- 更新日 2025.03.01
- カテゴリー 動画広告
デジタルサイネージとは?動画広告の効果、作り方、価格、動画事例を紹介【2025年最新版】
「電子看板」や「デジタル看板」とも呼ばれるデジタルサイネージ。不特定多数に向けて配信できる広告ツールとして、デジタルサイネージを導入する企業や飲食店が増えています。屋内・屋外に関係なくさまざまな施設やスペースに設置されているため、誰しも一度は目にしたことがあるはず。
「自社でも導入したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、デジタルサイネージについて以下の内容を中心にお伝えします。
・デジタルサイネージの種類や効果
・デジタルサイネージの購入・レンタル価格
・デジタルサイネージ動画を作るポイントや活用事例
ぜひ本記事の内容を、自社でのデジタルサイネージ導入にお役立てください。
※デジタルサイネージで使う動画制作の依頼を考えている方は動画幹事にご相談ください。相場の情報や選び方のポイントなどを知りたいという相談だけでもOKです。
デジタルサイネージとは
まずはデジタルサイネージの概要について見ていきましょう。そもそもデジタルサイネージとはどういったものなのか、デジタルサイネージの種類についてご紹介します。
デジタルサイネージは映像による電子看板のこと
画像出典:PR TIMES
デジタルサイネージとは「映像による電子看板」のこと。街頭の大型LEDビジョンや店舗、公共スペース、空港などにディスプレイを配置し、映像や字幕、音声を使って情報を発信するツールです。屋内や屋外、施設の規模に関係なく設置できるため、より多くの人に深い情報を届けられる広告ツールといえます。
デジタルサイネージと看板(サイネージ)の違い
電子化したものをデジタルサイネージ、電子化されていないものを看板(サイネージ)と呼ぶのが一般的です。それぞれにメリット・デメリットがあるため、状況に応じて使い分ける必要があります。
|
デジタルサイネージ |
看板(サイネージ) |
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
インパクトを与えたり、通行人の興味を引いたりしたいときはデジタルサイネージの活用がおすすめです。動画や音楽で情報を発信できるため、通行人も足を止めやすいでしょう。一方でコストを抑えたい場合や、固定情報を認知してもらいたいときは看板も選択肢とな
ります。
デジタルサイネージの仕組み
デジタルサイネージは、大きく「スタンドアローン型・ネットワーク型・インタラクティブ型」の3種類に分けられます。以下でそれぞれ詳しくみていきましょう。
スタンドアローン型
スタンドアローン型は、ディスプレイにそのままデータを取り込んでコンテンツを表示する方法です。USBやSDカードを用いるためネットワークに繋ぐ必要がありません。シンプルに導入でき、情報漏洩のリスクも低いのが特徴です。しかし、コンテンツ更新に少々時間がかかるため、更新期間のスケジューリングが重要になります。
ネットワーク型
ネットワーク型はネットワークを通じて、情報をディスプレイに表示させるタイプです。有線LANやWi-Fiなどを活用し、サーバーに情報をアップロードすることで情報を表示します。
インターネットを通じて配信するネットワーク型は、手軽に内容を変更できるのが特徴です。一度の遠隔操作で複数ディスプレイの表示内容を変更することも可能なため、以下のようなシーンにおすすめです。
- 配信内容をよく変更する
- 複数台を使って大規模な配信をしたい
- 設置場所ごとに配信内容を変更したい
ただし利用にはネットワーク環境が必須であり、初期費用や運用コストがかかります。さらにネットワーク型は、「オンプレミス型」と「クラウド型」の2つに分けられます。
オンプレミス型
オンプレミス型は、自社内に配信用の専用サーバーを設置して運用するタイプです。社内ネットワークを構築するため、外的な影響を受にくく安定した配信環境をつくれます。
ただし自社でサーバーの構築・管理をするため、システムに関する知識やノウハウがある人材の確保は欠かせません。自由にネットワークを構築できるので、自社のセキュリティポリシーに適合しやすいのも特徴です。
クラウド型
クラウド型は、クラウド環境を利用するタイプです。「既にあるクラウドサービスを利用する」という形式のため、サーバーに問題が起きてもクラウド管理側が対応してくれます。インターネット接続やコンテンツを受信する機器設備が必要となるものの、ほかのタイプと比べると配信の手間はかかりません。
