- 更新日 2024.10.01
- カテゴリー 動画制作の事例
オンラインイベントの参考事例6選!成功のコツから機材まで徹底解説【2024年10月最新版】
「オンラインで社外向けセミナーを開催予定だが、うまくいった事例の真似をしたい」
「前回のオンラインイベントではいまいち人が集まらなかった。事例から集客のコツを知りたい」「大規模な社内オンラインイベントを開催したいが、他社の事例を見てアイデアにつなげたい」
そんな企画担当の方のために、本記事ではオンラインイベントの事例を社外向けと社内向けに分けて紹介します。さらに、成功の秘訣から必要な機材、開催にかかる費用まで解説。
参加者が「また参加したい」と感じるオンラインイベントが、開催できるようになります。
※なお、オンラインイベントについて誰かに相談したい、サポートしてくれる会社がわからない・選べない!という方はお気軽にご相談ください。
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オンラインイベントのメリット
やみくもに他社の事例をまねてもうまくいかないこともあります。事例を見る前に、まずはオンラインイベントのメリットをおさらいしておきましょう。イベント失敗の防止になります。
場所や日時の制約がなく気軽に参加しやすい
オンラインであれば、参加者はわざわざ会場まで行く必要がありません。自宅や近所のシェアオフィスなど、ネット環境があれば好きな場所から参加できます。そのため、遠方の参加者でも参加しやすいです。
また、イベント当日が悪天候の場合も、オフライン(会場に参加者を呼んで開催する形式)でのイベントと違って当日の参加者数に影響が出ることはほぼありません。
このように、オンラインイベントは対面の場合よりも参加者が気軽に参加できるため、対面の場合と比べてより多くの参加者が期待できます。
会場費・設備費が削減できる
オンラインであれば、大規模な会場を借りる必要は基本的にありません。もし十分な配信環境を整えるために会場を借りる場合でも、小規模な会場で十分でしょう。
また、会場開催で必要となる大きなスクリーンやスピーカー、プロジェクターなども借りる必要はありません。
参加者データを取得しやすい
オフラインイベントだと、退場時のアンケートなどを紙に記入してもらうケースが多く、集計の手間がかかります。一方、オンラインではアンケートをWeb上で行えるため集計が容易にできます。
さらに、後ほど紹介するプラットフォームを使えば、参加人数やイベントページの滞在時間、重点的に見られたページ、離脱率などの定量的なデータも簡単に取得することが可能です。このようなデータをもとに、次回以降のイベントの内容を変えるなど、改善につなげることができます。
オンラインイベントの参考事例7選
飽きさせない工夫で離脱を防いだオンラインイベント
※画像引用:SYNALIO
デジタルマーケティングを総合的に支援する、株式会社ギブリーの事例。オンラインイベント『COMMUNICATION ACADEMY「TSUNAGU – synergy」』を開催しました。
オンラインマーケティングのノウハウを発信し、デジタルマーケティング関連の自社サービスへ誘導する目的で行われました。また、自社以外にも協賛社を募り、2日間に渡るオンラインイベントとして開催しています。
この事例のポイントは、参加者が手持ち無沙汰になる時間を極力減らしたことで、イベントからの離脱率が下がったこと。
具体的には、登壇者の講演と講演の間の時間にも、資料をダウンロードできるようにしたり、幕間の動画を流したりして、参加者の興味を途切れさせないようにしました。同社の白田氏によれば、「イベントの最初から最後まで見てくださる方が増え、離脱率が減った」とのことです。
オンラインイベントは会場に行く必要が無いため気軽に参加できる一方で、ボタンをクリックするだけで退出も簡単にできてしまいます。そのため、情報量が少ない時間があったり自らの業務や関心から外れた内容が続くと、すぐに離脱されやすいデメリットもあります。
離脱を防ぐには、この事例のように参加者を飽きさせない工夫が必要です。
長期間開催し効果を上げたオンラインイベント
※画像引用:Sky株式会社
Sky株式会社のオンライン展示会「Sky Technology Fair 2020 Virtual」。コロナ禍の影響もあり、従来行っていた対面での展示会の代替として、二カ月に渡る長期のイベントをオンラインで開催しました。
