動画マーケティングとは?メリット・種類・手法・費用まで網羅します【初心者向け】

スマートフォンの普及やSNS中心の生活への移行により、動画を活用したマーケティングが注目されています。国内・世界の企業の動画利用率は60%を超え、今後も伸び続けると予測されます。

しかし、まだまだ動画マーケティングの基本を学べる本や情報も少なく、何から手をつけていいのか迷っている方が多いでしょう。

そこで本記事では、動画制作のプロに取材した内容をもとに、動画マーケティングのノウハウを伝授します。動画ならではの落とし穴もあるので、しっかりポイントを押さえ、市場に参入するライバルに差をつけましょう。

※動画の制作会社の探し方・選び方がわからない!という方はお気軽にご相談ください。あなたの目的・予算にあった最適な制作会社を「人力で」マッチングします。

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目次
  1. 1. 動画マーケティングとは
    1. 1-1. 動画マーケティングの3つの目的
  2. 2. 動画マーケティングのメリット
    1. 2-1. 情報量が多く理解しやすい
    2. 2-2. 記憶に残りやすい
    3. 2-3. 配信プラットフォームが豊富
  3. 3. 動画マーケティングのデメリット
    1. 3-1. 制作時間とコストがかかる
    2. 3-2. 制作会社がマーケティングに精通していない場合もある
  4. 4. 動画マーケティングの手法・活用方法
    1. 4-1. 動画広告
    2. 4-2. YouTubeマーケティング
    3. 4-3. トップページやLPのCROとして
    4. 4-4. 交通広告(トレインチャンネル&タクシー広告)
    5. 4-5. デジタルサイネージ
    6. 4-6. 展示会
    7. 4-7. オンライン配信
    8. 4-8. 動画セミナー
  5. 5. 動画マーケティングのポイント
    1. 5-1. 認知獲得・CVR向上など目的を決める
    2. 5-2. KPIを設定する
    3. 5-3. 情報を詰め込みすぎない・長くしすぎない
    4. 5-4. 作り直し・修正を前提に制作する
    5. 5-5. テキスト・写真コンテンツとの併用も考える
  6. 6. 参考にしたい動画マーケティングの事例
    1. 6-1. 【ぴあの屋ドットコム】中古のピアノの売上が約10倍に!
    2. 6-2. 【Google Home】わずか15秒に動画マーケティング成功の方程式
    3. 6-3. 【JTB】アニメーションの良さを活かした「ふるぽ」紹介動画
    4. 6-4. 【十六茶】5秒でスキップされるYouTube広告の攻略
    5. 6-5. 【べっぴん食堂】第三者に魅力を語らせることで信頼感を醸成
  7. 7. 動画マーケティングの支援を依頼する料金の目安
    1. 7-1. YouTubeコンサル
    2. 7-2. SNS広告運用
    3. 7-3. 動画制作
  8. 8. 入門者のための動画マーケティングまとめ
    1. 8-1. 動画マーケティングをプロに依頼したい方へ

動画マーケティングとは

動画マーケティングの3つの目的

動画マーケティング

動画マーケティングとは、映像コンテンツを活用した集客、宣伝活動、販売戦略のこと
主には商品・サービスの認知度アップ、興味・関心の向上やブランディング、そして購入や申し込みといったコンバージョンまでを指します。

認知度アップの代表例は転職サイト『ビズリーチ』のテレビCM。

上司の心の声を代弁する女性社員のコミカルな設定と、人差し指を立てて「ビズリーチ」と連呼する決め技で、サービス名を印象づけた動画事例です。情報の具体性は低く、大衆ウケする戦略。

商品やサービスに興味を持ってもらい、視聴者が自ら調べてもらう動画は少し情報の具体性が増します。商品や企業などのファンになってもらう「ブランディング動画」も、ここに位置します。

逆に、商品やサービスの使い方を詳しく解説した「How To 動画」や、導入したお客様の「インタビュー動画」は情報の具体性が高く、購入や申し込みを前提したコンバージョン狙いの動画です。

動画マーケティングのメリット

動画マーケティング3つのメリット

次に動画マーケティングのメリットを3つ解説します。どんな効果が出るのかを把握しておくと、動画を作る方向性が見えてきます。また、企業で動画を作る場合、メリットの説明は社内へのプレゼンテーションにも役立つので、他者に説明できるようにしましょう。

