- 更新日 2025.01.01
- カテゴリー 動画マーケティング
工場の紹介動画とは?活用シーン・導入メリット・事例まで大公開【2025年最新版】
「工場の紹介動画を制作したい」
「工場の動画事例が知りたい」
「工場の紹介動画を動画を導入するメリットを知りたい」
本記事では動画制作を検討されている方に、工場の紹介動画についてお伝えします。さまざま業界で動画が活用されている昨今。なかでも、工場内での生産プロセスをはじめ、会社のプロモーションとして工場内部を公開する動画が注目を集めています。
そこで本記事では、工場の紹介動画の事例をご紹介。また後半には、工場の紹介動画を導入するメリットもお伝えしています。ぜひ、自社の動画制作の参考にしてください。
※なお、制作会社の探し方・選び方が分からない!という方はお気軽にご相談ください。
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工場での動画活用シーン
まず、工場での動画活用がどんなシーンに役立つのか見ていきましょう。
1. 採用・会社紹介
工場紹介動画は、新たな人材の採用や会社紹介につながります。どんな商品を、どのように生産しているのかといったプロセスを公開することで、就職希望者やクライアントから自社に興味をもってもらえるようになります。
また、工場紹介の動画制作は実地監査・リモート監査対策としても有効です。あらかじめ動画で工場の紹介をしておけば認識のズレを防ぎやすくなり、誤解が生じるリスクを減らせます。
日本では業種ごとにさまざまな規定が設けられており、定期的に監査が実施されています。しかしながら規定が厳しい業界では、細かな部分について理解してもらうまでに時間がかかったり、誤解されてしまったりするケースも少なくありません。
工場動画であらかじめ内容を紹介しておけば誤解が生じにくくなり、補足説明の労力や時間を省けます。
2. 社内教育
社内教育にも工場の紹介動画は役立ちます。動画なら社員の都合がよいタイミングで見てもらえるので、効率的に社内教育を実施できます。
また動画を活用することで社員の知識が増えることはもちろん、組織人としての意識付けにもつながるでしょう。たとえば営業部署にいる社員に工場動画を見せることで、自社の商品の知見を深め、現場にいるスタッフの仕事内容を把握できます。
動画は使いまわしができるので、教育担当者のスキルにかかわらず、クオリティを均一化できるのもメリットです。
3. 商談時のプレゼン
商談時のプレゼンにも工場の紹介動画は活用できます。工場をアピールする場合、製品や機械における最新の技術や高度な仕組みの解説が必要な場合もあるでしょう。
動画は映像にあわせてBGM、ナレーションを入れられるため、口頭で説明するよりも理解しやすいコンテンツです。3Dやアニメーションなどを活用した動画を用いることで、複雑な仕組みや実体のないものも視覚化できます。
そのため商談相手からも好印象を持ってもらいやすくなり、商談成功率アップにもつながるでしょう。
4. 自社サービスのファン獲得
動画の見せ方を工夫することで、自社サービスのファン獲得にもつながります。ただ工場内の様子を淡々と流すのではなく、カメラのアングルを変えたり、視聴者に面白いと思ってもらえるような字幕やナレーションを入れるなど意識してみましょう。
なお、制作した工場紹介動画は、自社サイトをはじめとする自社メディアと紐づけするのが有効です。
たとえば自社サイトは、自社に興味をもったユーザーが情報収集のために高確率で訪れるメディア。自社サイトに制作した工場紹介動画を掲載することで、ユーザーの目に触れる機会を増やせます。
工場紹介動画の活用事例
それでは早速、工場紹介動画の活用事例を見ていきましょう。
食品工場の導入事例
PAPICO Factory Tour【グリコ】
動画時間:1分29秒
グリコが生産するアイス「PAPICO(パピコ)」の工場紹介動画です。パピコの包装器の製造から箱詰めまで全体のプロセスを約1分半で紹介しています。