このイベントの特長は、長期的な開催に伴い来場者との継続的なコミュニケーションが意識されていたこと。1度来場して終わりではなく、繰り返し来場してもその都度新しい発見ができるよう企画されていたこともあり、累計来場者数は46,131人にも達しました。
具体的には、来場者や社内の意見をもとにコンテンツ追加やインターフェースなどの改善を行い、アップデート内容がわかるようエントランスページに表示するなどの施策を行っていました。改善総数は230件以上に上り、開催から約一ヶ月後の12月1日にはページデザインを大幅に刷新するなど、開幕当初から大きく変化させました。
また、一方的に情報を提供するのではなく、「双方向性」のあるコミュニケーションの場とするための取り組みもこのイベントの特長。
顧客からの質問・意見をリアルタイムで受け取れる「チャット」や「Web質問コーナー」を充実させ、チャットの質問例を掲示したり意見の一部をページ内に掲載したりしていました。このようにして、リアルな展示会場以上に話しかけやすい雰囲気づくりを心がけていたそう。
このように、オンラインイベントは長期間にわたって展開できたり、期間中にブラッシュアップを行うことができます。一方的になりがちな情報発信も、チャットなどを活用することで双方向性を担保できます。
細やかな対応が成果につながったオンラインイベント
※画像引用元:横浜市
横浜市と、生命科学の振興・産業の活性化に取り組む公益財団法人木原財団が共催で実施したオンラインイベント「オープンイノベーションカンファレンス」。健康・医療分野の中小企業の販路拡大や大企業とのビジネスマッチングを目的に開催され、31もの企業・団体が出展しました。
この事例のポイントは、出展した企業、来場した企業のいずれにも主催者が細やかな対応を行ったことで、参加企業の8割がマッチングまでたどり着けたこと。
例えば、主催者が来場した方に個別メッセージを送り、その来場者の興味がありそうな出展企業を紹介したりしました。このような細かい対応によって、企業が最適なマッチング相手を見つけやすくなり、高いマッチング率につながったとのことです。
会場でイベントを主催する時は、受付対応・司会・誘導など、当日の運営に人手や労力を割かなければいけません。一方、オンラインであれば会場にまつわる準備が少ないため、手間が省けます。
その分の時間を、この事例のように参加者への細やかな対応に当てると、参加者の満足度がより高まります。
イベント会社やプラットフォーマーが主催のオンライン展示会
※画像引用:IT&MARKETING EXPO
イベント企画を行う会社や、オンラインイベントのプラットフォーム提供会社が主催し、テーマに沿った協賛社を募って開催する形のオンライン展示会も、コロナ禍以降より多く開催されるようになりました。
「IT&MARKETING EXPO 2021 春」はオンラインイベント・展示会プラットフォームを提供する株式会社ストラーツが主催したオンライン展示会。2021年にはITサービスを提供する企業が計300社出展し、様々な企業の経営者やマーケティング担当者が来場しました。
完全な自社主催のイベントでは、宣伝も全て自社で行う必要があります。自社サイト上で告知のページを作るなど手間がかかる上、思ったほど人が集まらず開店休業状態になることも。
しかしこのように主催会社がプラットフォームなど自社ではない場合は、主催者の集客力を利用できます。主催者側がイベントの宣伝を行ってくれるので、自社で必死にPRする必要がありません。
出展プランもプラットフォームが予算や目的に合わせて多数用意しているものが多いです。この展示会も基本出展費用は無料で、リード獲得数やセッションの有無などで有料プランを選択できます。
「完全な自社主催では集客に不安がある…」「自社で開催するノウハウがない…」という場合は、このようなオンライン展示会に出展するのも良いでしょう。
外注が必要な大規模な社内オンラインイベント
※画像引用元:Wantedly
社内向けのオンラインイベントでも、参加者が何百人の規模になり、自社で準備するのが大変な場合もあります。その場合は、外注がおすすめの場合もあります。
大規模なオンラインイベントのfreee 株式会社の社内イベント。リモートワークの社員が多い中で、事業部を超えたコミュニケーションが取りにくいことが課題になっていました。そこで、その課題を解消すべく、全社的な交流会をオンラインで実施しました。
