医療動画(ビデオ)を制作するポイントまとめ!メリット・活用方法・事例・料金などを紹介【2024年最新版】

医療現場における新人教育や患者向けに使われている「医療ビデオ」。医療機器の使い方や病気の説明など、さまざまな場面で医療ビデオが活躍しています。しかし、実際に医療ビデオを取り入れたくても具体的なイメージが湧かず、以下のような悩みがついてきます。

・医療ビデオの活用方法は?
・医療ビデオを制作する際の注意点は?
・医療ビデオ制作の費用は?

本記事では上記の悩みに回答し、最適な医療ビデオを制作できるようレクチャーします。医療ビデオは、一般的な動画制作と比べて時間やコストがかかるため、制作前にポイントを押さえておくことが大切です。

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目次
  1. 1. 医療動画(ビデオ)を作るメリットと活用方法
    1. 1-1. 1. マニュアル動画
    2. 1-2. 2. 患者向け動画
  2. 2. 医療動画(ビデオ)を作るときの参考事例7選!
    1. 2-1. 1. 適切な急変対応 | 帝京大学医学部附属病院
    2. 2-2. 2.新型コロナウイルス感染症が派生した介護施設等での対応 職員編
    3. 2-3. 3. 研修プログラム紹介 | 坂総合病院
    4. 2-4. 4. 大腸外科が教える大腸癌手術 | 国立がん研究センター中央病院
    5. 2-5. 5. 市立函館病院プロモーションビデオ
    6. 2-6. 6. 病院紹介動画 | 都立駒込病院
    7. 2-7. 7. 先端医療科プロモーションビデオ | 国立がん研究センター
  3. 3. 医療動画(ビデオ)の制作を依頼するときの料金の目安
    1. 3-1. マニュアル動画の料金・相場
    2. 3-2. 院内・スタッフ紹介動画の料金・相場
  4. 4. 医療動画(ビデオ)の制作を依頼するときの注意点
    1. 4-1. 1. 医療ビデオの撮影経験のある制作会社に依頼する
    2. 4-2. 2. 薬機法や医療広告ガイドラインへの知識がある
  5. 5. 医療動画(ビデオ)の制作を依頼できる動画制作会社
    1. 5-1. 株式会社 医学映像教育センター
    2. 5-2. 株式会社ナインフィールド
  6. 6. 医療動画(ビデオ)を制作するときのポイントまとめ
    1. 6-1. 動画制作をプロに依頼したい方へ

医療動画(ビデオ)を作るメリットと活用方法

医療ビデオには、主に「マニュアル動画」と「患者向け動画」の2種類があります。それぞれのビデオを取り入れるメリットや活用方法について見ていきましょう。

1. マニュアル動画

マニュアル動画では、主に施術方法や医療機器の正しい使い方などを説明します。

医療現場において重要かつ基本的な内容がまとまっているため、新人研修で活用することが多いです。また、新しい医療機器を導入したときに活用するとこともあります。

どうしても「情報量」が多くなりやすい医療現場。施術の流れや機器の使い方も複雑になります。そこで、目と耳で理解できる上に、より多くの情報を得られる「動画」が活躍するのです。

2. 患者向け動画

患者向け動画は、待合室で流すケースが多いです。

たとえば、病院の設備紹介、医師や看護師などのスタッフ紹介、地域の情報などがあげられます。これらを動画にまとめることで、患者側の「待ち時間のストレス」軽減につながるのです。

一方で、患者個人への「説明資料」として使われる場面も。薬の服用方法や病気の内容や治療方針を「動画」を通して説明します。

ひとつの病院の中で、同じ病気に悩まされていて、同じ薬を飲んでいる患者は多いです。何度も同じ説明をするよりも、あらかじめ動画でまとめておいた方が効率が上がります。

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医療動画(ビデオ)を作るときの参考事例7選!

医療ビデオの概要をお伝えしましたが、「医療ビデオの制作イメージが湧かない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本章では、「医療ビデオの参考事例」をいくつかご紹介します。実際に事例を見ることで、医療ビデオの具体的なイメージが湧くはずです。

1. 適切な急変対応 | 帝京大学医学部附属病院

動画時間:15分18秒

帝京大学医学部附属病院が公開している医療ビデオです。

院内スタッフへの医療教育ムービーとして制作されており、入院中の患者が急変した際の処置方法を解説しています。

この動画では、処置の流れを動画だけでなく「字幕」でも解説。心臓マッサージをおこなう際の適切な位置や秒数を「字幕」で明記することで、スタッフの理解度向上につなげています

