- 更新日 2023.08.29
オンライン配信のやり方・必要な機材や相場を解説【2023年最新版】
ウェビナーや商品の発表会、株主総会、学校のオンライン授業、音楽ライブなど様々なシーンでのオンライン配信が増えています。
ですが、オンライン配信を始める方には次のような悩みがつきもの。
・オンライン配信をする方法や必要な機材が分からない。
・途中で事故が起きないようオンライン配信の注意点を知っておきたい
・オンライン配信を自社で行うのかプロに依頼すればいいのか基準が分からない
そこで、オンライン配信の実績豊富なプロへの取材をもとに「自社でオンライン配信をするための方法」「プロに依頼した方がいい基準」などを解説します。
現在では視聴者の目も肥えてきています。オンライン配信を行っても、その目的を達成できなければ意味がありません。自社で行わず、プロに依頼したほうが良い場合もあるので、最後までご覧ください。
※オンライン配信をプロに依頼したいけど、どの会社に依頼すればいいか分からない方は動画幹事にご相談ください。あなたの要件を丁寧にヒアリングし、最適な会社をご紹介します。
オンライン配信とは?ウェビナーとの違い
そもそも、オンライン配信とは「インターネットを利用したライブでの動画配信」を指します。PCやスマートフォン・タブレットなどを使い、ZoomやYouTube Liveのようなプラットフォーム、TwitterやFacebookなどのSNSを経由してリアルタイムで”映像や音声を配信すること。
ライブ配信・ライブ中継も同じ意味です。
オンライン配信の活用方法
新型コロナウイルスの影響により、急増したのが上の画像のようなリアルタイムで行う大学のオンライン授業。他にも以下のような様々な場面で活用できます。
・ウェビナー
・企業説明会
・商品発表会、記者発表会
・著名人などの講演会
・遠方の社内研修
・学会、勉強会
・株主総会、社員総会
・学校のオンライン授業
・海外間をつなぐイベント
・音楽ライブ
・スポーツライブ配信など
動画視聴の機会増や5Gなどの影響もあり、今後も様々な形でオンライン配信の需要は増えていくと思われます。
関連記事:ライブ配信のメリット6選!企業の活用シーンや上手に運用するコツも紹介
ウェビナーとの違い
最近ではオンライン配信=ウェビナーと思われる方も増えていますが、オンライン配信はもっと広い範囲を指し、ウェビナーもオンライン配信の一種に含まれます。
ウェビナーはウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語。
登壇者が複数の視聴者に向けてレクチャーする講座です。
配信方法は主に「ライブ配信」と「録画」の2種類があります。
ライブ配信 |
セミナー中に参加者とコミュニケーションが取れるので質問に答えたり 内容を変更したりなどその場で対応可能 |
---|---|
録画配信 |
事前に録画した動画を配信するので当日は録画動画を流すだけ |
ウェビナーを開催できるツール比較
Zoomウェビナー |
Webex Events |
YouTube Live |
|
---|---|---|---|
費用 |
500人:92,800円/年 1,000人:457,000円/年 3,000人:1,330,600円/年 5,000人:3,346,600円/年 10,000人:8,722,600円/年 ※別途有料プランを 契約する必要があります |
※要問合せ |
無料 |
最大参加人数 |
500~10,000人 ※参加人数が500人以下でも 利用可能 |
ライブ配信:3,000人 ストリーミング配信:40,000人 |
無制限 |
配信可能時間 |
無制限 |
24時間 |
無制限 |
チャット機能 |
◯ |
◯ |
◯ |
Q&A機能 |
◯ |
◯ |
× |
録画機能 |
◯ |
◯ |
◯ |
おすすめの企業 |
配信時間の上限を気にせず チャットやQ&A機能を 使いたい企業 |
大規模なウェビナーを 開催したい企業 |
無料でウェビナーを 開催したい企業 |
例えば、配信可能時間を無制限にしてチャット機能を使いたい場合はZoomウェビナーを、全て無料で開催したいならYouTube Liveが適します。
関連記事:ウェビナーの開催方法は6ステップ!各ツールの比較や活用シーンを解説
オンライン配信に必要な5つの準備
続いては、オンライン配信をする際に必要な最低限の準備(先に決めておくもの)を5つ解説します。準備をおろそかにして曖昧なままプロジェクトを進めると、失敗のリスクが高まり、成果が得られないまま終わってしまいます。ここで挙げた5つは必ず準備してください。
オンライン配信にかける予算
オンライン配信を行う際の上限予算を決めてください。PCやスマホ1つで行う簡易なウェビナーもありますが、一定のクオリティの配信には機材や人員などが必要です。あらかじめ上限を決めず、制作費が予想外に高騰するケースも少なくありません。
予算がカチッと決まっていないと戦略もボヤけてしまいます。ネット環境のトラブルに備えたポケットWi-Fiなど数千円の小額であっても追加でオプションが発生する場合があるので、予算オーバーにならないように注意しましょう。
オンライン配信を行う目的
オンライン配信をすることで得たい効果は何か?本当にライブ中継を行う必要があるのか?