自社にサーバーに関するノウハウがない場合や、導入費用を抑えたい場合におすすめです。ただしクラウド型はクラウドサービスに対する手数料がかかるため、ランニングコストがかかります。
加えてサーバーのサービスが終了するとコンテンツ表示ができなくなるリスクにも注意が必要です。
インタラクティブ型
※画像引用:シブヤ経済新聞
インタラクティブ型は、ディスプレイにタッチパネルやセンサー機能を搭載したタイプです。利用者側のアクションに反応して双方向のやり取りが可能で、センサーでユーザーの動きを感知して画面を変化させるものもあります。
このタイプでは「行きたい店舗を検索する」「どこに受付があるのかを調べる」「ほかの言語に切り替える」のように、利用者の操作によって表示内容の変更が可能。ユーザーが必要な情報を自分のペースで確認できるため、情報を伝えやすいといえます。
ただしインタラクティブ型は、機能が充実しているぶん導入コストが膨らみやすい傾向です。搭載されている機能は製品によって異なるため、自社に合ったものを選ぶ必要があります。
デジタルサイネージ動画の効果・メリット
前章ではデジタルサイネージの概要や種類についてご紹介しました。しかし、「デジタルサイネージに広告を出しても効果はあるの?」と疑問に思っている方も多いはず。では、デジタルサイネージにはどのような効果やメリットがあるのか見ていきましょう。
視認性が高く、多くの人の目に触れる
デジタルサイネージには「視認性が高い」という特徴があります。街頭のLEDビジョンや駅の構内など「不特定多数の人が集まる場所」に設置されるため、より多くの人にアプローチができるのです。またデジタルサイネージでは「映像」を使います。
動きのある映像がメインのため静止物よりも目に止まりやすく、一度の表示で複数の人に発信できるのです。
設置場所の自由度が高い
デジタルサイネージはあらゆる場所に設置可能です。街頭のLEDビジョンから駅、空港、店舗、商業施設まで多岐にわたります。屋内・屋外に関係なく設置できるため、自由度が非常に高いのです。また、駅や店舗に置くものであればテレビ程のサイズで済みます。
広告スペースも小さいため、広告掲載料などのコストも抑えられるでしょう。
ポスターや看板のように貼り替えの工数が不要
デジタルサイネージは、データをそのままシステムに入れて表示させる仕組みになっているため、ポスターや看板のような貼り替えの工数がかかりません。表示内容を変えたい場合は、パソコンで内容を書き換え、USBやインターネットからディスプレイに落とし込むだけで済みます。
柔軟に内容を変更できる
時間帯に応じて内容の変更でき、ターゲットに応じた柔軟なコンテンツ発信が可能なことも、デジタルサイネージのメリットです。たとえば駅やバスの停留所などの場合、「平日はビジネスマン向け、土日はファミリー向け」のようにターゲット層に合わせて、コンテンツの切り替えが可能。
ポスターのように張り替える手間が必要なく、手軽にターゲットへ適したコンテンツを届けられます。
動画も掲載可能
デジタルサイネージでは動画も掲載できるので、ポスターなどの静止画よりもユーザーの興味を引きやすいのが魅力。動画は、静止画よりもスムーズに情報を伝えられるのが特徴。
動画に音声や音楽を付けることで、さらに訴求力を高められます。また紙のポスターよりも視認性に優れているため、夜間でもユーザーの目にとまりやすいでしょう。
多拠点へ同時配信ができる
ネットワーク型を活用すれば、多拠点で同時に配信が可能です。本部で制作したコンテンツを一括して各拠点で配信できるため、運用コストを抑えられます。
複数店舗を展開する企業の場合、同じ情報を各拠点で配信するケースも少なくありません。しかし1店舗ずつ対応していてはタイムラグが生じてしまい、古い情報を見た顧客とのトラブルが発生することも考えられます。ネットワーク型は同時配信がおこなえるので、全店舗で情報を統一化できます。
ターゲットの属性や行動の分析が可能
デジタルサイネージとセンサーやデータ分析ツールを組み合わせれば、ターゲットの行動や属性にあったコンテンツ配信が可能です。
たとえば効果測定システム(カメラ)を採用している製品では、「通行人がデジタルサイネージを見ているか」「機器周辺の混雑状況」などが確認できるため、客観的に効果を分析できます。
また顔認証システムを利用したものでは、通行人の表情や視聴していた時間などを確認可能です。表情の分析ができる製品もあり、「興味を持ったか、映像を見てどう感じたか」など表情の変化を測定できます。
ユーザーの細かい動向情報を収集できるため、問題点の洗い出しや改善もしやすいでしょう。
デジタルサイネージ動画の主な活用シーン
屋外での広告