2.新型コロナウイルス感染症が派生した介護施設等での対応 職員編

動画時間:15分42秒

ふくおかインターネットテレビが公開している、新型コロナウイルス発生時の介護施設等での対応方法をまとめた動画です。

この動画では、防護服の着脱方法から手袋の扱い方、患者への食事介助まで、施設内での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための対応方法を幅広く解説。

またレーションや字幕の表記、アングルを調整した撮影など、視聴者の動画への理解度を上げる工夫も。たとえば、防護服着用後の姿は遠いアングルで、フェイスシールドやマスクの着脱では近いアングルで撮影するなど、場面に応じたアングル調整がされています。

3. 研修プログラム紹介 | 坂総合病院

動画時間:4分52秒

宮城県塩釜市の坂総合病院が公開している医療ビデオです。

医師として現場に立つための研修医の採用動画となっており、「あなたは、どんな医者になりたいですか?」という問いかけから始まっています。

また、「ER型救急、地域医療、Generalist」という同病院が大切にしている3つの柱を紹介。実際に現場で働く医師の姿を映しつつ、病院の方針を伝えることで、希望者の採用へのモチベーションアップにつなげています

4. 大腸外科が教える大腸癌手術 | 国立がん研究センター中央病院

動画時間:7分50秒

国立がん研究センター中央病院が公開している医療ビデオです。

この動画では、「大腸外科が教える大腸癌手術」というタイトルで、患者さん向けに大腸癌の手術治療内容をわかりやすく解説しています。

その他にも、同病院における手術実績や初診〜退院までのプロセスを紹介。動画全体でイラストとナレーションを積極的に使っているため、患者自身の「治療内容へのイメージ」が掴みやすくなっています

5. 市立函館病院プロモーションビデオ

動画時間:5分28秒

市立函館病院が公開している医療ビデオです。
この動画では、主に市立函館病院の「歴史」を紹介。1860年に創立された同病院が、その当時「国際貿易港」として栄えた函館と共に歴史を歩んできたことなどを解説しています。

自分が通っている病院の「歴史」はなかなか触れる機会がありません。病院の歴史や変遷を待合室で流すことで、患者に「ストーリー」が伝わり、今後の信頼と共感につながります

6. 病院紹介動画 | 都立駒込病院

動画時間:6分13秒

都立駒込病院が公開する医療ビデオです。

病院の特徴や治療内容について、動画とナレーション、字幕を介して紹介しています。動画内では、がんや感染症治療の選択肢が多いことや、高度な放射線治療ができる設備を紹介するなど、患者がメリットを感じるような工夫がされています

併せて手術実績も紹介しているため、患者側に安心感を与える動画といえるでしょう。

7. 先端医療科プロモーションビデオ | 国立がん研究センター

動画時間:5分7秒

国立がん研究センター中央病院が公開する医療ビデオです。

この動画は「先端医療科のプロモーションビデオ」となっており、本来は医師の採用が目的の動画と思われます。ただし、研究内容や治験開発の実績、教育体制などが詳しく紹介され、待合室などで流す患者様向けの病院紹介動画の参考になります

実際に働くスタッフが現場風景や研究内容を解説。最後には「世界トップレベルの研究を一緒におこないましょう」と語りかけています。スタッフの「生の声」によって、同センターの魅力を伝えている動画といえるでしょう。

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医療動画(ビデオ)の制作を依頼するときの料金の目安

医療ビデオの制作には多くの時間がかかるため、制作会社に依頼するのが一般的です。ここでは、医療ビデオの料金・相場について解説します。

マニュアル動画の料金・相場

マニュアル動画の場合は、5〜30万円程度が相場となります。カメラ1台を固定した簡易的な撮影方法であれば5万円程度からの制作が可能です。

しかし医療ビデオの場合、医療器具の使い方など「複雑で細かいシーン」をわかりやすく表現する必要があるため、カメラマンを付けた撮影を依頼するのが良いでしょう。見やすいアングルをはじめ、字幕やナレーションを付けると費用は30万円程度となります。

院内・スタッフ紹介動画の料金・相場

院内・スタッフ紹介動画の相場は、30〜80万円程度です。カメラ1台で院内施設やスタッフのインタビューを紹介するだけなら、撮影は1日で終了します。
一方で、「仕事密着ムービー」など数日掛かりでの撮影の場合は、80〜200万円以上の費用の費用がかかります。

