動画のファイル形式(拡張子)の種類と違いを解説!シーン別のオススメ形式も紹介【2024年最新版】

「動画の形式の種類が知りたい」
「動画の形式によって何が違うのか知りたい」
「納品してもらう形式は何で依頼すればいいのだろう?」

動画を作るときに必ず決める「動画ファイル形式」。今や何種類もの形式が存在し、各ファイルによって特徴も異なるため、どの動画ファイルが適切なのか選択が難しくなっています。

そこで本記事では、代表的な5つの動画ファイルの違いと、シーン別におすすめの動画ファイルの種類の違いを解説します
動画の仕組みの基礎知識から丁寧に解説するので、知識ゼロの初心者の方も安心してください。

※適切な動画の種類が分からない!という方は動画幹事にご相談ください。あなたの要件を丁寧にヒアリングし、最適な制作会社をご紹介します。

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目次
  1. 1. 動画のファイル形式とは?
  2. 2. 代表的な動画のファイル形式(拡張子)5種類
    1. 2-1. MP4(.mp4)
    2. 2-2. AVI(.avi)
    3. 2-3. MOV(.mov)
    4. 2-4. WebM(.webm)
    5. 2-5. FLV( .flv )
  3. 3. 【シーン別】おすすめのファイル形式種類
    1. 3-1. YouTubeに動画をアップしたい
    2. 3-2. 自社の企業サイトや採用サイトで動画を配信する
    3. 3-3. 自分で動画編集を行いたい場合
    4. 3-4. SNSにアップしたい
    5. 3-5. コンテナ:動画のファイル形式
    6. 3-6. エンコード:動画を圧縮すること
    7. 3-7. コーデック:動画を圧縮する技術
  4. 4. 動画の拡張子を変更したい場合
  5. 5. 動画ファイルを扱う際の注意点
    1. 5-1. 拡張子の変換を繰り返すと画質が劣化する
    2. 5-2. 形式が異なると再生できない
  6. 6. 【まとめ】動画のファイル形式の種類を理解して適切な配信を
    1. 6-1. 動画制作をプロに依頼したいという方へ

動画のファイル形式とは?

動画ファイル形式は多くの種類があり、拡張子「.mp4」や「.AAC」などを使って認識しています。動画ファイル形式は「コンテナ」とも呼ばれ、コーデックという技術を使って音声や動画の容量を圧縮し、それぞれコンテナへ格納しています。ファイル形式の種類によってはテキストやサムネイルのデータも格納できます。

動画ファイルの取り扱いで把握しておきたい用語は3つありますが、それぞれ違いがありますので参考にしてください。

名称

内容

ファイル形式

コンテナ

音声や動画データを格納する場所

MP4・MOV・AVIなど

コーデック

音声や動画データを圧縮する技術

AAC・MP3など

エンコード

音声・動画データを圧縮し1本の動画にすること

H.264でエンコードされたMP4ファイルなど

映像や音声は圧縮すれば動画再生もスムーズになるため実施していきましょう。おすすめはコーデックを使い、エンコードしてすでに圧縮が終わっているデータをコンテナに格納するという手法です。

コーデックは種類によって格納できる動画ファイルが異なるので、コーデックとコンテナの相性を確認しながら制作すれば高品質な動画を制作できます。

代表的な動画のファイル形式(拡張子)5種類

コンテナ/拡張子

特徴

MP4(.mp4)

・多くの動画プラットフォームで再生できる

・容量の大きい動画を圧縮することに向いている

AVI(.avi)

・Windowsでの動画の編集や再生に向いている

・SNSや動画サイトによっては配信に対応していない

MOV(.mov)

・Macでの動画や編集や再生に向いている

・SNSや動画サイトによっては配信に対応していない

WebM(.webm)

・Googleが開発したWeb専用のファイル形式

・HTML5への移行により再生できる環境が多い

FLV(.flv)

・「YouTube」や「ニコニコ動画」などで使用

・再生の汎用性が高く動画配信に向いている

MP4(.mp4)

MP4(.mp4)

・多くの動画プラットフォームで再生できる
・容量の大きい動画を圧縮することに向いている

MP4は現在、最も多く使用されている動画ファイル形式です。Apple社が開発し、最近のMacとWindowsのPC両方で標準サポート。スマホ、YouTube、ニコニコ動画など多くの動画プラットフォームにも対応し、最近の機器であれば再生に困らないことが特徴です。容量の大きい動画を圧縮することにも向いているので、迷ったらMP4にすることがおすすめです。

AVI(.avi)

AVI

・Windowsでの編集や再生に向いている
・SNSや動画サイトによっては配信に対応していない

AVIはマイクロソフト社が開発したWindows標準の動画ファイル形式です。Windowsで動画の取り込みや編集はAVIが主流。ただし、アップル製品ではそのまま再生できない仕様になっているため、MacやiPhoneなどで動画を視聴するにはファイル形式の変換や、再生する側がソフトを使用する必要などがあります。

