- 更新日 2024.12.01
- カテゴリー 動画広告
デジタルサイネージの種類は4種類!それぞれの費用や向いているケースも紹介【2024年最新版】
「動画マーケティングの一貫として、デジタルサイネージを検討している」
「自社で導入すべきデジタルサイネージがわからないので、まず種類を知りたい」
「デジタルサイネージで効果的な動画を作る方法を知りたい」
不特定多数に向けて配信できる広告ツールとして、デジタルサイネージを導入する企業や店舗が増えています。デジタルサイネージは、SEOやYouTubeなどネット上のマーケティングとは異なり、駅や施設など「リアルな場」での訴求が可能。しかし、どのようなデジタルサイネージを導入すれば良いか、費用はいくらか、疑問に思っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、デジタルサイネージの種類をメインに、以下のポイントをお伝えします。
- デジタルサイネージの種類
- デジタルサイネージの費用
- デジタルサイネージを作るコツ
自社でどのようなデジタルサイネージを取り入れるべきかの参考にしてください。
※デジタルサイネージで使う動画制作の内製が難しい方は動画幹事にご相談ください。貴社に最適な制作会社を動画幹事が自信を持ってご紹介します。
【配信方法別】デジタルサイネージの種類
街頭の大型LEDビジョンやデパートなどの商業施設、空港のディスプレイなど、色々なシーンで見かけるデジタルサイネージ。配信方法別では大きく4種類に分けることができます。
スタンドアローン型
画像引用:株式会社デジタルソリューション
スタンドアローン型は、ネットワークを使わずにディスプレイ単独でコンテンツを表示する方法です。データが保存されたUSBやSDカードをディスプレイに差し込むことで、ディスプレイにコンテンツを出力します。
メリット
- ネット不要で即日運用が可能
- 設置工事の必要がない
ディスプレイだけあれば即日運用が可能です。またディスプレイにスタンドが付いている独立型が多いため、設置工事も不要です。工事のコストを抑えられるメリットもあります。
注意点・デメリット
- コンテンツに制限がある
- USBやSDを差し込む必要がある
利用するディスプレイの種類によって異なりますが、多くの場合、放映できるコンテンツに制限があります。たとえば動画と画像を同時に表示できなかったり、表示形式がスライドショーのみだったりと制約が多いです。コンテンツが単調になりやすいため、視聴者に飽きられないためにも、動画の構成を練る必要があるでしょう。
また、コンテンツを変更・更新する場合は、ディスプレイの元まで行ってUSBやSDカードを差し替えなくてはなりません。クラウドでデータを更新できないので、自分の足で移動しなければならない物理的な労力がかかります。
向いているケース
スタンドアローン型は、ディスプレイ本体や配送搬入などの初期費用や電気代がかかる程度です。
費用は十数万円程度なので、予算を抑えたい企業にはおすすめです。ディスプレイ自体が独立したスタンドタイプなので、飲食店の看板やイベント会場の案内などの利用シーンがあげられます。
ローカルネットワーク型
画像引用:株式会社TTホールディングスグループ
ローカルネットワーク型は、ネットワークやイントラネット(企業など組織内でのみ構築されたネットワーク環境)を介して、立てかけや壁掛け形式のディスプレイで表示する方法です。
メリット
- コンテンツの差し替えが容易にできる
- 社内LANなのでセキュリティ面が安心
ローカルネットワーク型ではインターネットからデータの読み込みを行うため、コンテンツの差し替えが容易にできます。また、ネット回線が「社内LAN」となるため、クラウド型と比べてセキュリティ面は安心です。
注意点・デメリット
- 全体を統括する管理者が必要
- 社内にサーバーを設置する手間がかかる
複数箇所にデジタルサイネージを展開する場合は、どの場所でどのようなコンテンツを配信しているのか把握する、全体の運用を統括する管理者が必要です。自前でサーバーを設置しなければならないため、やや手間がかかります。
向いているケース