字幕やナレーションはなく、テンポのよい映像とBGMなのでサクサクと見られます。全体のプロセスを短時間で見られるため、視聴者への紹介はもちろん、社員教育にも活用できる動画です。
また、注目ポイントの部分をアップで撮影してわかりやすく表現する演出も特徴的。生産プロセス全体を公開しながら、商品の細部まで見ることができます。
タマゴボーロ工場見学【岩本製菓】
動画時間:3分6秒
岩本製菓が手がける「タマゴボーロ」の工場紹介動画です。タマゴボーロが焼けた後のプロセスを映像化しています。「いっきに食べたいね」「次は、トンネルを通るよ」といった子供目線のナレーションがユニークです。
機械が動く音がそのまま流れ、まるで工場見学にきているような雰囲気を感じられる動画。1つ1つの工程に字幕がついているため、子供ウケはもちろん社員教育にも役立ちます。
工場見学 THE MOVIE【カルビー】
動画時間:4分33秒
カルビーが提供する「ポテトチップス」の工場紹介動画です。「STEP1.トリミング」「STEP2.ピッキング」など、生産を4つの工程に区切って紹介。また丁寧な字幕表示で、現在の作業をわかりやすく伝えています。
動画では、じゃがいもの生産者も紹介して、商品のパッケージにある「じゃがいもプロフィール」に誘導。視聴者の購買意欲を高める工夫がされている点において、参考にできる動画です。
自動車、電車工場の導入事例
LEXUS Virtual Tour バーチャル工場見学【トヨタ自動車】
動画時間:7分22秒
トヨタ「LEXUS(レクサス)」の工場紹介動画です。タイトルは「バーチャル工場見学」となっており、その名のとおり詳しく工場内の様子を見ることができます。
車づくりの工程を5つのステップに分け、ナレーションで解説。やや長めの動画ですが、カメラアングルが近いため、まるで工場に入り込んだかのようで思わず見入ってしまいます。まさに「バーチャル工場見学」といえるでしょう。カメラの距離など映像表現は参考になります。
部品メーカーの導入事例
ボルトの製造工程【佐賀鉄工所】
動画時間:5分56秒
佐賀鉄工所の「ボルト」の工場紹介動画です。原料の鋼材からボルトができるまでのプロセスを動画で解説しています。
動画は映像と字幕、BGMで訴求。1つ1つの工程を細かく解説しているため、商品知識もいっそう深まります。また、カメラで映しにくい部分については、イラストを活用するなど工夫しているため、社内教育にも役立つ動画です。
スポーツ用品の導入事例
芳賀工場PV【ミズノ】
動画時間:56秒
スポーツメーカー「mizuno(ミズノ)」の工場紹介動画です。野球のグラブを製造している「芳賀工場」のPVとなっており、BGMと映像だけで展開されています。
野球グラブを作製する工程を動画にしており、さまざまな工程を経て職人技によって野球グラブが完成する様子を映像化。至近距離で映すことで、多数の職人技と人によって製品が作られている様子を訴求しています。また、作製中に出る作業音も収録することで、よりリアリティがある映像に仕上がっています。
工場見学の導入事例
トミカで学ぼう!トミカの工場見学ツアー【タカラトミー】
動画時間:4分41秒
タカラトミーが提供するおもちゃ「トミカ」の工場紹介動画です。トミカができる工程を「クイズ形式」で解説。また「トミカの工場は外国にあるんだよ」「かっこいいね〜」など、ナレーションが子供向けの口調となっており、親しみを持てる動画です。
また、子供でも理解できる言葉で構成されていることも特徴の1つ。動画の分かりやすさや、子供に親しみを持ってもらう工夫など「視聴者のファン化」を狙った事例といえます。
工場紹介動画の制作メリット
最後に、工場紹介動画を制作する4つのメリットをご紹介します。
メリット1. 安全性を確保して工場を紹介できる
人よりも大きな機械がたくさんある工場では、事故やトラブルが起こる可能性もゼロではありません。そのため、リアルな工場見学ツアーをおこなう際は、お客様にヘルメットをしてもらったり、スタッフによる安全確保のための説明をする必要があります。