また、SNSや動画サイトなどによっては配信に対応していない場合があります。

MOV(.mov)

MOV

・Macでの編集や再生に向いている
・SNSや動画サイトによっては配信に対応していない

Apple社が開発した動画ファイル形式で、Macで動画編集や再生を行う場合に主流となります。WindowsでもQuickTime Playerがあれば再生可能主にMacで動画の編集や再生するときに使われます。

WebM(.webm)

WebM

・Googleが開発したWeb専用のファイル形式
・HTML5への移行により再生できる環境が多い

Googleが開発したWeb専用の動画ファイル形式です。HTML5対応の一部のブラウザー(Google Chromeなど)で再生が可能です。

FLV( .flv )

FLV

・YouTubeやニコニコ動画で使用される
・再生の汎用性が高く動画配信に向いている

Adobeが開発した動画ファイル形式です。「YouTube」や「ニコニコ動画」などの動画投稿サイトでも採用されています。

以前はストリーミング配信において「Adobe Flash Player」のダウンロードが必要でした。しかし、現在ではHTML5への移行により、MacやWindowsなどのOSやブラウザなどの環境を選ばず再生が可能動画配信に向いている動画ファイルです。

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【シーン別】おすすめのファイル形式種類

活用シーン

おすすめの動画ファイルと理由

YouTubeにアップする

形式は問わない。圧縮した動画は画質が落ちることに注意

自社サイトで配信する

MP4とFLVが向いている。高圧縮した動画がおすすめ

自分で動画を編集する

MacはMOV、WindowsはAVI。低圧縮した動画がおすすめ

SNSにアップする

MP4、コーデックはH.264を推奨、TwitterはMOVでも可能

YouTubeに動画をアップしたい

YouTubeに動画アップする場合は、MP4、AVI、QuickTime、WebM、FLVなんでも構いません。動画を投稿する際、YouTube側で自動的にFLVに変換してアップされます。

ただし、一度圧縮した動画をさらに圧縮することになるため、画質が落ちる場合があるので注意してください

自社の企業サイトや採用サイトで動画を配信する

動画配信には汎用性の高いMP4とFLVが向いています。このとき、低圧縮の状態であればデータの通信に時間がかかるため、高圧縮にして埋め込むと良いでしょう。

自分で動画編集を行いたい場合

Macの場合はMOV、WindowsはAVIになります。ただし、自分で圧縮すると画質が落ちることが多いため、動画編集には低圧縮した動画がいいでしょう。

SNSにアップしたい

SNSに動画をアップする場合は、ファイル形式の推奨はMP4、コーデックがH.264です。TwitterはMP4の他にMOVもサポートしています。

 動画ファイルの種類を説明する前に、まずは動画の仕組みについて理解しておきましょう。次の3つの用語は、動画の種類による違いを理解するために必要な基礎知識です。

  • コンテナ:動画のファイル形式
  • エンコード:動画を圧縮すること
  • コーデック:動画を圧縮する技術

コンテナ:動画のファイル形式

コンテナ:動画のファイル形式

そもそも動画のファイル形式(コンテナ)って何?という方も多いでしょう。
動画は「映像ファイル」と「音声ファイル」の2つを1つのファイルにまとめて、それを同時に再生しています。この2つをまとめたものファイル形式(コンテナ)と呼びます。

◎動画コンテナの主な種類

  • MP4
  • AVI
  • MPEG
  • WMV

コンテナ(ファイル形式)によって画質、圧縮にかかる時間、互換性などが変わります。次章で説明するコンテナによる違いを知っておかないと「字幕が入れられない」「配信したのに媒体によって再生できない」などの問題が発生します。しかも、あとから変換するのは一苦労です。

また、よく聞く「拡張子」とは「.mov」「.avi」「.wmv」などのように、ファイル名の後ろにつけられる文字列のこと拡張子を見れば、ファイルの種類がわかるようになっています。

エンコード:動画を圧縮すること

エンコードとは、動画を圧縮することです。
動画の映像は1秒間に何十枚もの画像を超高速で切り替えるパラパラ漫画のようなもの。そのままのデータをパソコンに入れると、膨大なサイズのファイルになってしまいます。そのため、画像を圧縮をして動画を保存するのです。

コーデック:動画を圧縮する技術

コーデック:動画を圧縮する技術

「コーデック」とは動画ファイルを圧縮するための技術のこと

有名なコーデックが「H.264」で、MP4コンテナで使用されています。コンテナによって活用できるコーデック(技術)が異なり、コンテナによって適切なコーデックを使い分ける必要があります。また、コーデックによって性能(画質、圧縮、再生時の負荷)、再生できる環境などが異なります

コンテナ/拡張子

使用できるコーデック(映像)

使用できるコーデック(音声)

MP4(.mp4)

H.264・Xvid・Divx・MPEG-4

AAC・MP3・Voribis・AC-3

AVI(.avi)