デジタルサイネージ動画は、商業施設や店舗の屋外にてよく活用されています。商業施設や店舗の屋外デジタルサイネージでは、スタンドタイプや壁掛けタイプが主流。ポスターや看板よりも注目されやすいため、集客力アップに期待できます。
ただし屋外に設置する際は、屋外専用のタイプが必要です。屋内用を使用するとほこりや雨などにより、故障する恐れがあります。屋外用は屋内用よりも高額な傾向にあるため、費用対効果を検討しつつ設置しましょう。
施設の情報案内
デジタルサイネージ動画は、施設の情報案内にもよく利用されています。以下は、主な活用例です。
設置場所 |
主な掲載内容 |
学校や病院などの受付付近 |
施設案内、スケジュール情報 |
スーパー・ドラッグストアの売り場・レジ付近 |
おすすめ商品、キャンペーン情報 |
交通機関や金融機関の待合室 |
運行状況、待ち時間に関する情報 |
ホテルや旅館の入り口 |
多言語対応の施設案内 |
重要なポイントに設置することでユーザーがスムーズに情報を取得できるのに加え、スタッフの労力削減が可能となり、業務効率化にもつながります。
空間演出のためのイメージ動画
デジタルサイネージ動画は、空間演出にも効果的です。たとえばアパレルショップでイメージ動画を掲載すれば、ブランディングや店舗の雰囲気づくりに活用できます。
またテーマパークの場合には、コンセプトや目的に応じた動画を掲載することで、非日常感のある空間を演出可能。日常的に使用するだけでなく、イベントで特別感を演出することもできます。
飲食店のメニュー掲載
デジタルサイネージ動画を飲食店やカフェのメニューに活用すれば、商品の訴求力アップが可能です。躍動感のある動画は食べ物の魅力をリアルに伝えられるため、ユーザーの食欲を刺激し、購入意欲の向上に期待できます。
また、メニューの切り替えを手軽に実施できるので、タイムメニューや日替わりメニューを掲載する際に便利です。混雑状況や待ち時間を掲載すれば、ユーザビリティの向上にもつながります。
メニューを張り替える手間も省けるため、業務効率化にも役立つでしょう。
オフィス・バックヤードでの社内情報の共有
デジタルサイネージはオフィス・バックヤードに設置することで、社内の情報共有する手段として活用できます。パソコンを使用しない従業員に対しても効率よく情報を共有できるので、全社員での情報共有がしやすくなるでしょう。
またメールでやり取りをする場合、情報量が多いと作成・配信する手間がかかります。発信者に文章力がないときには、誤った形で情報が伝達されるリスクも考えられるでしょう。分かりやすい場所にデジタルサイネージを設置しておけば、情報の伝達不足や誤情報の発信を防げます。
そのほか、毎日同じ情報を繰り返し流すと社員への意識づけや啓もうにも活用可能です。
デジタルサイネージ動画を作るポイント
いざデジタルサイネージを制作しようとしても、どのように工夫すれば良いかわからないという方もいるはずです。そんな方は、ぜひ以下のようなポイントを意識してみてください。
1. 通行人の目を引くようにする
デジタルサイネージは街頭や駅構内など「公共の場所」に置くことが多いため、広告を見てもらうには、通行人の足を止める必要があります。有名タレントなどを使うと人目を惹きやすいですが、それができない場合は、動画に「インパクト」を持たせることが重要です。
たとえば、字幕の文字を大きくしたり、画面を頻繁に切り替えたりと、視聴者の視覚に刺激を与えるなどの工夫が考えられます。
2. ターゲットを明確にする
不特定多数に向けて情報を発信するデジタルサイネージでは、「ターゲット」が重要になります。
誰に向けて発信しているのか明確でなければ誰にも刺さらず、広告の効果も得られません。
そのため、年齢や性別、職業、生活環境など「ターゲットとなる人物の特徴」を明確にしておきましょう。
適切なターゲッティングをおこなうことで、費用対効果の高い広告配信の実現につながります。
3. 設置場所を意識する
デジタルサイネージは「設置場所」によっても効果が異なります。場所によってターゲットの「属性」がある場合、動画の内容を変えるのがおすすめです。
たとえば、外国人観光客が多く集まる場所には「動画に英語字幕を付ける」、駅構内など人が素通りするような場所であれば「動画を短くする」などの対応が考えられます。
4. 縦型か横型などサイズを意識する
ディスプレイが「縦型か?横型か?」によってもデジタルサイネージの活用方法は異なります。たとえば、店頭の立て看板として設置する場合は、通行人の目線がちょうど良くコストの安い「縦型」がおすすめ。
一方で、壁面への取付やデータの汎用性の高さを考えると「横型」が良いでしょう。動画は多くの場合、「横型」にあわせて作られます。そのため、YouTubeで使った動画をリサイズせずに、そのままディスプレイに汎用できるのです。