オンライン配信を行う目的を明確にしてください。
リアルタイムで行うリスクを天秤にかけた場合、収録にしたほうがいいケースもあります。映像に演出を加えて配信したほうが効果が見込める場合もあるでしょう。
オンライン配信は、中継にきてもらうための集客準備や広告も必要なため、収録に比べて工数や費用も増えます。
本当にライブ配信がいいのか、収録が良いのか判断が難しい場合は、動画マーケティングに長けたプロに相談するのがいいでしょう。これまでオンライン配信を行った成果などのナレッジが蓄積されているので、適切な判断を下してくれます。
また、動画の目的は主に3種類あり、どれに該当するか設定してください。
・企業名やサービスの認知拡大
・企業ブランドの価値を高めるブランディング
・サイト誘導や商品購入、採用などの集客
目的によって配信すべき内容も異なってくるので、先に明確にしておいてください。
会場を借りて観客を入れるか
先述したように、会場を借りる場合は、カメラ台数や音を拾うピンマイクやガンマイクなどの必要機材も変わってきます。また、撮影や音声の技術を要するので、会場の規模やクオリティにこだわる場合はプロに依頼しましょう。
オンライン配信のプラットフォーム
オンライン配信=Zoomというイメージが定着していますが、実はプラットフォームによって得意・不得意があります。どのプラットフォームで配信を行うかも決めておいてください。有名な配信プラットフォームはYouTube LiveとZoomの2つです。
YouTube Live
→Googleが手がけるサービスであり、画像が綺麗なことが特徴。URLをクリックするだけでいいので多くの人に参加してもらう場合に向いている。オンライン配信に参加するハードルが低い。
Zoom
当人同士が話すミーティングや資料共有などのコミュニケーションが取りやすい。一方で、YouTube Liveと比較するとやや画質が劣るので、商品発表会など映像を美しく見せたい場合に向かない。
あとで編集してアーカイブにするか
リアルタイムでの中継に加え、あとで動画を編集してアーカイブにするかも重要な項目。ライブ配信して終わりというケースが多いですが、編集次第によっては企業の財産となり二次利用ができます。
サイトに掲載する、記事コンテンツに挿入する、展示会やイベントで使うなど用途は様々。動画の活用方法や適切な編集を行うためにも、配信と編集をプロに一括で依頼するのがおすすめです。
オンライン配信に必要な機材
次に、オンライン配信に必要な機材を解説します。細かい機材を入れるとキリがないので、ここでは1人や自社で行う場合に使う代表的な機材を5つ紹介します。
マイク
オンライン配信といえばカメラが重要というイメージがありますが、実は優先度が高いのはマイク(音声)。動画のクオリティを最も左右するのが、キレイに音を拾えるか、参加者の声や雑音が混ざらないようにできるかにかかっています。カメラよりマイクにお金をかけた方が幸せになれます。
マイクは大きく分けると、「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の2種類あり、オンライン配信に向いているのはダイナミックマイク。周りの音や会場の音楽や雑音を拾いにくい特徴があるため、セミナーやイベントなどに向いています。
逆にコンデンサーマイクは細かい音も拾いやすいメリットが仇となり、雑音も拾ってハウリングを起こすトラブルがあります。
マイクを選ぶときは、無名のブランドは危ないことが多いので注意。メーカーでは、サウンドハウス、SHURE、ベリンガーがおすすめです。
また、会場を借りる場合、安価な無線のダイナミックマイクは、混線してしまう危険性があるので、有線のマイクを使った方がいいでしょう。
ウェブカメラ
PCやスマホの内蔵カメラで行う簡易なウェビナーもありますが、キレイな画質を出したい場合はウェブカメラを用意してください。