情報量が多く理解しやすい

動画は情報量が豊富

動画マーケティングの最大のメリットはテキストに比べて短時間で多くの情報を伝えられること。アメリカの調査会社「Forrester Research」の研究では、1分間の動画は「180万語の情報量」と同等と考えられ、これはWebサイト3,600ページ分に相当すると言われています。

「百聞は一見にしかず」というように、動画は視聴者が理解しやすい表現方法なのです。

特に楽器の販売など「音」が重要になる商材は動画が効果を発揮する顕著な例。テキストや写真では伝わらない部分を補えます。

また、商品・サービスの紹介をドラマ仕立てのストーリーにしたいと思ったときも、テキスト・写真よりも動画のほうが臨場感が出ます。ブログにすると膨大な量になり、読むほうも大変です。

記憶に残りやすい

動画は静止物に比べて記憶にも残りやすい表現方法です。視覚と聴覚のダブルの情報取得は70%記憶が定着すると言われ、チラシや看板広告などに比べても、記憶定着に効果を発揮します。例えば、有名な「ライザップ」のテレビCMが良い例です。

ダイエットのビフォーアフターだけなら写真でも訴求できますが、印象に残るBGMとリズムに乗せて変化を見せることで、視聴者の記憶に残ります。実は映像よりも音のほうが印象に残っている人は多く、視覚×聴覚の両方に訴えられることが動画の強みです。

配信プラットフォームが豊富

WebサイトやYouTubeやSNS、交通広告など、動画を配信するプラットフォームが豊富なこともメリットです。ひと昔前は動画マーケティング=テレビCMであり、膨大な広告費が必要でした。しかし、現在では動画配信のハードルが下がり、以前より低予算で多くの人にリーチできるようになっています。

また、「読む」より「見る」傾向の強いSNSと動画は親和性がいいことも強み。実際、Facebook動画は世界中で1日80億回再生されていると言われており、SNS動画全体で急成長しています。

米国で実施したアンケートでは「SNS動画を検討していると」回答した企業が79%もあったほど。

現在では自社のWebサイトを持たず、YouTubeやSNSなどの複数の配信プラットフォームを活用してマーケティングをする「分散型メディア」も増えてきています。SNSは拡散やバズの可能性もあるため、多くの人の目に触れる可能性を持っています。今後はTikTokなどの浸透も含め、さらに動画マーケティングは伸びていくでしょう。

関連記事動画マーケティングの注目すべき効果とは?メリット・デメリット、成功のコツを解説

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動画マーケティングのデメリット

制作時間とコストがかかる

メリットの多い動画マーケティングにもデメリットはあります。その一つが、制作時間とコストがかかること。現在では、自社で簡易的な動画を作れるツールも登場していますが、しっかりした動画を作るなら、動画制作会社に依頼することになります。

その際、動画の種類や長さにもよりますが、基本的には1ヶ月前後、制作費の相場も30万円以上が相場。

実写動画の撮影はキャストやスタッフを含めると何十人という規模の人員が関わることになり、1つの作品を作るのに期間を要します。アニメーション動画も、膨大な数のイラストを描くため時間がかかります。

ざっと見ても、動画制作には以下のような費用がかかるため、記事コンテンツなどに比べても制作費がかかるのです。

  • 企画構成費
  • 撮影費
  • 撮影機材費
  • 音響効果費
  • 編集費

動画制作にどんな費用が必要なのかは以下に詳しく書いています。制作会社とやり取りする際には必要となる見積書の解説記事なので、ぜひ目を通しておいてください。

関連記事動画制作の見積書の見方をプロが教えます。見積もりを安く抑えるポイントも解説!

