- 更新日 2024.10.01
- カテゴリー 動画の作り方
インタビュー動画の構成を事例ごとに紹介!構成を作る際のコツも解説【2024年最新版】
広報担当者のなかには、認知度アップや採用の応募数増加のために、お客様や社員のインタビュー動画を作成すれば、視聴者に信頼感をもってもらい、注文や応募などのアクションにつなげやすくなると考えていることでしょう。しかし、インタビュー動画の構成を考えるとなると一筋縄ではいきません。
「そもそもインタビュー動画の構成はどうやって作るの?」
「インタビュー動画の構成パターンをいくつか知りたい」
「インタビュー動画の構成を作るために重要なことは?」
本記事では、インタビュー動画の構成パターンや構成の作り方について解説!構成作成時のコツまで紹介しています。
ただ流れに任せて撮影するのではなく、しっかりと構成を練ることで、視聴者に伝わりやすいインタビュー動画になります。ぜひ本記事の内容を、自社の動画制作にお役立てください。
※インタビュー動画の制作をお考えの方は、動画幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適な会社を選定します。相談料も紹介料も一切かかりません。
インタビュー動画の基本構成|事例付
ここでは実際に企業が公開しているインタビュー動画の基本構成パターンを事例をご紹介します。これからあなたの会社で作ろうとする動画の種類ごとにチェックしていきましょう。
会社・事業内容紹介の場合
基本構成
企業によって構成はさまざまですが、基本的には次のような構成パターンです。
1.会社名や事業内容を簡単に紹介
2.登場するインタビュイーの紹介
3.インタビューを進める(会社に入った理由や仕事のやりがいetc)
4.仕事場や仕事風景の紹介
まず、会社名や事業内容を簡単に紹介します。オフィス風景などと一緒に字幕で説明するだけで大丈夫です。次に、今から誰にインタビューするのかという「インタビュイーの紹介」をします。部署や入社年などプロフィールを紹介するイメージです。
簡単に紹介ができたら、インタビューを進めていきます。内容は会社に入った理由や組織風土、仕事のやりがいなどが代表的です。ただ、本人の顔だけを映すのではなく、仕事場や仕事風景の映像も織り交ぜることで、視聴者も飽きずに動画を見ることができます。
事例|社内風土を伝えながら社員の人柄が伝わる構成の動画
トヨタグループの運送会社「トヨタ輸送株式会社」のインタビュー動画です。この動画では、社員へのインタビューを通して、社内風土や事業内容を紹介する内容になっています。動画内では、ドライバーから営業所員、海外事業部まで様々な社員が登場。各社員に次のような質問をしています。
・この仕事、会社に入った理由
・会社の好きなところ
・仕事の目標やビジョンについて
一人だけでなく色々な部署の担当にインタビューをしているため、異なる視点や意見、考え方が見えてきます。また、インタビューに答えるのみならず、実際に仕事をしている様子も紹介。インタビューでは硬い表情でも、仕事中は笑みをこぼしているなど、その人の人柄も垣間見ることができ、温かな人柄の社員たちが気持ちを込めて働いているイメージを視聴者に伝えられます。
商品・サービス紹介の場合
基本構成
企業によって構成はさまざまですが、次のような構成パターンが多いです。
1.商品・サービス内容の紹介
2.登場するインタビュイーの紹介
3.インタビューを進める(商品を使った感想など)
4.実際に商品サービスを使っている風景も紹介
まず動画の冒頭で、商品・サービスの内容を簡単に説明します。社員が口頭で説明しても良いですし、字幕だけで説明しても良いでしょう。「今からどんな商品サービスを紹介するのか」がわかるように、簡潔に説明するのがコツです。
続いて、インタビュイーの紹介です。商品サービス動画の場合、インタビュイーは「消費者」なので、名前(苗字だけでも可)や商品サービスの使用歴など、簡単な紹介をしましょう。
続いて、本題のインタビューです。インタビューでは、商品サービスを利用しようと思ったきっかけや使ってみた感想、今後どうなりたいか、などを聞きます。インタビューだけでなく、実際に商品サービスを使っている風景も映すと効果的です。視聴者が「購入後」をイメージしやすくなり、購買促進につながります。
事例|顧客の課題と解決方法をわかりやすく訴求した動画
トライリングス株式会社は、東京や宮城、千葉にトレーニングスタジオを展開している会社です。この動画では、スタジオに通うお客さんの「リアルな声」をインタビュー形式で紹介。トレーニングを続けて身体の痛みが軽くなった、体力に自信がなかったが継続できているなど、お客さんのリアルな声を取り上げることで、より説得力・信憑性が増す効果があります。
【質問内容】
・スタジオに通うようになった理由
・実際に受けたサービスの詳細
・サービスを受けた後の改善の様子
・サービス提供側(インストラクター)からのメッセージ
この動画では、お客さんが実際にトレーニングをしている様子を映しながら、インタビューやサービス内容を紹介。「顧客の課題」と「サービスによって課題をどう解決したか」をわかりやすく訴求しています。同スタジオに通うことで身体の不調が改善するというベネフィット(利益)を視聴者に提示することで、商品・サービスの購入につなげています。