しかし、商品の生産過程を「動画」にすることで、そういったリスクをなくすことが可能。動画の内容によっては、現場に行かずとも、まるで工場見学をしているかのような雰囲気を作れます。
メリット2. 教育コストの削減
工場紹介動画の制作は、社内教育にも有効です。
従来のやり方だと毎年新人社員が入社するたびに教育担当者を用意し、新人教育を一から実施しなければなりません。動画は使い回しができるので、このような教育コストを削減できます。
また動画は、教育を受ける側も好きなタイミングで復習できることがメリットです。たとえば、社員向けに「工場内の利用マニュアル動画」を作れば、直接工場に足を運ばなくても、動画で説明できます。遠方の従業員や新入社員に対してこのような教育をおこなうことで、研修や移動にかかるコストの大幅削減が可能です。
動画制作の費用と手間はかかるものの、定期的にアップデートすることで長期的に使えるため、総合的なコスト削減を図れるでしょう。
メリット3. 国内外にアピール可能
動画をYouTubeなどのプラットフォームに公開することで、その工場や商品の魅力を世界中にアピールできます。動画は動きや音楽で情報を伝えられるため、言葉の壁を越えた訴求がしやすいのが特徴です。YouTubeやTikTokなどの世界中で利用されるメディアで配信すれば、外国人にも工場の情報を効率よく発信できます。
加えて視聴者の「知りたい、見たい」に応え、インパクトのある動画を提供できると、いわゆる「バズ」が起こることも。工場紹介動画の制作は、自社の商品の魅力を世界中に広めるチャンスといえます。
メリット4. 「工場見学でも見せられない」箇所を公開できる
工場紹介動画では、リアルな工場見学で見せられないところも紹介できます。工場内には、衛生面や安全面の確保のため、一般人が立ち入れない箇所も少なくありません。そうした出入り禁止の場所でも、動画を活用することで紹介が可能です。
また工場紹介動画を活用すれば、機械の仕組みや工場の全体像のように撮影自体が不可能な箇所でも、イラストやCGを使って紹介できます。ユーザーがイメージしにくい部分も分かりやすく伝えられるため、さらに理解を促すことが可能です。
メリット5. 企業の信頼性や能力もアピールできる
工場紹介動画は生産能力や管理体制など、企業の信頼性や能力をアピールできるのも特徴です。製品がつくられる工程や環境を知ってもらうことで、ユーザーやステークホルダーへ安心感を与えられます。具体的にアピールできるものとしては、以下のようなものが考えられます。
- 生産能力
- 独自手法を取り入れた製造工程
- 高度な技術力や最新設備
- 専門技術を熟知した職人(従業員)の在籍
- 品質管理・研究開発体制
法整備の厳格化や不祥事問題に対して厳しい目が向けられる昨今、適切な生産体制をアピールすることは重要な施策の1つです。企業に対する信頼性が高まれば、売上にもプラスの影響を与えられるでしょう。
効果的な工場紹介動画をつくるときのポイント
ターゲットが知りたい情報を掲載する
訴求力を高めるには、ターゲットが知りたい情報を掲載することが重要です。要素を盛り込み過ぎるとどの部分がアピールポイントなのかわからず、訴求力が低くなる可能性があります。
たとえば採用向けの動画であれば、求職者は「働く環境」に関する情報が欲しいでしょう。従業員の働いている姿を掲載したり、空調設備を紹介したりすることで、興味を引ける可能性があります。
企業の伝えたい情報のみが記載されていると一方通行になってしまうため、ユーザー目線で企画を考えましょう。
工場の臨場感を伝える
紹介動画に工場ならではの臨場感を取り入れると、訴求力を高められる可能性があります。映像は、雰囲気などを伝えるのに便利です。動画を活用すれば「清潔感」や「ハイテク感」など、文字では表現が難しい魅力を伝えられます。多面的にアプローチすることで、ユーザーの興味を引きやすくなるでしょう。
