- 更新日 2024.04.01
- カテゴリー 動画制作の事例
営業資料を動画に!オンライン営業時代の事例&活用ポイントを解説【2024年4月最新版】
2020年に襲った新型コロナウイルスの影響により、対面営業がしづらくなっています。オンライン営業の中で動画を活用する機会が増えており、適切な動画制作への注力が求められています。
オンラインを使った大人数を前にしたプレゼンテーション、1対1のオンライン商談でも動画を活用することで商品やサービスの説明ができ、成約の援護射撃となります。
そこで本記事では、営業用動画のメリットや成功した動画事例、動画を作るときのポイントを徹底解説!
「動画を制する者は営業を制す」と言われる時代も遠くありません。最後まで読めば、営業資料の動画化の対応はバッチリです。
※動画制作を依頼したいが選び方がわからない!という方は動画幹事にご相談ください。
あなたの要件を丁寧にヒアリングし、最適な制作会社をご紹介します。
動画を営業に活用するメリット
「そもそも動画が営業ツールになるの?」と疑心暗鬼な方もいるでしょう。まずは動画が営業の武器になる3つのメリットを説明します。営業動画を用いることで成約率が上がる理由をしっかり理解し、そこから逆算して適切な動画を作りましょう。
短い時間で情報量を多く伝えられる
動画のメリットは短い時間で多くの情報を伝えられることです。写真や字幕、ナレーション、BGMなど多くの武器を活用でき、1分の動画でWebサイト3600ページ分の情報を詰め込めると言われています。
サービスの説明、市場のデータなどのグラフを挿入し、余計な説明の時間を短縮することで、ヒアリングやプレゼンテーションに注力することができます。
利用シーンがイメージしやすい
動画を活用することで、利用シーンがイメージしやすいこともメリットです。人材派遣サービスやコンサルティング、金融関係など無形商材の説明は商談相手がイメージしにくいですが、動画(特にアニメーション)なら表現可能です。
また、有形商材であっても、化粧品の使い方や、工業用の重機など持ち運びができないもの、現場に行かないと見られない商材も動画なら説明可能。テキストや写真で伝わりにくい「音」も訴求できます。
Webサイトなどにも転用可能
動画は自社のWebサイトや他社のWebサイトやYouTube、SNSなどにも転用可能。動画をアップすることで、顧客が好きなタイミングで見直すことができ、24時間営業マンとして働いてくれます。
商談において、プレゼンした相手が決裁者とは限りません。社内に持ち帰り、上司(決裁者)に稟議にかける場合もあります。そのとき、Webサイトなどにアップした動画を見てもらえれば、伝言ゲームにならず、情報を正確に伝えることができます。
営業動画の費用の目安は?
アニメーション動画の費用
特徴 |
相場 |
動画の長さ |
アニメの質 |
制作期間 |
既存のイラストの |
10〜30万円 |
15〜30秒 |
低 |
1ヶ月 |
オリジナルイラスト × 簡易アニメーション |
30〜100万円 |
30〜60秒 |
中 |
1.5〜2ヶ月 |
オリジナルイラスト × リッチな動きにする |
100〜200万円 |
60秒以上 |
高 |
2〜2.5ヶ月 |
営業用で使う動画はアニメと実写に分かれます。商談中に長時間の動画を視聴することは厳しく、動画の長さは1分程度の短めのものが主流。その中でもメリットの多さから、主にアニメで制作されることが多いです。
- サービスを分かりやすく解説することに向いている
- 悩み系などセンシティブなサービスも印象を和らげられる
- 演者や撮影場所、撮影機材が不要
- 表現の幅が広く無形商材に向いている
- サービスが変わっても追加料金で修正できる
制作費の差はアニメの質で、30〜100万円の価格帯が最も需要があります。オリジナルのイラストを制作し、動きはカクカクで簡易なもの。以下が同価格帯の参考事例です。
実写動画の費用
特徴 |
相場 |
動画の長さ |
撮影条件 |
制作期間 |
価格を安く |
10〜30万円 |
120秒以内 |
ロケ:1ヶ所 キャスト:社員 機材:1カメラ |
1ヶ月 |
分かりやすい 表現を入れる |
30〜80万円 |
120秒以内 |
ロケ:1、2ヶ所 キャスト:社員 機材:2カメラ |
1〜1.5ヶ月 |
役者を入れて こだわって作る |
80〜200万円 |
120秒以内 |
ロケ:1、2ヶ所 キャスト:プロ 機材:2カメラ |
1.5〜2ヶ月 |
続いては実写動画の費用です。メリットはアニメよりもリアリティがあること。化粧品や日用品など有形の商品を紹介する場合など、実写の方がリアリティがあり、自分が使っているような印象を与えられます。「自分ごと化」してもらう商品・サービスは実写動画を用います。
価格の差は「撮影の有無」「撮影場所の数」「プロの演者を使うか」などによって変化します。各相場の詳しい違い、撮影費用を安く抑える方法などを紹介した記事もありますので参照ください。
関連記事:商品・サービス紹介動画の費用と料金相場を徹底解説!
