- 更新日 2024.11.15
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【受賞インタビュー】株式会社Ecxis|幹事アワード(動画制作部門)COMPANY OF THE YEAR
2024年度幹事アワード(動画制作部門)の「COMPANY OF THE YEAR」を受賞した株式会社Ecxisの代表取締役社長の上甲様にトロフィーの授与とインタビューをさせていただきました。
幹事AWARDとは 動画幹事・Web幹事・システム幹事にご登録いただいている合計14,949企業(2024年9月時点)の内、「ご成約数」「顧客満足度」など独自指標による厳正なる審査を通過した幹事パートナー企業様を「優良企業」として表彰しております。
株式会社Ecxisのこれまでの活動
――この度は幹事アワードのCOMPANY OF THE YEARの受賞おめでとうございます。最初にEcxis様について、会社の概要やこれまでの活動について教えていただけないでしょうか。
まず会社を立ち上げた経緯からなんですが、もともと私が20代の時にずっと接客業をメインでやっておりまして、その時にコールセンターの経験があり、コールセンターの立ち上げのスーパーバイザーとかもやらせていただいてました。短時間でお客様のニーズをつかまなきゃいけなかったり、相手の声色で今良い方向なのか悪い方向なのか瞬時に判断しなきゃいけないっていうスキルが養われました。
一方、もともと10代からずっと趣味で動画を作っていまして、加えて20代の時にゲームメーカーに一回就職させていただいて、ゲームメーカーの中でゲームのシステムエンジニアとかプランナーとかイベントを作るみたいなエンタメのお仕事もずっとやらせていただいていたんですね。
人のニーズをつかむ力とエンタメと動画づくりの3つをうまくマージして仕事にならないかなみたいなことを考えていて、5年くらい前に、もともと続けていた動画制作の界隈にダメもとで一回飛び込んでいこうっていうのが一番最初のきっかけでした。飛び込んでみてとてもわかったのが、制作側がクリエイター気質すぎるとお客様に寄り添えないということですね。
――自分が作りたいものを作ってしまう、みたいなことですかね?
はい。 「動画はこうなんです」みたいな話になってしまって、動画を作りたいというお客様のご要望とは噛み合ってるようで噛み合ってない状況になってしまうんです。なので「お客様のお話が聞けて一番ハマるのがこんな動画なんです」っていうことを営業がしっかり伝えられたらお客様に喜んでいただけるものが作れるのでは?という仮定の上で始めていったのが、何とかかんとかうまく今まで繋がっていまして。本当にモットーの部分だけで 5年間やらせていただいているみたいな状況になっています。
――競合も多く環境の変化も激しい中、5年の事業継続はかなりすごいですね。ビジネスを継続できている大きな理由は何なのでしょうか?
ありがたいことにリピートの案件であったりだとか 一回ご依頼いただいたところからのご相談がもう一回来るっていうことが少し多いのかなと思っています。言ってしまうと制作会社ってクオリティ低くて満足しないなと思ったら変えていけばいいだけのシビアな世界なのですが、そこがたまたまリピートいただけているのが継続できている一つの理由なのかなというふうに思っています。
お客様から評価いただいているポイント
――お客様から高い評価をいただいているのはどのような点が大きいと思いますか?
動画制作のご提案の際に、私の中で「並列である」っていうのをすごい大事なモットーにしているんですね。お客様からお代金を頂戴できるからへり下るんじゃなくて、たとえばお客様からご予算が100万円と言われたときに、50万円で動画制作できるなら「50万円でできますよこれ」って言うんですよ。予算よりも低い見積もり金額を言うのって、会社の考えとしては利益機会を損失しているっていう見方もできるじゃないですか。でも、その部分は我々は投げ捨ててる。だからへり下らずに、並列で対等な立場でお話させていただくっていうのを大事にしているんですね。
お客様で一番多い例で言うと、会社様がPRプロモーションビデオを作るときってだいたい初稿10分を超えるんですよ。うちの会社の良いところを全部言いたいっていう気持ちなんですね。ですが最初に「はっきり言いますけど、面白そうな映画の予告版で1分半が限界ですよ」とお伝えするんです。
知りもしない会社の「ドヤ!うち凄いやろ!」を誰が10分見るんですかっていうのを言わせていただくことが多いんですね。で、おそらく他社さんあんまりそういうこと言ってないんじゃないかなと思うんです。お客さんが10分の動画を希望しているんだったら、「じゃあ1分10万で換算したら、ちょうど100万で作れますよ」っていう話をしてしまっているのではないかなと。なので、お客様からすると、多分横並びしたときにEcxisなら対等にはっきり言ってくれるという信頼感があるのかなと思っています。
あと、動画を作るのがゴールじゃなくて動画が見てもらえて目的が達成されるまでいかないと制作会社に頼んだ意味って何があるの、スマホのアプリでお客様が動画を作れば事足りるじゃん、ということになってしまいます。お客様のビジネスで本当に必要なものをしっかりとお伝えするので、コンサルにもついてもらっているお得感を感じるっておっしゃっていただけることは結構多くて、そういうところが少し他社様との違いになるのかなと思います。
クリエイターの熱量を高める工夫
界隈を見てきた個人的な経験としては、へり下ったクリエイティブ制作を続けていくとクリエイターが摩耗していくんですよ。要はずっと作りたくもない、面白いとも思ってないものを作り続けなきゃいけないと思うと、クリエイター側もやっぱり辛い。こうしたら少しでもよく見えるっていうアイデアをクリエイターが熱量を注いでお客様とお互いに意見をぶつけていったものを作ると、やっぱりこっち側も熱量を持って提出できるし、その熱量がお客様側にも伝わるのかなっていうふうに思っています。
――御社では「クリエイターさんが評価される場所を作りたい」という思いを持っていらっしゃるとのことですが、クリエイターさんのモチベーションは上下しやすい、なかなか厳しい環境ということなのですかね?