制作会社がマーケティングに精通していない場合もある

企業の動画担当者にとって厄介なのは、動画マーケティングに精通している制作会社が限られることです。制作会社はプロなので、お金を出せばクライアントのイメージ通りの動画を作ることはできます。しかし、ビジネス面で成果を出せるとは限りません。

その理由の一つが、動画マーケティングは「映像制作」よりも、その後の「配信戦略」のほうが重要だからです。動画を納品して終わりという制作会社が多いため、その後の戦略はクライアントや広告代理店に任せるケースがほとんど。

また、マーケティングにおいては、「視聴時間」「再生回数」「再生率」「コンバージョン数」など、KPI(重要業績評価指標)が重要になります。そして、計測した数値から、どんな効果があったのか?目的は達成できたのかを分析する力も求められます。

このマーケティング戦略は自社か広告代理店が考えることが多く、職人気質の動画制作スタッフも多いことから、ビジネス面に長けたディレクターやプロデューサーは限られてきます。

制作会社を選ぶときは予算内で目的を達成できるかを聞く

後ほど動画事例の章で説明しますが、良い機材や優れた技術を駆使したクオリティの高い映像がマーケティングで効果を生むわけではありません。

むしろ、低予算 or クライアントの予算にあった金額で成果を出せる制作会社が動画マーケティングに優れていると言えます。

動画は作ったあとが勝負。どの媒体でどの時間帯に配信するのが適切なのかなど、作ったあとの戦略を相談できる会社を選ばないと失敗します。

良い制作会社を選ぶためのノウハウは、ぜひ下の記事を参考にしてください。

関連記事プロが教える動画・映像制作会社の選び方・比較のためのチェックリスト

動画マーケティングの手法・活用方法

続いては動画マーケティングの手法・活用を紹介します。マーケティングは動画を作ってからが本当の勝負。テレビCMはお金さえ出せれば多くの人に見てもらえますが、動画マーケティングは緻密な戦略を練り、自社で集客する必要があります。

動画広告

多くのインプレッション(動画の表示)を期待するなら、WebやSNSの動画広告に出稿することが効果的です。テレビCMと違って低予算からでもスタートできます。

ここでは代表的な3つの動画広告を紹介します。

インストリーム動画広告

インストリーム動画広告

インストリーム広告とは、YouTubeなどの動画サイトで動画が始まる前や、中間に流れるCMです。大画面で表示されて音声も流れ、勝手に動画が始まるので冒頭部分は、必ず視聴者の目に触れます。また、クリックすると購入ページに飛べるボタン(上の画像の左のボタン)などを設置できることも特徴の一つ。

インストリーム広告は数秒間CMを見ればスキップボタンを押せる「スキッパブル広告」や、最後まで動画広告を見ないといけない「ノンスキッパブル広告」など、いくつかの種類があります。YouTubeに動画広告を出す場合は、料金の課金は広告を配信して次のアクションがあった場合。

  • すぐにスキップされず30 秒以上視聴した場合(CPV課金)
  • 広告リンクをクリックした場合(CPC課金)

ある程度の時間を見ないと広告費が課金されないことや、視聴者がアクションした場合に課金されるシステムのため、現在では主流になっている動画広告です。

インバナー動画広告

インバナー動画広告

インバナー広告は、Webサイトのバナー広告の枠に流れるCMのこと。上の画像のYahoo!のトップページの右枠に自動的に流れる動画が例です。

視聴者が音声ボタンや画面の拡大ボタンを押さない限り、画面は小さく、音声も流れません。そのため、動画には字幕を入れることが特徴です。動画サイト以外の広告枠に出せるので多くの目に触れ、しかもターゲットを絞っての配信ができます。

Yahoo!にインバナー広告を出す場合は、動画広告の再生後、10秒以上経過した場合のみ課金されます。広告料金は入札制のため、1,000回の再生に対する入札価格が5,500円の場合、1回の再生に対して最大5.5円が課金されるシステム。入札制度は説明がややこしいので、後ほど関連記事を紹介します。

インリード動画広告

インリード広告

インリード広告とは、SNSやWebサイトのコンテンツの間に表示される動画広告です。サイドメニューや下部に表示されるバナー広告と違い、メインの画面に表示されるため、視認性が高くなることが特徴です。

画面に表示されるたびに動画が最初から再生されるので、ストーリー性を持った動画と相性がいいことが特徴。動画を飛ばしたいと思ったユーザーはスクロールすればいいので、数秒たたないとスキップでないインストリーム広告と違ってストレスを与えないこともメリットです。

動画広告の出稿の仕方や課金は各SNSによっても異なるので、詳しくは下記の記事を参考にしてください。

関連記事動画広告の費用と料金相場を徹底解説!【事例あり】

YouTubeマーケティング

  • YouTube広告への出稿
  • YouTubeチャンネルの開設

YouTubeマーケティングはBtoCはもちろんBtoBでも活用されています。主に上の2つの方法がありますが、広告は先述したのでYouTubeチャンネルについて説明します。

