動画・映像制作会社に委託する際の要件定義・仕様書の作り方を解説【2024年最新版】

ホームページやシステム開発など、制作してほしい成果物の設計図となる「仕様書」
制作会社側が作ることが多いですが、発注者側で用意するケースもあります。

映像制作においてもメリットが多く、イメージ通りの動画を完成させるため、トラブルを防ぐためにも適切な仕様書を作りたいところです。

そこで本記事では、実際の仕様書のテンプレをもとに、映像制作における仕様書のメリット、仕様書に必要な項目、作成時の注意点を解説。良い仕様書を作れば制作会社のやり取りが格段にスムーズになりますので、ぜひ実践してください。

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目次
  1. 1. 動画の仕様書を作るメリット
    1. 1-1. 動画制作の成功のために必要な要素を考えることになる
    2. 1-2. 委託先(制作会社)とスムーズにやり取りができる
  2. 2. 動画・映像制作の仕様書に必要な項目
    1. 2-1. 1.プロジェクトの概要
    2. 2-2. 2.会社概要・事業概要
    3. 2-3. 3.動画の要件・要望
    4. 2-4. 4.提案してほしい内容
    5. 2-5. 5.法務要件
    6. 2-6. 6.提案の進め方
  3. 3. 仕様書を作る際の注意点
    1. 3-1. しっかり情報を伝えないと提案の質が下がる
    2. 3-2. わからないことは素直に制作会社に質問する
  4. 4. 映像制作の仕様書のポイントまとめ
    1. 4-1. 動画制作を依頼するときの仕様書のサンプル

動画の仕様書を作るメリット

具体的な仕様書の書き方を説明する前に、まずは仕様書を作るメリットを2つ解説します。メリットを頭に入れて作成することで、より適切な仕様書が書けるようになります。

動画制作の成功のために必要な要素を考えることになる

動画の仕様書は、達成したい目的や目標、具体的な映像のイメージを言語化したものです。「動画の7割は企画で決まる」と言われるように、構想を強固なものにすることでイメージ通りの動画に近づけます。

逆に「なんとなく認知を増やしたい」「新規顧客を獲得したい」とイメージがボヤけたまま進行しても、制作会社に適切な依頼はできません。相手は映像のプロですが、クライアントがどんな動画を作りたいのかイメージできなければ、曖昧な状態で制作が進行します。理想の動画に近くには仕様書によって言語化することが大切なのです。

委託先(制作会社)とスムーズにやり取りができる

仕様書によるスムーズなやり取り

仕様書を詳しくすることで、制作会社とスムーズにやり取りができるようになります。具体的には次の3つの利点があります。

・制作会社とキャッチボールの回数が減る
・発注後のトラブルを防ぐことができる
・制作費の見積もりが安くなる可能性がある

キャッチボールの回数が減る

仕様書を作ることで、制作会社のクライアントへの確認事項が減ります。動画の内容や、納品日、納品形式や契約条件など、制作の途中で認識をすり合わせなくていいよう、あらかじめ仕様書で共通認識を持つことでキャッチボールの回数が減ります。

発注後のトラブルを防ぐことができる

仕様書の内容が曖昧で、あとは口頭で合意をしてしまうと、「完成後のイメージと違う」「追加費用が発生する」などのトラブルに発展する可能性があります。
言った言わないの論争になると収束が面倒です。重要項目が仕様書に明記されていることで、万が一、認識に食い違いがあってもトラブルを防ぐことができます

制作費の見積もりが安くなる可能性がある

良い仕様書を作ることで、仕様書を作らないときより見積もりが安くなる可能性があります。
なぜならクライアントからの提案が曖昧であれば、追加費用の有無が判断しにくく、後から認識の齟齬が起きないように、見積もりを高めに設定する傾向にあるからです。

反面、仕様書を詳しく書けば、「このクライアントはしっかりしてるな」と思われ、キャッチボールの回数や、企画の落とし込みも少なくなるため、制作費である「企画構成費」や「ディレクション費」が安くなる可能性があるのです。

動画制作における見積書の内訳は以下の記事を参考にしてください。

関連記事:動画制作の見積書の見方をプロが教えます。見積もりを安く抑えるポイントも解説!