そうですね、多分クリエイターさんの8割は仕事が欲しくてたまらない方々になってしまっているので、金銭的に叩けちゃうんですよね。11/1からフリーランス法も始まるのでもちろん対応が変わってくるとは思うのですが。
フリーランス法とは
フリーランス法とは2024年11月1日に施行された法律。
・フリーランスと発注事業者間の取引適正化
・フリーランスの就業環境の整備
の2つを主軸とした法律で、フリーランスが安心して働ける環境の整備を図ることを目的としている。
参考リンク:公正取引委員会フリーランス法特設サイト
クリエイターは弱い立場になりやすく大変なんですよね。そんな中、例えば私たちのお客様で「予算ないからナレーション諦めてるんだよ」っていう案件があった時に、関係値のある声優事務所さんから協力してもらえる声優さんを紹介してもらったりするんです。そうすると、クリエイターさんの新しい活躍の場ができつつお客様が諦めてたのもその予算の中で実現できたりするんですね。
我々の営業手段一つで仕事ができる人が増え、いろんな人の可能性も広がるのかなって考えるとすごい面白い仕事だなと思っています。
――クリエイターのかたの活躍の機会を積極的に作ってらっしゃるんですね。
はい。そしてもちろん、高い報酬をお支払いするというのも意識しています。実際にあった経験で、もともと安い単価でしか受けていなかったイラストレーターさんがいたんですが、良いお仕事をしてくださったので高い報酬をお支払いしたら、とても喜んでくれて。その後にその人がすっごい伸びて今は誰もが知る国民的カードゲームのイラストとか描いているんです。
いろんなクリエイターさんとのつながり・関係値の構築って長期的な投資にも絶対になると思いますし、「付き合いあるから安くしますよ」っていう言葉に甘えるんじゃなくて、「いやいや仲いいからこそちゃんと払うよ」っていうことができると、やっぱり何か困った時に助けてくれる方っていうのが絶対に増えてくると思うんです。
お互いの成長とか活躍の機会が増えるためにも、自分たちだけが儲けるのではなくて、関わった人みんなで一緒に持ち上げていくっていう方が全体的に得なのかなって思っています。
特に、ゲーム業界にいたおかげでシナリオのお仕事をもらうことなどがあったんですけど、めっちゃ単価安いんですよ。しかも思いのほか話題になったりするとやっぱり悔しい。自分が悔しい思いした分、自分がクライアント側に立てるときはできる限りクリエイターさんに同じ思いをさせたくないなっていう気持ちです。
幹事アワードを受賞した感想
――実際にアワードを受賞された率直なご感想はいかがですか?
