- 更新日 2024.11.01
- カテゴリー 動画・映像制作の相場・料金
CM制作の費用と料金相場を徹底解説【2024年最新版】
サービスや会社のPR・ブランディングにCMを考えている方には、次のような悩みがつきもの。
・どれくらいの制作費か分からない
・CMを配信するときの相場は?
・制作会社の公式サイトだけじゃ選べない
そこで本記事ではCM制作を依頼する際の料金・相場を解説。次のお得情報も紹介します。
・CMを放映・配信する際の費用
・CM制作費用を安く抑える方法
※CM制作を依頼したいが選び方がわからない!という方は動画幹事にご相談ください。
あなたの要件を丁寧にヒアリングし、最適な制作会社をご紹介します。
CM制作の相場と料金
目的 |
相場 |
発注先 |
制作期間 |
---|---|---|---|
トレインチャンネル |
中小 |
2〜4週間 |
|
テレビCM |
中小・大手 |
1〜1.5ヶ月 |
|
テレビCM (ハイクオリティ) |
大手 |
3ヶ月以上〜 |
※配信料は別途
CM制作にかかる費用の相場は3パターン。電車のモニターに広告を流すトレインチャンネルが10〜30万円、テレビCMになると100〜500万円、ハイクオリティは500万円以上です。
CMの長さはすべて15秒か30秒で、60秒以上の動画をベースにして、そのうち15秒か30秒を抜粋する方法が基本です。
テレビCMに使う動画はWebやSNSなどにアップする物と違い、特殊な場合がほとんど。
・テレビ用の音声にする
・画角をテレビ用に合わせる
これからの規定があり、撮影が終わった後の編集工程が細かいことが特徴です。
トレインチャンネル (10万〜30万円)の相場
目的:電車のトレインチャンネル
発注先:中小
制作期間:2〜4週間
トレインチャンネルは電車内のドアの上部に設置されたディスプレイに表示されるCMで、相場は10万〜30万円。
この価格帯の動画は写真やイラストのスライドショーで、基本的には音がなく、映像と字幕で内容を伝えることが特徴です。企画を考えるときは字幕を意識することが重要になります。
関連記事:トレインチャンネルのCM効果・費用・事例まで徹底解説します!
タクシー広告のCM制作の相場
タクシー広告は座席のヘッド部分のモニターから流れるCM。ビジネスマンの利用が多いことからBtoB向けのCMが多く、音声も流れます。タクシー広告の費用の相場は動画のジャンルによって異なるため、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:タクシー動画広告の効果・費用・事例まで徹底解説します!
テレビCM(100〜500万円)の相場
目的:テレビCM
発注先:中小・大手
制作期間:1〜1.5ヶ月
テレビCMの制作費の相場は100〜500万円の価格帯です。上の動画の事例のようにオリジナルのアニメーションの作成も行います。
100万円に近い価格のCMは制作会社が保有している素材、クライアントが持っている素材にナレーションやBGMを入れて編集したもの。実写のCMで出演者が演技を行う場合も、屋内や背景が合成できるレンタルスタジオでの撮影が基本です。
テレビCMを打ちたいけど、費用を抑えたい方向けの価格帯となっています。
テレビCM(500万以上円)の相場
目的:テレビCM(ハイクオリティ)
発注先:大手
制作期間:3ヶ月以上
ハイクオリティのテレビCMの相場は500万円以上です。アニメの事例は少なく、ほとんどが実写。
費用の構成はタレントの出演料で左右されます。
ハイクオリティのCMはBGMもオリジナルで作り、制作費は30万〜100万円が相場。タレントの起用や大人数のエキストラ、外でのロケーションなど撮影にこだわります。
500万円以上と書きましたが、有名タレントを使えば1本1000万円を超える出演料がかかる場合もあるので価格は天井知らず。出演者のスケジュール管理も必要なため、撮影に時間がかかり、制作期間の目安は3ヶ月以上です。
CM放映料・交通広告の配信料金・相場
続いては、テレビと交通広告にCMを放送する際の相場を解説します。
テレビCMの放映料金
地域 |
主な放送局 |
15秒あたりのCM料金 |
---|---|---|