ウェブカメラとは、上のようにパソコンと接続して使われる小型カメラのこと。ノートパソコンの内蔵カメラは下から見上げるようなアングルになっており、視聴者を見下ろしがちになり、多少の威圧感を与えてしまいます。フラットなコミュニケーションを取りたい場合は、ウェブカメラの使用がおすすめ。
ウェブカメラなしの映像
ウェブカメラありの映像
値段は5,000円〜10,000円前後がおすすめで、高画質の目安は1080p(ピクセル)以上です。
ウェブカメラが無く、画質を出したい場合はウェブカメラに対応している一眼レフでも構いません(ミラーレスも可)。最近の一眼レフカメラはUSBでパソコンとつなぐだけでウェブカメラになるものが多いです。
そして、一眼レフは、AC電源でつなげられるものにしてください。長時間の配信であれば、一眼レフのバッテリーだけでは最後まで持ちません。また、オートフォーカス(ピントを自動で合わせてくれる機能)がなければピンボケするので、オートフォーカスのものを選んでください。
PCにこだわる必要はない 配信にはMacかWindowsのどちらが良いかといった疑問の声を聞きますが、OSによって内蔵カメラの画質にほとんど差はなく、PCは特にこだわる必要はありません。
ビデオカメラ
ハンディタイプのビデオカメラは、会場が広い場合、動く人が多い場合におすすめです。ズームの調整がしやすく広角に撮れるからです。
キャプチャデバイス
画像出典:Amazon
ビデオカメラや一眼レフを使ってカメラからの映像をパソコンに取り込む場合は上のようにPCと接続するHDMIキャプチャデバイスを使うと高画質でおすすめです。また、下の画像のように資料共有しながらカメラで撮った映像も同時に取り込めます。
一眼レフの中にはキャプチャデバイスがなくても映像を取り込めるものもありますが、画像が安定して事故が少なく、別途用意することをおすすめします。
照明
画像出典:Amazon
照明器具はオンライン配信に必須というよりベター。あった方が綺麗です。ただし、1万円以下の安い照明を買うと光量が足りず、ゴミになってしまうことが多いので注意。「天井のライトの方が明るいじゃん」となることがほとんどです。
最低でも60ワット相当にあたるものにしてください。逆に100ワット以上になると眩しすぎます。
また、上のようなリングライト(いわゆる女優ライト)を使う場合は斜め45度の位置に置きましょう。真正面に置くと、日本人の顔はフラットに見えてしまいます。
ミキサー
複数の音のバランスを調整し、聞き取りやすい音を作るための機材であるミキサーは以下の場合に用意する必要があります。
・複数の人がマイクを使う
・BGMを重ねて配信したい
・Zoomとリアルな会場を中継で繋ぐ
複数の人が同時に中継を行う場合、声の大きさに違いが出て、小さい声の喋り出しが聞こえないなどのトラブルが起こります。それらの音の調整をするために音声ミキサーが必須となります。
また、物理的なスイッチがあることでソフトウェアでの処理よりも万が一のトラブル時に焦らずに対応しやすいのも、おすすめポイント。
ミキサーの値段はピンキリですが、オンライン配信に使うものは1万〜2万円のものを選ぶといいでしょう。
自社でのオンライン配信のやり方:本番編
YouTube Live |
Zoom |
|
---|---|---|
料金 |
無料 |
有料(月額5,000円〜) |
参加人数 |
制限なし |
プランによって制限あり |
メリット |
・画像が綺麗 ・無料で参加者の制限もない ・URLクリックするだけで参加可能 |
・参加者と会話する場合に向いている ・資料共有がしやすい ・セミナーに向いている |
デメリット |
・モバイル端末での配信はチャンネル 登録者1,000人以上が必要 ・初めての配信はアカウントの 確認まで1日かかる |