H.264・Xvid・Divx・MPEG-4

AAC・MP3・LPCM

QuickTime(.mov)

H.264・MJPEG・MPEG-4

AAC・MP3・LPCM

WebM(.webm)

VP9・VP8

Vorbis

FLV( .flv )

VP6・H.263

MP3・AAC・ADPCM

※映像をDVDに変換するときに使うコーデックは「MPEG-2」です。

H.264

最も有名なコーデック(技術)であるH.264は、YouTubeやニコニコ動画でも推奨されています。低ビットレート(データ量)でも画質が良いことが特徴ですが、再生時の負荷が大きいデメリットもあります

Xvid・Divx

Xvid・Divxはひと昔前の主流のコーデックで、画質が高くないものの、再生時の負荷が低いことが特徴です。
コーデックは特殊な技術であり、圧縮したときのコーデックと、再生するときのコーデックが異なる場合は再生できません。つまり圧縮で使用したコーデックが、ユーザーの再生環境にインストールされている必要があります。

単純に「MP4にしよう」「FLVにしてください」など動画ファイル(コンテナ)だけを意識してもダメなのです。使用用途と再生する側の環境(配信する媒体)を考慮して動画を制作しましょう

動画の拡張子を変更したい場合

自分で動画ファイルを変換するには、『エンコーダー』という種類の無料/有料のソフトで変換ができます。ただし、無料ソフトは有料のソフトに比べ変換後の画質や変換速度、安定性が劣ることがネック。

また、有料ソフトでも動画の変換作業には30分の動画で1本1時間前後の時間がかかり、しかも高スペックのパソコンが必要です。

急ぎの場合や、確実に変換したい場合、どんなファイル形式が適切かなど不明な場合は、外部の業者にエンコード作業を依頼することがおすすめです。30分以内の動画の場合、1本数千円から20,000円前後で代行しているので、動画幹事にご相談ください。

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動画ファイルを扱う際の注意点

動画ファイルを扱うときは、拡張子の変換を繰り返さないことや、きちんと形式があっているのか事前に確認しておきましょう。もし、形式があっていないと画質の劣化に繋がったり、再生できなかったりしてしまう場合もあります。ここで動画ファイルを扱うときの注意点を詳しく解説いたします。

拡張子の変換を繰り返すと画質が劣化する

拡張子の変換を繰り返すと、その都度データ容量が圧縮されてしまうため、画質が劣化しやすくなるなどの不具合に繋がります。例えば 1本の動画を作成する際、音声やテロップを追加してエンコードすると、追加したテロップの画質以外が劣化するだけでなく、劣化した画質はもとに戻せないこともあります。

他にもエンコードソフトを使ったときも画質が落ちやすくなるので、画質を落とせないときは編集ソフトの専用ファイルで保存し、必ずデータをバックアップするなど対策が必要です。

形式が異なると再生できない

動画ファイルの形式によりますが、スマホのアプリやパソコンに標準でインストールされているソフトでも再生できないものもあります。考えられる原因は、標準搭載されているソフトの対応形式が違うことです。動画ファイルを扱う際は、再生する環境で変換後に再生できるのかを確認しておきましょう。

不具合が発生した場合でも、動画編集ソフトで対応するファイル形式に変換すれば再生できますが、変換を繰り返すと画質が低くなるので注意が必要です。対策としては、事前に動画のアップロードの要件を調べたり、対応しているファイル形式やコーデックを確認したりすれば、うまく再生できるでしょう。

自分で動画ファイルを変換するには、『エンコーダー』という種類の無料/有料のソフトで変換ができますただし、無料ソフトは有料のソフトに比べ変換後の画質や変換速度、安定性が劣ることがネック。

また、有料ソフトでも動画の変換作業には30分の動画で1本1時間前後の時間がかかり、しかも高スペックのパソコンが必要です。

急ぎの場合や、確実に変換したい場合、どんなファイル形式が適切かなど不明な場合は、外部の業者にエンコード作業を依頼することがおすすめです。30分以内の動画の場合、1本数千円から20,000円前後で代行しているので、動画幹事にご相談ください。

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【まとめ】動画のファイル形式の種類を理解して適切な配信を

以上、動画のファイル形式の種類について解説してきました。ひと昔前は動画といえば、VHSやDVDでしたが、現在は動画の種類が増えています。

動画ファイルのコンテナやコーデックは専門知識が必要な領域なので、特徴やメリット・デメリットを理解するのも一苦労です。本記事では主な動画の種類を解説してきましたが、これは氷山の一角。

最適な動画制作をお考えの方は、プロの業者に任せるのが得策です。業者選びの際は、ぜひ動画幹事をご利用ください

動画制作をプロに依頼したいという方へ

なかなか自分で探す時間がない・そもそも制作会社の違いが分からないという方は動画幹事にご相談ください。動画幹事は、あなたに最適な映像制作会社を「人力で」マッチングするサービス。

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