アウトストリーム広告とは?種類や費用、出稿稿方法まで解説【2024年最新版】

アウトストリーム広告とは?種類や費用、出稿稿方法まで解説

「アウトストリーム広告とは?他の広告と何が違う?」
「コンテンツ外の広告枠に出稿できると聞いて、アウトストリーム広告が気になった」
「自社に適しているか判断するため、アウトストリーム広告について詳しく知りたい」

そんな疑問やお悩みを抱える方、広告の種類が多すぎてどれを選べば良いかわからない中小企業の担当者の方は多いのではないでしょうか。

アウトストリーム広告は他の広告とは異なり、Webサイトやアプリのバナー部分に表示できるのが特徴です。ユーザーに「広告感」を与えにくいなどの理由で、アウトストリーム広告を取り入れる企業も増えています。

本記事では、アウトストリーム広告に特化した内容をお伝えします。アウトストリーム広告の種類やメリットをはじめ、同広告ならではの注意点、出稿方法まで幅広く解説するので、広告を出す際の参考にしてください。

※アウトストリーム広告では、広告コンテンツとして動画を活用します。動画広告の制作・運用をお考えの方は、動画幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な制作・運用代行会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。

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目次
  1. 1. アウトストリーム広告とは
    1. 1-1. インストリーム広告との違いは動画の「外」か「中」か
  2. 2. アウトストリーム広告の種類
    1. 2-1. インリード広告
    2. 2-2. インバナー広告
    3. 2-3. インタースティシャル広告
  3. 3. アウトストリーム広告の費用・課金方式
    1. 3-1. Googleの場合:10~500円程度
    2. 3-2. Yahoo!の場合:数円〜数十円程度
  4. 4. アウトストリーム広告利用時に意識すべきポイント
    1. 4-1. 1. 直接のCV獲得には向いていない
    2. 4-2. 2. 音声がミュートの前提で広告を考える
    3. 4-3. 3. モバイル端末にしか表示されない(Googleの場合)
  5. 5. YouTube広告でアウトストリーム広告の出稿方法
    1. 5-1. 1. キャンペーンの作成
    2. 5-2. 2. 全般設定
    3. 5-3. 3. ターゲットの設定
    4. 5-4. 4. 配信画面の設定
  6. 6. 【まとめ】アウトストリーム広告
    1. 6-1. 自社に合ったアウトストリーム広告の作成・運用代行会社をお探しの方へ

アウトストリーム広告とは

アウトストリーム広告とは

画像引用:まーけっち

アウトストリーム広告は、検索エンジンのトップページ(Yahoo!のトップページがわかりやすい)やニュースサイトといったWebサイトや、モバイルアプリのバナーやフィード(概要や新着記事一覧)などの広告枠に表示される広告です。Googleではスマートフォンやタブレットといったモバイル端末で、Yahoo!ではPCを含むほぼすべての端末で配信されます。

動画など「コンテンツの外」に出稿することで潜在顧客へのアプローチができます、そのため、「商品の認知拡大」や「自社ブランディング向上」を目的にアウトストリーム広告を打ち出す企業が多いです。また、ユーザーの属性や興味関心に応じて広告内容を変えることも可能です(Googleの場合)。細かいターゲティングができるため、自社商品に合ったターゲットに対して適切に広告を配信できます。

インストリーム広告との違いは動画の「外」か「中」か

インストリーム広告との違いは動画の「外」か「中」か

画像引用:マーケティングPartners

アウトストリーム広告が動画の「外」で配信されるのに対して、インストリーム広告は動画の「中」で表示されます。YouTubeで動画をクリックすると開始直後や途中、最後にCMのように流れるのがインストリーム広告、再生画面の枠外に表示されているのがアウトストリーム広告です。

広告の配信目的も異なります。アウトストリーム広告の主な目的は、自社の商品認知の拡大やブランディングです。またWebサイトやアプリのバナー部分に表示されるため、そのサイトを訪問したユーザーすべてにリーチできます。一方のインストリーム広告は、その先の「コンバージョン(資料請求などユーザーが行動を起こすこと)」につなげたい場合に利用するケースが多いです。