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医療動画(ビデオ)の制作を依頼するときの注意点

続いて、医療ビデオの制作を依頼する際の注意点をお伝えします。とくに覚えておきたいポイントは以下の2つです。

・医療ビデオの撮影経験のある制作会社に依頼する
・薬機法や医療広告ガイドラインへの知識がある

1. 医療ビデオの撮影経験のある制作会社に依頼する

医療ビデオでは、手術の様子や診察シーンを撮影するケースが多いのが特徴です。

一般的な企業紹介ビデオと比べても撮影内容がセンシティブになりやすく、専門性が問われます。施術を理解し医師の妨げにならないようにするなどの配慮も必要なため、医療ビデオの撮影経験のある制作会社に依頼するのが適切でしょう。

2. 薬機法や医療広告ガイドラインへの知識がある

医療業界には、薬の品質や安全に関する「薬機法」や医療広告に関するガイドラインなど、細かい法律や規制があります。

たとえば広告に関しては、「医師個人がおこなった手術件数の公開」や「著名人の治療実績」など掲載するのはNGです。また、他病院と比較する内容や「〜が治る」といった誇大表現、美容分野でよく聞く「アンチエイジング」という言葉も掲載できないため要注意です。

ルールに反すると「薬機法違反」となりペナルティが課せられるため、医療ビデオ内での字幕表現やインタビューでの言葉遣いについて詳しい制作会社に依頼しましょう。

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医療動画(ビデオ)の制作を依頼できる動画制作会社

それでは最後に、医療ビデオの制作を依頼できる動画制作会社をご紹介します。

株式会社 医学映像教育センター

株式会社 医学映像教育センター

株式会社医学映像教育センターのおすすめポイント

・医療に特化したメディア制作会社
・医療ビデオの企画→完成までワンストップで実施
・学術ディレクターやカメラマン、CGスタッフも常駐

株式会社医学映像教育センターは、医学に関する映像制作をメインに、医学教材の販売、eラーニングサービスなどを提供する会社です。

これまで医学や看護学、健康分野など多岐にわたる医療ビデオの制作・出版をおこなってきた同社。医療ビデオ制作に関する知見をもとに、企画から完成までをワンストップで実施しています。

また同社には、経験豊富な学術ディレクターやカメラマン、CGスタッフが常駐。映像制作者と視聴者両者の目線にも立った上で的確な提案をしてくれるため、より視聴者に伝わりやすいビデオ制作が可能です。

株式会社医学映像教育センターの概要・実績

URL

https://www.igakueizou.co.jp/

TEL

03-3329-1241

会社所在地

168-0074

東京都杉並区上高井戸1-8-17 ブライトコア ビル

設立年

1978年2月

実績詳細

医学教育DVD「精神疾患・障害の基礎知識」

医学教育DVD「目で見る生化学入門 第3版」

医学書籍「さあ!やってみよう 集団認知行動療法」

医学書籍「臨床スポーツ医学」

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株式会社ナインフィールド

株式会社ナインフィールド

株式会社ナインフィールドのおすすめポイント

・医療機器の使い方からリクルートまで多彩な医療ビデオに対応
・テレビ番組やコマーシャルでも採用された「CG技術」を駆使

株式会社ナインフィールドは、電子機器や住宅メーカーなど多彩な分野での動画制作を手がけるプロダクションです。
医療ビデオ分野に強く、医療機器の使い方から医療現場のリクルート映像まで多彩な医療ビデオ制作をおこなっています。

またテレビ番組やコマーシャルでも採用されるクオリティの「CG映像技術」を持っているため、身体の構造など「立体的な映像」も表現可能です。
幅広い業界の映像制作経験があるからこそ、視聴者に伝わりやすい映像表現をしてくれるでしょう。

株式会社ナインフィールドの概要・実績

URL

https://www.ninefield.co.jp/

TEL

0120-823-999

会社所在地

107-0052 東京都港区赤坂6-13-16 AJMICビル3F

設立年

2007年5月

実績詳細

医学学会「日本産婦人科学会」リクルート映像

医療機器メーカー「潤工社」映像マニュアル

動画幹事では、他にも医療ビデオの制作を依頼できる会社を紹介した記事があります。以下もご参考ください。

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医療動画(ビデオ)を制作するときのポイントまとめ

本記事では、医療ビデオの制作について、以下のようなポイントをお伝えしてきました。

・医療ビデオには「マニュアル動画」と「患者向け動画」がある
・医療ビデオの内容は、医療機器の使い方、病院のプロモーション、病気の説明など
・医療ビデオの撮影経験のある制作会社に依頼することが大切
・薬機法や医療広告ガイドラインの知識がある制作会社を選ぼう

医療ビデオの導入は、医療現場における「スタッフの理解度」や「患者の満足度」の向上に役立ちます。ぜひ本記事の内容を参考にしながら、最適な医療ビデオを導入しましょう。
また動画制作を依頼する場合は、ぜひ動画幹事に相談してみてください。

動画制作をプロに依頼したい方へ

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