- 更新日 2024.09.01
- カテゴリー 動画制作の事例
デジタルサイネージの動画事例10選|利用シーン・活用メリットも紹介【2024年最新版】
「デジタル看板」や「電子看板」ともいわれ、広告ツールとして導入する企業や飲食店が増えているデジタルサイネージ。店舗の前に立てかけたり、施設内のディスプレイとして置いたりと、屋内・屋外問わず活用されています。
そこで本記事ではデジタルサイネージ導入を検討されている方に、コンテンツ制作のヒントとなるデジタルサイネージ動画事例10選を紹介します。記事の後半では、デジタルサイネージの利用シーンや活用メリットも解説。ぜひ自社のデジタルサイネージ導入にお役立てください。
デジタルサイネージの動画事例10選
街中でデジタルサイネージを見かけることが多くなったものの、どのような業種でどのように活用されているのか?イメージをつかむためにも、まずはコンテンツ制作のヒントとなるデジタルサイネージの動画事例10選を紹介します。
浜松いわた信用金庫【金融機関】
動画時間:4分54秒
静岡県にある「浜松いわた信用金庫」のデジタルサイネージ導入事例です。「あなたの夢に、追い風を」というスローガンのもと展開している同銀行。この動画では「夢追日和」というタイトルで、浜松市の日常を映しています。
桜並木や無人駅など「浜松の何気ない日常」を映すことで、地方銀行の「地域密着性」を表現。地域住民に寄り添った内容の動画といえます。商売と地域との関係性をうまく動画で表現している点は、動画制作においても参考になります。
岡山県トラック協会【物流業】
動画時間:15秒
岡山トラック協会のデジタルサイネージ導入事例です。「岡山の物流は自分たちが守る」「岡山の経済は自分たちが支える」といった力強いメッセージと、トラックの迫力ある映像を折り混ぜた構成になっています。
シンプルかつインパクトあるメッセージを伝えているため、視聴者の目を引きやすい事例の1つ。15秒という「短い時間の中で視聴者の心を掴む」という点は、動画制作時に参考にすべき点でしょう。
日本郵船【物流業】
動画時間:15秒
日本郵船のデジタルサイネージ導入事例です。「Bringing value to life」という字幕とナレーションから始まる同動画。デジタルサイネージを通じて、同社の理念である「人々の生活を支え豊にする」「生きているを支えていく」という理念を伝えています。
また日本郵船ならではの「船」を使った映像が特徴的です。わずか15秒ではあるものの、「何をやっている会社なのか」「どんな理念なのか」が理解できます。会社の事業や理念をスマートに訴求している点において参考にしたい事例です。
Chibo's Kitchen ららぽーと甲子園店【飲食業】
動画時間:3分29秒
お好み焼き店「Chibo's Kichen ららぽーと甲子園店」のデジタルサイネージ導入事例です。主力商品であるお好み焼きやたこ焼きを中心に、ドリンクやデザートなどのサイドメニューを紹介。
ディスプレイが2画面になっているため、より多くの商品情報を伝えられる工夫がされています。「左画面は商品を文章で紹介」「右画面は商品の写真だけ」など、2画面のデジタルサイネージを導入する際の参考にしたい事例です。
やさい村 大地【飲食業】
動画時間:37秒
サムギョプサル専門店「やさい村 大地」のデジタルサイネージ導入事例です。スタッフの笑顔から始まり、お肉をサンチュに乗せるところまで店舗の「売り」を映像で最大限アピールしています。
映像だけでなく字幕も充実。営業時間からコース内容まで幅広い店舗情報をディスプレイに記載しています。美味しそうなサムギョプサルの映像や分かりやすい店舗情報など、視聴者の食べてみたい欲求を刺激するデジタルサイネージといえるでしょう。
ホテルプラザ勝川【宿泊業】
動画時間:30秒
愛知県春日井市にある「ホテルプラザ勝川」のデジタルサイネージ導入事例です。ホテルの館内設備やサービス、アクセスまで幅広く紹介。画面の切り替わりが早いため、サクサクと動画を見ることができます。
また館内のジムや会議室、ウェディングなど「全体像が見える写真」を載せているため、ディスプレイを見るだけでサービス内容が一目瞭然。「写真で情報を伝える」という点において、大いに参考にできる事例です。
あすなろ整骨院【医療業】
動画時間:1分32秒