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アウトストリーム広告の種類

アウトストリーム広告の種類

アウトストリーム広告は表示される場所によって「インリード広告」「インバナー広告」「インタースティシャル広告」の3つに分類できます。それぞれの特徴やメリット、デメリット、事例について詳しく見ていきましょう。

インリード広告

インリード広告

画像引用:inglow

インリード広告は、Webサイトの「記事」コンテンツなどに表示される動画広告です。ユーザーのスクロールにあわせて表示されます。記事の間に挟み込んでいたり、記事の最後に表示されたりと、ユーザーがコンテンツを閲覧する流れにあわせて表示されるのが特徴です。「ユーザーのコンテンツ閲覧を邪魔せずに、自然な流れで広告を表示させたい」といった場合におすすめです。

メリット

  • 自然な流れで広告が表示される
  • ユーザーの視認率が高い

スクロールにあわせて自動的に広告が再生されるため、ユーザーの視認率とインタラクション率(表示された広告に対してクリックなどユーザーが操作する割合)が高いです。

事例

インリード広告事例

画像引用:Teads

世界の記事を集めたプラットフォーム「Teads」の事例です。記事をスクロールしている途中でインリード広告が現れ、自動再生されます。この事例は、記事のテキストと広告の面積割合が3:1程度になっているので、ユーザーはストレスなく記事を読むことができます。動画も自動再生ではなく「右上のクリックボタン」を押すことで再生されます。ユーザーのコンテンツ閲覧の妨げを最小限に抑えて広告を配信している事例といえます。

デメリット・注意点

インリード広告は、広告が表示されるタイミングまでユーザーがスクロールしなければ、広告が表示されません。また多くの場合は、広告が表示されたら動画が自動再生されるため、そもそも広告に興味がないユーザーには「視界がチラチラする」と不快感を与える場合もあります。広告を出稿する側は、出来るだけユーザーのコンテンツ閲覧の妨げにならない場所に広告を配置するなどの工夫が必要です。

インバナー広告

インバナー広告

画像引用:inglow

インバナー広告は、「バナー形式」で表示される広告です。一般的にWebサイトのページ脇にある広告枠に動画を差し込みます。

メリット

  • 全ユーザーにリーチできる
  • 広く浅く認知拡大ができる

インバナー広告は、ユーザーがページを訪問したと同時に表示されます。広告が自動的に表示されるため、すべてのユーザーにリーチが可能です。「コンバージョンにつながらなくてもいいから、まずは広く浅く認知を拡大したい」といった企業におすすめといえます。

事例(静止画)

インバナー広告事例

画像引用:IWO

スマートフォン版「Yahoo!」の事例です(Yahoo!ではレスポンシブ広告という)。同事例は静止画となっており、Yahoo!のトップページ「すべて」の下に、VR体験に関する広告を設置しています。

デメリット・注意点

Googleのインバナー広告の場合、広告表示回数1,000回ごとに発生するコスト「CPM」が高騰しやすいです。ユーザーがWebサイトにアクセスした時点で動画が自動再生されるため、コストが跳ね上がるのです。

また、Yahoo!のレスポンシブ広告の場合、システム側が広告内容を自動で調整してくれますが、意図しない形で表示される可能性があります。そのためバナー単体、テキスト単体でも伝わる広告内容にする必要があります。

インタースティシャル広告

インタースティシャル広告

画像引用:アイプのSEOガイド

インタースティシャル広告は、ユーザーがWebサイトを閲覧する際に目的のページをクリックしたタイミングなど、画面の切り替え時に表示される広告です。ポップアップ表示されるもの、画面全体に表示されるものなどがあります。
目立つ場所に広告が表示されるので、「とにかく自社商品を知ってもらいたい」「コンバージョン率(どのくらいユーザーの購買行動につながったか)を高めたい」といった場合におすすめです。