いやもう本当に、いつもお仕事させていただいてて、うちの他にもCGとか3Dとかいろんな強みを持たれてる先輩企業様もいらっしゃるなか、ご連絡いただいた時は本当に「信じられない」が一番でした。他社から評価いただける機会が本当に少なくて、例えばお客様に対しての対応態度とかそういうものも全部含めて見ていただくってなかなか無いんですよね。なので長年一緒にお仕事させていただいてる企業様からCOMPANY OF THE YEARのように評価をいただけるってことがただでさえ嬉しいです。
うち100%テレワークなんですけど、(幹事アワード受賞の)ご連絡があった瞬間にメンバー全員をオンラインで繋げて「アワード受賞だって」って報告したんですが、社員もみんなイエーイ!みたいな感じで本当に喜んでくれてました。
動画幹事さんだけで2,000社以上いる中で弊社を認識いただけてること自体がやっぱり嬉しいですし、さらに評価していただけたっていうのが、本当に結構まだ信じられないです。あと、社内でお仕事の話をしていて「これ納期いける?」とか言ってるときに「いや俺ら今年一番最優良企業だからいけるっしょ!」みたいな、なんかもうノリでやっちゃおうぜみたいな機会がちょっと増えて、すごい会社の活性化にも繋がってるのもありますね。本当に感謝感激です。
動画幹事からの案件が8割⁉
――動画幹事が社員の皆さんにも喜んでいただけたり社内の活性化に貢献できているのは弊社としてもとても嬉しいです。
うちの実績とかでご案内してるところの企業さんって、8割くらい動画幹事さんからの案件なので、うちがちゃんと制作会社っぽく見えるのは動画幹事さんのおかげなんですよ。動画幹事さんからの紹介がきっかけで我々が持ってる営業チャネルだと絶対に巡り合えなかったお客様とすごい多く巡り合えて、実際にお仕事につながっているんです。
それこそ例えばですけど、某テレビ局さんの案件で言うと、企画監修っていう立場で入らせていただいたので毎週自分の名前がテレビに流れるんですが、「えー、本当に自分なのか?」みたいな他人事みたいな状態になってしまってたり。関係者みんなも「あのテレビ局で仕事してるんだ!」って気合が入るわけですよ。
他にも、某高速道路の会社さんの例だったら、高速道路のインターのところでうちの動画が数年にわたって放映されるらしく、わーっ!て嬉しく思っちゃったりしてます。そうしたいろんなジャンルの企業様と巡り合わせていただけてるのが本当にありがたいですね。
動画幹事さんって、「アニメ系だからいけるよね」「こんな実写の実績もあるからいけるよね」っていうふうに、本当にうちの強みをご理解いただいたうえで案件を紹介していただけるのを感じることが多くて。ちゃんと見ていただけて、こうやって我々の幅を広げていただけて、さらにこういう賞までいただけてるので、我々からすると本当におべっかではなく、動画幹事様々というような感じです。
――そこまで言っていただけて、こちらこそありがとうございます。
株式会社Ecxisの今後の意気込み
――最後にぜひ今後の意気込みについて、コメントいただければと思います。
正直言うと、あわよくばまた受賞したいって思っています(笑)。やっぱり勢いが出てくるので。V2V3じゃないですけど、何より思うのが、あぐらかいて安定しちゃうと「あそこ落ち着いたね」って思われて嫌なので、今年アワードを受賞させていただけたからこそ「Ecxisさんもっと積極的にやるようになったね」という姿をしっかりとお見せしたいなと思ってます。
そしてあわよくば、「他の会社に賞をあげたいけど、Ecxisさんあれだけ頑張ってるから特別賞とかあげとくかー」みたいなことを思っていただけるようにしっかりと頑張っていきます(笑)。
――ぜひV2、V3目指していただきたいです!
今私の中でこの会社をやってる一番の理由は、儲けたいというよりかはこういう戦い方でもクリエイターで生きていけるぞっていうのをできる限り証明し続けたいからなんです。
やっぱり利益出すためにクリエイターのコストを抑える工夫をしている制作会社さんが多いのかなと思ってるんですけど、情弱ビジネス(※)みたいになっちゃうのがすごい嫌なんです。お客様が知らないことが多い不利な状態で利益上げてくってのがやっぱり嫌で、馬鹿正直にお仕事やっててもしっかりと食っていけるし、こうやって信頼してもらえるっていうのを証明したいですね。
(※)情弱ビジネスとは、専門的な知識を持たない情報弱者に対して本来知るべき情報を伝えず不利な状況を作り搾取するビジネスのこと
今回、動画幹事のアワードをいただいたことでちょっとでも弊社を見ていただけるようになって、こういう馬鹿なやり方でもお客様と寄り添いながら仕事ってできるんだって思っていただける企業様とかクリエイター様が少しでも増えてくれたら嬉しいなと思ってます。クリエイター様の目標と模範になるようにしっかりと今後も頑張っていけたらなと思います。
――ありがとうございました。
写真左:株式会社Ecxis 上甲様
写真右:弊社代表 岩田
株式会社Ecxisの詳細はこちら▼
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この記事を書いた人
吉田英誉(ヒデヨシ)
専門分野: Webマーケティング(SEO、SNS、広告、メルマガなど)、ライティング
SNSマーケティングメディア編集長としてSNSマーケ、SEOコンテンツマーケ・CRMなど3年半活動。その後、ビジネスマッチングを展開するユーティルへジョイン。幹事シリーズのメディア価値向上のために新記事作成・リライト・採用、コンテンツSEOからテクニカルSEOまで広く取り組み中。SEOはローグライク。ソウルフードはタコス。推しはファニー・ヴァレンタインとザ・ボス。
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