- 更新日 2024.10.01
- カテゴリー 動画制作の見積もり・発注
プロが教える動画・映像制作会社の選び方|比較のため8つのチェックリスト【2024年最新版】
「動画制作会社は何を基準に選べばいい?」
「動画制作会社のサイトだけじゃ選べない」
「何社も比較する時間がない」
動画マーケティングの需要は年々増えているものの、選び方が難しい動画制作会社。公式サイトの情報だけでは決め手に欠けるという方も少なくありません。
本記事では、動画制作のプロにヒアリングした上で失敗しないための制作会社の選び方を4つ解説。動画会社の選定に入る前の準備や、制作会社を比較するときのポイントも紹介します。初めて動画制作を依頼する方もご安心ください。
※動画制作を依頼したいが選び方がわからない!という方は動画幹事にご相談ください。
あなたの要件を丁寧にヒアリングし、最適な制作会社をご紹介します。
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動画・映像制作で失敗しないための準備
まずは、動画制作の会社を探す前にして欲しい3つの準備から解説します。
実は制作会社を選ぶときにありがちな失敗が「準備不足」。相手がプロだからと何の準備もなしに丸投げすると、担当者と適切なキャッチボールができません。最低限、自社で用意しておくべき3つをピックアップします。
目的(KPI)を決めておく
最初に必要な準備が動画を作る目的、ゴールです。主に動画制作の目的は3つあります。
- 企業名やサービスの認知拡大
- 企業ブランドの価値を高めるブランディング
- サイト誘導や商品購入などの集客
「何となく動画で集客したい」という曖昧な理由で挑むと、制作会社も適切な提案ができません。よくある失敗は、認知(アテンション)と集客(コンバージョン)の動画の違いが分からず依頼して結果が出ないことです。後ほど詳しく説明しますが、目的によって作るべき動画の方向性は異なります。
また、動画の目的がサイト誘導や商品購入などのコンバージョンであれば、クリック数、再生回数を達成したいなど、目標数値(KPI)も明確にしておきましょう。
予算を決めておく
動画制作にかけられる予算も、制作会社を選ぶ前に決めておいてください。
予算はその会社のマーケティングコストです。理想は金額の上限を決めておき、その予算でどんな動画が作れるかを制作会社と相談すること。予算が明確に決まっていない場合は、動画のイメージだけ伝え、どれくらい予算がかかるを事前に聞いて把握しましょう。
良い制作会社の条件が、クライアントの予算を考え、最適な動画を提案してくれること。逆に予算が曖昧だと提案もブレます。そして動画は追加料金が発生する場合があるので、あらかじめ上限を決めておかないと制作費が予想外に高騰する可能性もあります。動画制作の料金相場は以下のページから確認してください。
関連記事:プロが教える動画制作の費用・料金相場【相場早見表・料金表つき】
納期を決めておく
最後に、動画をいつまでに納品してもらうか納期を決めておいてください。
納期は公開日から逆算して余裕を持って設定してください。一度、動画を制作しても修正が発生する可能性もあるので、初回の確認、修正が発生した後の納品日を決めておくと良いでしょう。
そのほか制作会社の提案を上げるには全部で10の準備がおすすめです。依頼前には以下の記事を読んでおいてください。
関連記事:動画制作の依頼に必要な10の準備リストをプロが解説
動画・映像制作会社の選び方・比較の8ポイント
ここから本題である動画制作会社の選び方を解説します。ポイントは8つあり、クライアントの予算を考え、予算内で最適な動画を提供してくれる、目的を実現してくれる制作会社を見極めることが大切です。
制作会社の提案力をチェック
制作会社を選ぶときは、制作会社側の提案力を確認しましょう。
自社のターゲットや動画制作の目的、完成イメージを伝えて制作したい動画の構成案を提出してもらえば、制作会社の提案力をチェックできます。動画制作はストーリーや映像の種類、動画の長さ、ゴールへの動線が明確であるのかも重要なポイント。制作したい動画のイメージを理解し、希望通りの結果を出すための提案が制作会社にできるのかチェックしていきましょう。
制作スケジュールやフローをチェック
制作会社を選ぶときは、動画制作のフローが明確になっているかも確認しましょう。動画制作には打ち合わせからキャスティング、ロケ地の選定、撮影、ナレーション収録など多くの工程があり、1本の動画を制作するだけで数ヶ月ほどかかります。
納品が遅れないように、動画をどのような日程で制作していくのか、細かいスケジュールを立ててくれるのか確認しましょう。各工程のスケジュールが明確であれば、作業がスムーズに進みます。提案されたスケジュールを確認し、公開日に間に合う会社を選びましょう。
実績動画をチェック
最もシンプルな選び方が、制作会社の実績ページから過去の制作事例を見ること。イメージに合致した動画を作る会社を選ぶ、もしくはYouTubeで検索してイメージに合う動画の制作会社に依頼することが失敗しない正攻法です。
「こんな映像にしたい」という参考動画があれば、制作会社側も制作費や制作期間、必要な機材などが算出しやすく、話がスムーズに進みます。
もし、他社の動画がイメージに近ければ、制作会社を選ぶ受付時点で「この動画のイメージに近いポートフォリオ(作品)がありますか?」と確認しましょう。
過去の事例から「この動画を作りたい」と伝えることが最も進行しやすいコツです。
サイトに実績がないから諦めるのは早合点