ユーチューバーのように本格的に運用しなくても、企業やサービスのチャンネルを開設して動画をストックしておくことはマーケティングに有効です。

「〇〇 使い方」などで検索したとき、検索エンジンで上位表示されることも増えてきました。複雑な操作はテキストや写真だけでは理解しにくいため、動画による解説は需要があります。

動画を頻繁に更新しなくても、YouTubeに動画をストックするのは得が多いので、ぜひ開設しておきましょう。

関連記事YouTubeの企業チャンネルは始めるべき?メリットとデメリット、成功事例を解説

また、YouTube内のキーワード検索で上位表示を狙う場合は「動画SEO」が必要になります。動画幹事の姉妹サイト『Web幹事』では、YouTubeのSEOについて解説した記事がありますので、参考にしてください。

関連記事YouTubeのSEO対策とは?動画SEOのキーワード選定、おすすめツールを紹介!

トップページやLPのCROとして

トップページやLPのCROとして

画像引用:【公式】BULK HOMME

続いての活用方法はWebサイトのトップページやLP(1枚ものの広告ページ)などに活用すること。例えば、メンズスキンケアのブランド『バルクオム』は公式サイトのトップページに木村拓哉さんを起用したテレビCMの動画を設置しています。

動画を見ることで商品やサービスへの理解が深まり、CRO(コンバージョン率最適化)につながります。そして商品やサービスの好感度が上がり、ファンを増やすブランディングにも貢献してくれるので一石二鳥。

動画を見ることでユーザーの滞在時間も延びるので、WebサイトのSEO効果にも貢献します。

その他にも、化粧品のLPページであれば、使い方の動画や、使用前と後のビフォーアフターの動画を掲載するなど活用することでコンバージョンにも貢献します。

関連記事動画ECで売上・集客アップ!動画活用のメリットや参考事例も紹介!

動画コマースも伸びている

近年では動画コマースも伸びています。動画コマースとは、動画を視聴したまま直接商品を購入できる新たな通販システム。例えば上の動画を視聴中に、服をクリックすると下のように商品の詳細のページや、購入ページに飛べます。

ユーザーが「欲しい」と思った瞬間にクリックして購入が可能で、ECサイトにアクセスさせるワンステップを省けるため、離脱される可能性が減ります。

現在では、アパレル・コスメ・食品・インテリアなどのジャンルで実際に活用され、動画コマースは、Vコマースまたはビデオコマースとも呼ばれています。

関連記事動画コマース活用事例7選!売上につなげる方法を徹底解説
関連記事ライブコマース参考事例10選!売上UP・成功するための秘訣まで解説

交通広告(トレインチャンネル&タクシー広告)

トレインチャンネル

SNSやテレビに続いて多くの目に触れる媒体が交通広告です。主にトレインチャンネル&タクシー広告の2つに分かれますので、それぞれ解説します。

トレインチャンネル

  • インプレッションが期待できる
  • 沿線を限定したターゲティングが可能
  • コンバージョンにつなげやすい

首都圏を中心に多くの乗客の目に触れるのが、電車内の液晶ディスプレイに動画が流れるトレインチャンネルです。山手線や京浜東北線は1週間で1000万人以上の人が利用するほど。

車内のモニターサイズは15〜17インチ前後で、音声は流れないため、通常の動画に字幕テロップをつけて編集したものを放送することが多いです。

また、沿線ごとに客層も異なるため、ターゲットを狙った戦略も可能です。そして、車内ではスマホを利用している人が多く、気になる広告があればその場で検索する傾向があり、コンバージョンにつなげやすいこともメリット。

トレインチャンネルの費用や動画の参考事例などを詳しく解説した記事があるので、参考にしてください。

関連記事トレインチャンネルのCM効果・費用・事例まで徹底解説します!

タクシー広告

  • ビジネスマン層にリーチできる
  • ノイズが少なく動画に集中しやすい

タクシー広告は、後部座席に設置されたモニターに流れる動画です。乗客の過半数がビジネスマンと言われ、BtoB商材の広告に向いています。

そして、車内が狭く、モニターとの距離が60センチと近いため、動画が目に入りやすい環境にあることもメリット。動画を見てそのままタクシー車内で検索してもらえる傾向にもあり、コンバージョンにつなげる動画を流すのもおすすめです。

タクシー広告を検討されている方は、以下の記事を参考にしてください。

関連記事タクシー動画広告の効果・費用・事例まで徹底解説します!