ローカルネットワーク型は、データを一元管理したいが社内LANに限定したいなど、拠点が多いため円滑に管理したいがセキュリティが不安などの場合におすすめです。
クラウド型だとランサムウェア(ファイルが利用不可能になる)に感染した場合の復元が難しいなどのデメリットがあります。クラウド型のセキュリティだけで不安な場合は、データ復元が比較的用意なローカルネットワーク型を選ぶと良いでしょう。
クラウド型
画像引用:DDS
クラウド型は、ネット上のクラウドサービスを経由してコンテンツを表示する方法です。
クラウドサービス側でコンテンツの放映から配信管理の画面などが用意されているため簡単に操作できます。
メリット
- 1台の端末(PC)からデータの変更・更新ができる
- 複数のディスプレイを一括操作できる
クラウド型は、インターネットのクラウド上で、コンテンツ制作や配信スケジュール登録、アップロードなど、デジタルサイネージの配信に関するさまざまな項目を操作できます。たとえば、ソフネットジャパン株式会社が運営する「サイバーサイネージ」などのツールがあります。
画像引用:ソフネットジャパン株式会社
※配信先ごとに再生回数を一覧表示している画面例
インターネット環境があればどの端末からでも自分のSNSアカウントにログインできるように、クラウド上でデータの変更・更新が可能です。インターネット環境さえ整備されていれば、1台のPCから複数のディスプレイを一括操作することもできるのです。
注意点・デメリット
- サービスやネットワークの利用料がかかる
- サーバー側の問題でディスプレイが表示されない場合がある
クラウド型は、ディスプレイ費用のほかソフトウェアやネットワークへの使用料が月額4,000〜10,000円程度発生します。スタンドアローン型のようにディスプレイ買い切り型ではなく、ランニングコストが発生する点は要注意です。
また、サーバーなどシステム運営側の問題によってディスプレイが表示されない場合もあります。
トラブル対応がシステム運営側に依存する点もデメリットといえるでしょう。
向いているケース
クラウド型はインターネットを利用するため、多数の拠点があっても一箇所から配信・管理が可能です。たとえば複数店舗を運営していて配信情報を統一させたいなど、「リアルタイムの情報」を配信したい場合に向いています。
そのほか、デパートでのトイレの空き状況、レストランの混雑状況を告知するなどの利用も考えられます。
画像引用:NTTテクノクロス
インタラクティブ型
画像引用:シブヤ経済新聞
インタラクティブ型は、ディスプレイにタッチパネルやセンサー機能を搭載した最新型のデジタルサイネージです。
メリット
- ユーザーが求める情報だけを伝えられる
- 翻訳によって外国人にもスムーズに情報を伝えられる
インタラクティブ型は、いわば「巨大なスマートフォン」です。タッチパネルから気になるお店を検索できるなど、ユーザーが求める情報だけを届けることができます。
多言語への翻訳も可能です。海外からの観光客が多い地域や施設では、インタラクティブ型のデジタルサイネージを活用することで、必要な情報を伝えることができます。
注意点・デメリット
- サービスやネットワークの利用料がかかる
- タッチパネル機能を搭載したディスプレイが必要
インタラクティブ型はクラウド型と同じく、ディスプレイとは別にソフトウェアやネットワークの契約が必要です。
ディスプレイは「タッチパネル機能」を搭載したものを選んだり、専用のソフトウェアを導入する必要があるため、数万円〜数十万円程度コストが膨らんでしまうのがデメリットです。
向いているケース
インタラクティブ型は、商業施設などで「コンシェルジュ」としての使い方ができます。利用者本人のディスプレイ操作によって問題が解決されるため、人件費の削減を図りたい場合にも有効です。
また、顔認識機能を搭載すれば、ユーザーの年齢や属性を認識することが可能。ユーザーに合わせたおすすめコンテンツを配信したい場合に適しているといえるでしょう。そのほか、「声認識」「画像認識」「動き認識」などの機能があるので、シーンによって使い分けできます。
デジタルサイネージのメリットの詳細や活用事例は、下記記事をご参照ください。
関連記事:デジタルサイネージの動画事例と活用メリットを業種別に紹介!
