- 更新日 2024.06.11
- カテゴリー 動画制作の事例
自治体のPR動画における6つの失敗例|成功に導くポイントも紹介
自治体のPR動画を作りたいが、理想の動画が作れず失敗するのではないかと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、自治体のPR動画における失敗例や成功に導くポイントなどを紹介します。効果が出る対策をするために、本記事を参考にしてみてください。
なお、自治体のPR動画制作会社の探し方・選び方がわからない!という方は動画幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
自治体のPRに動画を活用する効果
まずは自治体のPRに動画を活用する効果を見ていきましょう。
ユーザーの記憶に残りやすい
PR動画を活用すると、ユーザーの記憶に残りやすくなります。PRを含む動画コンテンツは、映像・アニメーション・字幕・BGMなどを使って視聴者の視覚と聴覚に訴えられるからです。
テキストのように視聴者が1文字ずつ読む必要がなく、気軽に情報を得られたり、短時間でスムーズに自治体の魅力を理解できたりします。さらに、動画はテキストよりもユーザーの記憶に残りやすいといわれており、視聴者に行動を促す効果を得られるでしょう。
短時間で多くの情報を伝えられる
PR動画を含む動画コンテンツはテキストの情報よりも、短時間の動画で多くの情報を簡潔に伝えられます。例えば、自治体の魅力をWebサイト20ページ分にまとめたとします。その情報を全て読むには、かなりの時間がかかるでしょう。
しかし、動画であれば20ページ分の情報を数分〜数十分でストレスなく得られます。視聴者は短時間で多くの情報を得られるので、スムーズに自治体の魅力を理解することにもつながるでしょう。
SNSで拡散される可能性がある
PR動画をSNSに投稿して話題になれば、ユーザー同士でシェアされる可能性があります。そうなると、多くのユーザーにPR動画を視聴してもらえるので、広告費をかけずに自治体の認知度を高めることが可能です。
ブランディングになる
PR動画が話題になり自治体の認知度が高まると「〇〇なら〇〇の自治体」というようなブランディングにつながります。他の自治体との差別化になり、観光客や移住者などの増加を実現しやすくなるでしょう。
自治体のPR動画における6つの失敗例
続いて自治体のPR動画における失敗例を紹介していきます。
情報量が多すぎる
自治体のPR動画での失敗例の1つが、情報が多すぎることです。PR動画は短時間で簡潔に情報を伝えることが大切です。
動画内で伝えたい情報が多すぎると、視聴者に何を伝えたいのかわからず本来の効果を得られません。その結果、自治体が期待する行動を促せず、せっかく制作した動画が無駄になってしまいます。
自己満足になっている
PR動画が自己満足の作品になっていると、失敗しやすい傾向です。視聴者(第三者)目線でみると、何がいいたいのか・アピールしたいのかが理解できない動画になってしまうからです。
例えば、専門用語が多い、音声が聞き取りづらい、映像が見づらいなどが挙げられます。自己満足の動画は、視聴者が途中で視聴を止める可能性が高まるので注意しましょう。
予算が少ない
PR動画を制作する際、企画・撮影・編集など作業は多岐にわたり、それぞれにスタッフや機材などが必要になるためそれなりの費用がかかります。動画制作に使える予算が少ないと、スタッフの数や使える機材が限られてしまうため、自治体が満足するPR動画を制作できない可能性があります。
決して予算が少ないことで、良いPR動画が作れないというわけではありません。しかし、予算が多いほど選択肢が増えるので、満足のいく作品を作りやすくなります。
予算をかけすぎている
PR動画は予算が少ないのも良くありませんが、逆に予算をかければ良いというわけでもありません。多額の予算をかけても、期待する効果が得られなければ制作した意味がないからです。適切な予算で、目的を達成できるようなPR動画を作成しましょう。
集客方法を考えていない