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動画・映像制作の仕様書に必要な項目

ここから仕様書に必要な項目を解説していきます。ただし、仕様書は項目や書式のフォーマットが決まっておらず、盛り込む情報は多いほうが制作会社は助かります。一つの参考事例として読み進めてください。

動画幹事の兄弟サイトであるWeb幹事のサービ紹介動画を作る際に作った仕様書をもとに見ていきましょう。

※これから紹介する仕様書の無料サンプルは下記からダウンロードできます。動画制作を依頼する際はご活用ください。

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1.プロジェクトの概要

動画の仕様書

1-1 プロジェクト名

まずはプロジェクト名を記載します。「サービス紹介」「会社紹介」「採用動画」など、どんなジャンルなのか分かるプロジェクト名にしましょう。

1-2 動画制作の目的

仕様書の中で最も大切な項目が「動画の目的」です。何のために動画を作るのか?例えば上記であれば「ユーザーの問い合わせ件数の増加」が目的に当たります。
目的は動画のテイストや方向性などを決める軸・骨格となる最重要部分です。

1-3 KPI(目標数値)

目的だけでなく、具体的なKPI(重要目標達成指標)も書きましょう。「月間の問い合わせを〇〇件にしたい」がKPIに該当します。

制作会社は目標から動画に必要なのは再生回数なのか、再生時間なのか、コンバージョン率なのか?など戦術を考えます。KPIも一緒に書くようにしてください。

1-4 制作の背景・課題

なぜ動画を制作することになったのか、その背景や現状の課題も大切な項目です。これまでの取り組みや成果、失敗などから、制作会社はどんな動画にすべきかを導き出します。制作の背景や課題が明確であれば、制作会社も訴求ポイントを考えやすくなるので詳しく書きましょう。

1-5 掲載媒体

自社サイトやYouTube、またはイベント会場でのスクリーンなど、動画を配信する媒体も記載します。媒体によって、適切な動画の長さ、画像の解像度、撮影機材も異なります

Webの小さな画角と違い、テレビや大型モニター、セミナーのプロジェクター、映画館などで流す場合は画像が荒くなってしまいます。その場合は鮮明に撮れるカメラを使うため、制作費も変わってくるのです。

1-6 公開(納品)希望日

動画の公開(納品)希望日も仕様書に書きます。日にちだけでなく、「企業説明会で使用するため」「商品やサービスのリリースの3日前までに必要」など、納品日を設定した理由も伝えましょう。事情を伝えておくと制作会社もスケジュールを作成しやすくなります。

1-7 動画制作の予算

制作費の予算も仕様書に書きましょう。10万〜100万といった幅が広すぎる金額ではなく、50〜80万円など正確な予算幅にしてください。逆に予算が曖昧だと制作会社の提案もブレてしまい、戦略もボヤけてしまいます

しかも動画は追加料金が発生する場合があるので、あらかじめ上限を明確にしておかないと制作費が予想外に高騰する可能性もあります。

もし、予算が決まっていない場合は、仕様書には「要相談」などと書き、制作会社に作りたい動画のイメージを伝え、どれくらいの制作費がかかるか聞きましょう。

2.会社概要・事業概要

動画の仕様書

続いては会社概要や事業概要の項目を解説します。「課題やターゲットを理解してもらうための補足情報」として大切な情報です。

・会社の事業内容
・動画のターゲット
・自社の強み

以上を理解してもらい、より良い提案に繋げましょう。

2-1 事業内容

自社がどんな事業を行っているのか制作会社に理解してもらいます具体的にイメージできる内容にしましょう。

2-2 ターゲット

ターゲットは動画制作における重要項目です。「新卒」「新規顧客」など曖昧なターゲット設定では、どんな動画を届けるのか決めきれません。

一般的な動画では「年代」「性別」「職業」「住んでいる場所」「家族構成」「年収」の6つを意識するといいでしょう。BtoBの場合はここまで細かく設定する必要はありません。