東京都四つ木にある「あすなろ整骨院」のデジタルサイネージ導入事例です。「整骨院×パーソナルトレーニング」を売りにしている同整骨院。実際に楽しくトレーニングをしている映像を使いながら、丈夫な体作りや早期回復といった「自店の魅力」をデジタルサイネージで表現しています。
2つの動画が同時に再生されるディスプレイや、つい映像を見たくなるようなポップなBGMなど、視聴者の興味をそそる工夫をしています。
たつの市役所
動画時間:17秒
兵庫県たつの市役所のデジタルサイネージ導入事例です。市役所の案内図の横にディスプレイを設置。「まず市役所に入ったら案内図を見る」という利用者の目に止まりやすくなっています。
利用者の目に付きやすい、老若男女さまざまな人が出入りするので広告の幅も広がる、という意味で費用対効果の高いデジタルサイネージといえるでしょう。ディスプレイの設置場所において参考にしたい事例です。
埼玉県幸手市【地方自治体】
動画時間:2分39秒
岩手県幸手市のデジタルサイネージ導入事例です。田園風景やお祭りなど「地域の魅力」をディスプレイで発信しています。また、動画の上下部分には静止画も設置。住民の「このまちが好き」というメッセージや、ふるさと納税の宣伝もされています。
このような「視聴者により多くの情報を伝える工夫」は、デジタルサイネージ制作時にも参考になるでしょう。
城南学園中学校【学校】
動画時間:14秒
城南学園中学校のデジタルサイネージ事例です。ディスプレイ内では学校名、生徒の写真、勉学のコースなどを紹介。「自主自律」や「清和気品」など学校の特徴も書かれているため、校風もイメージしやすいです。
ディスプレイの下部には「詳しくは局内パンフレットをお取りください」とあります。デジタルサイネージで興味を持った利用者が、より詳しい情報を手に取れるような工夫がされている事例です。
デジタルサイネージの活用メリット
デジタルサイネージがどのように活用されているのかはイメージできたものの、どのような効果が期待できるのだろうか?そんな疑問のある方に向け、デジタルサイネージを活用するメリットを2つ紹介します。
多くの人に情報発信できる
デジタルサイネージは、広告としての役割を果たすため、不特定多数の人が集まる場所に設置されます。そのため、店舗や施設を認知していない人を含む、多くの人に情報発信できるメリットがあります。
主要駅の構内や交通機関の車両内などは人気がありますが、広告量の多い場所に設置すると埋没してしまうことも。多くの人が集まり、かつ注目を集めやすい場所を選ぶことが大切です。
ポスターよりも訴求力が高い・コンテンツの入れ替えが容易
デジタルサイネージは、画面の切り替えができるため、ポスターよりも多くの情報を発信できます。消費者の「知りたい」というニーズを掴みやすく、かつ訴求力も高いといえます。
またディスプレイの表示も、データをそのままシステムに入れるだけ。コンテンツの入れ替えが容易なほか、ポスター制作で発生する入稿〜印刷といった工数を削減できるメリットもあります。
デジタルサイネージの利用シーン
デジタルサイネージといえば、店頭や店舗内に設置されているというイメージを持つ方が多いでしょう。しかし、デジタルサイネージはそれ以外にもさまざまな場所で活用されています。以下から、デジタルサイネージの主な利用シーンをいくつか紹介します。
ビルボード広告(屋外スクリーン)
渋谷109や新宿アルタなどに代表される、ビルの壁面に設置された巨大モニターで流される屋外広告がビルボード広告です。待ち合わせ場所になりやすい、多くの人が集まる駅前などに設置されているため、デジタルサイネージの利用先として注目が高まっています。
ビルボード広告をデジタルサイネージとして利用するメリットは多くの人に視聴してもらえること、巨大モニターならではのインパクトを与えられること。反面、広告費が必要なことはデメリットといえるかもしれません。
交通広告(駅構内・車内)
駅構内に設置されたモニター、電車内やタクシーに設置したモニターで流される広告が交通広告です。ビルボード広告とあわせ「OOH(Out Of Home)広告」とも呼ばれます。従来はポスター・吊り広告などが主流でしたが、モニター設置によりデジタルサイネージの利用先として注目が高まっています。