PR動画ができ、公開したからといって多くのユーザーに視聴してもらえるわけではありません。自治体側からユーザーに対して、動画をアピールすることで少しずつ再生回数が増えていきます。そのため、PR動画の作成と一緒に集客方法を考えなければ、いっこうに再生回数が増えないでしょう。
専門家に相談しない
PR動画の制作経験が浅い場合、自分たちだけでPR動画を作ろうとすると、どうすれば良いのかわからない可能性があります。その結果、思うようなPR動画が作れず失敗してしまいます。
動画制作のプロに相談すると、過去の実績から、自治体の悩みや課題にあわせたアドバイスをしてくれます。自分たちに動画制作のノウハウがなくても、理想のPR動画を作成しやすくなるでしょう。
自治体のPR動画の失敗を防ぐポイント
続いて、自治体のPR動画の失敗を防ぐポイントを見ていきましょう。
目的・ターゲットを決める
自治体のPR動画を作る際は、目的とターゲットを決めることが大切です。それらが決まれば、どのような内容の動画を作れば良いのかという方向性が見えてきます。内容のブレを防げるので、何を伝えたいのかがわかりやすくなります。「どんな内容のPRなのか」「誰に視聴してもらいたいのか」をできる限り具体的に決めましょう。
伝えるメッセージを絞る
PR動画を通して伝えるメッセージを絞りましょう。メッセージをシンプルにすることで、自治体が本来伝えたいことが視聴者に伝わりやすくなります。さらに、動画もコンパクトになるので、視聴者に途中で離脱されず最後まで見てもらえるでしょう。
集客方法を考える
自治体のPR動画の失敗を防ぐには、どのように配信して再生回数を増やすのか考える必要があります。例えば、自治体のホームページ、SNS(X、Instagram)、YouTubeなどが挙げられます。ターゲットユーザーに最適な集客方法を選択して、再生回数を増やしましょう。
参考動画を研究する
自治体のPR動画の失敗を防ぐには、参考動画を研究することも大切です。他の自治体のPR動画を参考にすることで、自分たちの動画にアイデアや構成などを活用しやすくなります。自分たちと似た目的やターゲットを設定している自治体を参考にして、PR動画を作成してみてください。
多言語化する
外国人をターゲットにするなら多言語に対応させる必要があります。外国人の中には、日本語がわからない方が多くいます。PR動画を多言語化することで、日本語がわからなくても外国人に自治体の魅力を発信できるでしょう。その結果、興味を持った外国人の訪問を促せて、観光客の増加につながります。
配信後のデータ分析をする
自治体のPR動画は配信して終わりではありません。配信後にすぐ再生回数が増えることは少ないため、分析ツールを使用して動画の露出方法を改善していく必要があります。事前に目標の再生回数や問い合わせ件数などを決めておき、現実とのギャップを定期的に確認しましょう。あまりうまく行っていないなら、再生回数が増えるように改善してみてください。
動画制作のプロに相談する
PR動画の制作経験がない自治体は、動画制作のプロに相談しましょう。プロに相談すると、過去の実績から自治体の目的やターゲットにあわせた効果的なアドバイスを受けられます。自治体が期待する本来の効果を得られる可能性が高まるでしょう。
自治体PR動画の事例
最後に自治体のPR動画の事例を紹介していきます。
栃木県日光市 RE:NIKKO
栃木県日光市の観光PR動画です。2024年4月時点で約16.5万回再生されています。
本動画は、日光市の観光名所を春夏秋冬に分けて、それぞれ違った魅力を伝えているのが特徴です。1年を通して楽しめて、いつでも行きたくなるような魅力的な場所であることが伝わってきます。
さらに、動画はナレーションを一切使わず、BGMと実際の観光地の映像で構成されています。日光市の大自然の迫力やお寺の雰囲気など、リアルな情報を得られるでしょう。
動画内では日光市の観光名所が30箇所以上紹介されており、まだ行ったことがない人も、何回も行ったことがある人も、どちらも楽しめる動画です。
福岡県北九州市・山口県下関市 COME ON!関門!