動画制作会社は、秘密保持の関係で公開していない実績もあります。 実際に面談する場合は、公開されていない実績も「こっそり」見せてもらえることもあるので、電話やメールなどで「こんな動画を作られてますか?」と聞いてみるのもあり。価格や強みなど気に入った要素があれば、チェックリストに残しておきましょう。
アニメ動画はクオリティをチェックする
特にアニメ動画でありがちな例が、普段見ているクオリティを基準にしてしまうこと。テレビや映画のアニメは数百万〜数千万円の制作費がかかります。50万円以下の動画は上のようにモーショングラフィックスと呼ばれるアニメーション。
数十万円の予算で「新海誠監督のようなキレイなアニメでお願いします」という依頼は意外と多いですが、門前払いをくらってしまいます。自分の予算では、どんな動画になるかを理解しておきましょう。
アニメ動画の種類や相場は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:アニメーション動画の費用と料金相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
修正可否や回数をチェック
動画制作は一度で完成することはほとんどないため、修正の可否や回数、追加費用が発生するかどうかも重要な確認ポイント。格安の動画制作会社の場合は、修正費用が別料金ということもあり得ます。
修正回数が多くなると結果的に制作費が高額になり、予算をオーバーしてしまいます。
修正1〜2回まで無料、もしくは追加費用が発生するなど、制作会社によって異なるのでしっかりと確認しておきましょう。
動画マーケティングに精通しているかチェック
制作会社の選定で最重要ポイントは、制作会社が「動画マーケティングに精通しているか」です。テレビCMのようなタレントや話題性が重視される映像ではなく、動画のクオリティで勝負するオンライン動画において特に大切です。
プロである制作会社は予算があればイメージに近い動画を作ることはできます。しかし、動画制作において大事なことはクライアントの目的が達成できるのかどうか。良い動画を作ることがゴールではありません。
制作会社に求めるべきは作品の質よりも、ビジネス・マーケティングへの理解。どういう動画を作りたいかではなく、動画で何を達成したいのか目的を聞いてくる制作会社を選びましょう。
制作会社の中には、広告代理店が戦略やプランを考え、制作会社はその通りに映像を作るケースが少なくありません。その結果、ビジネスへの理解が少なく、イメージ通りの動画は作れても集客に結びつかない、商品購入に至らないなどの失敗に至るケースが発生します。
カッコいい・オシャレな映像を作る制作会社ではなく、動画マーケティングやビジネス理解に長けているかで選んでください。
動画の目的によって戦略は変わる
マーケティングに理解のある制作会社は、クライアントの目的から「視聴時間」「再生回数」「再生率」の何を重視すべきかなどの戦略・目標で話を進めます。目的によって動画の方向性も以下のように変わってきます。
- グラフなどで数字・データを中心に見せる動画
- キャラクターの表情などエモーショナルが中心の動画
- サービス理解など分かりやすさを優先する動画
具体的に言うと、認知を増やしたいなら、株式会社ビズリーチのCMのように、社名やサービス名を連呼することが正攻法。集客(コンバージョン)ならサービスの中身やメリット訴求をすることが大事など、戦略は異なります。目的達成に向けた戦略の話、ビジネスの話ができるかで判断してください。
良いディレクターは予算から逆算する
良いディレクターはクライアントの予算も考慮してくれます。「動画でこんなことをやりたい」と伝えても「この予算だと、ここまでしかできません」とハッキリ言ってくれます。映像についての話ではなく、目的達成や予算から逆算して戦略を話せるディレクターを選んでください。
担当者との相性をチェック
制作会社を選ぶ条件として「担当者との相性」も重要です。動画制作は最初のヒアリングから企画、そして発注、動画制作から納品までさまざまなスタッフと関わります。ヒアリングの段階からプロデューサーや映像ディレクターが入ることもあり、動画制作に関わる担当者との相性をチェックしましょう。
動画制作は、MA、ENG、SEなどの専門用語や業界用語が登場します。そこを分かりやすく噛み砕いてクライアントの目線に合わせてくれるかも大切な条件。
ただのYESマンが良い担当者ではありません。目的達成のためには建設的な議論も必要です。動画は難なく作れたけど結果が伴わなかったと後悔しないよう、人選びも意識しましょう。
提案書・見積書をチェック
制作会社を決める前に最後にチェックするのが提案書。そのとき依頼する側の目的や予算、納期を伝えた上で、簡単な動画の構成案も出してもらいましょう。
クライアント側で用意した構成案があれば、制作会社にも他の構成案を出してもらうと良いです。構成案は凝ったものではなく、動画はどういう流れにするかテキストベースで大丈夫です。その際のポイントは以下の4点。
- 動画のキーとなるメッセージ
- 企業やサービスの紹介方法
- どうやってクリックに誘導するか
- 参考となる動画
この4点をテキストで書いてもらい、動画の方向性に納得がいくか判断してください。動画制作における見積もりはかなり細かい内容になっています。見積書の見方は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:動画制作の見積書の見方をプロが教えます。見積もりを安く抑えるポイントも解説!