デジタルサイネージ

デジタルサイネージ

画像引用:PR TIMES

デジタルサイネージは「電子看板」を指します。店舗、公共スペース、空港などにディスプレイを配置し、映像や字幕、音声を使って情報を発信します。人が多く集まる場所に設置されるため、視認性が高く、多くの人の目に触れるメリットがあります。

関連記事デジタルサイネージとは?動画広告の効果、作り方、価格、動画事例を紹介!

展示会

展示会や説明会などのイベント会場でも動画はマーケティングに活用できます。来場者の注目を集め、興味・関心を高めて自社ブースへ集客する手段として動画は大きな武器。

2020年はコロナ・ウイルスの影響で開催が減っていますが、再び活発になったとき、動画があると他社との差別化に有利です。

  • 来場者の目に留まりやすい
  • 担当者の営業効率が上がる

展示会で来場者がブースの前を通り過ぎる時間は、わずか5秒程と言われています。動きのある映像はテキストや静止物よりインパクトが強く、注意を引くツールとして効果的。

そして動画でザックリとイメージを伝え、そのあと担当者が丁寧に説明することで、商品やサービスへの理解・興味・購入意欲などが深まるため、営業効率も上げてくれます。

動画幹事では、展示会用の動画を作るときのポイントや活用方法を紹介した記事がありますので、以下も参考にしてください。

関連記事展示会動画の活用を徹底解説!費用・メリットから作成時のポイントまで紹介します
関連記事オンライン(バーチャル)展示会の事例7選!やり方や開催時の注意点も解説

オンライン配信

オンライン配信

商品の発表会、株主総会、学校のオンライン授業、音楽ライブなど様々なシーンでのオンライン配信が増えています。リアルタイムで配信することで以下のような効果が期待できます。

・企業名やサービスの認知拡大
・企業ブランドの価値を高めるブランディング
・サイト誘導や商品購入、採用などの集客

また、リアルタイムでの中継に加え、あとで動画を編集してアーカイブにする二次利用も可能。編集次第によっては企業の財産となります。

サイトに掲載する、記事コンテンツに挿入する、展示会やイベントで使うなど用途は様々。オンライン配信に関しては下記の記事も参考にしてください。

関連記事【プロ監修】オンライン配信のやり方・必要な機材や費用を解説!

動画セミナー

2020年になって需要が急増しているのが動画セミナーです。観客0人でオンラインセミナーを配信し、その動画をWebサイトやYouTube、SNSなどにアップして活用します。

例えばSEO対策のツールを販売する企業であれば、「Web集客の効果的なノウハウ」などのセミナーを開催し、最後に「SEO対策ツールの無料トライアルの申し込み」「SEO対策の無料相談」の案内をすると、ツールへの問い合わせやコンバージョンにつながります。

セミナー動画にも制作や活用する際のポイントがいくつかありますので、下記の記事を参考にしてください。

関連記事セミナー動画の費用・事例・活用方法を初心者向けに総まとめします!

動画マーケティングのポイント

動画マーケティング

続いては動画マーケティングを行う際のポイントを5つ紹介します。
この記事の肝となる部分なので、しっかり理解しておきましょう。

認知獲得・CVR向上など目的を決める

目的

戦略

認知獲得

・多くの人に刺さるよう注目を引く動画を作る

・予算内でクオリティの高い動画を作る

・情報の具体性は低め

興味・関心

・イメージアップにつながる好印象な動画(ドラマなど)を作る

・予算を抑えつつ、クオリティを担保する

・情報の具体性は低め〜中間

購入・申し込み

・商品やサービスのメリットをしっかり訴求する

・必要最低限のクオリティで複数パターンの動画を制作する

・情報の具体性は高め

上の表は目的別の基本的な動画戦略です。動画制作において軸となるのは「動画を作る目的」。目的によって動画の方向性や、依頼すべき制作会社、配信媒体も変わってきます

  • 認知獲得:商品名やサービスを知ってもらう
  • 興味・関心:興味を持ってもらい詳しい情報を調べてもらう
  • 購入・申し込み:会員の申し込みや商品購入などの行動喚起