・画質が良くないので、商品発表会など 映像を美しく見せたい場合に向かない。 ・マイクやカメラなど詳細な設定が多く 初めて使う際に迷う |
続いては、自社でオンライン配信をするやり方を解説します。オンライン配信を行うためのプラットフォームは様々ですが、ここではYouTube LiveとZoomを使った2つの方法を解説します。
Zoomでのオンライン配信が増えていますが、配信する側は有料のウェビナープランに加入する必要があり、人数制限もあります。
資料共有がしやすいのでセミナーや、参加者と双方向でやり取りする配信には向いていますが、それ以外に初めてオンライン配信を行う場合は YouTube Liveがおすすめです。
YouTube Liveでオンライン配信を行う
YouTube Liveは、YouTubeのアカウントを持っていれば無料で人数制限もなく、URLを共有すれば誰でも視聴できるので手軽。以下の4ステップ、たった数分でオンライン配信ができます(アカウントの作り方は省略します)。
ただし、YouTube Liveを初めて行う場合はアカウントが有効になるまで24時間程度かかります。前日までに申請しておく必要があるので、配信当日に駆け込みで設定しないようにしてください。
また、スマホなどのモバイル端末でオンライン配信を行うためには、1,000人以上のチャンネル登録者数が必要になります。
STEP1:YouTubeにアクセスして「ライブ配信を開始」する
最初に、YouTubeのトップページにアクセスし、右上にあるカメラのようなマークを押し、「ライブ配信を開始」をクリックしてください。
STEP2:アカウントを有効にする
上記のような設定画面になりますが、初めての場合は24時間後しか開始できないので、どちらを選択しても大丈夫です。
オンライン配信のタイトルや、子供向け、年齢制限などを選択します。
設定が終わると上のような画面になるので「有効にする」をクリックしてください。
STEP3:アカウントの確認
続いて上のような「アカウントの確認」の画面に切り替わるので、確認コードの受け取り方法(電話かSMS )を選択して電話番号を入力します。
送信を押すと、上のように6桁のコードの入力画面になるので打ち込んでください。
上のように正常に確認されたらOK。下のような画面になります。
アカウントが有効になるまで24時間程度かかる画面になるので、有効になるまで待ってください。
STEP4:オンライン配信の設定
24時間後、アカウントが有効になるので、左上のエンコーダ配信(外付けのウェブカメラやビデオカメラなど別途カメラを使う場合)or ウェブカメラ(PCやスマホに内蔵されているカメラを使う)かを選択してください。
あとはタイトルや年齢制限を設定すれば完了です。上のように、ライブ配信を開始を押せば、オンライン配信が始まります。また、「共有」を押せば以下の画面になります。
オンライン配信の動画のリンクが表示されるので、URLを共有すればOKです。アカウントの確認さえ終わっていれば、次から数分で設定できるので簡単です。ぜひ試してみてください。
Zoomでオンライン配信(ウェビナー)を行う
続いてはZoomでのオンライン配信のやり方を説明します。無料プランに加入している場合、最大100人まで参加できる「Zoom ミーティング」がありますが、これは全員がカメラやマイクを共有するもの。オンライン配信というより、名前の通り、ミーティングやWeb会議に使います。
通常のオンライン配信は、Q&A(質問) 機能やアンケート(投票)機能を備えた「Zoom ウェビナー」。ただし、「Zoom ウェビナー」は配信する側は月額5,000円以上の有料プランに加入する必要があるので注意してください。
STEP1:Zoomを起動してウェビナーをスケジュールする
Zoomの場合はたったの2ステップです。Zoomを起動し、左側にある「ウェビナー」をクリックします。上のような画面になるので、「ウェビナーをスケジュールする」を選びます。