ペルソナ(人物像)によって魅力に思うポイントが異なります。採用が目的の動画なら「昇給制度」「残業なし」「休日の多さ」など、ターゲットによって何を訴求するのか考えるヒントになります。

2-3 自社の強み

自社の強みは動画の訴求ポイントを考える上で大切な項目です。思いつく限り、列挙しましょう。箇条書きで記載するだけでも大丈夫です。

2-4 現状整理

事業の現状を整理した内容を書きます。問い合わせ件数など数字で分かるものがベストです。

2-5 競合企業

競合企業も実は重要です。良い制作会社は競合分析をして、差別化を図る戦略を考えます

・直接、ライバルとなる競合企業
・業界で有名・目標とする企業

以上のような2つを書くといいでしょう。

3.動画の要件・要望

動画の仕様書

次は動画に求めること、動画の具体的な内容について書いていきます。細かい台本や構成は制作会社から提案がありますので、大枠を決める程度で大丈夫です。

3-1 動画に期待する効果

動画の目的と似ていますが、動画に期待する効果を書きましょう。どんな訴求にするのかメインとなる部分が明確化できます。

3-2 表現方法

動画の表現方法は実写かアニメーションか、その理由を書いてください。実写とアニメでは次のような違いがあります。

 

実写

アニメ

相性が良い動画

会社、学校、店舗紹介

採用、インタビュー

有形の商品紹介

バズを狙った動画

無形のサービス紹介動画

長期で使用したい動画

メリット

・向いている動画の種類が多い

・リアリティによる説得力・信頼性

・視聴者が「自分ごと化」しやすい

・サービスを分かりやすく解説しやすい

・演者や撮影場所、撮影機材が不要

・表現の幅が広く撮影が難しいものでも表現可

・サービスが変わっても追加料金で修正できる

実写はリアリティによって「自分ごと化」しやすく、説得力・信頼性を生むことがメリットです。SNSで拡散を狙った動画も、ほとんどが実写。共感を生みやすく、アニメだと当たり前の表現も、実写であればインパクトを生むからです。ただし、撮影の手間がかかることが実写のデメリット

一方のアニメーション動画は表現の幅広さがメリットです。撮影が必要な実写と違い、サービスが変わっても追加料金で部分的に修正ができるので、最近ではアニメーション動画の活用が増えています。

一口にアニメーションと言っても主に7種類に分かれていますので、下記の記事も目を通しておいてください。

関連記事:アニメーション動画の種類と費用【相場早見表・事例あり】

3-3 動画の尺・時間

動画の長さも仕様書に書いてください。30秒以内、60秒以内、120秒以内などザックリで大丈夫です。動画の長さを想定した方がいい理由は次の2つです。

・長さによって制作費が変わる
・配信する媒体の適性が違う

基本的に動画の尺が増えるほど制作費は高くなっていきます。制作会社が見積もりを出す際に必要な要素です。

また、動画の尺によって最適な配信媒体も異なります。説明会やイベント、YouTubeなどの動画を視聴する環境であれば尺があって問題ありませんが、TwitterやInstagramなどのSNSでは1分を超える動画は向きません。

3-4 掲載媒体

掲載媒体は先ほど書いた内容と同じで大丈夫です。動画の目的がYouTubeやSNSなどの短い動画広告であれば、各媒体によって動画の相性やポイントが異なるため、以下の記事も読んでおいてください。

関連記事:動画広告の費用と料金相場を徹底解説!

3-5 素材

動画の中で使う写真やグラフなどの素材について書きます。素材が必要な場合は、どこまで自社で用意するのかも書いてください。また、制作会社に任せる場合も、BGMなどフリーの音源を使うのか、購入して使用するのかなど決まっている範囲で記載しましょう。見積もりを出す参考になります。

3-6 ナレーション

動画に挿入するナレーションの有無を書きます。もし必要な場合、イメージしている声(男性・女性や声の質など)があれば記載しましょう。

3-7 納品形式

MP4やMOV、もしくはDVDなど納品を希望する形式が決まっている場合は記載します。何が良いのか分からない場合は、配信する媒体だけでも大丈夫です。

3-8 キャスト・出演者(実写の場合のみ記載)