【ディスプレイ別】デジタルサイネージの種類
自社に合ったデジタルサイネージを選ぶためにも、ディスプレイの選択は重要です。ディスプレイ形式によって特徴やサイズが異なるので、ここでチェックしておきましょう。
LEDディスプレイ
画像引用:LED TOKYO
LEDとはLight Emitting Diodeの頭文字をとったものです。「光る半導体」の略で、寿命が長い、消費電力が少ないなどのメリットがあります。LEDを活用したデジタルサイネージも多く、高輝度(明るい)で視認性に優れています。ただ一方で、光度が高いとその分コストも高くなります。
輝度は低いもので400カンデラ(光度の数値)、高いもので2500カンデラまで幅が広いです(屋外だと5000カンデラのものもある)。目安として、300〜500カンデラで液晶テレビの明るさです。画面サイズの幅も広く、巨大ビジョンなども多くの場合LEDが利用されています。
液晶ディスプレイ
画像引用:ヤマトサイネージ
液晶ディスプレイはLEDと比べると輝度は低めで、「液晶モニター」として屋内外で利用されます。画面サイズが最大100インチ程度と、大画面を使いたい企業にはあまり向いていないのが難点です。
輝度は400〜1200カンデラ程度です。商業施設の案内から企業オフィスのエントランス、飲食店の案内看板まで幅広い場面で活用されています。
マルチディスプレイ
画像引用:梅田経済新聞
マルチディスプレイは、複数画面(4面・6面・9面など)で1つのデジタルサイネージを表示する方法。メリットは、複数画面を組み合わせて一つの大画面を作れたり、各画面で別の映像を流すなど柔軟な配信方法ができる点です。広告を配信したい場所・テーマにあわせて活用できます。
デメリットは、マルチディスプレイを表示する場合、専用の機種を購入する必要がある点です。
1面あたり20〜50万程度がかかります。
電子POP
画像引用:RICOH
電子POPとは店舗の販売促進ツールのひとつです。紙のPOPに変わって、液晶ディスプレイの電子POPを利用するケースが多く、商品サービスの告知やCMを流します。サイズが7〜20インチ程度と小さめなのが難点ですが、利用する場所を選べば効果を発揮できます。
設置場所の例として、商品棚やレジ横、卓上スタンドなどが挙げられます。たとえば、スーパーの商品陳列棚や限定商品の陳列スペースなどです。
※デジタルサイネージで使う動画制作の内製が難しい方は動画幹事にご相談ください。貴社に最適な制作会社を動画幹事が自信を持ってご紹介します。
デジタルサイネージの導入費用
デジタルサイネージを導入する際、初期費用は気になるかと思います。お伝えしたようにデジタルサイネージはディスプレイ形式が多彩で、形式ごとに費用も異なります。ここではディスプレイの導入にいくらかかるのか、詳しく解説します。
「スタンド型」と「壁掛け型」で異なる
デジタルサイネージのディスプレイには「スタンド型(立てかけ型)」と「壁掛け型」の2種類があります。一般的にはディスプレイを移動させるかどうかで選びます。スタンド型は店舗の店頭などに置くことが向いていて、壁掛け型は屋外の看板や店内製品陳列の所に置くことが向いています。加えて、屋内or屋外、ディスプレイが何インチかの「サイズ」によっても料金が変動します。
※下記費用は目安です
スタンド型の費用
スタンド型 |
32〜42インチ |
43〜55インチ |
屋内用 |
10〜30万円 |
11〜40万円 |
屋外用 |
40〜80万円 |
40〜140万円 |
ディスプレイを屋内に置くのか、屋外に置くのかでも費用は異なります。屋外は外気や雨にさらされるため、耐久性の高いディスプレイを設置する必要があります。
壁掛け型の費用
壁掛け型 |
通常ディスプレイ |
マルチ専用ディスプレイ |
屋内用 |
42インチ:15万円〜 |
42インチ:20万円〜 |
屋外用 |
98インチ:〜300万円 |
※屋外ではほとんど 使われない |
壁掛け型の場合、インチ数の振り幅が大きくなります。屋外用の98インチの超大型サイズのものから、マルチディスプレイ(複数画面)のものまで幅広いです。
デジタルサイネージを「レンタル」する場合
設置場所 |
通常ディスプレイ |
マルチ専用ディスプレイ |
屋内・屋外用 (屋外用は別途 保護ケース料金などが発生) |
月額:8,400円〜 初期費用:18,000円〜 |
月額:10,400円〜 初期費用:18,000円〜 |