この事例のポイントは、事前アンケートを行ってどんなメンバーと話してみたいかなどの希望を参加者に聞き、イベントに反映させたことです。
具体的には、各参加者の希望をもとに5~6人のグループに分け、交流する時間を設けました。グループ分けには、オンラインミーティング用のツールの「ブレイクアウトルーム機能」を使用。参加者からも「事業部や普段の業務を超えて、共通の趣味などの話題で盛り上がれた」と好評だったとのことです。
イベントだけでは話足りず、自主的に後日オンラインランチ会を開催した社員もいたようです。イベントを通じて、社員同士のコミュニケーションはより活発になったといえるでしょう。
事前に参加者から聞いた希望をイベントに反映させたことで、イベントが参加者のニーズに合ったものとなり、満足度が高まったといえます。
社内向けイベントでは、社外向けイベントよりも参加者と密な連絡を取ることができます。そのため、この事例のように、事前にアンケートを取るのも良いでしょう。アンケートの回答を生かした企画にすれば、より社員のニーズに合ったイベントになります。
【参考】社外向けのオンラインイベントの練習になる事例
※画像引用元:株式会社ニット
慣れていない人が、いきなり社外に向けてオンラインイベントを開催すると、映像や音声の乱れなど進行面で不具合が起き、企業イメージを損ねてしまう場合があります。そのため、先に社内向けのオンラインイベントで練習するのも一手です。
その参考になる事例が、株式会社ニットのオンライン忘年会。この事例の特徴は、オンラインであることを存分に生かしている点。具体的には、Zoomのホワイトボード機能を活用し、絵しりとりを行いました。
絵しりとりは対面でも実施できますが、Zoomで行うと、参加者がどのようにペンを走らせているか、描きながらどんな表情をしているかまで鮮明にわかるのがおもしろいポイント。「厳格な管理職社員が、普段は見せないようなおどおどした表情で絵を描いている」などと、社員同士での新たな一面を発見できます。オンラインだからこそより楽しくなる企画といえます。
オンラインイベントを成功させるためのポイント
ここまで、オンラインイベントの参考事例を見てきましたが、ポイントは何か。3つ解説します。
目的を明確にする
まず、何のためにオンラインイベントを行うのかを明確にしましょう。一口にオンラインイベントと言っても、目的に応じてイベントの方向性が変わってくるためです。
例えば、商品・サービスの認知拡大が目的なら、大規模なオンライン合同展示会に参加する方法が考えられます。先ほど紹介した「IT&MARKETING EXPO 2021 春」の事例が参考になります。
一方で、既に商品・サービスを知っている人を購入までつなげることが目的であれば、小規模なセミナーが向いているでしょう。小規模な方が参加者と密にコミュニケーションを取れ、購入までつなげやすいためです。
目的に合わせて、イベントの方向性を考えましょう。
離脱されないために工夫する
オンラインイベントの最大のデメリットは、対面のイベントと比べて「離脱されやすいこと」。これをいかに防ぐかが重要になってきます。
この点については、上で紹介した株式会社ギブリーの事例が参考になります。セッション間の時間を充実させたことで、離脱率を低く抑えることができました。
気軽に参加できるのがオンラインイベントのメリットですが、同時に簡単に離脱されやすい側面もあります。参加者を飽きさせない工夫をして、なるべく離脱されないようにしましょう。
ターゲットが参加しやすい日時に設定する
ターゲットとしている人たちが、なるべく参加できる曜日・時間帯に日時を設定しましょう。イベントの内容や誰をターゲットとするかで最適な日時は変わってきますが、法人向けのオンラインイベントでは、以下の傾向があります。
・曜日は火曜日、水曜日、木曜日だと参加者数が増える
(月曜日、金曜日は仕事が立て込む人が多いため)
・時間帯は午前10:00~11:00、または午後13:00~15:00だと参加者数が増える
開催するイベントが法人向けならば、これらの曜日・時間帯に設定すると、より集客が見込めるでしょう。
ここまで読んで、「自社で全てやるのは不安かもしれない」と感じた方は、お気軽にご相談ください。あなたの目的・予算に合った最適な会社を「人力で」マッチングします。