多くの人が行き交う駅構内のデジタルサイネージは、不特定多数の人に視聴してもらえる反面、音が出せないなどの制約があります。一方、手持ち無沙汰になりがちな電車内・タクシー内の広告はじっくり見てもらえる可能性も。ただし、いずれの場合も広告費は必要です。
インストア広告(自店舗・商業施設)
店頭や店内に設置されたモニターで流される広告がインストア広告です。自店舗用にデジタルサイネージを導入して活用する方法のほか、商業施設の設備として設置されたデジタルサイネージを利用する方法があります。
ビルボード広告や交通広告などが「店舗や施設に認知拡大」をメインにするのと異なり、来店者が視聴するインストア広告は「購入への後押し」がメイン。デジタルサイネージの利用シーンに応じてコンテンツを使い分けることがポイントです。
リテールメディアとして活用
日本ではまだ普及しているとはいえないものの、デジタルサイネージをリテールメディアとして活用する方法も浸透しつつあります。リテールメディアとは、リテーラー(小売業者)が管理するメディアのこと。具体的には、小売業者のデジタルサイネージで流すコンテンツを、メーカーなどが広告枠として買い取るスタイルです。
たとえば、WalmartやTargetなどのスーパーマーケットでは、自社ECサイトや店内のデジタルサイネージを広告枠として開放。リテールメディアは、今やアメリカのマーケターにとって「一般的な広告出稿先」になりつつあります。
ただし、メーカーなどがリテールメディアに興味を持つのは、POSで収集した消費者の購買データ(1st Party Data)を活かせるから。日本とアメリカでは状況が異なるため、今後の活用方法を注視していく必要があるでしょう。
デジタルサイネージの種類
次に、デジタルサイネージの4つの種類について見ていきましょう。
スタンドアローン型
スタンドアローン型は、ディスプレイにそのままデータを取り込んでコンテンツを表示します。ネットワークを利用しないため、シンプルかつ低コストで運用可能。情報漏洩のリスクも少ないため安全性も高いです。ただ、コンテンツ更新に少々時間がかかるため、更新期間をスケジューリングして運営することがポイントです。
ローカルネットワーク型
ローカルネットワーク型は、文字通りネットワークを利用した表示方法です。インターネットやイントラネットを使ってデータを読み込むため、「コンテンツの差し替え」が簡単にできます。遠隔操作もできるため、拠点内において複数のディスプレイを同時に動かすことも。また、導入コストが高いため、参入障壁が高く競合と差別化できるというメリットがあります。
クラウド型
クラウド型は、クラウドサーバーを利用した表示方法です。ネットワーク型よりも低コストで始められる上に、サーバーにトラブルが起きてもサーバー側が対応してくれるメリットがあります。
ただし、サーバーのサービスが終了してしまう可能性もあることを考慮して運営していく必要があることが注意点です。
インタラクティブ型
インタラクティブ型は、今現在もっとも進化したデジタルサイネージです。ディスプレイにタッチパネルやセンサー機能を搭載することで、ユーザーが必要としている情報をその場で発信できます。
即時対応ができ、効率よく情報発信できるため、他のタイプに比べてコストは少々割高となっています。
デジタルサイネージの価格
最後に、デジタルサイネージの価格について見ていきましょう。
ディスプレイのサイズと種類で比較
デジタルサイネージのディスプレイは、大きく分けて「スタンド型」と「壁掛け型」の2種類があります。それぞれの価格は以下のとおりです。
スタンド(立てかけ)型 |
32〜42インチ |
43〜55インチ |
屋内用 |
10〜30万円 |
11〜40万円 |
屋外用 |
40〜80万円 |
40〜140万円 |
ディスプレイを屋内に置くのか、屋外に置くのかでも料金が変動。屋外は外気や雨にさらされるため、耐久性の高いディスプレイを設置する必要があります。
壁掛け型 |
通常ディスプレイ |
マルチ専用ディスプレイ |
屋内用 |
42インチ:15万円〜 |
42インチ:20万円〜 |
屋外用 |
98インチ:〜300万円 |
壁掛け型の場合、インチ数の振り幅が大きくなります。98インチのものからマルチディスプレイ対応のものまで幅広いため、目的に合ったデジタルサイネージを選びましょう。
スタンドアローン型