なお、ディスプレイ選びでは縦横だけでなく、ディスプレイのサイズにも注目しましょう。デジタルサイネージでは、32~75までのインチサイズがよく使われています。
具体的には屋外用で50~70インチ、屋内用としては40~50インチがよく使用されている傾向です。店内POPの場合には、10~20インチが使用されることもあります。
ただしディスプレイはインチ数が同じでも、画面の大きさが異なるケースがあるので注意が必要です。適切な大きさを選ぶには「標準サイズ(4:3)」「ワイドサイズ(16:9)」など、画面の縦横比もチェックしましょう。
以上がデジタルサイネージ動画を作るときのポイントです。的を絞って紹介しましたが、動画制作全般における注意点を解説した記事もあるので、参考にしてください。
関連記事:動画制作でやってはいけない注意点を1~10まで全て解説します!
デジタルサイネージで流す動画の参考事例6選
続いて、デジタルサイネージの制作をイメージするためにも、実際に制作されたデジタルサイネージの動画をいくつかご紹介します。ぜひ自社のデジタルサイネージ制作にお役立てください。
自社PRのCMに活用【京葉広告社】
動画時間:15秒
京葉広告社は、千葉県にあるデザイン会社です。動画制作を強みとしており、自社PR用のデジタルサイネージ動画では、風景やテキストを組みあわせて躍動感を演出。会社の魅力をシンプルにテキストでまとめているため、ユーザーにも伝わりやすいでしょう。
動画後半では自社のロゴを掲載しているので、認知度アップやブランディングの効果が見込めます。ナレーションはありませんがPOPなBGMが採用されており、ユーザーの興味を引くのに役立っています。
フリーペーパーの閲読を促進【ライナー】
動画時間:15秒
旭川市と近郊16市町に配布されているフリーペーパー「ライナー」のデジタルサイネージ動画です。「ライナー、読んでる?」という問いかけから始まる同動画。約15秒間でフリーペーパーの配布曜日やコンテンツ内容を解説しています。
最後には、スマホでも読めることをアナウンスし、「詳しくはWebで」と検索に誘導。とにかく動画をコンパクトにすることで、重要な情報だけを視聴者に伝える工夫をしている動画といえます。
企業理念や事業内容をコンパクトに伝える【日本郵船】
動画時間:15秒
日本郵船のデジタルサイネージ動画です。同社の基本理念である「Bringing value to life(人々の生活を支え豊かにする)」という字幕とナレーションから始まる同動画。冒頭からいきなり理念を伝えることで、視聴者にファーストインパクトを与えています。
また日本郵船ならではの「船」を使った映像も特徴的です。わずか15秒ではあるものの、「何をやっている会社なのか」「どんな理念なのか」を簡単に理解できます。企業理念や事業内容をコンパクトに訴求している点において参考にしたい事例です。
※動画幹事では他にもデジタルサイネージの参考動画を集めた記事があります。こちらもご参考ください。
公式アプリ利用のお得さをアピール【ぎゅう丸】
参照:ぎゅう丸
九州とベトナムに店舗を展開するハンバーグレストラン「ぎゅう丸」の店舗紹介サイネージ動画です。ゆめタウン博多の施設内に設置されており、ハンバーグを実写動画で紹介。効果音を取り入れることで、ジューシーさを伝えています。
動画後半では、アプリに関する情報を掲載。利用するメリットがシンプルにまとめられており、「会員登録2万件突破」のように具体的な数値を用いることで訴求力を高めています。
メニュー表示やスタッフ起用で親近感を演出【糸庄】
富山名物もつ煮込みうどんを中心とした、メニューを提供する飲食店「糸庄」の店舗紹介デジタルサイネージ動画です。動画ではメニューとスタッフを効果的に配置。美味しさを伝えつつ、親近感を演出しています。
またメニューの紹介では動画と静止画の双方を使用しており、美味しさを伝えるパートと価格感を伝えるパートで使い分け。視聴者は必要な情報を効率よく取得できます。
3分超えで季節商品を豊富に紹介【信濃屋食品】
創業94年の歴史ある食品販売会社「信濃屋食品」の商品紹介デジタルサイネージです。動画はスライドショーのような仕様となっており、シンプルな構成に。BGMやナレーションも一切ありません。必要な情報のみが端的に掲載されており、視聴者は商品を自分のペースでじっくりと吟味できます。
また商品紹介部分の配色は、基本的に黒・赤の2色のみ。背景も白で統一されており、商品が際立つように工夫されています。
関連記事:デジタルサイネージの導入事例10選!