動画に臨場感を盛り込みたいときは、VRや360度動画を活用するのも効果的です。従来の2D映像よりも奥行のある映像を撮れるので、より臨場感を出せるでしょう。
自社ならではの魅力も取り入れる
工場紹介動画には、自社ならではの魅力を取り入れましょう。他社にはない要素を取り入れることで差別化を図れ、ユーザーの印象に残りやすくなります。
オリジナリティを出す際の例としては、実際の従業員に出演してもらったり、自社のこだわり部分を紹介したりするなどです。とくに従業員の働く風景やインタビューは、他社にはない自社の魅力といえます。
機械の迫力やスケール感とあわせて盛り込めば、機械の迫力やかっこよさを伝えつつ、親近感も演出できるでしょう。
企画や撮影スケジュールなどの準備はしっかりとおこなう
ハイクオリティな紹介動画を作成するには、撮影現場の許可や撮影内容にあわせた人員の調整など、しっかりとした事前準備が必要です。準備が不十分だと満足のいく仕上がりにならず、魅力をきちんと伝えられない可能性があります。
たとえば社内で撮影をおこなう場合、撮影クルーの人員確保が必要です。現場から人員を回すときは、メイン業務の人員を補てんする必要が出てくるでしょう。また撮影当日までには、工場内を清掃しておくのがおすすめです。
従業員に出演を依頼するときは「作業服やヘルメットは清潔か」のように、身だしなみにも気を配りましょう。
複数のパターンを用意すればアプローチできる幅が広がる
工場紹介動画を作る際には、短編と長編バージョンの動画をそれぞれ作るのがおすすめです。それぞれを使い分けることで、アプローチできる幅を広げられます。
短編動画は、すき間時間を利用して手軽に視聴できるのが特徴です。動画は移動中や休憩中などのすき間時間に視聴されるケースも多いため、動画を知ってもらうきっかけづくりに役立つでしょう。ただし、短編動画だけでは工場の魅力や情報を十分に発信できません。
短編動画内から長編動画へ導線を設けておけば、興味をもったユーザーに詳しい情報を届けられます。2パターンをうまく組み合わせることでユーザーのニーズに応えやすくなるため、集客力アップにも期待できるでしょう。
ハイクオリティを望むなら制作会社への依頼がおすすめ
動画制作には撮影から編集までさまざまな工程が必要となり、人員や労力などそれなりのコストがかかります。とくにハイクオリティな動画を制作する場合には、撮影や制作に関する専門的な人材が必要です。
自社のみでの対応が難しい時は、制作会社への依頼を検討しましょう。専門的な知識をもったプロが制作を担当するので自社の負担が少なく、ハイクオリティな仕上がりに期待できます。
ちなみに工場紹介動画の費用相場は100~200万円ほどが目安です。ただし大規模な撮影や特殊な撮影技術が必要な場合には、制作費が膨らむこともあります。また撮影箇所が複数になるときは、交通費や出張費を請求されるでしょう。
予算に限りがあるときは、自社で対応できるところは外注を避けたり、低予算でできる制作会社を探したりすることがおすすめです。費用や対応範囲は制作会社によって異なるため、依頼を検討する際は相見積もりを取って比較をしましょう。
【まとめ】工場における動画活用について
本記事では、工場紹介動画の事例と導入時におけるメリットについてお伝えしてきました。工場動画は安全性が高く、かつ「リアルな工場見学でも見せられない」箇所を公開できるといったメリットがあります。
また社員の教育コスト削減にもつながるため、社内向けコンテンツとして工場紹介動画を作るのも良いでしょう。本記事でご紹介した内容を参考にしていただき、ぜひ自社の工場紹介動画の制作にお役立てください。
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この記事を書いた人
三浦 麗市
専門分野: SEO、ライティング
Webライター。大学在学中よりSEOライティングを学び後にフリーランスとして独立。また並行して飲食店も経営しています。仕事のモットーは「顧客第一主義」