例えば認知獲得が目的であれば、多くの人に刺さるようにクオリティの高いものが向いている傾向にあります。一方、購入や申し込みが目的であれば、予算内で数パターンの動画を制作し、クリックが増えるまで検証するほうが望ましいといった特徴があります。

逆に目的が明確でないと好みの議論になってしまい、メッセージも絞ることができず、どっちつかずの動画になるので注意です。

KPIを設定する

目的

成果の指標

認知獲得

・再生回数

・視聴者数

興味・関心

・再生時間

・完全視聴率(最後まで動画を見た割合)

購入・申し込み

・クリック率(CTR)

・コンバージョン率(獲得率)

動画マーケティングは目に見える数字での成果が求められます。マーケティングにおいては達成したいKPI(重要目標達成指標)も事前に決めてください。

  • 視聴者数
  • 動画再生数
  • 視聴時間
  • 広告のクリック数

「〇〇回再生され、そのうち〇〇クリック獲得すれば成功」といった具体的な目標数値を決めましょう。例えばコンバージョンが目的であれば、再生回数や視聴者数が多くても、申し込みのURLをクリックされなければ意味がありません。

動画マーケティングの成果を正確に判断し、配信したあとに動画の時間を短くする、配信媒体を変更するなどの改良を行うためにもKPIは必須項目です。

情報を詰め込みすぎない・長くしすぎない

あれもこれも言いたいからと、情報を詰めすぎて動画の時間が長くなるのはNGです。動画は尺が長いほど途中離脱のリスクが高くなります。まずは1分以内の動画から考えてみましょう。

動画は情報量が多いこそ、的を絞らないと視聴者が情報を整理できず何も伝わらなくなります。現に、動画制作の依頼で多いのは、認知獲得やコンバージョンなど一石二鳥を狙ってしまうこと。あれもこれもを詰め込むと、肝心のメッセージが届きません。お腹いっぱいの人にステーキを出すようなものです。

動画で伝えるべきメッセージは極力1つに絞ること。どうしても多くのメッセージを伝えたいなら、複数の動画を制作しましょう。

作り直し・修正を前提に制作する

自社サイトや説明会などで流す動画ではなく、動画広告を出す場合は、作り直しや修正することを前提に制作しましょう。

動画広告の場合、ABテストを繰り返しながら、最適な動画を導き出すことが基本となります。ABテストとは、複数の動画広告を比較して一番効果の高い動画を検証すること。

動画の長さ、オープニング、最後のクリックへの導線、ナレーションなど様々な要素を1つずつ変えてテストします。反応が良かったものをさらに数パターンに分けて測定するなど、合計で30パターン以上の動画を作ることも当たり前。

また、同じ動画を配信し続けても飽きるので、どんどん新しいシリーズを更新する必要もあります。

テキスト・写真コンテンツとの併用も考える

動画マーケティングを成功に導くためには、テキストや写真コンテンツとの併用も考えましょう。動画は情報量が豊富といえど万能でありません。

すべてを動画で完結させようとすると尺が長くなり、視聴者が退屈するリスクも高まります。

例えば、シャンプーを売りたい場合、シャンプーの解説記事を作り、成分の特徴や効果はテキストで説明し、シャンプーの使い方を動画で説明するなど役割分担をすると、よりユーザーに刺さる内容になります。このように動画を援護射撃に使う方法も効果的です。

その他、動画制作ではやってはいけない注意点は全部で15個あります。下記の記事も参考にしてください。

関連記事:動画制作でやってはいけない注意点を全て解説します!

参考にしたい動画マーケティングの事例

最後に、動画マーケティングの動画を作る際に参考になる事例を紹介します。イメージに近い動画を参考にしてください。

【ぴあの屋ドットコム】中古のピアノの売上が約10倍に!

1つ目は、中古ピアノを売る「ぴあの屋ドットコム」です。動画の公開後、月5台だったピアノの売り上げが最高47台に跳ね上がる成果を出しており、動画マーケティングの真髄が理解できる事例です。ずばり成功した理由はターゲットである中古ピアノを検討している人が求めるニーズに応えているから。

  • きちんと弾けるか?
  • 音色はクリアなのか?