デジタルサイネージの価格の目安
デジタルサイネージを利用するには、ディスプレイを用意しなければなりません。そこで気になるのが「ディスプレイの費用」です。デジタルサイネージでは「購入」はもちろん、「レンタル」もできます。それぞれの価格帯は以下のとおりです。
デジタルサイネージを「購入」する場合
32〜43インチ | 43〜55インチ | |
---|---|---|
屋内用 |
10〜30万円 |
11〜40万円 |
屋外用 |
40〜80万円 |
40〜140万円 |
運用コストとしては以下のようなものが挙げられます。
- コンテンツ企画・製作費
- メンテナンス費
費用は内容によって大きく異なりますが、2~50万円ほどが運用コストの目安です。複数のコンテンツを制作したり、設置台数が多くなったりする場合にはさらに費用が膨らみます。
また運用コストは、自社運用または外注するかでも大きく変わります。判断が難しいときは複数の外注先から見積りを取り、比較検討したうえで決めるとよいでしょう。
デジタルサイネージを「レンタル」する場合
〜43インチ | 〜55インチ | |
---|---|---|
屋内・屋外用 保護ケース料金などが発生) |
月額:8,400円〜 初期費用:18,000円〜 |
月額:10,400円〜 初期費用:18,000円〜 |
購入・レンタルともに、ディスプレイの「サイズ」によって価格は異なり、屋内なのか屋外なのかでも価格が変動するのが特徴です。購入の場合は、最安でも10万円程の費用がかかりますが、レンタルだと月々8,400円程の支払いで済みます。レンタルの場合は、ディスプレイを使っている期間は毎月費用を支払わなければなりません。
一概にどちらが良いとはいえません。「どれくらいの期間デジタルサイネージを使うのか」「予算はどれくらいなのか」によって利用形態は異なるため、自社の都合に合わせてディスプレイの購入・レンタルを選ぶのが良いでしょう。
※上記で紹介した価格はデジタルサイネージの料金であって、動画を作る料金は別途かかります。動画制作の費用・相場は以下を参考にしてください。
デジタルサイネージ動画を作成する際の3つの注意点
工夫しなければ効果が測定しにくい
デジタルサイネージには「費用対効果が見えにくい」というデメリットがあるので注意してください。街頭や駅構内にディスプレイを配置することで「不特定多数」にアプローチができますが、それでは効果が計測しにくいのです。
あくまでも広告配信をするためのものであるため、「デジタルサイネージを見て商品やサービスを購入した人が何人いるのか」といった具体的な数字まではわかりません。
デジタルサイネージで効果測定をしたいときは、インタラクティブ型の導入を検討しましょう。通行人の行動や視聴時間のデータを収集できるため、一定の効果測定ができます。
コストがかかる
デジタルサイネージ動画を設置する際には、表示用ディスプレイをはじめ、配信ネットワーク構築などのコストがかかる点に注意が必要です。運用や保守などにもコストがかかるので、費用対効果を考えながら運用する必要があります。
以下は、デジタルサイネージ動画の導入と運用にかかるコストの例です。
導入にかかるコスト |
|
運用でかかるコスト |
|
上記のほか、コンテンツの差し替えで必要となるUSBやSDカードなどの記憶媒体、コンテンツを管理するCMSに関する費用も発生します。
適切な運用には一定の専門知識が必要
デジタルサイネージには、故障や傷害が発生するリスクに注意が必要です。対応には専門的な知識が必要となり、自社のみでは対応できないケースもよくあること。自社で対応が困難なときは、あらかじめ対応策を考えておかなければなりません。
また、デジタルサイネージを成果につなげるためには、他社との差別化や魅力的なコンテンツづくりが必要です。設置場所や展開方法も検討しなければならず、思うような成果が出ていないケースもよく見受けられます。
自社のみで効果的なコンテンツづくりをしたり、適切な運用が難しかったりするときは制作会社への依頼も選択肢です。プロから制作や運用のサポートを受けることで、効果的な運用を図れるでしょう。