実写動画の場合、キャスト・出演者の有無を書きましょう。出演者ありの場合は、自社で用意するのかプロの役者を起用して欲しいのかを書いてください

プロの役者を使うと動画のクオリティが上がります。逆に撮影に慣れていない素人であれば、いざカメラが回ると表情やセリフが硬くなってしまうなど、満足する動画に仕上がらない場合があるので注意してください。

3-9 ロケ・撮影場所(実写の場合のみ記載)

撮影がある場合、ロケ場所の想定も記載してください。ただし、撮影場所の移動が発生するロケは注意です。社内や都内の近場の移動なら1日で可能ですが、例えば千葉と埼玉の2箇所で撮影する場合は2日を要します。機材の移動時間がある上に、撮影に入るまでの機材のセッティング時間や撤収の時間があり、1日では厳しいです。

これは同じ社内の移動で同様。撮影時間そのものは短くても、移動があれば準備に時間が取られるので注意してください。

3-10 参考動画

参考となる動画も非常に重要です。仕様書には、イメージに近い参考動画のURLを書きましょう。制作会社へ依頼するときは「〇〇に近い動画を作ってください」と伝えるとスムーズに進行しやすくなります。

制作会社の公式サイトにある実績や、YouTubeなどで検索すると良いでしょう。動画幹事でも以下のページで様々なジャンルの動画事例を紹介しています。

動画・映像制作の事例記事一覧ページを見る

一つ注意。日頃見ているクオリティを基準にしてしまい、数十万円の制作費で「テレビや映画のクオリティをお願いします」という依頼はNG。数百万以上の制作費が必要になるので参考になりません。

例えば、株式会社バンダイの発掘恐竜チョコレート「キャラパキ」のテレビCMは、映像作家の「くろやなぎてっぺい」さんが制作した動画です。わずか15秒の短い動画ですが、恐竜が商品を持ちながらリズムにあわせて踊っており、お菓子のイメージを上手に伝えています。動画の最後にはゴールドメッキの恐竜が当たることも伝え、購買意欲を高めています。この規模の動画は数百万円以上の制作費用が必要です。

4.提案してほしい内容

動画の仕様書

続いては、制作会社側から提案して欲しい内容を書きます。ただし、あくまで提案です。必ずしも希望が通るわけではないと承知しておいてください。

4-1 スケジュール

動画制作のスケジュールです。

・各工程のスケジュール
・各工程における発注者が対応しなければならないこと

納期だけでなく、作業工程に関するスケジュールをできるだけ詳しく提出してもらいましょう。動画がどんな流れで制作されるのかは、以下の記事を見ておくとイメージしやすいです。

関連記事:プロが解説する動画制作の流れ!スケジュール・進め方まで

4-2 見積もり金額

動画制作の見積りは大きく分類すると企画費+人件費+諸経費(機材や場所代など)に分かれます。
各工程における詳細な金額を出してもらうことは難しいですが、全体で〇〇円といったザックリしたものではなく、ある程度は詳しく見積書を作成してもらいましょう

制作会社が正確な見積もりを出すためにも、仕様書を詳しくすることが大切なのです。動画制作の見積書に関しては下記の記事も先に読んでおいてください。

関連記事:動画制作の見積書の見方をプロが教えます。見積もりを安く抑えるポイントも解説!

4-3 動画の企画案

動画の大まかな流れ・ストーリー(アウトライン)を説明した簡単な企画案について。企画案を見るときはイメージ通りの動画になりそうかではなく、目的を達成できそうかに注目しましょう。

・問い合わせ件数を増やす
・採用の応募を増やす

動画の目的を達成できそうな導線・フックがあるか?が重要になるので、企画案で説明してもらうようにしましょう。

4-4 絵コンテ

絵コンテは、テキストで書かれたシナリオ台本をもとに、絵(イラスト)、内容(役者やキャラの動き・背景などの指示)、セリフやナレーション、尺、効果音などを細かく記した指示書(構成台本)のこと。

どんな映像になるかを具体的にイメージするため、事前にあると便利です。ただし、提案書と一緒に絵コンテを用意してもらう場合は有料になる可能性があります。無料もしくは納得の金額であれば依頼しましょう。絵コンテがどんなものかは下記の記事を参考にしてください。

関連記事:プロが教える動画制作の絵コンテ・構成表の作り方!