STEP2:ウェビナーの設定をする
上のような画面に切り替わるので、配信の名前や開始日時、セミナーを録画するかを選択すると、URLが発行されます。そのURLを共有すれば視聴可能です。
自社でのオンライン配信の注意点
続いては、自社でオンライン配信を行う際の注意点を2つ説明します。ここで紹介する2つは最も基礎的な注意点。他にも細かな注意点は沢山あるので、失敗できない配信を行う場合はプロに相談してください。
リハーサルをする
・雑音チェック
・カメラ写り
リハーサルは必ず行いましょう。とにかくトラブルの多いオンライン配信では、ぶっつけ本番はNGです。その際、最低限チェックしておくべき項目が上の2つ。音声の乱れや映像が暗すぎないかなど確認し、必要であればマイクや照明を用意するなど改善しましょう。
リハーサルは当日はもちろん、前日もおすすめしません。本番と同じ曜日・時間・場所で1週間前に行ってください。例えば月曜日と日曜日では回線速度が同じとは限りません。リハーサルと本番は同じ環境で行うようにしましょう。
トラブルに備えておく
用意周到で臨んでもトラブルが起きてしまうのがオンライン配信。以下のような不具合が多いです。
・タイムラグや映像の乱れ
・映像切れ、音声切れ
・ネット回線のトラブル
上記のトラブルに対処するため、以下を用意しておいてください。
・PCを2台用意しておく(機械や回線のトラブルのピンチヒッター)
・ポケットWi-Fiやテザリング(ネット回線のトラブルに備えて)
・「映像が乱れました」「しばらくお待ちください」などのテロップ
意外とありがちなトラブルは、マイクオフのまま喋ってしまうこと。途中で別の映像を挟み、その間ミュートにして、喋り始めるたときには音声オフ...なんてミスは頻繁に起こります。すぐに助言できるように1人で配信を行わず、別の人が伝達できるようにしておきましょう。
オンライン配信、自社でやるか?プロに依頼するか?
プロに依頼した方がいいケース |
理由 |
---|---|
会場を借りて配信する |
必要なカメラ台数や音声機材の判断が必要 |
映像や音のクオリティにこだわる |
高価な機材や技術力が必要になる |
失敗が許されない |
トラブルが起きた場合の対処が難しい |
遠隔同士の複数人でイベントを行う |
画面の切替の難易度が高く、事故が起こりやすい |
初めてオンライン配信を行う |
何ができて、何ができないのか判断できない |
読者の方の多くは、できれば自社でオンライン配信を行いたいと思っているでしょう。次章から自社で行うやり方・必要な機材を解説しますが、上の5つのパターンに当てはまる場合はプロに依頼することをおすすめします。
会場を借りて配信する
自社の個室ではなく会場を借りて行う場合はプロへの依頼をおすすめします。会場の規模や見取り図によってカメラを置く位置や、設置できる台数が異なり、音を拾うための機材が必要なケースが発生するからです。
上記のような貸し会議室のような小さな場合も同じ。会場の下見を行っていても、いざ観客が入った場合は勝手が異なります。雑音などが入る可能性もあり、これらの判断は素人では難しく、映像や音声のクオリティが極端に低い配信になってしまうリスクがあるので注意してください。
映像や音のクオリティにこだわる
商品イメージや企業ブランドなど、好感度を左右するセミナーやイベントなど、映像や音のクオリティにこだわる場合はプロに依頼しましょう。
優秀な機材を持ってしても、素人が配信を行うと映像や音のクオリティを出すのは至難の技。カメラやマイク、照明などの機材もピンからキリまであり、クオリティを求めるほど高価な機材や、それらを使いこなせる技術力を要します。自社で高価な機材を購入にしても宝の持ち腐れになるケースがほとんど。