視聴者は購入を検討する上で、静的コンテンツ(文字や写真)では分からない情報、すなわち「音」を知りたいと思っています。動画マーケティングで重要なのは、映像クオリティの高さや、自分たちが満足する動画を作ることではありません。ターゲットの悩みや課題を考え、それに応える動画を作ることです。

制作側の目線ではなく、常にユーザー目線に立つことを意識しましょう。

【Google Home】わずか15秒に動画マーケティング成功の方程式

2つ目は、話しかけるだけで様々な困りごとを助けてくれるスピーカー「Google Home」の事例。

雪用ブーツを履いて外に出ようとした女性がエアコンの消し忘れに気づくも、靴を脱ぐのが面倒くさい、あるあるのストーリー。その後、Google Homeがあれば「OK Google, エアコン消して」と喋りかけるだけで、エアコンのスイッチを切ってくれるメリットを訴求しています。

困りごと(共感)からメリット訴求(解決)と、わずか15秒の中に、コンバージョンへの方程式が詰まっています。

動画マーケティングで成功するには、短い秒数の中でもストーリー設定が重要です。逆に広告色全開の商品PRに走っては、視聴者の心は動きません。

動画マーケティングにおいては、誰も思いつかないような突飛な発想より、日常生活の中にある共感を掘り起こすことが大切です。

【JTB】アニメーションの良さを活かした「ふるぽ」紹介動画

3つ目は、JTBのふるさと納税のポータルサイト「ふるぽ」の紹介動画です。アニメーションは無形のサービスを紹介することに向いており、複雑な解説も親しみやすさが出て身近になります。

特に「ふるぽ」の動画は黄色のカラフルな背景にして視聴者の目を引き、さらにはオリジナルのBGMを使用しているので他社と差別化できています。

そして、ストーリー構成も秀逸。3分30秒の動画のうち、3分間はふるさと納税の仕組みや申し込み方法、メリットを丁寧に説明し、「ふるぽ」のPRは最後の30秒にとどめています。

視聴者は、ふるさと納税について理解できたあと、好感度が上がった状態でサービスのPRを見るため、コンバージョンにつながりやすくなります。

作り手目線ではなく、視聴者目線で作られた動画事例です。

【十六茶】5秒でスキップされるYouTube広告の攻略

4つ目は、YouTube広告に出稿する際に参考となる動画事例です。YouTubeにおいて最大のネックがスキップされ最後まで見てもらえないこと。

アサヒ「十六茶」のCMでは動画の冒頭に新垣結衣さんが「いまスキップボタン押そうとしてるでしょ?」と、グサリと刺さるセリフでYouTube視聴者に呼びかけています。

「ガッキーだから効果的じゃないの?」と思うかもしれませんが、視聴者に呼びかける方法は、どのYouTube広告においても効果的です。

多くの視聴者は早く広告を飛ばしたいと思っているので、その心理を逆手にとって、「最後まで見て欲しい!」「最後まで見ないと損をするよ!」とアピールすることで、スキップボタンを押される確率が減らせます。貴重な冒頭の時間を割いててでも、視聴者に呼びかける価値はあります。

【べっぴん食堂】第三者に魅力を語らせることで信頼感を醸成

5つ目の事例は、デリバリー型の社員食堂「べっぴん食堂」の導入事例インタビューです。

自らメリットをアピールするのではなく、第三者に魅力を語ってもらうことで広告色を排除し、信頼感を醸成することができます。しかも、お客様目線でサービスを説明してくれるので、視聴者が「自分ごと化」できるので一挙両得。

この動画の良い点は、インタビューの合間に美味しそうな料理や、社員同士が楽しく食事をする映像を挟んでいること。単調になりがちなインタビュー動画のマンネリ化を解消しています。

逆に、お客様がずっとしゃべっている映像は視聴者に飽きられ、離脱を招きやすいので注意してください。動画のアイデアを考えるときは、ぜひ下記の記事もご覧ください。

関連記事①動画のアイデア出しに!オススメのサイトや事例もご紹介
関連記事②【事例あり】動画マーケティングの成功事例と活用ポイント!