関東エリア(地上波) |
日本テレビ・フジテレビ・テレビ東京など |
300,000~1,000,000円/回 |
関東エリア(独立局) |
東京MX・テレビ神奈川・テレビ埼玉など |
25,000~40,000円/回 |
関西エリア(地上波) |
読売テレビ・関西テレビ・テレビ大阪など |
40,000~250,000円/回 |
関西エリア(独立局) |
サンテレビ・KBS京都・奈良テレビなど |
15,000~45,000円/回 |
全国 BS各局 |
BS日テレ、BS朝日、BS-TBSなど |
50,000 ~ 100,000円/回 |
全国 CS各局 |
スカパー! チャンネルなど |
18,000円 ~ 35,000円/回 |
引用:広告ダイレクトより抜粋
テレビCMは、各テレビ局に放映料金を支払う必要があります。放映料は地域によって異なり、CMの内容、放映する時間帯、番組の視聴率などによっても左右されます。
上の表は15秒間のCM1回あたりの放映料金。北海道から沖縄まで全国の放送局によって相場は異なります。CMは「スポットCM」と「タイムCM」の2種類あり、違いを把握しておきましょう。
スポットCM
スポットCMは時間帯を指定してランダムに流す広告。上の表は月曜〜日曜の5〜27時までの大まかなゾーンを対象とした料金です(「全日スポット」と呼ばれる)。
視聴率の高いゴールデンタイムだけに流すスポットCMは「ゴールデンスポットCM」と呼ばれ、放映料金が割り増しになります。
タイムCM
タイムCMとは、特定の番組のスポンサーになり、番組のCM枠で流す広告。30秒以上のCMが基本となり、番組の視聴率・放送エリア、他のスポンサーとの枠の兼ね合いなどによって料金は変わります。
CMの流れる番組が分かっているので視聴者層が把握しやすく、ターゲットに合わせたCMを打てることがメリットです。
交通広告の配信料金
東京版タクシー広告料金
形式 |
想定表示回数 |
枠数 |
広告料金と再生単価 |
---|---|---|---|
最大60秒 音声あり |
180万回 |
1枠 |
650万円(1回3.6〜5.5円) |
最大30秒 音声あり |
150万回 |
5枠 |
450万円(1回3〜4.5円) |
最大30秒 音声あり |
80万回 |
10枠 |
250万円(1回2.8〜3.3円) |
引用:ラクスル株式会社「タクシー広告」より
地方版タクシー広告料金(MKタクシー)
形式 |
想定表示回数 |
枠数 |
広告料金と再生単価 |
---|---|---|---|
最大60秒 音声あり |
12万回 |
1枠 |
60万円(1回5円) |
最大30秒 音声あり |
10万回 |
5枠 |
40万円(1回4円) |
最大30秒 音声あり |
8万回 |
10枠 |
20万円(1回2.5円) |
引用:ラクスル株式会社「タクシー広告」より
JR東日本(トレインチャンネル )
商品名 |
放映時間 |
販売単位 |
広告料金 |
---|---|---|---|
スポットCM |
15秒 |
7日 |
470万円 |
長期スポット30CMハーフ |
30秒 |
13週間 |
7,900万円 |
引用:株式会社オリコムより
タクシー広告の掲載期間は、すべて1週間(月曜日0時開始)。東京は地方に比べてタクシーの台数が多くなるので、インプレッション(表示回数)は増えますが、広告料金は高くなります。
タクシーや電車などの交通広告はエリアや時間帯によってターゲットが明確であることが特徴。平日であれば通勤のビジネスマンや学生、土日・祝日はファミリー層など、誰に向けて発信するかがわかりやすいメリットがあります。
また、交通広告は何度も同じCMを流すため「反復訴求効果」があり、購買や来店につながりやすいことが狙い目。その他、YouTubeやTwitterなどの動画広告の費用は以下を参考にしてください。
CM制作費用の内訳
CM制作には企画からプランニング、キャスティングや撮影、編集など多くの工程がありそれぞれで制作費用が発生します。具体的には次の4つです。
- 企画・プランニング費用
- キャスティング・出演費用
- 撮影費用
- 編集・MA費用