メリット

  • Webページの訪問者全員に広告が表示される
  • 商品の販売促進につなげやすい

インタースティシャル広告には、Webページをクリックしたユーザー全員に広告を表示できるメリットがあります。クリックした人全員にリーチできることに加えて、そこでWebページと関連性の高い広告を表示させれば、商品の販売促進にもつながるでしょう。一度の広告表示の中で、まずは全員にリーチして認知拡大→関連性の高い広告を表示して興味のあるユーザーの行動につなげることが可能です。

事例

インタースティシャル広告事例

Yahoo!ショッピングの事例です。Yahoo!ショッピングとPayPayを連携させる際に、「PayPay STEP」と称して、インターステシャル広告でキャッシュバックキャンペーンを紹介しています。
広告の表示面積はスマホ画面の80%程度を占めており、広告感は出るものの、「これは登録しなければ...!」など興味を持ったユーザーの行動喚起につなげやすいです。

デメリット・注意点

多くの人にアプローチできる一方で、強制的に広告が表示される上に、表示面積が大きいため、人によっては不快感を覚える場合があります。ご紹介したアウトストリーム広告の3種類の中でもっとも「広告感」が強いため、ユーザーにストレスを与えず、かつインパクトに残る広告にする必要があります。たとえば、ページが複数あるとして、最初の1〜2ページ目で広告を表示すると嫌悪感を抱かれやすいので、ある程度のページ数に到達したタイミングで表示するなどの工夫が必要です。

※どの種類のアウトストリーム広告を導入しようかお悩みの方は、動画幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な広告手法を提案してくれる広告制作・運用代行会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。

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アウトストリーム広告の費用・課金方式

アウトストリーム広告の種類やそれぞれのメリット・デメリットをお伝えしましたが、いざ導入する際、費用面は気になるところかと思います。ここでは「Google」と「Yahoo!」それぞれの広告費用について解説します。

Googleの場合:10~500円程度

Googleが運営するYouTube広告では、オークション形式で広告枠が決定し、視聴単価(動画が表示されるごとにかかるコスト)によって費用が発生します。なかでもアウトストリーム広告では、広告が1,000回表示されるごとに課金される「CPM方式」が採用されています。

アウトストリーム広告は、1回表示あたり10~500円が相場となっています一般的なCPMとは異なり、「視認範囲のインプレッション課金」という特殊な方式が採用されています。広告面積が50%以上を占めていてかつ2秒以上再生された場合にのみ「1回表示」としてカウントされる仕組みです。

Yahoo!の場合:数円〜数十円程度

Yahoo!もGoogleと同じように広告の掲載はオークションで決まります。課金方式は「クリック課金型」または「ビュー課金型」のいずれかです。クリック課金型はページをクリックした場合に費用が発生し、1クリックあたり数円〜数十円となります。一方のビュー課金型は、動画が10秒間再生されると課金されるシステムです。再生時間が10秒未満だった場合は課金されません

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アウトストリーム広告利用時に意識すべきポイント

アウトストリーム広告利用時に意識すべきポイント

アウトストリーム広告には多くのメリットがありますが、一方でアウトストリーム広告ならではの注意点もあります。実際に利用する際は以下のポイントを意識してみてください。

1. 直接のCV獲得には向いていない

アウトストリーム広告は、あくまで「認知拡大」だと割り切って利用するのがおすすめです。
Webサイトやアプリの広告枠に差し込まれるため、不特定多数のユーザーが閲覧します。商品に興味のある潜在層もいますが、そもそも広告に興味がない人も多く訪れるため、直接的なコンバージョン獲得は期待しない方が良いでしょう。コンバージョン獲得を意識するのであれば、インストリーム広告の活用がおすすめです。