デジタルサイネージをより有効に活用する方法
ログを取得してマーケティングに活用する
インタラクティブ型は、ユーザーがどんな情報にいつアクセスしたのか、ユーザーの行動をログとして取得できます。ユーザーの関心や興味を情報として収集できるため、マーケティングに役立てることが可能です。
分析した結果をもとに配信コンテンツの内容や配信時間の見直しなどの効果測定ができるので、問題点の洗い出しや適切な改善がしやすくなります。
外国人とのコミュニケーションの手段にする
デジタルサイネージは多言語対応にできるため、外国人とのコミュニケーションツールとしても利用できます。
観光庁の資料によると訪日外国人は「スタッフとコミュニケーションが取れない」「観光案内板・地図等の多言語表示の少なさ・わかりにくさ」など、コミュニケーションに困っていることがわかりました(※)。
多言語に対応したタッチパネル型であれば、ユーザーの疑問・不安やニーズに沿うことができます。アクションを起こしやすくなるため、売上アップにも期待できるでしょう。
なお、紙のポスターで多言語表示する場合、言語ごとに何枚もポスターを作らなければなりません。デジタルサイネージであれば一台で多言語に対応可能なため、コストを抑えられます。
(※)参照:観光庁|訪日外国人旅行者の受入環境に関する調査を実施しました
広告枠として販売・運営する
デジタルサイネージは、広告枠として販売運営する活用方法もあります。たとえば小売店にデジタルサイネージを設置し、卸している商品の製造元に広告を掲載してもらうと、広告収入を得られるでしょう。
デジタルサイネージは時間帯によって内容を差し替えられるため、複数のクライアントの広告を配信可能です。多くの人が注目する場所にディスプレイを設置すれば、広告枠としての価値も高くなり、安定した収益を得られる可能性があります。
デジタルサイネージを依頼するおすすめの会社2選
実際にデジタルサイネージの制作を依頼したいと思っても、どんな会社に依頼すれば良いのかわからないですよね。そこで、デジタルサイネージの依頼におすすめの会社を2社ご紹介します。
株式会社アメイジングポケット
株式会社アメイジングポケットのおすすめポイント
・業界を問わない制作実績
・自分で動画制作ができるアプリを提供
・ニュースの自動配信サービスあり
株式会社アメイジングポケットは、デジタルサイネージの多彩な制作実績をもつ会社です。飲食店をはじめ病院やオフィス、空港まで業界を問わず幅広いデジタルサイネージを制作しています。
同社では、テンプレートに基づいて自分で動画制作ができるアプリ「cremo」を提供。このアプリを利用すれば、フルHDの縦型動画を誰でも簡単に制作可能です。そのほか飲食店でのメニューの表示システムや呼び出し番号表示システムなど、デジタルサイネージによって店舗運営の効率化を図れるサービスも充実しています。
また、デジタルサイネージ上に「ニュースデータ」を自動配信するサービスも提供。読売新聞の最新のニュースを配信可能で、駅構内や病院など多くの場所で利用されています。
多彩な制作実績があるため、ニッチな業界でのデジタルサイネージ制作を考えている人にもおすすめできる制作会社です。
URL | https://www.amazing-pocket.com/ |
---|---|
TEL | 03-5843-9558 |
会社所在地 | 〒100-0011 東京都千代田区内幸町1−3−1 幸ビルディング9F |
実績詳細 | 品川区の映画館運営会社「ユナイテッド・シネマ」デジタルサイネージ用動画 世田谷区の飲食店運営会社「ロイヤル空港高速フードサービス」デジタルサイネージ用動画 那覇空港内にある「ロイヤルベーカリーショップ」商品紹介動画 安城市の病院「ゆばクリニック」医院紹介動画 久留米市の文化施設「石橋文化センター」イベント用動画 |
株式会社オール
株式会社オールのおすすめポイント
・デジタルサイネージ事業を「10年間」続ける会社
・ディスプレイの設置から動画制作までワンストップで実施