また、アーカイブとしてYouTubeなどのプラットフォームで利用する場合も画質や音声のクオリティが求められます。Zoomのレコーディングは名称が載ってしまう、画質が荒いなど同様です。まずはプロに依頼し、自社でもできそうかレクチャーを受けると良いでしょう。
失敗が許されない
有料のウェビナーや株主総会、新商品の発表会、企業のブランドイメージに関わるイベントなど失敗が許されないケースはプロに依頼しましょう。
先ほど述べたように、素人では映像のクオリティが出しにくいのが現実。商品などの見栄えも悪くなる、もしくはプロに依頼すればもっと魅力的に映ったなど、イベント後に悔やんでも後の祭り。
さらには収録と違い、オンライン配信は映像や音声、ネット環境など様々なトラブルが起こり、素早く対処できなければ視聴者の信用を損ねてしまいます。失敗が許されないケースはプロに依頼するほうが得策です。
遠隔同士の複数人でイベントを行う
東京と大阪など、遠隔をつないでオンライン配信を行う場合もプロに依頼するのが無難。筆者も何度か視聴者として参加したことがありますが、次のようなトラブルが起こります。
・登壇者によって画質の粗さ、音声の大きさが違う
・登壇者の画面の切り替えが上手くいかず待たされる
特に画面の切り替えは難易度が高く、トラブルになるケースがほとんど。視聴者が待たされてイライラさせられ、信用を失いかねません。
また、遠隔の配信だけでなく、YouTubeのライブとFacebookライブ、Twitterライブを同時に行う場合(異なるプラットフォームでライブ中継を行う場合)もトラブルに発展しやすいので、プロに依頼することをお勧めします。
初めてオンライン配信を行う
初めてオンライン配信をする場合は、一度プロに依頼してみましょう。初めての配信の場合は、どんな演出ができて何ができないかの判断ができません。逆に構想の段階では、こんな演出をしたいと思っていても、準備の段階でダメだとわかる、いざ本番で失敗することが多々あります。
また、オンライン配信はやるだけでは意味がなく、目的を達成する必要があります。プロに依頼していれば、工夫を凝らした演出ができ、満足度やリード獲得の成果を出せたなど、後悔するケースも少なくありません。
一度プロに依頼してみて、自分たちでできそうであれば、次からやるといった勉強もできるので、初回だけでもプロに任せてみる方法が賢明な選択です。
※ここまで読んで、プロに依頼しようと思った方は下のボタンをクリックしてください。
オンライン配信をプロに依頼する場合の費用の目安
オンライン配信の費用は5万円から
特徴 |
相場 |
備考 |
---|---|---|
観客0人 |
5〜15万円 |
カメラ1台固定 |
観客30〜50人 |
15〜30万円 |
カメラ2台 |
観客100人以上 (大規模イベント) |
50万円以上 |
カメラ2台以上 音声機材必要 |
※費用はすべて会場費を除く
ここまで読んで、「オンライン配信はプロに依頼したほうがいいかも」と思われた方に料金の目安をお伝えします。
オンライン配信の相場は上の3つに分類されます。無観客の配信は5〜15万円、50人規模のセミナー・イベントの相場は15〜30万円。観客100人以上の大規模イベントは50万円以上が目安。
価格の違いは主に会場・観客の規模です。会場が大きくなるほど音を拾うための機材が必要になり、費用も高くなります。
また、映像の難易度でも料金が変わってきます。テロップを入れる、別の動画を挿入する、挿入する動画に音声があるかなど。それによってディレクターが帯同する必要もあり、人件費によってもプラスアルファの料金が必要です。
オンライン配信を依頼する場合におすすめの会社
株式会社ビデオマッチング
株式会社ビデオマッチングのおすすめポイント
・官公庁、新聞社等のマスメディア、大手上場企業御用達の高クオリティ配信!
・国会生中継を行ったメンバーや元国家公務員の機械エンジニアなどのプロが多数在籍!
・企業のリピート率が脅威の7割!価格も低価格からと柔軟に対応可能!