採用(求人募集)の場合
基本構成
採用(求人募集)インタビュー動画の基本構成として、以下のものがあげられます。
1.会社や事業内容を紹介
2.インタビューの実施
3.オフィスや仕事風景の紹介
まず動画の冒頭で、会社や事業内容について簡単に説明します。その後、インタビューに移ります。採用動画では「特定の社員」にインタビューするパターンが多く、一人のキャリアやビジョンを深く掘り下げる傾向にあります。
インタビューでは、仕事のやりがいや会社の魅力、カルチャー、どのようなキャリアを歩んでいきたいかなどを聴きます。一人の社員にインタビューすることで、視聴者も具体的なキャリアやビジョンを想像でき、会社で働く自分をイメージしやすくなります。
社員ではなく、社長にインタビューをするパターンも効果的です。企業によって質問内容は異なりますが、社長本人が自社の魅力やビジョン、求める人物像について答える場合が多いです。
就職希望者に「この社長の元で働きたい」という共感を与え、優秀な人材獲得にもつながりやすくなります。
事例|一人のキャリアや想いをインタビューで深堀りした動画
楽天株式会社マーケティング部のインタビュー動画です。
動画のタイトルは「Careers at Rakuten(楽天でのキャリア)」。社員自身の想いや仕事内容について触れたインタビューとなっています。
【質問内容】
・普段どのような仕事をしているか
・どのような想いで仕事をしているか
・会社や事業のどんなことが好きか・誇りに思っているか
・今後どうなりたいか
先ほどの基本構成と同じように、この動画でも「一人の社員」にインタビューを実施。たとえば「楽天の何に魅力を感じているか」「どのようなビジョンを描いているか」など、会社の魅力や個人のビジョンについて深堀りされています。会社でのキャリアの描き方をイメージしやすい動画といえるでしょう。
事例|社長から企業風土や求める人物像を伝える構成の動画
オアシスライフスタイルグループは、タピオカミルクティーのブランド「春水堂」や、作業着ブランド「WWS」といった事業を展開する会社です。同社では「社長」にフォーカスしたインタビュー動画を公開しています。
【質問内容】
・会社の魅力
・今後の展望
・求める人物像
・会社で活躍する秘訣、条件
・社長の会社に対する想い
社長のインタビューだけでなく、実際に社員が働いている様子やオフィスの様子を映すなど、働くイメージの湧きやすい工夫がされています。「どんな人に働いて欲しいか」「どんな人が向いているか」など、社長が直接話しているため、就職希望者に想いが伝わりやすい動画です。とくに社長と社員が楽しそうにコミュニケーションをとっている様子は、より社長の魅力を引き出します。
採用動画での社長インタビュー動画の事例は下記で紹介しています。
関連記事:採用活動での社長インタビュー動画の事例10選|メリットや制作方法まで解説
他にもインタビュー動画の事例は下記記事でいくつも紹介しているので、ご参照ください。
関連記事:インタビュー動画事例まとめ!かっこいい・おしゃれなインタビュー動画のポイントも解説
インタビュー動画構成設計の流れ
インタビュー動画、せっかく作るのなら「響く内容」を視聴者に届けたいですよね。ここでは、インタビュー動画の構成を作るときの「コツ」をいくつかご紹介します。
1. 動画のターゲット・目的を設計する
基本的に動画作成では、万人受けを狙うのはNGです。これはターゲットの年齢や性別、職種によって興味関心は異なるためです。
動画を伸ばすためには、万人受けではなく「誰か一人に刺さる」内容を意識しましょう。ターゲットを広げすぎると一貫性が失われ、結局誰にも響かない内容になってしまいます。採用動画の場合は、新卒や中途、職種、年齢などターゲットの選別項目を洗い出しましょう。
ターゲットや目的が明確にされていないと、動画のコンセプトが曖昧になり、企業のメッセージが伝わりにくくなります。たとえば、認知拡大や興味喚起、理解促進、応募など、動画制作の目的を意識しましょう。
2. 動画の放映シーンを設定する
会社説明会やSNSなど「どこで動画を公開するのか」によって動画の構成は異なります。会社説明会の場合は、会社概要や選考情報、福利厚生など、基本的な情報や条件などを知りたい人がほとんどです。SNSの場合は、インパクトのあるエンタメ形式の動画が効果的です。SNSは拡散性が高いので、いわゆる「バズる」を狙う動画づくりを意識しましょう。
バズり狙いだと下記動画は1つの事例になります。
※画像引用:株式会社iCAREの採用動画
モノマネが得意な社員が、ジャイアンの声で応募者を募ろうとする動画内容です。
3. 利用目的に応じた台本を作成する
台本がないと、編集の段階になって「あの映像撮り忘れてるよ!」など、撮影後のトラブルが起こりかねません。インタビューでの質問内容や映像内容、ナレーションやBGMの有無などを台本に記載しておきましょう。台本作成時は、内容を飛ばさないように「時系列」で書くのがおすすめです。
構成設計ができたら、いよいよインタビュー動画を作っていきます。インタビュー動画の作り方の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:インタビュー動画の作り方・手順を解説|制作時のフローや注意点まで紹介
インタビュー動画構成設計時のコツ
