最適な動画制作会社をご紹介します!
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セミナー・イベント撮影動画の料金・相場で注意したいポイント
音にこだわるか決めておく
「音にこだわるか」は制作会社に依頼するとき大切なポイントです。セミナー撮影・イベント撮影動画で必要な注意は映像よりも「音声」。キレイに音を拾えるか、会場や参加者の声や雑音が混ざらないようにするかで動画のクオリティが左右されます。
100人規模の会場だと音響のスタッフが必要になり、人件費は5〜8万円/日ほど、アシスタントをつける場合は約3万円/日かかり、費用が変わってきます。
ライブ配信をする場合は費用が変わる
セミナーやイベントの動画はYouTubeやUstreamなどを活用した「ライブ配信」なのか、撮影した映像を後日編集して公開する「オンデマンド配信」なのか、または、その両方なのかによって費用が変わります。
ライブ配信の代行を制作会社に依頼すると、約5万〜10万円の追加料金が発生するため、制作費が上がります。セミナー撮影・イベント撮影は動画制作費にプラス、会場費やライブ配信費用などが加わることに注意しましょう。
※動画幹事では、セミナー動画の作り方を詳しく解説した記事がありますので、合わせて参考にしてください。制作会社に依頼する前段階の準備としても活用できます。
関連記事:セミナー動画の作り方・事例・活用方法を初心者向けに総まとめ!
セミナー・イベント動画のおすすめ動画制作・映像制作会社
株式会社プルークス
株式会社プルークスのおすすめポイント
・実績多数、サイト上で動画再生可能
・スタジオ合成が可能
・プランごとの料金目安あり
株式会社プルークスは、セミナー動画制作をはじめ、さまざまな動画ジャンルでの実績が多数ある動画制作会社です。東京海上アセットマネジメント、div、ライフスタイルウーマン、T&Iイノベーションセンター、ベアフォスターホールディングスなどの動画制作実績があります。
また、スタジオ合成により、実写とアニメーションの組み合わせた演出や背景アレンジも可能で、グラフやCG、イラストを活用して、分かりやすく目に留まりやすい動画制作を行っています。
発注者の求める動画レベルに応じた料金設定をしており、プランごとに料金の目安と事例を提示。東京・大阪を中心に、全国対応の動画制作を引き受けています。
株式会社プルークスの概要・実績・料金
TEL |
03-6260-6882 |
会社所在地 |
〒104-0061 東京都中央区銀座6−16−3 東京真珠ビル4階 |
実績詳細 |
千代田区の投信会社 東京海上アセットマネジメント(株)セミナー・会社紹介・PR動画 港区の独立行政法人 中小基盤整備機構 セミナー動画 新宿区の資産運用会社 GAIA(株)カンファレンス記録・セミナー動画 山口県のコンサルティング会社(株)YKプランニング イベント・セミナー動画 |
価格感 |
エントリープラン 300,000~500,000円 |
セミナー撮影のおすすめ動画制作・映像制作会社について詳しく知りたい方は「セミナー撮影のおすすめ動画制作・映像制作会社11選!」を参考にしてください。
セミナー・イベント動画のライブ配信におすすめのサービス
自分でライブ配信するなら「YouTube Live」
ライブ配信の代行を依頼せず、自ら行う場合は無料の「YouTube Live」がおすすめです。自社のYouTubeアカウントを作った上でhttps://www.youtube.com/featuresにアクセスし、「ライブ ストリーミング」を有効に設定するだけで使用可能。
PCやスマートフォン、タブレットなど、あらゆるデバイスにも最適化した形で配信されるため、簡単に配信できるというメリットがあります。ほとんどの動画配信会社がYouTube Liveを使用。
ライブ配信しながら資料の差込みや通訳をする場合は「i-Cue」
ライブ配信するだけでなく、資料の差し込みや同時通訳もしたい場合は、株式会社 i-Cue(アイキュー)がおすすめです。
同社のサービスの1つ「決算Live配信」は、ディレクター1名、カメラマン1名、配信オペレーター1名でライブ配信をサポートします。YouTube Liveを使いながらパワーポイントと同期し、講演をしながら会社の資料を差し込むことが可能。また、海外向けに同時通訳もでき、価格は380,000円(税別)〜となっています。
セミナー・イベント撮影動画の費用と料金相場まとめ
特徴 |
相場 |
動画の長さ |
発注先 |
制作期間 |
備考 |
観客0人 (配信用動画) |
5〜15万円 |
30分 |
個人 中小企業 |
2週間 |
カメラ1台固定 |
観客30〜50人 (セミナー) |
15〜30万円 |
40〜60分 |
中小企業 |
1ヶ月 |
カメラ2台 編集箇所多い |
観客100人以上 (大規模イベント) |
50万円以上 |
60分以上 |
中小企業 |
1.5ヶ月 |
カメラ2台以上 音声機材必要 (ピンマイクなど) |
以上、セミナー・イベント撮影動画の相場について解説してきました。セミナーやイベントの動画は他のジャンルと異なり、映像より「音声」に注意が必要です。
クオリティにこだわらず、どうしても費用を抑えたい場合は、自分で撮影して編集だけ制作会社に依頼する方法も1つ。
セミナー動画は三脚で固定して撮影することが基本なので、一眼レフやスマートフォンで撮影し、資料の差し込みなどの編集を動画制作会社に依頼する方法もあります。
予算や目的に合わせ、音にこだわるかを意識して動画制作を依頼してください。
※動画幹事には、その他の動画制作の費用・相場を解説した記事もあるのでご参考ください。
関連記事:動画制作の相場・料金を徹底解説!費用を抑えるコツも紹介!
動画制作をプロに依頼したいという方へ
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さらに相場を理解するためのポイントや
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この記事を書いた人
松田 光正
専門分野: 動画制作,編集,ライティング
株式会社ユーティルライター・編集者。スポーツ新聞社での校正・校閲を2年経験し、髪の毛の情報サイト「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」にて2年半のライター経験を積む。動画の知識を取材しつつ、圧倒的な初心者目線のコンテンツをお届けします!
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