・屋内外など設置環境に合わせた「LEDビジョン」に強い
株式位会社オールは、デジタルサイネージに特化した会社です。デジタルサイネージ事業を「10年間」続けていることで、低コスト・ハイクオリティな動画制作を可能としています。
同社では、デジタルサイネージのディスプレイ設置から動画制作までをワンストップで実施。店頭販売から観光PR、企業のプロモーション、イベントムービーまで幅広いニーズに応えています。
数あるデジタルサイネージの中でも「LEDビジョン」に強い同社。店内から交差点、ロードサイドなど、さまざまな設置環境に合わせたLEDビジョンの映像制作が可能です。
10年間で培ってきた豊富な経験と知見があるため、デジタルサイネージの依頼が初めてでの方でも安心して任せられます。
URL | https://www.irodorinet.jp/videoproduct/ |
---|---|
TEL | 03-6809-1828 |
会社所在地 | 〒105-0013 東京都港区浜松町一丁目22番5号 KDX浜松町センタービル1F |
設立年 | 2003年11月7日 |
実績詳細 | 新宿 M-SQUARE PEACH JOHN新宿三丁目店 福島駅前パートナーズビルディング ダイワロイヤルホテルグランデ京都 |
※動画幹事ではデジタルサイネージにおすすめの制作会社を特集した記事があります。合わせて参考にしてください。
関連記事:サイネージのおすすめ動画制作・映像制作会社
【まとめ】デジタルサイネージを最大限に活かすために
本記事では、デジタルサイネージについて以下のポイントを中心にお伝えしてきました。
- デジタルサイネージには「スタンドアローン型」や「ネットワーク型」などあわせて5種類がある
- デジタルサイネージは視認性が高いため、一度に複数の人に情報発信ができる
- 購入の場合は約100,000円〜、レンタルだと月額8,400円〜利用できる
- 動画作りでは、ターゲットを明確にしつつ「インパクト」を与える内容にする
デジタルサイネージには、屋内用や屋外用、USBからの配信やインターネット経由での配信など、さまざまな配信パターンがあります。デジタルサイネージの効果を最大限発揮させるためにも、「ターゲットは誰なのか」「この設置場所で視聴者が見やすいサイズはどれか」「動画にインパクトはあるか」といったポイントを押さえつつ、動画を作りましょう。
本記事でご紹介した内容を参考にしていただき、デジタルサイネージ導入にお役立てください。
デジタルサイネージ動画をプロに任せたい方へ
動画制作会社をなかなか探す時間がないという方は、ぜひ動画幹事にご相談ください。
動画幹事は、あなたに最適な制作会社を「人力で」マッチングするサービス。
あなたの予算や目的を専任のコンサルタントが丁寧にヒアリング。業者選びの手間なく、質の高いマッチングを受けることが可能です。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
相談料は「完全無料」。まずは相場の情報を知りたいなどの情報提供のみでも大丈夫です。お気軽にご連絡ください!
動画・映像制作の相場ガイドブックを
無料でプレゼントします!!
動画の相場に関するガイドブックを
無料でプレゼントいたします!
■ 会社・店舗・学校紹介動画
■ サービス・商品紹介動画
■ 採用・リクルート動画
■ Youtube
■ アニメーション動画
■ セミナーイベント動画
■ インタビュー動画
の相場の情報を徹底解説。
さらに相場を理解するためのポイントや
動画を業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
動画制作を依頼したいが、相場が分からず心配
という方はぜひダウンロードしてください。

この記事を書いた人

三浦 麗市
専門分野: SEO、ライティング
Webライター。大学在学中よりSEOライティングを学び後にフリーランスとして独立。また並行して飲食店も経営しています。仕事のモットーは「顧客第一主義」