購入・レンタルともに、ディスプレイの「サイズ」によって価格は異なり、屋内なのか屋外なのかでも価格が変動するのが特徴です。購入の場合は、最安でも100,000円以上かかりますが、レンタルだと月々8,400円程の支払いで済みます。ただしレンタルの場合は、ディスプレイを使っている期間は毎月費用を支払わなければなりません。
一概にどちらが良いとはいえません。「どれくらいの期間デジタルサイネージを使うのか」「予算はどれくらいなのか」によって利用形態は異なるため、自社の都合に合わせてディスプレイの購入・レンタルを選ぶのが良いでしょう。
デジタルサイネージ動画の効果を高めるコツ
デジタルサイネージでは、中身(どんな動画を配信するか?)も大切です。不特定多数の人に向けたマーケティング目的のものであれば、いかに人々の興味を引きつけるかが重要になります。
1. ターゲット設定を明確にする
デジタルサイネージは不特定多数に向けて配信することが多いです。ただ、用途によってどのようなデジタルサイネージが必要かが異なるため、ターゲット設定が重要になります。
誰に向けて発信しているのか不明瞭だと、結局誰にも刺さらず、広告としての効果も得られません。そのため、ターゲットとなる人物の年齢や性別、職業、生活環境などを明確にしておきましょう。
2. 縦型or横型などサイズを意識する
たとえば、飲食店の立て看板として利用する場合は、通行人の目線がちょうど良い「縦型」がおすすめ。一方、壁に取り付ける場合は「横型」がおすすめです。また、動画の多くは横型に合わせて作られるため、YouTubeで使った動画をリサイズせずにそのままディスプレイに反映させたい場合は、「横型」を選んでおくとスムーズです。
3. 設置のロケーションを考慮する
画像引用:TOSHIBA
設置する場所が屋内or屋外なのか、どの時間にどのくらい人が集まるのか、人の滞留はどうか、離れたところからでも見えるかどうか、などを考える必要があります。人が集まる場所に設置するのが前提ですが、通行人が「無意識」に広告を見てしまうような場所に設置するのがおすすめです。たとえば、エレベーター内部の壁面や駅構内の柱などが考えられます。
4. 視聴者の視覚に刺激を与える工夫をする
画像引用:PR TIMES
デジタルサイネージは「公共の場所」に置くことが多いため、広告を見てもらうには、通行人の足を止めるように印象付ける必要があります。有名タレントなどを使うと人目を惹きやすいですが、それができない場合は動画にインパクトを与える必要があります。
たとえば、文字を大きくしたり、画面を頻繁に切り替えたり、冒頭でクイズを出すなどと、視聴者の視覚に刺激を与えるなどが考えられます。「無音」でも伝わるよう、映像だけでインパクトを持たせられる工夫もしましょう。
5. 可能であれば外国語への対応も
画像引用:RICOH
観光客の多い場所にデジタルサイネージを設置する場合、他の言語への音声・字幕対応をしておくことをおすすめします。訪日外国人に向けた宣伝は、外国人が多く訪れる店舗にとっては、売上に大きな影響を与えます。タッチパネル形式で「翻訳」の機能を付け加えたり、外国語音声を入れるなど工数や予算が必要ですが、可能であれば対応させておきましょう。
【まとめ】デジタルサイネージの種類
本記事では、デジタルサイネージの種類について以下のポイントをお伝えしました。
- デジタルサイネージは大きく4種類に分けることができる
- オーソドックスで安価に利用するならスタンドアローン型
- ローカルネットワーク型とクラウド型はネット経由で複数ディスプレイを更新できる
- インタラクティブ型はタッチパネルによって利用者ニーズに応えやすい
デジタルサイネージの種類は配信方法別に4つに分かれ、ディスプレイ形式などによってさらに細分化されます。20万円程度で導入できるスタンド型から、1億円かかる巨大ビジョンまで費用もさまざまです。
デジタルサイネージの効果を最大化させるためには、
- ターゲットを明確に設定し、設置ロケーションを考える
- 設置したい場所に最適なディスプレイサイズを選ぶ
- 目的を達成できるコンテンツを作成する
といったポイントを押さえておきましょう。
※デジタルサイネージで使う動画制作の内製が難しい方は動画幹事にご相談ください。貴社に最適な制作会社を動画幹事が自信を持ってご紹介します。
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この記事を書いた人
三浦 麗市
専門分野: SEO、ライティング
Webライター。大学在学中よりSEOライティングを学び後にフリーランスとして独立。また並行して飲食店も経営しています。仕事のモットーは「顧客第一主義」