株式会社ビデオマッチングは、東京都港区にある動画制作/オンライン配信会社です。動画制作も多くの実績がありますが、特にオンライン配信の実績も非常に多く、安全に配信を行いたい企業様にはオススメです。
会社説明会,WEBセミナー,商品説明会,シンポジウム,株主総会,講演会,勉強会/学会,社員研修,展示会,入学式/卒業式/入社式/内定式など様々なシーンに対応したあらゆるオンライン配信/ライブ配信を行うことができます。
ビデオマッチングのオンライン配信は、技術力の高さと豊富な経験がウリ。配信ディレクターには、過去に国会生中継を取り仕切っていた人間や元国家公務員の機械エンジニア、大手広告代理店で配信イベントを統括していたスタッフが揃っています。
企業にとって絶対に事故を起こしたくない一発勝負のオンライン配信。ビデオマッチングのスタッフはそうした期待に応えうるスタッフのみで構成し、事故のリスクが他社よりも圧倒的に少ないのが強みです。
規模も小規模配信(個人、団体)の低価格のものから大規模配信(大手企業、官公庁など)まで対応し、これまで自動車メーカー、建設会社、製薬メーカー、官公庁、政府系外郭団体、地方自治体、大学、クリニックなど様々な業界のオンライン配信を手掛けてきました。
初めての配信でも丁寧なサポートを実施し、事故の無い安全な配信が好評で非常にリピートが多いこともポイント。配信に適した資料作りの提案、配信会場もオプションで選定してもらうことが可能で、当日のディレクションまでお客様が安心できるサポートを行います。
また、安全面だけでなく、配信画質の鮮明さもテレビのようだと高評価。配信後には、動画を編集(テロップ入れやダイジェスト版など)するオプションもあり、自社のPR動画などにも二次利用可能。うれしいサポートとなっています。
株式会社ビデオマッチングの概要・実績・料金
URL | オンライン配信説明ページ:https://video-matching.com/ ※動画制作説明ページ:https://video-matching.com/movie/ |
---|---|
TEL | 03-6812-9697 |
会社所在地 |
107-0061 東京都港区北青山3-3-7 第一青山ビル3階 |
設立年 | 2018年7月9日 |
実績詳細 | ※オンライン配信の実績 大手自動車メーカー 大手建設会社 大手広告代理店 大手製薬メーカー 官公庁、政府系外郭団体 地方自治体 国立大学、大手クリニック |
価格感 |
・basic(配信時間:1.5hまで) 15万円から スタッフ1〜2名 |
失敗のリスクを減らすオンライン配信の方法まとめ
以上、オンライン配信のやり方や機材、注意点などを網羅的に解説しました。収録して編集する動画と違い、生のオンライン配信には入念な準備とトラブルへの対処技術が必要となります。
本当に収録ではなくライブ配信が最適化どうかを考えた上で、自社で行うかプロに依頼するかを判断しましょう。
プロに依頼した方がいいケース |
理由 |
---|---|
会場を借りて配信する |
必要なカメラ台数や音声機材の判断が必要 |
映像や音のクオリティにこだわる |
高価な機材や技術力が必要になる |
失敗が許されない |
トラブルが起きた場合の対処が難しい |
遠隔同士の複数人でイベントを行う |
画面の切替の難易度が高く、事故りやすい |
初めてオンライン配信を行う |
何ができて、何ができないのか判断できない |
繰り返しますが、まずは一度プロに依頼をしてみましょう。その上で、次回からは自社で行うかを判断するのが賢明です。オンライン配信は行うだけでは意味がありません。目的達成に近づくためにも、経験とノウハウを蓄積したプロに相談しましょう。
オンライン配信の規模や目的、種類によっても最適な会社は異なりますので、ぜひ相談無料の動画幹事にお問い合わせください。
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この記事を書いた人

松田 光正
専門分野: 動画制作,編集,ライティング
株式会社ユーティルライター・編集者。スポーツ新聞社での校正・校閲を2年経験し、髪の毛の情報サイト「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」にて2年半のライター経験を積む。動画の知識を取材しつつ、圧倒的な初心者目線のコンテンツをお届けします!
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