スタンドアローン型は、ディスプレイの大きさによって価格は異なります。たとえば「40インチのディスプレイをスタンドアローン型」で利用する場合、費用は12万円程度。ランニングコストがほぼかからないため、基本的にはディスプレイ本体とディスプレイスタンドの代金だけで済みます。
通信制御型(放送型、共同編集型)
通信によって放映センターからコンテンツが更新される「放送型」は20〜250万円程度です。一方、ニュースの合間などに自分のコンテンツを更新できる「共同制御型」は20〜50万円程度で導入できます。(これに加えて月額5千〜2万円)
タッチパネル型
タッチパネル型は、外国語対応や施設案内といった機能性に優れているため、ディスプレイ本体の価格も高くなります。42インチで30〜40万円程度、65インチで50〜60万円程度です。これに加えて設置費用がかかります。また、ネットワークを利用すると、インターネット工事費用もかかるため、100万円以上の予算で考えておいた方が良いでしょう。
商業施設(高輝度ビジョン)
商業施設でデジタルサイネージを導入する場合、光の明るい「高輝度ビジョン」のディスプレイも視野に入れておくのが良いでしょう。ディスプレイの価格は以下のとおりです。
- イーゼル型:25〜40万円
- 組込み型:40〜120万円
- 4K超大型ビジョン:400〜1000万円
- 巨大ビジョン・LEDビジョン:4000〜1億円
施設の規模やディスプレイを置く場所によって、「カンデラ(光度の単位)」の種別を変えるのが良いでしょう。低いもので400カンデラ、高いもので2500カンデラまであります。屋外だと5000カンデラまで対応している種別も。
屋外型
先述したように、屋外型のデジタルサイネージは価格が高くなります。たとえば「屋外タイプの40インチディスプレイをスタンドアローン型」で導入した場合、110万円程度です。ディスプレイの本体が95万円、ディスプレイスタンドが10万円、STB(セットトップボックス)が5万円程度です。
マルチディスプレイ
複数画面で1つのデジタルサイネージを利用する場合は、マルチディスプレイ対応の機種を購入する必要があります。価格は1面あたり20〜50万円程度で、本体価格に加えて工事費用等がかかります。屋内と屋外で対応機種が異なり、4面・6面・9面といったマルチディスプレイも可能です。
【まとめ】デジタルサイネージの動画事例・活用方法を紹介しました
本記事では、デジタルサイネージの導入事例を中心に、導入のメリットや価格についてお伝えしました。銀行をはじめ飲食店、学校など幅広い業界で導入されているデジタルサイネージ。一度に複数人に情報を伝えられたり、作業の工数を削減できたりといったメリットもあります。
また、お店の前に手軽に置けるタイプのものから大画面のものまで、種類や価格も多種多様です。本記事でご紹介した内容を参考にしていただき、ぜひデジタルサイネージ導入にお役立てください。
デジタルサイネージ動画をプロに任せたい方へ
動画制作会社をなかなか探す時間がないという方は、ぜひ動画幹事にご相談ください。動画幹事は、あなたに最適な制作会社を「人力で」マッチングするサービス。
あなたの予算や目的を専任のコンサルタントが丁寧にヒアリング。業者選びの手間なく、質の高いマッチングを受けることが可能です。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
相談料は「完全無料」。まずは相場の情報を知りたいなどの情報提供のみでも大丈夫です。お気軽にご連絡ください!
動画・映像制作の相場ガイドブックを
無料でプレゼントします!!
動画の相場に関するガイドブックを
無料でプレゼントいたします!
■ 会社・店舗・学校紹介動画
■ サービス・商品紹介動画
■ 採用・リクルート動画
■ Youtube
■ アニメーション動画
■ セミナーイベント動画
■ インタビュー動画
の相場の情報を徹底解説。
さらに相場を理解するためのポイントや
動画を業者に依頼する前の準備方法も
合わせて解説。
動画制作を依頼したいが、相場が分からず心配
という方はぜひダウンロードしてください。
この記事を書いた人
三浦 麗市
専門分野: SEO、ライティング
Webライター。大学在学中よりSEOライティングを学び後にフリーランスとして独立。また並行して飲食店も経営しています。仕事のモットーは「顧客第一主義」