営業ツールを動画化した成功事例5選
続いては営業ツールを動画にした成功事例を5つ紹介します。
営業動画といえば、商品やサービスの説明をイメージしがちですが、実際は「how to動画」や「インタビュー動画」なども営業に活用できます。
【How to】猫背・骨盤傾斜を防ぐ車いすクッション補助ボード 「Kiso(キソ)」
動画の長さ:55秒
最初に紹介する事例は、車イスの使い方を説明した動画事例です。
介護用品を販売する営業スタッフが、商談時に支給されているタブレットでこの動画を見せて利用者に説明。実際の使用シーンを見せることで、口頭やテキスト・写真では説明が難しい商材の理解が進み、購入につなげることができました。
また、この動画をYouTubeチャンネルや会社カタログサイトにアップして社内で共有。それを見た営業スタッフの商品知識が増え、より良い提案が可能になりました。結果、商品が売れなかったスタッフも購入してもらうことに成功。営業動画は副次的に社員研修にも効果的なのです。
1つの動画で一挙両得になった営業動画の代表的な事例です。
【お客様の声】電子カルテMusubi インタビュー映像
動画の長さ:2分12秒
2つ目はお客様の声を営業に活用した動画事例です。薬の電子カルテ”Musubi”の導入を促す動画で、実際に利用している薬剤師に導入後の変化を聞いています。
自ら商品のアピールをするのではなく、第三者の意見を介することで、商談相手に安心感・信頼感を醸成することができます。お客様がメリットを語り、導入後に良い変化があったとPRすることで、ゴリゴリの営業色を排除できることができます。
【サービス紹介】クレジットカードの新しい支払い方法「スマリボ」
動画の長さ:1分10秒
3つ目は、株式会社ジェーシービーが提供するクレジットカードの支払い方法「スマリボ」の事例です。ショッピングの利用分が自動的にリボ払いになるサービスを、簡易アニメーションで紹介しています。
この動画のポイントは、いきなりサービスの説明をせず、課題の喚起から入っていること。
「毎回リボ払いと伝えるのが大変」「支払い方法をリボ払いに変更するのが面倒」とターゲットの悩み・共感を醸成し、その後で「あなたにはスマリボがピッタリ」とメリットを訴求。押し売りではなく、自然な流れでコンバージョンへの導線を引いています。
また、ターゲット層の若者に合わせ、ポップなデザインのイラストを使用。随所に細かなモーションや効果音を加えて、飽きさせない工夫も盛り込まれています。
【サービス紹介】資生堂 ヘアカラーシュミレーター「Color mirror」
動画の長さ:41秒
4つ目は、資生堂が美容院向けの営業ツールとして使用している動画事例です。
「Color mirror」でスマホやタブレットにお客様の顔を写すだけで、「自分にはどんな髪色が似合うのか」「どんな髪色になるのか」をシュミレーションすることができます。
美容院側には、事前にお客様の希望の髪色と色材の調合を把握できるメリットを訴求しています。
動画の特徴はツールを使ってシミュレーションしていること。お客様が来店→「Color mirror」を使用→カラーリング→満足したお客様の笑顔と、一連の流れを映像化することで、お店で使うときのイメージがしやすくなり、自分ごと化できます。
また、ナレーションや字幕を入れず、映像とBGMだけにすることでオシャレな映像となり、美容院のイメージに合っていることも重要ポイントです。
【商品紹介】中古ピアノの販売『ぴあの屋ドットコム』
動画の長さ:4分48秒
最後は、中古ピアノを売る「ぴあの屋ドットコム」の動画です。この動画のポイントは営業動画としても参考になるので紹介します。
一見、映像や作り込みは荒く感じますが、理由は、ターゲットである中古ピアノを検討している人のニーズを満たしているから。
- ちゃんと弾けるか?