すべての工程までの価格はおよそ100万円〜300万円と幅広いのが特徴です。
ここでは、CM制作の各工程に発生する費用の内訳について詳しくみていきましょう。
企画・プランニング費用
企画やプランニング費用の目安はおおよそ10万円〜35万円ほどです。
企画やプランニングは主にCMプランナーが制作します。制作内容はターゲット決めやコンセプトの作成、CMの構成、ロケ地の選定から撮影スケジュールなどを決めていきます。
さらに競合他社との差別化を図るために、詳細部分の確認も必要な重要なポジションです。
例えばキャスティングや出演者のアサイン、音源の準備も進めていきCM制作がスムーズに進むよう計画を立てていきます。
自社で企画やプランニングが困難な場合は、CMプランナーに依頼すれば滞りなく制作してもらえるでしょう。
キャスティング・出演費用
CMの企画やプランニングが決まったらキャスティングと出演者を決めていきます。
キャスティングや出演費用はおよそ、数十万円〜数千万円とかなり幅広いのが特徴です。
理由としてはタレントごとに出演費用に大きな差があることや、契約期間があることです。
例えば人気タレントに出演してもらう場合は、1回でも数十万円ほど発生します。
もし1クール(3ヶ月)ごとや年間契約を結べば、数千万円以上の金額が発生するタレントもいます。
人気タレントを起用するメリットは、自社商品の認知度の向上と、ブランドのイメージアップに繋がりやすいことです。
タレントに出演してもらう場合は、うまくキャスティング(配役)を実施していくことや、自社商品のイメージとあっているタレントを選ぶのが重要なポイントです。
撮影費用
撮影費用はロケーションや撮影方法によって異なりますが、10万円〜80万円ほどです。
内訳はドローンを使って撮影する場合や、カメラマンや照明スタッフの人数、高スペックカメラの使用です。高スペックカメラやドローンを使えばクオリティの高いCMを制作できますが、当然のことながら撮影費用も上がっていきます。
費用を抑える方法としては、撮影スタッフを減らす工夫が挙げられます。
出演者とカメラマンのみで制作できるインタビュー形式にしたり、アニメーションやCG、イラストなどを使ったCMにしたりして出演料を抑えれば、撮影費用も安く済むでしょう。
編集・MA費用
テレビCMの編集・MA費用は15万円〜40万円ほど発生します。
編集作業は撮影した映像の不要な部分をカットして繋ぎ合わせる作業、MAとは(Multi Audio)の略で編集後のCMにナレーションやBGMなど音をつけていく作業です。
なお、MAで使用する音源は著作権料が発生する場合があるので、事前に確認しておく必要があります。
例えばJASRAC(日本音楽著作権協会)が管轄している楽曲だと、を使用する場合に利用料が発生しますので、使用する予定があれば予算に組み込むのを忘れないようにしましょう。
CM制作の料金・費用の事例
ラクスル株式会社
ラクスル株式会社は東京都品川区に本社を構える会社です。テレビCM、タクシー広告のサービスを手掛け、自社広告では女優のんを起用したテレビCMも制作しています。
テレビCMの制作・放映・効果分析を一括して依頼することができ、放映は全国対応。企画や定量調査が無料です。タクシー広告においても、市場調査が無料で、マーケ戦略に沿ったCM制作を提案してくれます。
株式会社ティー・ワイ・オー
株式会社ティー・ワイ・オーは東京都渋谷区に本社を構える制作会社です。テレビCMの実績が豊富で、資生堂、サッポロビール、カネボウなどの有名企業のテレビCMを制作。
吉岡里帆、木村佳乃、King Gnuなどの有名タレントも起用しているため、ハイクオリティのCM制作が依頼可能です。
株式会社LOCUS
株式会社LOCUSは東京都渋谷区にある動画制作会社です。 1,500社を超える取引実績と、毎年1,500本以上の動画制作をしている実績があります。テレビCM制作のサービス「Fast CM」があり、企画・絵コンテは無料で提案してもらえるメリットが魅力。料金も明確です。
・Fast CMサービスの価格
トライアルプラン:500,000円
レギュラープラン:1,500,000円~
ハイクラスプラン:3,000,000円~
CM制作・配信の費用を安く抑えるには?