4-5 体制図

誰が窓口の担当になるのか、映像制作の責任者は誰になるかなど聞いておきましょう。ディレクターが窓口も兼任する場合もありますが、基本的に映像制作のスタッフと、発注者とのやり取りをする担当者は異なります。相性が大切になるので、担当者は明記してもらうようにしましょう

5.法務要件

法務要件

続いては動画制作における法務要件です。動画の制作においては様々な契約があり、トラブルに発展する可能性もあります

・知らない間に著作権・使用権に抵触していた
・永続的に使えると思っていた動画が使えなかった
・動画の修正ができなかった

契約書を理解していないと上のようなトラブルに見舞われる可能性もあります。法律は素人には理解しにくい部分ですが、下記の記事を参考に、仕様書に盛り込めることは記載しておきましょう。

関連記事:動画制作の業務委託契約書の見方と注意点を解説!

6.提案の進め方

動画の仕様書

最後は、提案書の期限と提出先を記載して完成です。
制作会社の提案は、提案書の書面だけで判断するのではなく、直に会うかリモート会議などでプレゼンを受けることがおすすめ

なぜなら動画のプロジェクトを進める上で、窓口の担当者やディレクターとの相性も重要だから。

「この人と一緒に仕事をしたい!」と思えるかどうか見極めることも成功の鍵。作成した仕様書をもとに、制作会社にプレゼンを実施してもらいましょう。

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仕様書を作る際の注意点

最後に、仕様書を作る際の注意点を2つ解説しておきます。この2点を頭に入れて、仕様書の作成&提出前の見直しをしてください。

しっかり情報を伝えないと提案の質が下がる

仕様書のメリットや書き方からも分かるように、詳細な情報を伝えないと、制作会社は具体的な動画がイメージできません。仕様書が曖昧であれば、過去に制作したものと似たようなもの、オリジナル性の低い汎用の素材を使った動画になります。

良い制作会社であればヒアリングを徹底してくれますが、仕様書の中身が薄いということはクライアント側の熱量が低いと判断されるリスクがあります。仕様書は多めに肉厚にしましょう。

また、仕様書だけでなく、自社の商品やサービスに関する資料などもあれば提出しましょう。「これは役に立たないだろう」と思っていても動画を作るヒントになる可能性があり、こちらの熱意も伝えることができます。

良い制作会社を選ぶことも大切ですが、クライアントの努力によって良い提案は引き出せます。

わからないことは素直に制作会社に質問する

仕様書を作る際に分からない部分は制作会社に質問しましょう。どんな小さなことでも聞いてください。

動画は専門用語など多く登場するジャンル。発注者のリテラシー(知識レベル)が分かれば、制作会社もやり取りする際の参考になります。逆に質問をしないと、発注後にもっと不明な用語などが頻繁に登場します。

また、質問をすることで制作会社に熱意を見せることができ、良い提案を引き出すことができます。互いのキャッチボールも活発になるので、思わぬアイデアが浮かぶこともあります。

映像制作で成功している発注者は、決して丸投げせず、どんな細かいことも質問しています。

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映像制作の仕様書のポイントまとめ

以上、映像制作における仕様書を作るときのポイントを解説してきました。仕様書は制作費や動画の時間、関わるスタッフが多いほど効果を発揮します。

仕様書のフォーマットや盛り込む項目は決まっておらず、動画を具体的にイメージできるように言語化することがポイントです。できるだけ情報量を多くし、不要と思うものでも盛り込んでください。選別は制作会社側が行います。

映像制作においては最初の準備の部分をおろそかにしがちですが、準備を徹底することで完成度に大きな差がつきます。

制作会社から良い提案を引き出せるよう、質の高い仕様書を作りましょう。

動画制作を依頼するときの仕様書のサンプル

本記事で紹介した動画制作を依頼するときの要件定義・仕様書の無料サンプルを下記に用意しました。自社で作成する際は、ぜひ参考にしてください。

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