自社でオンラインイベントを開催する際の流れ
企画準備からアフターフォローまで
自社主催でイベントを開催する場合は、以下のような流れで用意します。
1企画・準備
オンラインイベントを行う目的をまず明確にします。イベント構成などを決め、必要であれば次章で説明する機材も手配します。
2プロモーション
プロモーションも準備に並行して行います。広告の出稿、自社サイト上でのイベントページの設置、SNSアカウントでのイベント告知などの手段があります。
3リハーサル
必ずリハーサルを行います。出来る限り本番と同じ環境で行うようにしましょう。
4イベント当日
開始前に、機材や配信環境に問題がないか再度確認します。万が一トラブルが起きた場合に、誰がどのように対処するかも決めておくと安心です。
5データ分析・アフターフォロー
参加人数やアンケートの結果などを集計して、分析します。
また、参加者にお礼のメールを送るなどのアフターフォローもしっかり行います。
事前の準備からイベント終了後まで、スムーズに進められるように、段取りを確認しましょう。
映像配信のあるオンラインイベントで用意すべき機材
次に、映像配信があるオンラインイベントで必要な機材を解説します。
代表的な機材は以下の3つです。
マイク
最も優先度が高いのはマイク(音声)。参加者の声や雑音が混ざらず、キレイに音が聞こえるために重要なアイテムです。オンラインイベントにおすすめなのは左側のダイナミックマイクです。
ウェブカメラ
PCやスマホの内蔵カメラでもできますが、キレイな画質を出したい場合はウェブカメラを用意してください。
値段は5,000円〜10,000円前後がおすすめで、解像度の目安は1080p(ピクセル)以上です。
照明
画像引用:Amazon
照明器具はオンラインイベントに必須ではありませんが、あった方が顔映りが良くなります。おススメは60ワット相当にあたるもの。逆に100ワット以上になると眩しく感じてしまいます。
必要な機材については以下の記事でより詳しく説明しています。ぜひこちらもご覧ください。
関連記事:【プロ監修】オンライン配信のやり方・必要な機材や相場を解説!
オンラインイベントの費用
料金相場は5万円〜50万円以上
開催にあたっての費用の目安は5万円〜50万円以上ですが、実際は「どのように実施するか」次第で変わってきます。大まかには下記のようなパターンがあります。
・自社でシステムやページを開発/制作して実施する
・自社主催で何らかの配信ツールを使う
・他社主催のオンラインイベントに参加する
もちろん自社でWebページやシステムを作って開催するのが最も費用がかからない方法ですが、開発や運用のリソースはもちろんかかってきます。
自社主催で行う場合も、プラットフォームとして何らかのWebツールを導入することで、登録、参加者管理、コンテンツ配信などを効率よく行うことができます。
上記でご紹介したように、自社で開催するリソースや、集客に不安がある場合は、他社が主催しているオンライン展示会に協賛という形で参加するのも有効です。細かいプランが設定されている場合が多いため、予算に合わせたプラン選びが可能です。
下記の表で展示会開催のためのWebツールや、協賛可能なオンライン展示会をご紹介しています。
プラットフォーム例 |
料金プラン |
無料で出展可能 |
|
・1ブースにつき15万円 ・来場者従量:1,000人ごとに20万円 |
|
パッケージプラン:198万円~ |
費用については以下の記事でより詳しく解説しています。こちらもぜひご覧ください。
関連記事:オンライン展示会の費用はいくら?出展料の目安や開催方法別に解説
オンラインイベントの事例まとめ
この記事では、オンラインイベントの事例から、オンラインイベントを成功させるためのコツ、必要な機材や費用について紹介しました。
オンラインイベントを成功させるために重要なポイントは6つ。
・目的を明確にする
・離脱されないために工夫する
・ターゲットが参加しやすい曜日・時間帯に設定する
この6つは、どんなオンラインイベントを行うにしても大切です。
イベントが成功するかのほとんどは事前の準備で決まると言っても過言ではありません。
この記事の内容や、途中で紹介した関連記事も参考にして、イベントに向けて準備しましょう。
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