リアルな雰囲気を入れる
ただ普通にインタビューをしている様子だけを公開しても、視聴者に面白さは伝わりません。
そのため、実際の仕事風景やオフィスの様子なども積極的に映しましょう。社員やお客さんなど登場人物が飾らず自然に動いているシーンを映すのが効果的です。登場人物の動きが緊張して不自然だと、視聴者にも違和感を与えてしまいます。自然な姿を見せることで、実際に会社で働くイメージも掴みやすくなるのです。
リアルな雰囲気を入れる際は、できるだけ撮影現場を和やかにしておきましょう。緊張をほぐすために「アイスブレイク(簡単なゲームをするetc)」を入れるなど、社員が普段通りでいられる工夫をしてみてください。
自社ならではの魅力を伝える
フレックスタイムやテレワーク、育児休暇など自社ならではの働き方の魅力を発信しましょう。たとえば、「人材採用」を目的としたインタビュー動画を作るとして、「年間業績の優秀者には3泊4日の旅行をプレゼント」など、面白い福利厚生を設定するのも効果的です。自社の魅力を積極的に伝えることは、他社との差別化にもつながります。
視聴者に飽きられない演出を入れる
同じアングルでインタビューを映すだけだと、視聴者も飽きてしまいます。インタビュイーをさまざまな角度から映したり、インサートカットを多く入れたりと、飽きさせない工夫が大切です。イメージを掴んでもらうためにも、商品やサービスを実際に使っている様子を映すのも良いでしょう。
ネガティブな面も伝える
ネガティブな話はマイナスな印象を与えるように思いますが、実は逆。ネガティブな面を伝えることで、「この会社はネガティブなことも正直に伝えていて良い」と視聴者に感じてもらえる効果が期待できます。
ネガティブばかりなのはNGですが、失敗話や苦労話などを織り交ぜることで、かえって印象が良くなる場合もあります。たとえば、社長本人の会社経営がうまくいかなかった時代の苦労話をするなど。ネガティブ要素を入れることで、視聴者から信用してもらいやすくなるのです。
他にもインタビュー動画では、撮影時や編集時に知っておくべきコツがあります。詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:インタビュー動画の撮影・編集を行うコツ!作成するメリットや事例を解説
インタビュー動画の外注費用相場
インタビュー動画の作成費用は大きく「5〜10万円」「10〜40万円」「40万円以上」の3つに分かれます。
■インタビュー動画の相場表
特徴 |
相場 |
動画の長さ |
撮影期間 |
制作期間 |
1人 (スマホ撮影) |
5〜10万円 |
120秒以内 |
半日 |
2週間〜1ヶ月 |
3人 |
10〜40万円 |
240秒以内 |
1日 |
1〜1.5ヶ月 |
3人+演出 |
40万円以上 |
240秒以内 |
1日 |
1.5〜2ヶ月 |
費用の大きな違いは「インタビューする人数」です。インタビューは基本的に場所移動がなく、カメラを固定する定点撮影ができるので撮影がしやすいメリットがあります。
5〜10万円の相場
5〜10万円のインタビュー動画は、費用の関係で、インタビューされる人が「1人」のパターンがほとんどです。撮影も半日ほどで終わることが多く、編集作業を入れて2〜1ヶ月程度で動画制作が可能です。
10〜40万円の相場
10〜40万円のインタビュー動画になると、インタビュー人数が「3人」程に増えます。良い機材を使えるようになるため、映像の画質も上がります。ただし10〜40万円は幅が広く、10万円に近いと1人1ヶ所のカメラ撮影でもギリギリです。2〜3人になると費用が40万円に近くなると考えておいてください。撮影は1日で終わり、1〜1.5ヶ月程度で動画が完成します。
40万円以上の相場
40万円以上のインタビュー動画は、インタビュー映像にとどまらず「凝った演出」を加えます。たとえば、企業の売上を解説する際にグラフデータを表示させる、オリジナルBGMを挿入する、ナレーションを加えるなどです。撮影自体は1日で終わりますが、演出を加える編集に時間がかかるため、最大2ヶ月程度の期間が必要となります。
インタビュー動画の費用や相場についての詳しい内容は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
関連記事:インタビュー動画の費用と料金相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
インタビュー動画の構成まとめ
インタビュー動画を導入することで、視聴者が具体的なイメージを掴みやすくなり、結果的に自社の営業・採用・ブランディング向上につながります。
視聴者に共感を与えるインタビュー動画を作るためには「構成」をしっかりと練ることが大切です。ターゲットや目標設定、台本作成などを詰めていく必要があります。
とはいえ、一人でできることには限りもあるので、困ったらインタビュー動画の構成を行っている会社にもご相談をしてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
三浦 麗市
専門分野: SEO、ライティング
Webライター。大学在学中よりSEOライティングを学び後にフリーランスとして独立。また並行して飲食店も経営しています。仕事のモットーは「顧客第一主義」