動画制作後のフォロー体制をチェック
動画制作会社を選ぶときは、制作後の動画活用法についての知識があるのかも確認しましょう。動画を制作しても自社の目的が達成されなければ意味がありませんので、「作って終わり」という会社は避けるのが良いです。
動画制作では、制作会社にマーケティングの知識があり、動画を活かしていかに成果が出せるかがポイント。動画を活用する方法を熟知していれば、自社の目的も達成しやすくなります。制作会社を選ぶときは、マーケティング知識があるのかも確認しておくと良いでしょう 【無料】おすすめの動画制作会社を紹介してもらう
動画・映像制作会社を同時に比較するときの注意点
最後に、複数の制作会社でコンペを開催する場合の注意点を3つ紹介します。
簡易な構成を出してもらう(テキストベースでOK)
コンペで制作会社を決める基準は、動画のコンテ(台本)で判断することがおすすめです。ただし、Web動画の場合、100万円以下の動画であれば提案時に詳しい台本(具体的なイラストやコマ割り)は用意してもらえない可能性があります。
コンペ料として1〜2万円払えば作成してもらえることもありますが、それも不可能な場合は簡単な動画の構成をテキストベースで出してもらいましょう。ストーリーや動画の長さ、クリックへの導線など動画全体の流れです。
構成案を比較し、「目的が達成できる根拠」をプレゼンしてもらい、企画力や提案力で判断してください。
相見積もりは3社が目安
制作会社は何社ほど比較したらいい?という疑問があります。すでに制作したい動画のイメージがある場合、目安としては3社です。
比較する数が多すぎると「見積もり」が目的になってしまい、冒頭で紹介した依頼準備がおろそかになります。理想は「しっかり依頼準備をした上で、3社程度を目安に」見積もりをとること。逆に2社だと当たり外れがあります。3社であれば深く比較ができ、吟味する時間も取れます。
イメージ動画もなく、そもそも実写かアニメかで迷っている場合は実写2社、アニメ2社で比較するといいでしょう。
追加費用の確認を忘れずにする
コンペでは追加費用の発生有無を確認しましょう。概算の制作費は出ても、いざ制作段階で特殊な機材が必要になり、オプションで追加料金が発生する可能性があります。実写の場合など、実際のロケにあたって4Kカメラのレンタル費用がかかる、天候によっては照明機材が必要になる場合があるなど、費用が上乗せされるかもしれません。
「こんな動画を考えているけど、機材やスタジオは用意できるか?追加費用がかかることはないか?」などは、聞いておきましょう。
依頼の前に動画制作相場をチェック
動画制作で失敗しないためには、費用相場を把握しておくことが大切です。
動画幹事は「動画を作りたい人」と「動画制作会社」とを結ぶマッチングサービスを提供しています。以下は動画幹事経由で発注された「動画制作の発注金額データ」から作った動画制作の費用相場グラフです。
平均の発注金額は81.5万円、中央値は54.0万円です。
50~100万円が28%で最多。また、10~100万円で見るとおよそ8割となっています。動画制作を依頼する場合は10万円~100万円の予算を見ておくとよいでしょう。
関連記事:動画制作の相場・料金を徹底解説!費用を抑えるコツも紹介
失敗しないための動画・映像制作の選び方まとめ
以上、動画制作会社を選ぶ際のポイントを紹介してきました。もう一度、要点だけ整理します。
◎動画制作会社を探す前の準備
- 目的(KPI)を決めておく
- 予算を決めておく
- 納期を決めておく
◎動画制作会社の選び方4ポイント
- イメージに近い実績動画で選ぶ
- 動画マーケティングに理解があるか
- 映像ディレクターの実績を確認する
- 提案書をチェックする
◎コンペをする場合の注意点
- 簡易な構成を出してもらう
- 相見積もりは3社が目安
- 追加費用を確認する
制作会社を選ぶポイントは、目的を達成できるかで選ぶこと。良い動画を作ることがゴールではありません。動画制作が徒労に終わらないためにも、本記事の注意点を活用して選んでください。
動画制作をプロに依頼したいという方へ
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この記事を書いた人
松田 光正
専門分野: 動画制作,編集,ライティング
株式会社ユーティルライター・編集者。スポーツ新聞社での校正・校閲を2年経験し、髪の毛の情報サイト「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」にて2年半のライター経験を積む。動画の知識を取材しつつ、圧倒的な初心者目線のコンテンツをお届けします!
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