- 音色は綺麗なのか?
視聴者は、購入を検討する上で、静的コンテンツ(文字や写真)では分からない情報を得たいと思っています。
1つ前の事例と同じく、営業動画において映像のクオリティが重要とは限りません。良い動画の基準は誰に見てもらうかによって変わります。今回の場合は、商品情報を正しく伝えることが最も重要であり、ターゲットのニーズを満たしています。
この動画を公開後、月5台だった売り上げが最高47台に上がったと言われています。
営業用の動画を作る際のポイント
最後に営業動画を作る際に意識すべき点を3つ紹介します。商談の冒頭、会話の合間、最後の落とし所と、どの場面で動画を使う場合でも共通するポイントです。
動画の尺(長さ)は1分程度に
せっかく動画を作るなら「あれもこれも説明したい」と思うのは当然ですが、営業動画の長さは1分程度がベストです。
そもそも商談は動画を見るための場ではないため、長すぎる動画は逆に成約の妨げになります。あくまで動画の役割は営業トークの補完。動画だけですべてが理解できるわけではありません。動画で”落とそう”と考えるのではなく、興味・関心の導線と考えましょう。
1分間の動画の場合、入れられるメッセージ数は1つか2つまで。それ以上、詰め込んでしまうと何が言いたいのか分からなくなってしまうので注意してください。
カッコよさよりも「分かりやすさ」を重視
営業動画の目的はオシャレな映像、賞を獲るようなクオリティの高い動画を作ることではありません。インパクトより「分かりやすさ」を重視してください。
しっかり商品・サービスのメリットを訴求し、視聴者に商材の旨味を提供することがポイント。理解が難解な商材は動画でしっかりと解説し、あとは営業トークでエモーショナルな部分を揺さぶる二刀流にしましょう。
ただし、「分かりやすさ」は人によって感覚が違います。社内の人間に見せても、すでに商品やサービスを理解しています。知識のない人にも分かりやすいとは限らないため、可能であれば、完成した動画を家族や友人など第三者に見てもらうと良いでしょう。
機能紹介よりも「課題解決」が大切
営業のための動画といえど、ゴリゴリのPRは商談相手から嫌われます。納得して契約してもらうためには、課題を解決できることをアピールすることが生命線。
紹介した動画事例でもあったように、いきなり商品やサービスの説明から入るのではなく、「〇〇で困っていませんか?」と、まずは視聴者の課題を取り上げることもテクニック。「この人は自分の悩みを理解してくれている」と相手に安心感を与えることができます。
そして動画の最後には「〇〇を導入することで、こんな風に変われます」と、変化をアピールすることを意識しましょう。その他、動画制作における注意点は下記の記事も参考にしてください。
関連記事:動画制作でやってはいけない注意点を1~10まで全て解説します!
【まとめ】今後、営業動画の活用シーンは増えていく
以上、営業動画を活用するメリットや、動画を作る際のポイントを解説してきました。
現在ではノートパソコンやスマートフォン、タブレットなどを用いて商談する機会が増えています。今後5Gが普及していけば、ますます街の至る所で動画を活用するシーンは増えるでしょう。
営業動画は商談の成約率を上げるだけでなく、社員教育や採用など様々な用途で活用できます。
本記事を読み直し、動画を活用する目的・メリットを押さえた上で、逆算して適切な動画を作ってください。
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この記事を書いた人
松田 光正
専門分野: 動画制作,編集,ライティング
株式会社ユーティルライター・編集者。スポーツ新聞社での校正・校閲を2年経験し、髪の毛の情報サイト「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」にて2年半のライター経験を積む。動画の知識を取材しつつ、圧倒的な初心者目線のコンテンツをお届けします!
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