2. 音声がミュートの前提で広告を考える

アウトストリーム広告は、ユーザーが動画をタップしない限り音声がミュートになっています。動画は広告面積が50%以上表示されたタイミングで再生されますが、音声はOFFになっていて、ユーザー自身がタップして解除しなければ音声が流れない仕組みなのです。
したがって、ミュートを前提として広告を考える必要があります。いかに映像のみでインパクトを与えるか、動画内のテキストでメッセージを伝えられるかが重要です。

3. モバイル端末にしか表示されない(Googleの場合)

Googleアウトストリーム広告を利用する場合、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末にしか表示されません。PCユーザーを拾えないほか、「音声を聞いてもらえない」可能性があります。たとえば電車に乗っている時、飲食店の中にいる時など、ユーザーが外出中の際、音声を聞いてもらえず自社商品の魅力を伝えきれない場合があります。

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YouTube広告でアウトストリーム広告の出稿方法

YouTube広告からアウトストリーム広告を設定する方法

アウトストリーム広告を出稿するためには、YouTubeに広告動画をアップロードしている(非公開設定)、Google広告のアカウントを取得していることが大前提となります。

1. キャンペーンの作成

1. キャンペーンの作成

まずはGoogle広告アカウントにログインして、ホームの「新しいキャンペーンを作成」をクリックします。キャンペーンの「目標」を選択する画面が表示されるので、自社の目標に合う項目をクリックしましょう。達成したい目標を選びます

キャンペーンタイプ選択

キャンペーンタイプの選択画面が出てくるので、こちらも自社に合ったものを選択しましょう。

キャンペーンタイプ選択②

続いて、キャンペーンのサブタイプを選択します。どのような広告フォーマットで配信するのかを選びます。アウトストリーム広告を希望する場合は、「アウトストリーム」を選択します。

2. 全般設定

2. 全般設定

キャンペーンの大枠が決まったら、細かい設定に入ります。まずは「キャンペーン名」を入力し、希望する枠に広告を出稿するために、「入札戦略」で上限単価や目標単価を設定します。

「予算と日程」の部分では、予算の上限が決まっている場合は「キャンペーンの合計」、1日あたりの予算感が決まっている場合は「日別」を選択しましょう。

3. ターゲットの設定

3. ターゲットの設定

YouTube広告では、ターゲットを細かく設定できます。「ユーザー」の設定では、ユーザーの年齢や性別、子供の有無、年収などユーザーの属性を絞ることができます。

またターゲット設定では、ユーザーの滞在的な興味や、Web上の行動に基づいたオーディエンスターゲティングも可能です。「コンテンツ」では、自社の目的に応じてキーワードやトピックを指定することもできます。

4. 配信画面の設定

4. 配信画面の設定

最後に、配信画面の設定を行います。広告を見た視聴者をどこに誘導したいかを「最終URL」に、視聴者が目にするリンクを「表示URL」に設定します。

見出しや「行動を促すフレーズ(詳細はコチラ、などの誘導文)」を入力し、「コンパニオンバナー」でYouTubeチャンネルの動画から自動再生される画像を選択し、広告タイトルを入力すれば設定は完了です。最後に正しく設定できているかどうか、必ずモバイル版のプレビューを確認するようにしましょう。

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【まとめ】アウトストリーム広告

本記事では、アウトストリーム広告について以下のポイントを中心にお伝えしました。

  • アウトストリーム広告とはWebサイトやアプリのバナーやフィードに表示される広告
  • アウトストリーム広告は表示される場所によって3つに分類できる
  • アウトストリーム広告は商品や自社ブランドの「認知拡大」を目的とするのがおすすめ

アウトストリーム広告は大きく3種類に分かれており、各種類にメリット・デメリットがあります。本記事でお伝えしたポイントや出稿方法をしっかりと抑えておけば自社でも出稿できるでしょう。しかしながら、どの広告を選んで、どのようなコンテンツを作るか、そしてどう運用するかを考えるのは大変です。「広告の作成・運用に時間を使えない」「社内に動画広告にコミットできる人材がいない」などの場合は、一度プロに相談してみてはいかがでしょうか。

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