天候に左右されない屋内の撮影にする
屋外撮影の場合、雨や風など天候によっては撮影が延びてしまう場合もあります。そのため、タレントが予備日を設けていることがあり、スケジュールが長くなるので出演料が高くなります。また、屋外では最初から晴版、雨版の2つを作る可能性があるため、制作費が増えます。
はじめから屋内撮影にする、屋外でも天候に左右されない撮影に企画することで、費用を安く抑えられます。
出演者の契約期間を短く的確にする
演者を起用するCMの場合、出演料がかかる上に契約期間が設けられています。できるだけ出演料を抑えるために、契約期間を短く、予算内で的確に設計することで費用を安く抑えられます。
最初は地方CMから放送する
先述したように、関東地域のテレビ局は放映料が地方に比べて高くなります。視聴者の数は稼げますが、失敗したときのリスクが高いことがデメリット。
まずは地方のCMからスタートし、効果やターゲットが合っているかなどのデータを分析してから全国区に放送していくと、費用が抑えられます。
テレビCM企画やプランを自社で決める
CM制作の費用を安く抑えるには、企画やプランを自社で決めるのが効果的です。
通常、テレビCMを制作するには「CMプランナー」が依頼者の宣伝したいポイントを考慮して効果のあるCM制作を提案します。
例えば自社の雰囲気にあう出演者の選定や、撮影スタッフの最適な人数を決めたりします。
しかし、CMを制作するには必ずしもCMプランナーを起用する必要はありません。
企画や撮影プランなどを自社で考え、CMの方向性を決めておけば、撮影自体は可能です。
CMの内容やコンセプト、構成、出演者やスタッフの手配などやることは多いですが、自社で実施すれば費用を下げられます。
キャスティングを自社で行う
自社でキャスティングを行うのも費用を抑えるのに効果的です。
キャスティング会社に依頼すれば、企画内容にあった出演者は決まるものの、出演料やさまざまな費用が発生しますのでコストが増えていきます。
自社でキャスティングすると、他社よりクオリティは劣ってしまうかもしれませんが、CMを制作する目的はプロモーション効果の発揮です。
キャスティングは自社の社員や役員を起用してみると目的も共有でき、イメージ通りのCMを制作しやすいでしょう。また、出演料も発生しないので安く制作できます。
失敗しないための動画・映像制作の選び方
最後に、動画制作会社を選ぶ際のポイントを簡単に紹介します。
◎動画制作会社を探す前の準備
- 目的(KPI)を決めておく
- 予算を決めておく
- 納期を決めておく
◎動画制作会社の選び方4ポイント
- イメージに近い実績動画で選ぶ
- 動画マーケティングに理解があるか
- 映像ディレクターの実績を確認する
- 提案書をチェックする
◎コンペをする場合の注意点
- 簡易な構成を出してもらう
- 相見積もりは3社が目安
- 追加費用を確認する
制作会社を選ぶポイントは、目的を達成できるかで選ぶこと。良い動画を作ることがゴールではありません。動画制作が徒労に終わらないためにも、上の点に注意して選んでください。
それぞれの注意点について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
関連記事:プロが教える動画・映像制作会社の選び方・比較のためのチェックリスト【初心者向け】
CM制作の料金・相場まとめ
以上、CM制作の料金・費用を解説しました。もう一度、相場とポイントを振り返ります。
◎CM制作の相場と料金
目的 |
相場 |
発注先 |
制作期間 |
---|---|---|---|
トレインチャンネル |
中小 |
2〜4週間 |
|
テレビCM |
中小・大手 |
1〜1.5ヶ月 |
|
テレビCM (ハイクオリティ) |
大手 |
3ヶ月以上〜 |
※配信料は別途
テレビCMの動画は音や画角などがWebと異なる場合があり、制作会社に依頼するときも注意が必要です。また、60秒以上の動画を制作することで、WebやSNSでの配信など、他の媒体に利用できます。制作は60秒以上で考えるといいでしょう。
テレビや交通広告のCMは、不特定多数の視聴者の目に触れる広告です。CMの目的や予算を明確にした上で、有効な戦略を練ってください。
※動画幹事には、その他の動画制作の費用・相場を解説した記事もあるのでご参考ください。
関連記事:動画制作の相場・料金を徹底解説!費用を抑えるコツも紹介!
動画制作をプロに依頼したいという方へ
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の相場の情報を徹底解説。
さらに相場を理解するためのポイントや
動画を業者に依頼する前の準備方法も
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この記事を書いた人
松田 光正
専門分野: 動画制作,編集,ライティング
株式会社ユーティルライター・編集者。スポーツ新聞社での校正・校閲を2年経験し、髪の毛の情報サイト「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」にて2年半のライター経験を積む。動画の知識を取材しつつ、圧倒的な初心者目線のコンテンツをお届けします!
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