出典:福岡県北九州市・山口県下関市 COME ON!関門!|YouTube
福岡県北九州市と山口県下関市の間にかかる関門海峡のPR動画です。2024年4月時点で約2億回再生されています。
本動画は、関門海峡をよりキャッチーにした「COME ON!関門!」がタイトルで、一目で興味をひくような仕掛けです。
動画の内容の特徴は、映画のワンシーンのような演出である点です。海の中から突然出てくる正体不明の怪獣、それを目にして逃げ惑う人々、最後にはあまりにも速い潮流によって足を取られて海の中に戻る怪獣。パニックの中、関門海峡のおかげで人々が無事で済むというストーリーです。
映画を観ているような迫力のある映像で視聴者の心を掴み、最後の予想外の結末で驚きを表現しています。1秒も見逃せない動画になっており、非常に完成度が高い仕上がりです。
愛知県豊田市 こんな豊田市、知らなかった。
出典:愛知県豊田市 こんな豊田市、知らなかった。|YouTube
愛知県豊田市のPR動画です。2024年4月時点で約6,800回再生されています。
本動画はタイトルにある通り「こんな豊田市、知らなかった」というテーマのもと作られているのが特徴です。豊田市といえば自動車で有名な街ですが、実はそれ以外にも自然やスポーツなどさまざまな魅力があります。ナレーションを使わずBGMのみで動画を映し出し、落ち着いた雰囲気で街の魅力を画面越しに体験できます。
また、ドローンを使った撮影に挑戦しているのも特徴です。人間の手では撮影できないような映像も多く盛り込まれており、迫力のある映像で見入ってしまうでしょう。
長崎県大村市 定住推進PR
長崎県大村市の移住・定住を推進するためのPR動画です。2024年4月時点で約12万回再生されています。
本動画の特徴は、主人公の少女が話す「大村市なんて大嫌い」というインパクトのあるキャッチコピーです。これだけを見るとPR動画ではないと思うかもしれません。しかし、大嫌いという言葉は嘘で、動画内では大村市のデメリットにみせて地域の魅力を次々に紹介しています。
動画を視聴すると、大村市の数多くの魅力から住みやすさが十二分に伝わってくるため、視聴者の興味を引きやすい仕上がりです。
愛媛県松山市 マッツとヤンマとモブリさん
出典:愛媛県松山市 マッツとヤンマとモブリさん|YouTube
愛媛県松山市のPR動画です。2024年4月時点で約10万回再生されています。
本動画の特徴は「マッツとヤンマとモブリさん」という短編アニメで地域をPRしている点です。動画では3人の子供が松山市を舞台に冒険をしながら、観光名所やご当地グルメを紹介していきます。アニメとしてはもちろん、PR動画としても楽しめるでしょう。
また、登場人物の声には、松山市出身のタレントである友近さんや、有名声優などが採用されています。本格的なアニメのような動画になっており、注目を集めています。
もっと事例を見たい方はこちらもチェック 町おこしに活用したい「自治体・地域PR動画」の事例を大公開
【まとめ】自治体PR動画の失敗を紹介しました
ここまで自治体PR動画の失敗について紹介しました。失敗例には、情報が多すぎたり、自己満足になったりするなど、さまざまな原因があります。しかし、事前に失敗例を把握することで、それらを回避するための対策が取れます。本記事を参考に、期待する効果が得られる自治体PR動画を制作しましょう。
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この記事を書いた人
坂田憲亮
専門分野: Webマーケティング
フリーランスのSEOマーケター/Webライター。業界大手の採用メディア制作部を経て30歳を機に独立。各種オウンドメディアのSEO構築、ディレクション、ライティング、取材撮影、デザインまで一環して担当する自称・マルチクリエイターとして多岐にわたり活躍中。