動画マーケティングの支援を依頼する料金の目安

次に、動画マーケティングの支援を外注する際の料金の目安をお伝えします。

動画マーケティングを外注する場合は主に「YouTubeコンサル」「SNS広告運用」「動画制作」の3つがあります。

動画制作を依頼したらその後の運用もアドバイスをもらえると考えがちですが、制作会社によっては納品までしか請け負っていない所もあります。制作以外にも追加料金が発生する場合もあるので、それぞれの費用の目安を知っておきましょう。

YouTubeコンサル

YouTube運用の仕方や動画内容のアドバイスなど、コンサルティングを依頼する場合の費用は月30万〜50万円が相場です。

コンサルの内容は、YouTube動画を公開したあとのSNSとの連携や分析など。視聴者の性別や年齢、操作履歴などを細かくセグメント(区分)に分け、分析結果によって動画の内容修正やターゲットの変更などをアドバイスしてくれます。

YouTube動画の編集やコンサルを検討されている方は、費用や依頼できる会社を紹介した以下の記事を参考にしてください。

関連記事YouTubeコンサルの費用・料金相場を現役コンサルタントが解説

SNS広告運用

続いては、SNSに動画広告を出す場合です。TwitterやFacebookなどに動画広告を出稿する場合は〇〇円と決まっているわけではなく、自分で広告費を設定して入札する仕組みです。100万円など予算に応じて上限を設定できるため、自由度が高いです。

広告の出稿方法に関しては先ほども紹介した動画広告の費用と料金相場を徹底解説!【事例あり】の記事に詳しくありますので、ご覧ください。

逆に、SNS広告の運用を外注する場合の代行手数料は、広告費の10〜20%が多いです。つまり、広告費が100万円で、手数料が20%の場合、100万×20%=20万円を広告運用の会社に払います。合計で100万+20万円=120万円の広告費用がかかります。

動画制作

実写動画

特徴

相場

撮影条件

制作期間

価格を安く

10〜30万円

ロケ:1ヶ所

キャスト:社員

機材:1カメラ

1ヶ月

分かりやすい

表現を入れる

30〜80万円

ロケ:1、2ヶ所

キャスト:社員 or プロ

機材:2カメラ

1〜1.5ヶ月

役者を入れて

こだわって作る

80〜200万円

ロケ:1、2ヶ所

キャスト:プロ

機材:2カメラ

1.5〜2ヶ月

アニメーション動画

特徴

相場

アニメの質

制作期間

既存のイラストの
組み合わせ

10〜30万円

1ヶ月

オリジナルイラスト

×

簡易アニメーション

30〜100万円

1.5〜2ヶ月

オリジナルイラスト

×

リッチな動きにする

100〜200万円

2〜2.5ヶ月

上の表は、動画制作をプロに依頼する場合の料金の目安です。動画は「実写」と「アニメ」の2種類に分かれます。

実写動画のメリットはリアリティがあること。有形の商品を紹介する場合は、自分が使っているような印象を与えられます。「自分ごと化」してもらう商品・サービス紹介は実写動画を用います。価格の差は「撮影の有無」「撮影場所の数」「プロの演者を使うか」などです。

アニメーション動画の金額の差はアニメの質で、30〜100万円の価格帯が最も需要があります。100万円以下のアニメの動きはカクカクで簡易なもの。金額が高くなるほど動きが滑らかになります。また、アニメーションにするメリットは以下の通りです。

  • 実写では表現できない機械の内部なども表現できる
  • 悩み系などセンシティブなサービスも印象を和らげられる
  • 演者や撮影場所、撮影機材が不要
  • サービスが変わっても追加料金で修正できる

ジャンル別の動画制作の料金

動画10種類

紹介した動画の制作料金は大まかな目安です。動画は主に上の10種類に分かれ、料金も異なります。各ジャンルの動画制作の相場をチェックしたい方は下記をご覧ください。

関連記事動画制作の相場・料金を徹底解説!費用を抑えるコツも紹介!

入門者のための動画マーケティングまとめ

以上、動画マーケティングを成功に導くための基礎知識・ノウハウを解説してきました。

今後、5GやVR・ARの普及など、技術の進歩も動画マーケティングの需要を後押しするでしょう。動画を活用することで、優秀な社員の採用や、社員教育のツールにするなど、企業のインサイドの活性化にもつなげられます。

動画マーケティングで最も意識して欲しいのは、「動画は作ることがゴールではなく、動画を作ってからが始まり」。

良い動画作りを考えるのではなく、作った動画をどう活用するかがポイントです。本記事で紹介した要点をもとに、費用対効果の良い動画マーケティングを行ってください。

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